【CLグループG展望】絶対王者レアル・マドリーと昨季4強ローマの突破有力! 西村拓真加入のCSKAモスクワにも注目

2018.09.19 18:00 Wed
Getty Images
▽2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが9月18日に開幕する。グループGでは4連覇を目指す絶対王者レアル・マドリーと昨季ベスト4のローマの2強と、CSKAモスクワとビクトリア・プルゼニの2弱というハッキリとした構図での戦いが予想される。

◆編集部予想
◎本命:レアル・マドリー
○対抗:ローマ
△連下:CSKAモスクワ
☆大穴:ビクトリア・プルゼニ

◆新体制移行も死角なし~レアル・マドリー~
Getty Images
▽ジダン前監督の下で史上初のCL3連覇を成し遂げた絶対的王者がグループ首位通過の大本命だ。その3連覇に貢献したフランス人指揮官、絶対的エースに君臨したFWクリスティアーノ・ロナウドの退団によってロペテギ新監督の下で変革のシーズンに臨むマドリーだが、ここまではエース退団をプラスに捉えたポジティブな戦いぶりが目立つ。

▽今夏の補強は新守護神候補クルトワ、リヨンで成長したFWマリアーノを除き将来への投資という意味合いが強かったが、C・ロナウド退団で生き生きとプレーするMFベイルやFWベンゼマ、ジダン体制で冷遇されたMFダニ・セバージョスが周囲の不安を払しょくする好パフォーマンスを披露。また、ポゼッションスタイルを志向する新指揮官の下でMFイスコやFWアセンシオといった代表の教え子たちも新たな輝きを放っている。今後、決勝トーナメントの舞台で圧倒的な勝負強さを誇ったC・ロナウドの不在を痛感する試合が訪れるかもしれないが、今回のグループステージではその心配はいらないはずだ。
◆実績&タレント力で優位も不安多し~ローマ~
Getty Images
▽その絶対的王者の対抗馬は昨季のベスト4チームのローマだ。とはいえ、現実的な目標は格下2チームにきっちり勝ち切ってグループステージを突破することだ。昨季、CL初挑戦のディ・フランチェスコ監督の下でアトレティコ・マドリー、チェルシーと同居した死のグループを首位通過し、準々決勝ではバルセロナ相手に奇跡の逆転突破を果たす、大躍進を見せたローマは、今夏その躍進に貢献した守護神アリソン、MFナインゴラン、MFストロートマンという3人の主力が新天地に旅立った。代わって敏腕SDモンチ氏がMFエンゾンジ、MFクリスタンテ、MFパストーレ、FWクライファートなど若手逸材を中心に10人以上の新戦力を積極補強した。

▽しかし、国内リーグでは開幕4試合を1勝1敗2分けという低調な形でスタートし、複数のシステム、メンバーを使い分ける中で指揮官が最適解を見いだすことができず、内容面でも課題ばかりが目に付く。とりわけ、新守護神オルセンのパフォーマンスを含め開幕4戦で7失点を喫している守備、ナインゴランとストロートマン不在で苦しむゲームコントロールを早い段階で修正できなければ、グループステージ敗退の可能性も十二分にあるはずだ。
◆過渡期の中でCL初参戦の西村に期待~CSKAモスクワ~
(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽前述の2強と同様に過渡期の中で今大会を迎えるCSKAモスクワ。今夏にDFイグナシェビッチ、双子のベレズツキ兄弟と守護神アキンフェエフと共に長らく守備陣を支えてきた重鎮が現役を退いたチームではMFゴロビン、FWムサ、MFウェルンブルームなどその他の主力も新天地を求め大幅なメンバー変更を余儀なくされた。さらに代わって迎え入れられた新戦力はFWアベル・エルナンデス、MFヴラシッチ、DFマグヌソンというインパクトに欠ける新戦力だった。

▽大幅なメンバー変更に加え、開幕から主力の負傷離脱に悩まされており、ここまで
の国内リーグでは3勝1敗3分けとやや出遅れている。そのCSKAモスクワの中で期待したいのが、今夏ベガルタ仙台から新加入のFW西村拓真だ。今季のJ1リーグで11ゴールを奪い、ブレイクを果たした21歳FWは自身初の海外挑戦でかつてFW本田圭佑が輝いたロシアの地でいきなりサッカー界最高の舞台に挑む。なお、ここまでリーグ戦未出場の同選手はビクトリア・プルゼニとの開幕戦でデビューを飾る可能性もある。

