ウルブズが11年ぶり準決勝進! 敗れたユナイテッドはスールシャール体制初の連敗《FAカップ》

2019.03.17 06:51 Sun
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドは16日、FAカップ準々決勝でウォルバーハンプトンと対戦し、1-2で敗れた。

スールシャール暫定監督の下、好調を続けるユナイテッド。先日のチャンピオンズリーグではフランス王者パリ・サンジェルマン相手に敵地でのセカンドレグで奇跡の逆転突破を決めた。ところが、直近のアーセナル戦では0-2で敗れ、スールシャール体制下初のリーグ戦黒星を喫した。

その敗戦を引きずりたくない今回のウルブズ戦。主なスタメンは、GKロメロ、右サイドバックにダロト、中盤はポグバ、エレーラ、マティッチ、前線3枚はラッシュフォード、マルシャル、リンガードとなり、マルシャルは先月2日のフルアム戦以来の先発出場となった。
互いに慎重な入りを見せた試合のファーストシュートは10分に生まれる。ボックス手前右から打ったシュートは左に外れたが、13分にもラッシュフォードがミドルシュートを放ったユナイテッドがリズムを作り始める。

一方、ウルブズは28分、右CKのサインプレーからルベン・ネヴェスがボックス手前からシュート。ゴール前を固めるユナイテッド守備陣の間を縫って枠に飛んだが、GKロメロにキャッチされた。
その後はやや膠着状態が続いたが、42分のユナイテッドのCKの場面で、ボールを奪ったウルブズがカウンターを発動。センターサークルからのネヴェスのスルーパスを受けたジョッタが絶好のゴールチャンスを迎えたが、シュートはGKロメロにブロックされた。

ゴールレスで迎えた後半、いきなりユナイテッドにチャンスが訪れる。46分、ダロトのパスを受けたラッシュフォードがドリブルでボックス右に侵攻。右足でシュートを放ったが、枠を外れる結果に。

前半からのシュート数では勝っているウルブズ。だが、立ちはだかるのはGKロメロ。54分に右CKをヒメネスが頭で合わせ枠に飛ばしたが、ロメロがファインセーブ。58分のコウチーニョの強烈なミドルシュートもロメロの守備範囲だった。

そんなロメロの牙城を崩したのは70分のことだった。右サイドからのクロスが撥ね返されたウルブズは逆サイドのコウチーニョから一旦攻撃を仕切り直す。コウチーニョは、ユナイテッドが守備を固めるボックス内にドリブルで飛び込み、DFを引き付けてヒメネスに送る。ヒメネスも相手に囲まれながらも粘り強くボールをキープ。そして、素早く反転して強引にシュートを放つと、これがゴール左に突き刺さり、ウルブズが試合を動かした。

歓喜に沸くモリニュー・スタジアム。さらにその6分後、スタジアムは更なる歓声に包まれた。76分のユナイテッドのCKの場面。跳ね返したウルブズはジョッタがセンターサークルからドリブルで持ち上がると、最後はショーのチェックを振り切ってボックス左からゴールを決めた。

絶体絶命となったユナイテッドは86分にマタとマクトミネイを同時投入。5分の後半アディショナルタイムの中でラッシュフォードが1点を返したが、焼け石に水。試合は2-1でウルブズが制し1997-98シーズン以来の準決勝進出。ユナイテッドはスールシャール体制下初の公式戦連敗を喫した。

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