ハードワークのペルーが1975年以来の決勝へ! チリの3連覇を阻止《コパ・アメリカ》
2019.07.04 11:28 Thu
3日、コパ・アメリカ2019準決勝のチリ代表vsペルー代表が行われ、0-3でペルーが勝利。ブラジルの待つ決勝へ駒を進めた。
準々決勝でコロンビア代表をPK戦の末に下し、準決勝に進出したチリと、同じくPK戦でウルグアイを下して準決勝に進出したペルーの一戦。
チリは[4-3-3]のシステムで臨み、3トップは真ん中にE・バルガス、左にサンチェス、右にフエンサリダを配置した。一方のペルーは[4-2-3-1]のシステムで臨み、1トップにはゲレーロが入った。
3連覇を目指しブラジルの待つ決勝へ進みたいチリと、1975年の第30回大会以来の決勝進出を目指すペルーの一戦。決定機を先に作ったのはチリだった。
7分、ボックス手前でサンチェスがパスを受けると、猛然と駆け上がったボセジュールがグラウンダーのクロス。これをボックス内でアランギスがダイレクトシュートも、シュートはわずかに枠を外れる。
ペルーは20分、スローインを左サイドでゲレーロが受けると、落としを受けたフローレスがドリブル突破。そのままボックス内に侵入するとフローレスがシュートも、枠を外れる。
この流れで得たCKからペルーが波状攻撃。右サイドでボールを持ったカリージョからのクロスをボックス中央でゲレーロが競り勝つと、流れたボールをボックス内左でフローレスがハーフボレー。これがネットを揺らし、ペルーが先制する。
先制を許したチリは24分、アランギスがラインの裏を狙った浮き球のパスを出すとサイドバックのイスラがボックス内で受けてダイレクトクロス。しかし、誰も上がっていなかったため、シュートまではいけない。
チリは31分、CKを得るとキッカーのサンチェスが意表を突いて直接狙う。ペルー守備陣も油断していたが、ゲレーロがなんとかクリアし、こと無きを得る。
38分、ペルーは自陣のFKでクイックリスタート。右サイドを駆け出したカリージョへとロングボールが出ると、GKアリアスがボックスを飛び出して対応。しかしかわされてクロスを送られると、ボックス外で受けたジョトゥンが胸トラップから左足ボレー。相手DFの間を通したシュートが無人のゴールへ決まり、ペルーがリードを2点に広げる。
44分、右CKを得ると、競り合いのこぼれ球をフエンサリダが強烈シュート。枠を捉えるもGKがセーブする。
チリは後半開始からフエンサリダに代えてサガルを投入。前線への圧力を掛けに行く。
一方のペルーは、先制ゴールのフローレスが後半頭で負傷。50分にC・ゴンザレスを投入する。
ともに1人ずつ交代した中51分、右サイドでチリがFKを得ると、クロスをニアサイドでE・バルガスがヘッド。しかし、シュートは左ポストを叩き、ゴールとはならない。
後半もペースを握るペルーは60分にカウンター。右サイドに流れたゲレーロがグラウンダーのクロスを送ると、ファーサイドのクエバがダイレクトでリーターン。これを走り込んだジョトゥンがシュートも、枠を大きく外してしまう。
ペルーのハードワークは後半も継続され、チリは中盤でボールロストが目立ちペースを握れない。
それでも68分にチリは左サイドへと大きく展開すると、ボックス左でボセジュールがダイレクトクロス。このボールはミートせずにゴールへ向かいシュートとなるも、意表を突かれたGKガジェセが右手一本で書き出し、失点を免れる。
ペルーは71分にこの試合2アシストのカリージョが足をつってしまい交代。ポロを投入する。
チリは75分、ペルーのミスパスを逃さず一気にカウンター。E・バルガスが浮き球のパスに抜け出すと、GKとの一対一でシュート。しかし、これはセーブされてしまう。
さらに76分には、スローインの流れからこぼれ球を、後方から走りこんだイスラが強烈ミドル。しかし、これもわずかに枠を外れ、得点を奪えない。
