セルヒオ・ラモス、異例の公式会見でマドリー残留を明言! 「このクラブのためならば無給でプレーしてもいい」

2019.05.31 01:39 Fri
Getty Images
レアル・マドリーに所属するスペイン代表DFセルヒオ・ラモス(33)が30日、クラブハウスで行われた公式会見の場で残留の意思を明言した。
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今シーズンも公式戦42試合に出場し、ディフェンダーながら11ゴールを記録するなど主力として活躍したセルヒオ・ラモス。だが、悪癖の退場に加え、エゴイスティックなプレー、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16、アヤックス戦での出場停止を巡る騒動など、クラブ、マドリディスタの反感を買う場面が目立った。
その中でシーズン終了後に退団希望をフロレンティーノ・ペレス会長に伝えたと報じられていた同選手には、マンチェスター・ユナイテッドやパリ・サンジェルマン(PSG)、中国クラブへの移籍の可能性が報じられていた。

その中での公式会見ということもあり、一部では退団発表の可能性も指摘されていたが、セルヒオ・ラモスは自身を巡る様々な憶測をクリアにする意図で会見を行う決断をしたと説明。さらに、多くの記者との質疑応答というスタイルの中で改めてクラブへの忠誠を示した。

「まず初めに自分自身の去就に関する憶測、僕の周りの人たちとの衝突の噂に関してそれは事実ではないことを明確にしたい。僕はここで引退したいと思っているし、ここでの契約を全うしたいと思っている」
「もちろん、過去を含めて悪いシーズンを送った後はいつでもクラブを去りたいと思うこともあるよ。だけど、個人的にサヨナラを言うときは大きなドア、勝利を手にした後だと思っている。その方が自分らしいと思うからね」

「(ペレス会長との確執の噂について)僕たちは親子のような関係で互いに愛し合っている。レアル・マドリーを去りたいと思ったことはないし、自分の夢がここで引退することだと常に言ってきた。それに会長は僕が去ることはないと言ってくれている。また、このクラブのためならば無給でプレーしてもいいと思っている」

「(ペレス会長との間でどんな話し合いを行ったのか?)僕たちはお金のことは1分も話していないよ。ファンと会長は僕のことを頼りにしてくれている。それに会長とは100パーセントの信頼関係がある。ただ、僕にとって少し好まざることがあったことは事実でそれは少し自分を傷つけるものだった。だから、そういった問題を解決するためには直接顔を合わせて話す必要があった。ただ、親子のような関係で口論することが一度もないとは皆さんも思っていないでしょ」

「(チームメートとの関係について)僕はレアル・マドリーのキャプテンであり、仲間から愛されていると感じているよ。同時にチームメートが自分の残留に何の疑問も抱いていなかったことを知っている」

「(中国行きをクラブに求めたとの報道について)中国からのオファーはあったよ。だけど、僕が中国行きを考えたこと、クラブに契約解除を申し出たことは全くない。僕とマドリーの間には契約があり、僕とクラブの考えはその契約確認するということだけだ」

「(今回の会見の意図は?)メディアによる様々な憶測があり、その憶測でファンたちに疑いを抱かせたくなかった。それで問題をクリアにするために今回の場を設けた」

「仮に、僕がマドリーを去るときは自分のレベルがこのクラブに十分ではないと感じたときだけだ。そうなれば、マドリーと競合しないチームに移籍するかもしれないね」

2005年にセビージャから完全移籍したセルヒオ・ラモスは加入後数年は右サイドバックとプレー。その後、正式にセンターバックにコンバートを果たすと、10数年に渡ってエル・ブランコのディフェンスリーダーに君臨。また、2015年にGKイケル・カシージャスがポルトに移籍して以降、キャプテンに就任していた。

在籍14年間でクラブ歴代5位となる公式戦606試合に出場し、84ゴールを記録し、通算4度のリーガエスパニョーラ制覇、2015-16シーズンからの史上初の3連覇を含む4度のチャンピオンズリーグ(CL)優勝、4度のFIFAクラブワールドカップ制覇、2度のコパ・デル・レイ制覇など、20もの主要タイトル獲得に貢献してきた。

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