痛恨のPK失敗もゴールレスドローで終えた日本が2大会連続の決勝トーナメント進出!《U-20W杯》

U-20日本代表は29日、U-20ワールドカップ(W杯)・グループB第3節でU-20イタリア代表と対戦し、0-0の引き分けに終わった。第2戦となったU-20メキシコ代表戦を3-0と快勝した日本が、グループステージ2連勝で決勝トーナメント進出を決めているイタリアと激突する一戦。引き分け以上でグループステージ突破となる日本は、メキシコ戦から先発を4人変更。メキシコ戦で2ゴールを挙げた宮代大聖や藤本寛也、瀬古歩夢、鈴木冬一に代えて西川潤、伊藤洋輝、三國ケネディエブス、東俊希を起用した。2トップに斉藤光毅と田川亨介、中盤は右から西川、齊藤未月、伊藤、山田康太という並びとなった。第2戦から先発を9人変更したイタリアに対し、日本は開始早々の2分に齊藤未月がロングシュートでゴールを脅かすと、直後のCKからキッカーの山田がサインプレーでグラウンダーのクロスを供給。味方のスルーしたボールをボックス中央の齊藤未月が右足で合わせたが、これはわずかにゴール右に逸れた。
良い入りを見せた日本だが、9分に自らのミスからピンチを招く。小林友希のバックパスがミスパスになるとボールがゴール方向に向かい、あわやオウンゴールとなりそうな場面を迎えるも、必死に戻ったGK若原智哉が何とか対処して難を逃れた。

ピンチを回避した日本は、直後に決定機。東からのロングボールでボックス左深くまで侵入した田川がボンジョルノのタックルで倒されPKを獲得。しかし、伊藤のPKはGKカルネセッキにシュートコースを完全に読まれて絶好機を逸した。日本は20分にも、ロングボールで相手DF裏に抜け出した田川がGKとの一対一を迎えたが、このシュートも相手GKの好セーブに阻まれる。すると、このプレーでスプリントした田川が右モモ裏を負傷。自ら交代を要求した田川はプレー続行不可能となり、22分に中村敬斗がスクランブルで投入された。

膠着状態が続く中、日本は40分に右サイドをオーバーラップした菅原由勢が上げたクロスのこぼれ球を伊藤がボックス右からボレーで狙ったが、これも相手GKのセーブに阻まれた。

ゴールレスで迎えた後半、日本は立ち上がりからボールホルダーに積極的なチェックをかけて対応。すると59分、右サイドから仕掛けた斉藤光毅がボックス右横で倒されFKを獲得。東の直接FKは壁に当たり、枠を外れた。

一進一退の展開が続く中、日本は78分に相手DFとの接触プレーで左肩を負傷した鈴木を投入。さらに86分に西川潤を下げて原大智をピッチに送り出したが、最後まで得点は動かず。試合はゴールレスドローで終了。

この結果、日本はグループ2位で2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。ラウンド16では、グループFの2位と対戦する。

また、同時刻開催となったグループAもう一試合のU-20エクアドル代表vsU-20メキシコ代表は、1-0でエクアドルが勝利した。

◆グループB順位表
1.★イタリア/7pt/+2
2.★日本/5pt/+3
3.エクアドル/4pt/0
4.メキシコ/0pt/-5