◆現実目標は3位通過~ビクトリア・プルゼニ~
Getty Images
▽チェコの強豪としてCLやELの舞台の常連であるビクトリア・プルゼニだが、今グループステージでの目標は勝ち点3奪取とEL決勝トーナメントへの出場権が与えられる3位通過となる。かつてチェコ代表を率いた経験もある国内屈指の名将ブルバ監督の下、スロバキア人守護神のコザチックらを除きほぼチェコ人選手だけで構成されるチームの組織力は非常に整っている。とはいえ、マドリーやローマ相手に勝ち点3を奪うのは非常に困難であり、現実的にはホームゲームで何とか勝ち点を拾い、実力的に一番近いCSKAモスクワとの直接対決を制し3位通過を狙いたいところだ。

レアル・マドリーの関連記事

「あと大変なのは弟分だけね」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、慌ただしいミッドウィーク開催36節がバルサのリーガ優勝で終わった翌朝のことでした。いやあ、もちろん、水曜のサンティアゴ・ベルナベウでマジョルカ相手に意地で勝利を挙げた甲斐もなく、翌日にはクラシコ(伝統の一戦)で勝ち点差を7にした宿敵がエスパニョールに0-2 2025.05.17 21:00 Sat
レアル・マドリーは17日、ボーンマスに所属するスペイン代表DFディーン・ハイセン(20)の獲得合意を発表した。契約期間は2025年6月1日~2030年6月30日までの5年間となる。 なおボーンマスによれば、マドリーは契約解除金として5000万ポンド(約97億円)を支払ったとのことだ。 ハイセンは197cmの 2025.05.17 20:00 Sat
レアル・マドリーのスペイン代表DFラウール・アセンシオが、女性の性的動画を違法に共有した疑いで刑事訴追を受けている中、ついに口を開いた。 問題の事件は2023年6月15日に発生。いずれもマドリーのアカデミー出身者のアセンシオ、フェラン・ルイス(ジローナ)、フアン・ロドリゲス(タラソナ)、アンドレス・ガルシア(アル 2025.05.16 23:40 Fri
アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)が、再び世界で最も稼ぐアスリートとなった。アメリカ『フォーブス』が伝えた。 サッカー界のスーパースターの1人であるC・ロナウド。初めて世界で最も稼ぐアスリートになってから9年。40歳になった中で、3年連続5度目のナンバーワンとなった。 スポル 2025.05.16 17:40 Fri
レアル・マドリーのスペイン代表DFラウール・アセンシオ(22)が女性の性的動画を違法に共有した疑いで刑事訴追される見込みだ。スペイン『アス』が報じている。 問題の事件は2023年6月15日に発生。いずれもマドリーのアカデミー出身者のアセンシオ、フェラン・ルイス(ジローナ)、フアン・ロドリゲス(タラソナ)、アンドレ 2025.05.15 18:45 Thu

UEFAチャンピオンズリーグの関連記事

UEFAチャンピオンズリーグ】クラブ・ブルッヘ 4-1 モナコ(日本時間9月19日/ヤン・ブレイデルスタディオン) /南野拓実からアンス・ファティ\モナコでのデビュー戦となったアンス・ファティは後半途中から出場南野からのパスを受けると、左足を振り抜きゴールに突き刺した#WOWOWでCL pic.twitter.c 2025.09.20 08:03 Sat
【UEFAチャンピオンズリーグ】フランクフルト 5-1 ガラタサライ(日本時間9月19日/フランクフルト・シュタディオン) /堂安律 #UCL 初出場\相手DFのオウンゴールとなったものの同点に導くプレーチームも5得点で逆転勝利#UCL 2025-26 MD1フランクフルト vs ガラタサライWOWOWオンデマン 2025.09.20 07:30 Sat
UEFA(欧州サッカー連盟)は28日、UEFAチャンピオンズリーグ2025-26のリーグフェーズ組み合わせを発表した。 昨シーズンから1つのリーグで争うフォーマットに変更されたUCLは、36チームが出場。異なる8チームとホームとアウェイに分かれて4試合ずつを戦う。上位8チームは決勝トーナメントにストレートインとな 2025.08.29 11:05 Fri
欧州サッカー連盟(UEFA)は12日、チャンピオンズリーグ(CL)の決勝戦を裁く審判団を発表した。 9月17日に開幕し白熱の戦いが繰り広げられた今大会も残すところフースバル・アレーナ・ミュンヘンで行われる決勝戦のみに。日本時間31日28時に行われる決勝戦に駒を進めたのが、初優勝を目指すパリ・サンジェルマン(PSG 2025.05.13 10:00 Tue
WOWOWは12日、独占放送するUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)の決勝でもライブビューイングを開催することを発表した。 白熱のUCLは決勝まで進んでおり、インテルとパリ・サンジェルマン(PSG)が勝ち残り。インテルは3年ぶり、PSGは5年ぶりの決勝となる 15年ぶりの優勝を目指すインテルと、初優勝を目 2025.05.12 14:15 Mon

