マルディーニ氏、イブラヒモビッチのミラン復帰に前向き?「潜在能力を引き出せる選手」

2018.10.15 17:58 Mon
ミランでスポーツ部門の戦略開発ディレクターを務めるパオロ・マルディーニ氏が、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、獲得の可能性が報じられた元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチについて言及している。

今シーズンからLAギャラクシーでプレーするイブラヒモビッチは、同リーグで25試合に出場して21得点を記録するなど、10月3日に37歳となったが衰え知らずのパフォーマンスを披露している。そんな中、スウェーデン代表FWの古巣であるミランが、来年1月の移籍市場での獲得を狙っているとの報道がなされた。テクニカルスポーツ部門ゼネラルディレクターであるレオナルド氏は、夏の移籍市場での獲得を検討していたことを明かした一方、冬の獲得は否定しているが、マルディーニ氏はイブラヒモビッチの加入に前向きな姿勢を示している。

「イブラヒモビッチはロッカールームで厄介になる? 個人的に厄介な選手は信じていない。いずれにせよ我々のような強いクラブであれば管理していける。彼は夏の移籍市場のアイディアだった。だが当然、チームにカンピオーネがいることは喜ばしいことだと思う。ズラタンにはパーソナリティがあるし、カンピオーネだ」

「一般的に言って、上位を目指すチームには、パーソナリティのある選手が必要になる。我々の選手たちも満たしているが、(ゴンサロ)イグアインやイブラヒモビッチのような選手は、他の選手たちの潜在能力をさらに引き出してくれる」

なおイブラヒモビッチは現在、LAギャラクシーと2020年までの契約を結んでいる。年俸は400万ユーロ(約5.2億円)とされており、ミランの財政的にも実現可能な取引であると分析されている。ただ選手の代理人を務めるミーノ・ライオラ氏は『oracolorn.it』に対し、「イブラのミラン移籍について、1秒たりとも交渉の席についたことはない。複数のクラブと連絡を取り合っているが、ミランとは全くない」と断言。今後の動向は注目されるところだ。


提供:goal.com

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ミランがメキシコ代表FWヒメネスに関心、EL8強フェイエノールトで今季23ゴール…イタリア国籍を所持

ミランがフェイエノールトのメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネス(22)に関心を寄せているようだ。 ヒメネスはメキシコに帰化したイタリア系アルゼンチン人。昨年7月にメキシコの名門クルス・アスルから移籍金400万ユーロ(約5億9000万円)でフェイエノールトへと移籍し、現在までにエールディビジで31試合15ゴール、公式戦では44試合で23ゴールを叩き出している。 チームがヨーロッパリーグ(EL)の準々決勝まで駒を進めたこともあり、シーズンが進むにつれてヒメネスへの注目が集まるように。ブライトン&ホーヴ・アルビオン、セビージャ、ナポリ、フランクフルト、リールなどといった欧州5大リーグのクラブから関心を寄せられている。 イタリア『カルチョメルカート』によると、ヒメネスに注目しているのは上記のクラブだけにとどまらず、アトレティコ・マドリーやラツィオ、そしてミランも関心。ミランについては代理人から売り込みがあったとのことで、22日には代理人とステファノ・ピオリ監督による会談が行われたという。 どうやら代理人は、ミランが36歳の絶対的エース・フランス代表FWオリヴィエ・ジルーの後継者となり得る人材を探しているという点に目をつけたとのこと。ミランとしては、今夏の売却を進めているベルギー代表FWディヴォク・オリジ(28)の後釜というアイデアも浮かんでいるようだ。 イタリアのパスポートを所持しているために、イタリアのクラブにとっては自国の選手として扱えるヒメネス。移籍金は最低でも2000万ユーロ(約29億9000万円)が必要と考えられている。 2023.05.23 16:00 Tue

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