路上で小銭乞い、13歳で一家の大黒柱…サコーが“誇れる”過去を回想「強盗と思われた」

2019.02.26 14:00 Tue
Getty Images
クリスタル・パレスに所属するフランス代表DFママドゥ・サコーが、少年時代を振り返っている。イギリス『デイリー・メール』が伝えた。
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1990年2月13日生まれのサコーは、13歳になる2002年にパリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織に入団。そして2007年2月14日にUEFAカップAEKアテネ戦で17歳にしてトップチームデビューを果たし、同年の10月にはキャプテンマークを巻いてリーグ・アンデビューも果たした。その後、2010-11シーズンにはフランス代表にも選ばれ、リーグ・アン年間最優秀若手選手賞やベストイレブンも受賞。DFチアゴ・シウバら世界的スターの加入により、2013年夏からはリバプールに活躍の場を移すことになったものの、PSGファンから多くの愛情を受ける選手の一人となっていた。
2017年冬からクリスタル・パレスでプレーするサコーは、『デイリー・メール』のインタビューに応じ、過去を回想。今の自身が形成される前に様々な経験があったことを明かしている。

「僕は路上で小銭を恵んでもらっていた。お願いしたある一人の女性は、僕が強盗かのようにバッグを引いたんだ」
「あれはショックだったよ。パンを買うための小銭が何枚か欲しかっただけなんだけど、強盗すると思われた」

「その日から自分自身に約束したよ。『見て、今日の僕はお腹が空いている。彼女は僕が何か悪いことをすると思ったみたいだ。でも、もし僕が何者かになって、持つ者になった時、与えることにするよ』ってね」

「僕は飢餓というものを知っている。寒さを知っている。食べるために小銭を要求していた。それが若い頃の僕の人生だ。知ってるかな? 誇っているから、それについて話すことを僕は好まないんだ」

「僕ら全員に自分たちの物語がある。僕の人生の物語が僕の感情を形成した。(与えられたものを)返すんだ。ちょっとだけ人気が出れば、それ(経験)をポジティブに生かすことが出来る。僕がやろうとしていることはそれなんだ」

「父を亡くした13歳の時、自分がサッカー選手になるんだと自覚した。僕の方にはすぐに家族の責任が圧し掛かった。(男の子から)男になったよ。僕にとってサッカー選手になることは目標ではなく義務だったんだ」

「昨日、17歳でパリ・サンジェルマンのキャプテンになるのは難しいか、と誰かが僕に尋ねた。『僕の人生で最も困難だったのは、13歳で家族のキャプテンになったことだよ』と返したよ」

若くから頭角を現し、フランス代表にまで上り詰めたサコーは、自身の言葉通り父親の出身地であるセネガルのタンバに孤児院を建設。施設名として冠されている『スレイマネ・サコー』とは、同選手の父親の名前だ。

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