レアル・マドリーの人気記事ランキング

1

ヴィニシウスがサウジ・プロリーグの副会長と会談、5年総額約1600億円のビッグオファーを検討へ

レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(24)がサウジアラビア方面からの破格オファーを検討しているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。 『マルカ』によればヴィニシウスはサウジ・プロ・リーグの副会長であるサード・アル・ラジーズ氏とオンラインで15分ほど会談を持ったようで、その際に年俸2億ユーロ(約321億円)、総額10億ユーロ(約1600億円)の5年契約を提示されたとのこと。 移籍先はアル・アハリが有力とされる中、サウジ・プロリーグとしてはヴィニシウスを2034年ワールドカップの大使にも据えたいとしている。この前例のない巨額オファーをヴィニシウスの側近たちは拒否できないオファーと考えているとのこと。 なお、2027年6月までマドリーとの契約があるヴィニシウスの契約解除金は10億ユーロ。そのヴィニシウスは11日のマンチェスター・シティ戦後、サウジ・プロリーグとの接触を否定し、「マドリーで歴史を作りたい」と白い巨人への忠誠を誓っていた。 2025.02.13 11:30 Thu
2

レアル・マドリーがミランから19歳DFヒメネスを一時的に呼び戻し? 昨夏完全移籍移行も半年レンタルのアイデアを保有か

レアル・マドリーに、ミランからスペイン人DFアレックス・ヒメネス(19)を一時的に呼び戻すプランが存在か。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ヒメネスはスペイン出身で、マドリーの下部組織育ち。23年夏にレンタル移籍でミランU-19へ加わり、1年後の昨夏、ミランへの完全移籍と共にトップチーム昇格となった。 すなわち現在は完全にミランの一員なわけで、迎えた今シーズンはセリエA5試合、スーペルコッパ・イタリアーナ2試合などに出場。ただ、主戦場はセリエCのフトゥーロ(U-23)である。 そんななか、最終ラインが手薄なマドリーが、半年レンタルでのヒメネス呼び戻しを画策か。 現段階ではいちプランに過ぎずも、ドライローンでの獲得に興味を持っているとのこと。マドリーには2025年夏なら900万ユーロ(約14.4億円)、26年夏なら1200万ユーロ(約19.2億円)という、買い戻し条項があるとされている。 2025.01.16 15:40 Thu
3

