オルンガ2戦連発の首位柏が大台に乗る10連勝! 小川ホーム3連発の水戸が2位京都に11戦ぶり黒星与える《J2》

2019.08.17 21:20 Sat
©︎J.LEAGUE
明治安田生命J2リーグ第28節の9試合が17日に各地で行われた。

トランスコスモススタジアム長崎で行われたV・ファーレン長崎vs柏レイソルは、アウェイの柏が2-1で勝利した。
直近3試合でいずれも4ゴール以上を記録し破竹の9連勝を飾った首位の柏(勝ち点55)が、3連敗で11位まで順位を落とす長崎(勝ち点37)のホームに乗り込んだ一戦。共に3日前の天皇杯で120分を戦った両者だが、アグレッシブな試合への入りの中で早い時間帯にゴールが生まれる。8分、瀬川とのパス交換で中央を突破したマテウス・サヴィオがボックス内で相手GKとの一対一を制した。

この先制点で勢いづく柏は天皇杯での退場で出場停止のクリスティアーノ不在を感じさせぬ攻めで追加点に迫っていく。オルンガを起点に幾度か鋭いカウンターを仕掛けると、33分にはボックス手前の好位置でFKを獲得。これをキッカーのマテウス・サヴィオが直接狙うが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。

攻守両面で主導権を握って試合を折り返した柏だったが、立ち上がりに試合を振り出しに戻される。50分、DF古賀が自陣ボックス内で呉屋を倒してしまいPKを献上。これを呉屋が冷静にゴール左隅へ蹴り込んだ。
1-1のイーブンに戻ったことで、ここから試合は一進一退の攻防が続く。前半に比べて長崎にもフィニッシュの場面が増えていくが、GK中村を中心とする柏の守備をこじ開け切れない。すると、この拮抗した状況を動かしたのは、やはり規格外のケニア代表FWだった。75分、右サイドからマテウス・サヴィオが入れた精度の高いクロスをボックス中央に走り込んだオルンガが頭で合わせ、2試合連続となる貴重な勝ち越し点を挙げた。そして、ここから逃げ切り態勢に入ったアウェイチームは冷静にリードを守り切って敵地で2-1の勝利。ついに連勝記録を二桁の大台に乗せた。一方、ベンチ入り禁止処分で手倉森監督を欠いた長崎は厳しい4連敗となった。

また、ケーズデンキスタジアム水戸で行われた水戸ホーリーホックvs京都サンガF.C.は、ホームの水戸が3-0で快勝した。

直近4戦未勝利の6位・水戸(勝ち点45)と、前節栃木SC相手に土壇場でドローに持ち込んで10戦無敗(6勝4分け)とした2位の京都(勝ち点51)による上位対決。試合はアウェイの京都がボールを保持し、ホームの水戸がカウンターで迎え撃つ明確な構図となる。その中でよりペースを掴んだのは水戸だった。17分、最終ラインからのフィードに抜け出した右サイドの福満がボックス右ゴールライン際ギリギリで折り返すと、ボールウォッチャーとなった京都守備陣の隙を突きゴール前でフリーの黒川が胸トラップから抑えの利いた右足のシュートでゴールネットを揺らした。

これで俄然水戸のカウンターが嵌りやすい状況となった中、福満らが2点目に迫ると、前半終了間際のアディショナルタイムには再びロングボールの流れから小川がDF下畠に強くプレッシャーをかけると、GKのポジションを確認せずに下畠が強く蹴ったバックパスがそのままゴールネットに吸い込まれ、京都の信じ難いミスから思わぬ形で水戸に追加点が生まれた。

迎えた後半、立ち上がりに重廣、小川と互いに決定機を作り合うオープンな形となったが、その後は再び拮抗した展開に。リスクを冒して京都が攻め込む場面が徐々に目立つが、前節久々のクリーンシートを記録した水戸の守備が冷静に撥ね返す。すると、83分にはボックス内で黒川からパスを受けた小川がホームゲーム3連発となる見事な右足のシュートをゴール右隅に突き刺し、試合を決定付ける3点目とした。そして、京都の強力攻撃陣を完封した水戸が5戦ぶりの白星を挙げた。一方、守備面でのイージーミスが響いた京都は11戦ぶりの黒星で自動昇格圏外から転落する危機を迎えている。

タピック県総ひやごんスタジアムで行われたFC琉球vs横浜FCは、アウェイの横浜FCが3-1で勝利した。

今夏、共にJ1からJ2に新天地を求めた小野伸二、中村俊輔の競演に注目が集まった一戦。直近のリーグ戦9試合無敗(7勝2分け)と絶好調の5位・横浜FC(勝ち点45)が、15位の琉球(勝ち点31)を押し込んでいく展開の中、10分にはセットプレーの二次攻撃からボックス手前の齋藤功が見事なミドルシュートを突き刺す。その後、上門に同点ゴールを許したアウェイチームだが、22分に齋藤功のスルーパスから松尾が勝ち越しゴールを奪取。さらに、前半終了間際には中山が見事なミドルシュートを決めて2点リードで試合を折り返した。

迎えた後半も横浜FCペースで試合が進む中、65分にはこの日の主役の1人である小野がピッチに投入される。その小野はプレースキックやゴール前への飛び出しで決定機に絡むが、後半終了間際にボックス手前で得たFKはシュートを枠に飛ばすことができず、デビュー戦デビューゴールとはならない。なお、この試合では中村俊に出番は訪れず、往年の天才同士のピッチ上での競演は果たされなかった。それでも、敵地でも相手を圧倒した横浜FCが無敗記録を10試合に更新し、暫定ながら4位に浮上している。

◆明治安田生命J2リーグ第28節

▽8/17(土)
栃木SC 0-0 FC町田ゼルビア
ツエーゲン金沢 2-1 FC岐阜
ヴァンフォーレ甲府 0-1 レノファ山口FC
水戸ホーリーホック 3-0 京都サンガF.C.
V・ファーレン長崎 1-2 柏レイソル
鹿児島ユナイテッドFC 4-2 愛媛FC
FC琉球 1-3 横浜FC
アビスパ福岡 0-1 徳島ヴォルティス
アルビレックス新潟 0-3 ファジアーノ岡山

▽8/18(日)
《19:00》
東京ヴェルディ vs モンテディオ山形
大宮アルディージャ vs ジェフユナイテッド千葉
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