終盤にかけてはチリが猛攻。81分にはダイレクトでパスをつなぐと、ボックス内でビダルがヘッドもGKガジェセがセーブする。82分にはクロスのこぼれ球をボックス手前から、サンチェスがグラウンダーのシュート。左隅を突いたシュートだったが、GKガジェセが好反応を見せてセーブする。
アディショナルタイムは5分が表示され、2点差を追いつきに行きたいチリだったがアディショナルタイム1分に絶妙な縦パスを受けたゲレーロが落ち着いてGKをかわしてシュート。ぺルーが試合を終わらせた。
チリはアディショナルタイム5分にVARによってPKを獲得するも、E・バルガスがチップキックで狙ったシュートはGKガジェセに読まれ得点ならず。
結局チリはゴールを奪えず0-3でペルーが勝利。1975年以来の決勝に進出し、グループステージで0-5と大敗したブラジルと対戦する。なお、チリはアルゼンチンとの3位決定戦に臨む。過去2大会の決勝カードが3位決定戦で実現した。
チリ代表 0-3 ペルー代表
【ペルー】
フローレス(前21)
ジョトゥン(前38)
ゲレーロ(後45+1)
準々決勝でコロンビア代表をPK戦の末に下し、準決勝に進出したチリと、同じくPK戦でウルグアイを下して準決勝に進出したペルーの一戦。
チリは[4-3-3]のシステムで臨み、3トップは真ん中にE・バルガス、左にサンチェス、右にフエンサリダを配置した。一方のペルーは[4-2-3-1]のシステムで臨み、1トップにはゲレーロが入った。
7分、ボックス手前でサンチェスがパスを受けると、猛然と駆け上がったボセジュールがグラウンダーのクロス。これをボックス内でアランギスがダイレクトシュートも、シュートはわずかに枠を外れる。
互いにハードワークを見せながら、しっかりとボールを繋いでいく展開に。ペルーがしっかりとプレスをかけることで、チリはミスが散見され、ペースを掴めない。
ペルーは20分、スローインを左サイドでゲレーロが受けると、落としを受けたフローレスがドリブル突破。そのままボックス内に侵入するとフローレスがシュートも、枠を外れる。
この流れで得たCKからペルーが波状攻撃。右サイドでボールを持ったカリージョからのクロスをボックス中央でゲレーロが競り勝つと、流れたボールをボックス内左でフローレスがハーフボレー。これがネットを揺らし、ペルーが先制する。
先制を許したチリは24分、アランギスがラインの裏を狙った浮き球のパスを出すとサイドバックのイスラがボックス内で受けてダイレクトクロス。しかし、誰も上がっていなかったため、シュートまではいけない。
チリは31分、CKを得るとキッカーのサンチェスが意表を突いて直接狙う。ペルー守備陣も油断していたが、ゲレーロがなんとかクリアし、こと無きを得る。
38分、ペルーは自陣のFKでクイックリスタート。右サイドを駆け出したカリージョへとロングボールが出ると、GKアリアスがボックスを飛び出して対応。しかしかわされてクロスを送られると、ボックス外で受けたジョトゥンが胸トラップから左足ボレー。相手DFの間を通したシュートが無人のゴールへ決まり、ペルーがリードを2点に広げる。
44分、右CKを得ると、競り合いのこぼれ球をフエンサリダが強烈シュート。枠を捉えるもGKがセーブする。
チリは後半開始からフエンサリダに代えてサガルを投入。前線への圧力を掛けに行く。
一方のペルーは、先制ゴールのフローレスが後半頭で負傷。50分にC・ゴンザレスを投入する。
ともに1人ずつ交代した中51分、右サイドでチリがFKを得ると、クロスをニアサイドでE・バルガスがヘッド。しかし、シュートは左ポストを叩き、ゴールとはならない。
後半もペースを握るペルーは60分にカウンター。右サイドに流れたゲレーロがグラウンダーのクロスを送ると、ファーサイドのクエバがダイレクトでリーターン。これを走り込んだジョトゥンがシュートも、枠を大きく外してしまう。
ペルーのハードワークは後半も継続され、チリは中盤でボールロストが目立ちペースを握れない。
