カタールが優勝候補韓国を下して初のベスト4進出!《AFCアジアカップ2019》

2019.01.25 23:53 Fri
Getty Images
AFCアジアカップUAE 2019決勝トーナメント・準々決勝の韓国代表vsカタール代表が25日に行われ、カタールが1-0で勝利した。

ラウンド16でバーレーン代表を2-1で下した韓国と、イラク代表に1-0で競り勝ったカタールが激突した一戦。

序盤にソン・フンミンのFKから攻撃の形を作った韓国は、3バックを敷いて試合を押し気味に進める。対するカタールは5バックで韓国の攻撃を地道に耐え抜く。
すると21分に、自陣でボールを奪ったカタールがカウンターを発動。アクラム・アフィフとアルモエズ・アリの2人で持ち上がり、最後はアリがシュートを放っていったが、足を滑らせてしまい、枠に飛ばすことはできなかった。

徐々に互角の戦いとなる中、カタールは32分にアクラム・アフィフがボックスの外からミドルシュートでトライ。一方の韓国も34分に、右サイドのソン・フンミンのFKのこぼれ球をファン・インボムがボックス手前からダイレクトで狙ったが、惜しくも枠の右上に外れた。
ゴールレスで迎えた後半、韓国は48分にファン・ウィジョがボックス手前左から狙ったシュートはGKアル・シーブにセーブされる。その直後には、カタールもアフィフがボックス中央からゴールに迫ったが、シュートはブロックされてしまった。

一進一退の攻防を見せる両チーム。ボールを持つ韓国に対し、しっかり守りを固めて迎え撃つカタールは、61分にも惜しいゴールチャンスを迎える。

そんな中、韓国は74分にファン・インボムを下げて、ク・ジョチャルを投入。77分に得たFKの場面では、ボックス手前右の位置からキム・ジンスが直接狙ったシュートが右ポスト直撃。赤いユニフォームが勢いをつけてくる中、試合は79分に動いた。

左サイドから攻撃を展開するカタールは、アフィフが中央のアブドゥラジズ・ハティムにパス。ボックス手前でボールを持ったハティムは、韓国がサイドに寄ったことでわずかに空いた隙間を見逃さず、左足で針の穴を突くようなシュートをゴール右下に突き刺し先制点を奪った。

一気に敗退のピンチに晒された韓国は失点直後、右サイドのイ・ヨンのクロスをファン・ウィジョが押し込んで同点としたかに思われたが、VAR判定によりオフサイドとなりゴールは認められなかった。

焦り始める韓国を尻目に、83分にCKからブアーラームが見事なバイスクルシュートを放ったカタールは最後まで守りを崩されることなく、5分のアディショナルタイムを守り抜き1-0で勝利。史上初のベスト4進出を決めた。対戦相手は、UAE代表vsオーストラリア代表の勝者となる。

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