2001年から続いたレアル・マドリーの“ジダン王朝”、三男テオがカスティージャ退団でとうとう終焉へ

レアル・マドリーから“ジダン”がいなくなる見通しに。スペイン『Relevo』が伝える。 2001年7月9日、レアル・マドリーで前年から第一次政権を発足させたフロレンティーノ・ペレス会長が、21世紀到来を控えてスタートした“銀河系軍団”構築の第2弾として、ユベントスから2000年のFIFA世界最優秀選手賞、ジネディーヌ・ジダン氏を当時史上最高額の9000万ユーロで獲得。全世界が仰天した。 その後、ジダン氏は2006年の現役引退までマドリーでプレーし、引退後は2度にわたって監督を歴任。その間の功績等は説明不要だろう。 一方、ジダン氏には4人の息子が。長男エンツォ・ジダン(1995年生まれ)、次男ルカ・ジダン(98年生まれ)、三男テオ・ジダン(02年生まれ)、四男エリアス・ジダン(05年生まれ)。エンツォとルカは父の現役時代からマドリー下部組織に所属し、テオとエリアスも兄2人を追うようにマドリーの一員となった。 現在もマドリーに残るはリザーブチーム「カスティージャ」でプレーする三男テオのみだが、一家の父が2001年7月にマドリー入りして以来、エル・ブランコには絶えず、”ジダン”が所属しているのだ。 しかし、2024年夏をもって、四半世紀近く続いてきた「マドリーにジダンあり」が終わる見通しに。テオの契約が6月末までとなっており、本人に延長の意志なし。トップチーム昇格を待たずして、キャリアで初めてマドリーを離れる決断を25日に下したとのことだ。 22歳テオは、父の盟友ラウール・ゴンサレスが率いるカスティージャで主力選手。今季のスペイン3部でセントラルハーフとして優れたパフォーマンスを披露し、他クラブのトップチームに羽ばたく目処が立ったとみられている。 なお、マドリートップチーム通算“1試合1得点”という29歳の長男エンツォは、現役引退を宣言せずとも現在サッカーから離れ、不動産業に従事。1月にマドリーからレアル・ベティスへ移籍した18歳の四男エリアスは、来季のトップチーム昇格が決定し、U-19フランス代表でも主力級という194cmの左利きセンターバックだ。 2024.05.27 15:00 Mon
4

名手ファン・デル・ファールトの長男ダミアンがアヤックスと長期契約…世代別オランダ代表に名を連ねる18歳

アヤックスがラファエル・ファン・デル・ファールト氏の長男と長期契約を結んだ。 絶大なタレント性でサッカーファンを魅了した左足の名手、元オランダ代表MFファン・デル・ファールト氏。アヤックスやハンブルガーSV、レアル・マドリー、トッテナム等で活躍した。 その長男は、元日本代表FW高原直泰氏とともにプレーしたハンブルガー時代に生まれた、ダミアン・ファン・デル・ファールト(18)。 少年時代は父親の移籍に伴い、ドイツ、デンマーク等で生活し、2023年にアヤックスのU-18チームへ入団。昨夏U-19チームに昇格し、世代別のオランダ代表にも名を連ねている。 父の古巣でもあるアヤックスとはU-19昇格と同時に新契約を締結も、7日、新たに2029年6月までの契約延長にサイン。近い将来のトップチーム昇格が念頭にあるのは間違いないだろう。 アヤックスのフットボール・ダイレクター(FD)を務めるマリジン・ボイカー氏いわく、ダミアンは父ラファエルと同じく攻撃的MFで、より守備にも協力的な現代型のフットボーラー。 「彼との契約延長を嬉しく思う。ダイナミックな攻撃的MFで、ボックス内への侵入も多い。何より優れたキック精度とテクニックがあり、エネルギッシュなプレッシングも魅力的だ」 「次のステップはヨング・アヤックス(オランダ2部/セカンドチーム)に上がること。今後数年間でさらなる成長があると確信しているよ」 <span class="paragraph-title">【写真/2枚目】ファン・デル・ファールト親子</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="hu" dir="ltr">It’s a ‘Van der Vaart’ thing <br><br>Damián 2029 </p>&mdash; AFC Ajax (@AFCAjax) <a href="https://twitter.com/AFCAjax/status/1876698684404207889?ref_src=twsrc%5Etfw">January 7, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.08 14:20 Wed
5

コパ決勝クラシコで2アシスト、優勝に貢献したヤマルはマドリーに「今季彼らは僕らに勝てない」と豪語

バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルがレアル・マドリーに対して豪語した。 ヤマルは26日に行われたコパ・デル・レイ決勝マドリー戦で先制点と2点目をアシスト。延長戦の末3-2で勝利したチームの優勝に大きく貢献していた。 コパ・デル・レイ決勝での勝利により今季のクラシコの戦績はバルセロナの3戦3勝となった中、ヤマルは試合後のインタビューで「例え1点決められても、2点決められても関係なかった。今季彼らは僕らに勝てない。それが証明された」と豪語。 優勝決定後には派手なサングラスを着用してお茶らけていたヤマル。17歳の言動が来月11日に行われるラ・リーガでの今季最後となるエル・クラシコにどのような影響を与えるだろうか。 2025.04.27 13:00 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly