酒井高徳が感じる2部の戦いの違いは?「確かに慣れるために何試合か必要だったが…」
2018.11.15 11:15 Thu
ハンブルガーSV(HSV)に所属する元日本代表DF酒井高徳はU-21日本代表MF伊藤達哉らとともに、ブンデスリーガ2部でのシーズンを過ごしている。ドイツ紙『ビルト』のインタビューで、2部での戦いの難しさや自身の目標などについて語った。
名門HSVは昨季、クラブ史上初の2部行きが決定。残留を決断しクラブとの契約延長に至った酒井だが、今シーズンは公式戦すべてとなる15試合に先発出場と不動のレギュラーを張っている。シーズン序盤は2部でのサッカーへの順応に苦しむ様子のSBはハネス・ヴォルフ新監督を迎えたここ数試合でようやく自身のプレーにおいて攻守のバランスを見つけ、安定したプレーを見せるようになった。
「確かに最初、このリーグに慣れるために何試合か必要でした。(1部に比べて2部の)サッカーは違いますし、明確にアグレッシブだと思います。競り合いもずっと多いです。でも、今は2部のリズムをつかめたかと思います。チーム全体と同様にね」
「なぜ2部に馴染むのに苦しんだか」についてはこのように返した。
「日本代表とのワールドカップ(W杯)が終わってからの休みの期間が長く、チームトレーニングに入ったのも遅かったです。日本では個人トレーニングをたくさんしていましたけど、シーズンがスタートしたときにはそういったところが不足していました」
ブンデスリーガでは日本人として初めてキャプテンを務めていた酒井は夏にはキャプテンマークを返上している。
「最初はキャプテンマークを巻いていないことにちょっとばかり違和感を覚えました。でも今はプレッシャーが少し減ったのもあり、少し楽になった部分もあるかもしれませんね。ただ、僕はそれでもリーダーの1人として助けになれればと考えています。若手にとって、主将じゃなくなったことで話しかけやすくなったかもしれませんし」
酒井はW杯後、代表からの引退を表明。インタビューでは「代表監督にもう一度声を掛けられた場合、その決断を考え直すこともあるのだろうか?」とも問われている。
「(連絡があれば)自分の決断をもう一度説明します。どうしても戻ってほしいと求められたら、もちろん僕は国を助けるでしょう。ただ、最後はあまりプレーしていなかったし、もう移動もしたくなかったので。完全にHSVに集中する方が僕にとってより重要かと。昇格するために良いフィットネス状態でいたいです。それが僕の目標です」
「1部復帰は日本代表とのW杯参加より優先的に考える?」との質問には次のように返答した。
「現時点、そういうことになりますね。キャリアにおいて何をやり遂げたいのかと自分に問いかけました。僕は27歳で、まだタイトルを獲得していません。だから僕にとって、HSVとともに2部を優勝することが大きな目標となります。2位や入れ替えプレーオフを通じての昇格ではなく、そのタイトルを獲得したいです」
先月クリスティアン・ティッツ監督が解任となったHSVはその後任にヴォルフ氏を招へいしてから3連勝と調子が安定。先日に行われた第13節ではエルツゲビルゲ・アウエを3-1で下し、7試合ぶりに首位の座を奪還。酒井が目標に掲げるようにHSVはこのまま2部の“マイスター”としての1シーズンでの1部復帰に突き進むのだろうか。
提供:goal.com
名門HSVは昨季、クラブ史上初の2部行きが決定。残留を決断しクラブとの契約延長に至った酒井だが、今シーズンは公式戦すべてとなる15試合に先発出場と不動のレギュラーを張っている。シーズン序盤は2部でのサッカーへの順応に苦しむ様子のSBはハネス・ヴォルフ新監督を迎えたここ数試合でようやく自身のプレーにおいて攻守のバランスを見つけ、安定したプレーを見せるようになった。
「確かに最初、このリーグに慣れるために何試合か必要でした。(1部に比べて2部の)サッカーは違いますし、明確にアグレッシブだと思います。競り合いもずっと多いです。でも、今は2部のリズムをつかめたかと思います。チーム全体と同様にね」
「なぜ2部に馴染むのに苦しんだか」についてはこのように返した。
「日本代表とのワールドカップ(W杯)が終わってからの休みの期間が長く、チームトレーニングに入ったのも遅かったです。日本では個人トレーニングをたくさんしていましたけど、シーズンがスタートしたときにはそういったところが不足していました」
ブンデスリーガでは日本人として初めてキャプテンを務めていた酒井は夏にはキャプテンマークを返上している。
「最初はキャプテンマークを巻いていないことにちょっとばかり違和感を覚えました。でも今はプレッシャーが少し減ったのもあり、少し楽になった部分もあるかもしれませんね。ただ、僕はそれでもリーダーの1人として助けになれればと考えています。若手にとって、主将じゃなくなったことで話しかけやすくなったかもしれませんし」
酒井はW杯後、代表からの引退を表明。インタビューでは「代表監督にもう一度声を掛けられた場合、その決断を考え直すこともあるのだろうか?」とも問われている。
「(連絡があれば)自分の決断をもう一度説明します。どうしても戻ってほしいと求められたら、もちろん僕は国を助けるでしょう。ただ、最後はあまりプレーしていなかったし、もう移動もしたくなかったので。完全にHSVに集中する方が僕にとってより重要かと。昇格するために良いフィットネス状態でいたいです。それが僕の目標です」