それでも68分にチリは左サイドへと大きく展開すると、ボックス左でボセジュールがダイレクトクロス。このボールはミートせずにゴールへ向かいシュートとなるも、意表を突かれたGKガジェセが右手一本で書き出し、失点を免れる。
ペルーは71分にこの試合2アシストのカリージョが足をつってしまい交代。ポロを投入する。
チリは75分、ペルーのミスパスを逃さず一気にカウンター。E・バルガスが浮き球のパスに抜け出すと、GKとの一対一でシュート。しかし、これはセーブされてしまう。
さらに76分には、スローインの流れからこぼれ球を、後方から走りこんだイスラが強烈ミドル。しかし、これもわずかに枠を外れ、得点を奪えない。
終盤にかけてはチリが猛攻。81分にはダイレクトでパスをつなぐと、ボックス内でビダルがヘッドもGKガジェセがセーブする。82分にはクロスのこぼれ球をボックス手前から、サンチェスがグラウンダーのシュート。左隅を突いたシュートだったが、GKガジェセが好反応を見せてセーブする。
アディショナルタイムは5分が表示され、2点差を追いつきに行きたいチリだったがアディショナルタイム1分に絶妙な縦パスを受けたゲレーロが落ち着いてGKをかわしてシュート。ぺルーが試合を終わらせた。
チリはアディショナルタイム5分にVARによってPKを獲得するも、E・バルガスがチップキックで狙ったシュートはGKガジェセに読まれ得点ならず。
結局チリはゴールを奪えず0-3でペルーが勝利。1975年以来の決勝に進出し、グループステージで0-5と大敗したブラジルと対戦する。なお、チリはアルゼンチンとの3位決定戦に臨む。過去2大会の決勝カードが3位決定戦で実現した。
チリ代表 0-3 ペルー代表
【ペルー】
フローレス(前21)
ジョトゥン(前38)
ゲレーロ(後45+1)
ペルー代表の関連記事
コパ・アメリカの関連記事
|
|
ペルー代表の人気記事ランキング
1
ペルー代表の72歳監督が双方合意で退任…2026年W杯南米予選で最下位に沈む
ペルーサッカー連盟(FRF)は16日、ホルヘ・フォサッティ監督(72)が双方合意で退任すると発表した。 FRFはフォサッティ監督をはじめとするコーチングスタッフにこれまでの感謝と今後へのエール。また、近く新たなフットボールディレクターを発表し、その者によって新指揮官が選定される旨を明かした。 自身も選手として母国クラブのペニャロールをはじめ、アルゼンチンやブラジルなどでプレーしたフォサッティ氏。南米と中東のクラブで監督キャリアを紡ぎ、代表もウルグアイ、カタールの指揮歴を持つ。 ペルーの監督に就任したのはフアン・レイノソ前監督が解任されたタイミングの2023年12月で、指揮した通算13試合で4勝4分け5敗。昨夏のコパ・アメリカ2024はグループ最下位に終わり、北中米ワールドカップ南米予選も最下位に沈む。 2025.01.17 16:35 Fri2
“ペルーの英雄”帰還なるか…W杯ライバル国も嘆願書
▽ドーピング検査で禁止薬物が検出されワールドカップ(W杯)出場が断たれたフラメンゴのペルー代表主将FWホセ・パオロ・ゲレーロ(34)の処分軽減を巡り、各国から署名が寄せられている。スペイン『アス』が報じた。 ▽ゲレーロからは、2017年10月に行われたロシアW杯南米予選第17節のアルゼンチン代表戦に出場した後に受けたドーピング検査で、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の禁止リストであるコカインが検出。FIFAは、同年12月8日に1年間の出場停止処分を下したが、ゲレーロ側の控訴により同月22日に処分期間を6カ月に軽減した。 ▽この裁定により6月に開幕するロシア・ワールドカップ(W杯)の出場が可能と思われたゲレーロだが、今月14日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が出場停止期間を14カ月に延長すると発表。これによりゲレーロのロシアW杯欠場が決定した。 ▽ペルーサッカー連盟(FPF)はこれを受け、FIFAにゲレーロとの会談を要請。ジャンニ・インファンティーノ会長が会談に応じると、ゲレーロはペルーのポピュラーな飲み物である『コカ茶』を飲んだことがコカイン検出の原因になったと釈明した。インファンティーノ会長はゲレーロの釈明を受け入れたものの、今回の処分がFIFAではなくCASの決定であるため、裁定を覆すことはできないと説明。依然として同選手のW杯出場は許可されていない。 ▽このことに疑問を覚えた、ペルー代表とグループCで同居するフランス代表、オーストラリア代表、デンマーク代表の主将であるGKウーゴ・ロリス、MFミル・ジェディナク、DFシモン・ケアーは、FIFAに対して処分取り消しを求める共同嘆願書に署名。さらに、『アス』が今回伝えたところではウルグアイ代表の主将DFディエゴ・ゴディン、FWルイス・スアレスも嘆願書に名を連ねるなど、国境を越えて“ペルーの英雄”の帰還を求める声が多く集まっている。 ▽ペルー代表のキャプテンであるゲレーロは、通算32ゴールを奪う同国の歴代最多得点記録保持者。36年ぶりのW杯出場を勝ち取ったチームにとっては、既に“英雄”であり“救世主”になり得る存在だ。 2018.05.25 15:40 Fri3
左SB起用の伊藤洋輝が三笘薫へのサポートを語る「思い切り仕掛けられる準備を」
日本代表のDF伊藤洋輝(シュツットガルト)が、ペルー代表戦へ意気込みを語った。 日本代表は20日、パナソニックスタジアム吹田でキリンチャレンジカップ2023のペルー代表戦を行う。 15日に行われたエルサルバドル代表戦(豊田スタジアム)では、開始早々にゴールを奪うと、すぐに相手が退場。ほとんどの時間を10vs11で戦うと、6-0と攻撃陣が爆発し快勝。新体制で初勝利を収めた。 2連勝を目指したい日本。ペルーはエルサルバドル以上の実力を持ち、15日には韓国代表との試合を0-1で勝利している。 エルサルバドル戦は出番がなかった伊藤。ペルー戦では左サイドバックとしての出場が見込まれている。 3月シリーズでは悔しい思いをした伊藤だが「ウルグアイ戦で組んだ時は僕がボールを持った時、相手のサイドバックと薫くんが駆け引きしているのは見えていたので、そこにどれだけ自分がボールを合わせられるかは攻撃の鍵になると思う」とコメント。左サイドでの縦の関係について言及した。 トレーニングではレギュラー組の左サイドハーフには三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)が入っていたため、再び縦の関係を組むことになる。カタール・ワールドカップ(W杯)ではコスタリカ代表戦でも組んだが、良い攻撃を見せられず。伊藤としても悔しい思いをすることが続いている。 縦のコンビネーションも気を使いところだが、逆に三笘を自由に仕掛けさせることも大事だと伊藤は語った。 「薫くんが1人で打開できる選手なので、より後ろでリスク管理じゃないけど、奪われた時にフタをできるようにであったり、薫くんが思い切り仕掛けられる準備を後ろでしたいです」 三笘が攻めるために守備で安定感というのは1つの考え。一方で、攻撃陣も期待はされているという。 「コーチ陣からはダイナミックなオーバーラップを求められているので、タイミングを見て出て行ければ」と語り、三笘のサポートは守備以外でも見せたいところだ。 ただ、伊藤の本職はセンターバック。シュツットガルトでは、3バックでも4バックでもセンターバックを務めており、その点は森保一監督も理解してくれていると伊藤は語る。 それでもサイドバックでの起用には「チームのオプションとしてもそうだし、個人的にはどこで出てもチームの勝利に貢献できるような、良い影響を与えられる選手になっていきたい」とコメント。監督が求める複数ポジションを務められる能力という点では、トライすることが何よりも大事になりそうだ。 2023.06.19 22:55 Mon4