「1部復帰は日本代表とのW杯参加より優先的に考える?」との質問には次のように返答した。
「現時点、そういうことになりますね。キャリアにおいて何をやり遂げたいのかと自分に問いかけました。僕は27歳で、まだタイトルを獲得していません。だから僕にとって、HSVとともに2部を優勝することが大きな目標となります。2位や入れ替えプレーオフを通じての昇格ではなく、そのタイトルを獲得したいです」
先月クリスティアン・ティッツ監督が解任となったHSVはその後任にヴォルフ氏を招へいしてから3連勝と調子が安定。先日に行われた第13節ではエルツゲビルゲ・アウエを3-1で下し、7試合ぶりに首位の座を奪還。酒井が目標に掲げるようにHSVはこのまま2部の“マイスター”としての1シーズンでの1部復帰に突き進むのだろうか。
提供:goal.com
ハンブルガーSVの関連記事
ブンデスリーガの関連記事
|
ハンブルガーSVの人気記事ランキング
1
「これはショックだ…」「信じられない」現役時代と大きく異なるファン・デル・ファールト氏の姿が話題!「引退生活を楽しんでるみたい」
元オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールト氏の現在の姿に注目が集まっている。 ファン・デル・ファールト氏は、2000年にアヤックスでプロキャリアをスタート後、ハンブルガーSVやレアル・マドリー、トッテナム、ベティス、FCミッティランでプレー。最後はデンマークのエスビャウfBでプレーした後、2018年に現役を引退した。 代表キャリアにおいては、2001年にオランダ代表デビューして以降、109試合25得点をマーク。ワールドカップ(W杯)とユーロで2度ずつの出場歴を誇り、2010年の南アフリカW杯でオランダ代表の準優勝に貢献した名手だ。現役引退後にはプロダーツ選手に転向したことでも話題となっていた。 現在41歳のファン・デル・ファールト氏は、23日に行われたリバプールレジェンズvsアヤックスレジェンズのチャリティーマッチにアヤックスの一員として参加。だが、現役時代との違いにファンが驚くこととなった。 現役時代にはどちらかと言えばシュッとしたイメージだったファン・デル・ファールト氏だが、当時と比べてかなり大きくなった様子。別人のような姿になっていた。 引退後はこれくらいの体型を維持しているファン・デル・ファールト氏だが、久々にピッチでプレーしたということもあり、体型のことを知らなかったファンからは「これはショックだ…」、「これは誰?」、「信じられない」、「引退生活を楽しんでるみたいだ」と大きな驚きの声が寄せられることとなった。 なお、リバプールレジェンズvsアヤックスレジェンズの一戦は、アヤックスが2点を先行したものの、後半にリバプールが一挙4得点で逆転に成功。4-2でリバプールレジェンズが勝利を収めている。 <span class="paragraph-title">【動画】現役時代とは別人のようなファン・デル・ファールト氏</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="nl" dir="ltr">Rafael van der Vaart <br>Edgar Davids <a href="https://twitter.com/hashtag/livaja?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#livaja</a> <a href="https://t.co/xBgmFQU41H">pic.twitter.com/xBgmFQU41H</a></p>— AFC Ajax (@AFCAjax) <a href="https://twitter.com/AFCAjax/status/1771515889692660178?ref_src=twsrc%5Etfw">March 23, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.25 13:20 Mon2
名手ファン・デル・ファールトの長男ダミアンがアヤックスと長期契約…世代別オランダ代表に名を連ねる18歳
アヤックスがラファエル・ファン・デル・ファールト氏の長男と長期契約を結んだ。 絶大なタレント性でサッカーファンを魅了した左足の名手、元オランダ代表MFファン・デル・ファールト氏。アヤックスやハンブルガーSV、レアル・マドリー、トッテナム等で活躍した。 その長男は、元日本代表FW高原直泰氏とともにプレーしたハンブルガー時代に生まれた、ダミアン・ファン・デル・ファールト(18)。 少年時代は父親の移籍に伴い、ドイツ、デンマーク等で生活し、2023年にアヤックスのU-18チームへ入団。昨夏U-19チームに昇格し、世代別のオランダ代表にも名を連ねている。 父の古巣でもあるアヤックスとはU-19昇格と同時に新契約を締結も、7日、新たに2029年6月までの契約延長にサイン。近い将来のトップチーム昇格が念頭にあるのは間違いないだろう。 アヤックスのフットボール・ダイレクター(FD)を務めるマリジン・ボイカー氏いわく、ダミアンは父ラファエルと同じく攻撃的MFで、より守備にも協力的な現代型のフットボーラー。 「彼との契約延長を嬉しく思う。ダイナミックな攻撃的MFで、ボックス内への侵入も多い。何より優れたキック精度とテクニックがあり、エネルギッシュなプレッシングも魅力的だ」 「次のステップはヨング・アヤックス(オランダ2部/セカンドチーム)に上がること。今後数年間でさらなる成長があると確信しているよ」 <span class="paragraph-title">【写真/2枚目】ファン・デル・ファールト親子</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="hu" dir="ltr">It’s a ‘Van der Vaart’ thing <br><br>Damián 2029 </p>— AFC Ajax (@AFCAjax) <a href="https://twitter.com/AFCAjax/status/1876698684404207889?ref_src=twsrc%5Etfw">January 7, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.08 14:20 Wed3
「寿司ボンバー」20年前の高原直泰のブンデス初ゴールは守護神カーンの無失点記録を止める一撃「衝撃的だった」
ブンデスリーガの日本語版公式ツイッターが懐かしいゴールを投稿している。 アップされたのは、今からちょうど20年前の2003年2月9日に行われたバイエルンvsハンブルガーSVの一戦で生まれたゴール。決めたのは沖縄SVの選手兼監督である元日本代表FW高原直泰だ。 2003年1月にジュビロ磐田からHSVへと完全移籍した高原。ハノーファー戦で先発出場の機会を掴むと、デビュー3戦目にはバイエルンとアウェイで対戦した。 当時のバイエルンは守護神だった元ドイツ代表GKオリバー・カーンが連続無失点を記録中。自身が保持していた736分の記録を更新できるかに注目が集まっていた。 試合は、バイエルンが11分に先制。24分にはカーンが無失点記録の更新を達成し、バイエルンのペースで進んだ。しかし、そのままタイムアップかと思われた後半アディショナルタイムにドラマがあった。 メフディ・マハダヴィキアが右サイドからクロスを上げると、ゴール前に飛び込んだのは高原。打点の高いヘディングには守護神カーンも全く反応できず、ゴールネットを揺らすのを見送ることしかできなかった。 高原のブンデスリーガ初ゴールは、カーンの連続無失点記録を802分で止めるゴールに。試合は1-1のドローに終わっていた。 ブンデスリーガの投稿には、ファンも「このゴールは衝撃的だったな」、「寿司ボンバー」、「この映像、懐かしい」とコメントを寄せている。 高原は2008年に移籍するまで、HSVとフランクフルトでプレー。ブンデスリーガでは通算135試合に出場し25ゴール7アシストという数字を残している。 <span class="paragraph-title">【動画】守護神カーンを破った高原直泰のブンデス初ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"> 20年前の今日、<a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E5%8E%9F%E7%9B%B4%E6%B3%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高原直泰</a> がバイエルン相手に <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ブンデスリーガ</a> 初ゴール! <a href="https://t.co/K78ENwZ4gJ">pic.twitter.com/K78ENwZ4gJ</a></p>— ブンデスリーガ 日本語版 (@Bundesliga_JP) <a href="https://twitter.com/Bundesliga_JP/status/1623674082683232256?ref_src=twsrc%5Etfw">February 9, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.02.10 21:15 Fri4
アンジ・マハチカラ、オベルタンとイリセビッチの加入を発表
▽ロシア・プレミアリーグに所属するアンジ・マハチカラは24日、フランス人MFガブリエル・オベルタン(27)と、元クロアチア代表MFイボ・イリセビッチ(29)の加入を発表した。 ▽かつてマンチェスター・ユナイテッドに在籍していたオベルタンは、2011年にニューカッスルに完全移籍。左右のウイングなど、2列目を主戦場とする同選手は、加入初年度こそリーグ戦23試合に出場するも、以降は度重なる負傷に悩まされ、思うように出場機会を得ることができず。昨シーズン途中にニューカッスルとの契約を双方合意の下で解消していた。なお、アンジとは2018年6月30日までの2年契約にサインしている。 ▽一方、クロアチア人の両親の下、ドイツで生まれ育ったイリセビッチは、これまでボーフムやカイザースラウテルン、ハンブルガーSVなどで活躍。バルカン半島にルーツを持つ選手らしく足元の技術と攻撃センスに長けた攻撃的MFは、昨シーズンのハンブルガーSVでリーグ戦31試合に出場し、4ゴール3アシストの活躍を披露。だが、シーズン終了後にクラブとの契約延長を行わず、ロシアを新天地に選んだ。なお、アンジとは2019年6月30日までの3年契約にサインしている。 2016.08.25 00:05 Thu5