チェリシェフにドーピング違反疑惑! 処分なら4年間の出場停止も

2018.09.09 14:20 Sun
Getty Images
▽ビジャレアルからバレンシアにレンタル移籍中のロシア代表MFデニス・チェリシェフ(27)がドーピング違反疑惑をかけられているようだ。イギリス『テレグラフ』が伝えている。

▽『テレグラフ』が伝えるところによれば、チェリチェフの父親は先日にロシアメディアに対して、「ワールドカップに向けて成長ホルモン入りの注射を渡された」と、自身の息子がケガの早期回復に向けてドーピング違反の観点で禁止されている成長ホルモン入りの注射を受けていたことを明かした。

▽そして、一連の報道を受けて、スペインアンチドーピング機構(AEPSAD)は同選手に対する調査を開始したようだ。なお、『テレグラフ』は今回の調査で違反が確認された場合、最大4年間の出場停止処分が科される可能性を伝えている。
▽一方、ロシアサッカー連合(RFU)は『テレグラフ』の成長ホルモン入り注射が間違ったものであり、実際は使用が認められている多血小板血しょう(PRP)による治療だったと主張。PRP療法はヨーロッパやアメリカでは頻繁に行われている治療法で、自分の血液から血小板が多く含まれる部分のみを抽出し患部に注射することで自己治癒力を高める効果がある。

▽レアル・マドリーの下部組織出身のチェリシェフは2016年夏にビジャレアルに移籍。加入1年目はケガでリーグ戦出場は11試合にとどまったものの、2年目となった昨季はリーグ戦24試合に出場し2ゴール2アシストを記録。その活躍からロシア代表として出場したロシア・ワールドカップ(W杯)では、初戦の2ゴールを含む5試合4ゴールでロシアの攻撃を牽引。大会前の下馬評を覆し、スペイン代表を破るなどベスト8進出に貢献した。

デニス・チェリシェフの関連記事

サッカーファンなら誰もが一度は見たことがあるであろう歴史に残るスーパーゴール。今回の企画『Incredible Goals』(信じられないゴール)では、これまでに生まれた驚愕のゴールを紹介していく。 今回はレアル・マドリーのブラジル代表DFマルセロが決めたゴールだ。 ◆マルセロのDFとは思えないゴール前の落 2021.03.22 20:00 Mon
バレンシアは12日、ビジャレアルからロシア代表MFデニス・チェリシェフ(28)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2022年6月30日の3年間で、契約解除金は8000万ユーロ(約97億円)に設定されている。 レアル・マドリーの下部組織出身のチェリシェフは2016年夏にビジャレアルに移籍。加入1年目はケガ 2019.07.12 22:30 Fri
バレンシアとビジャレアルは29日、ロシア代表MFデニス・チェリシェフ(28)に関して、バレンシアへの完全移籍で原則合意に達したことを発表した。 レアル・マドリーの下部組織出身のチェリシェフはセビージャやビジャレアル、バレンシアへのレンタル移籍を経て2016年夏にビジャレアルに完全移籍。今シーズンはバレンシアに2度 2019.06.29 18:21 Sat
バレンシアに所属するロシア代表MFデニス・チェリシェフの今シーズン終了が決定した。 チェリシェフは22日に検査を受け、右ヒザのじん靭帯損傷および脛骨高原骨折が発覚。治療のため、今シーズンの残り試合を全休するという。そのチェリシェフは昨夏、買取オプション付きのレンタルでビジャレアルから加入。ここまで公式戦41試合4 2019.04.23 18:55 Tue
バルセロナが、コパ・デル・レイを失格になる可能性があるようだ。イギリス『BBC』が報じた。 バルセロナは17日、コパ・デル・レイ5回戦2ndレグでレバンテを本拠地カンプ・ノウに迎え、3-0で勝利。2戦合計スコアを4-2とし、ベスト8進出を決めた。しかし、レバンテが2-1で勝利した1stレグで、レギュレーションに違 2019.01.18 18:10 Fri

バレンシアの関連記事

インテル・マイアミは15日、元スペイン代表DFジョルディ・アルバ(36)との契約延長を発表した。契約期間は2027年末までとなる。 新契約にサインしたジョルディ・アルバは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「契約を更新できることを嬉しく思っている。なぜなら、僕には今後もプレーを続けたいという気持ちがあ 2025.05.16 13:30 Fri
元スペイン代表FWフェルナンド・モリエンテス氏(49)が肺塞栓症を患い入院していたことを明かした。 現役時代はレアル・マドリーやリバプール、バレンシアなどで活躍しスペイン代表として47キャップを誇るモリエンテス氏。現役引退後は様々なメディアでサッカーの解説者として活躍している。 そんなモリエンテス氏は、スペ 2025.04.21 13:30 Mon
「さすがマドリー、振り幅がここまで大きいとは」そんな風に私が驚いていたのは月曜日、それまでクラブ史初のtriplete(トリプレテ/3冠優勝のこと)の話ばかりしていたスポーツマスコミに、アンチェロッティ監督のレアル・マドリー指揮官としての将来が、コパ・デル・レイ決勝とCLに懸かっているという論調が現れたのを見つけた時の 2025.04.09 01:00 Wed
レアル・マドリー撃破の立役者となったバレンシアの守護神ギオルギ・ママルダシュヴィリは、プレーヤー・オブ・ザ・マッチとともに“臨時収入”を得ることになりそうだ。 バレンシアは5日、敵地サンティアゴ・ベルナベウで行われたラ・リーガ第30節でレアル・マドリーと対戦。マドリーとのリーグ戦でのアウェイゲームは2008年以来 2025.04.06 21:35 Sun
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が5日にホームで行われ、1-2で敗れたラ・リーガ第30節バレンシア戦後に会見でコメントした。 首位バルセロナを3ポイント差で追う2位マドリーが3日後にチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグのアーセナル戦を控える中、15位バレンシアをサンチャゴ・ベルナベウに迎えた一戦。 2025.04.06 10:00 Sun

ラ・リーガの関連記事

「あと大変なのは弟分だけね」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、慌ただしいミッドウィーク開催36節がバルサのリーガ優勝で終わった翌朝のことでした。いやあ、もちろん、水曜のサンティアゴ・ベルナベウでマジョルカ相手に意地で勝利を挙げた甲斐もなく、翌日にはクラシコ(伝統の一戦)で勝ち点差を7にした宿敵がエスパニョールに0-2 2025.05.17 21:00 Sat
レアル・マドリーは17日、ボーンマスに所属するスペイン代表DFディーン・ハイセン(20)の獲得合意を発表した。契約期間は2025年6月1日~2030年6月30日までの5年間となる。 なおボーンマスによれば、マドリーは契約解除金として5000万ポンド(約97億円)を支払ったとのことだ。 ハイセンは197cmの 2025.05.17 20:00 Sat
レアル・マドリーのスペイン代表DFラウール・アセンシオが、女性の性的動画を違法に共有した疑いで刑事訴追を受けている中、ついに口を開いた。 問題の事件は2023年6月15日に発生。いずれもマドリーのアカデミー出身者のアセンシオ、フェラン・ルイス(ジローナ)、フアン・ロドリゲス(タラソナ)、アンドレス・ガルシア(アル 2025.05.16 23:40 Fri
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長がハンジ・フリック監督の契約延長に改めて言及した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦。同じ街のライバルであるエスパニョールとのダービーでは勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それで 2025.05.16 20:20 Fri
バルセロナのスペイン代表MFフェルミン・ロペスが、リーグ制覇を喜んだ。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦した。 同じ街のライバルであるエスパニョールとの対戦。勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それでも後半に入ると、53分にヤマルが先制ゴール。後半ア 2025.05.16 15:25 Fri

バレンシアの人気記事ランキング

1

ジョルディ・アルバがインテル・マイアミと2027年まで契約延長!

インテル・マイアミは15日、元スペイン代表DFジョルディ・アルバ(36)との契約延長を発表した。契約期間は2027年末までとなる。 新契約にサインしたジョルディ・アルバは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「契約を更新できることを嬉しく思っている。なぜなら、僕には今後もプレーを続けたいという気持ちがあるし、このクラブで毎試合ファンから愛情を注がれていることを実感しているからだ。クラブでのこの2年間はとても心地良く、ファンのみんなから愛されていると感じている」 「僕らはこれからも競争に勝ち続け、できるだけ多くのタイトルを獲得したいという強い気持ちを持っている」 バレンシアとバルセロナで長らく主力を担ってきたジョルディ・アルバは、2023年7月にフリートランスファーでインテル・マイアミに加入。すぐに左サイドバックの主力に定着すると、これまで公式戦で69試合に出場し8ゴール22アシストを記録。 メジャーリーグ・サッカー(MLS)でも46試合で5ゴール14アシストを記録するなど、衰えを見せておらず、今シーズンも公式戦18試合で1ゴール5アシストを記録している。 2025.05.16 13:30 Fri
2

【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.27“ベニテスの堅守速攻”2冠達成/バレンシア[2003-04]

1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.27</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2003-2004シーズン/バレンシア 〜ベニテスの堅守速攻〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2003-04valencia.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ラファエル・ベニテス(43) 獲得タイトル:リーガエスパニョーラ、UEFAカップ 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">2冠達成</div> 当時のバレンシアの監督は、就任3年目のラファエル・ベニテスだった。2001-02シーズンにバレンシアに招へいされたベニテスは、1年目にして約30年ぶりとなるリーガエスパニョーラ制覇を達成。メンディエタやキリ・ゴンサレスを擁して2000年から2シーズン連続でCLファイナリストとなったエクトル・クーペルがつくった堅守速攻のチームをベースとしたベニテスは、サポーターが待ち望んでいたタイトルを獲得した。 2003-04シーズンは、リーガエスパニョーラで第2節から第7節まで6連勝するなど好スタートを切った。中盤戦以降は、バルセロナ、レアル・マドリー、デポルティボと熾烈な優勝争いを繰り広げたが、第27節でデポルティボを3-0で下したのをキッカケに、そこから6連勝と勢いに乗る。そして、最終的には2位バルセロナに勝ち点5差をつけて、71得点27失点という素晴らしい成績で、2年ぶり6度目の優勝を達成した。なお、リーガでは、2013-14シーズンにアトレティコ・マドリーが優勝するまで、このシーズンのバレンシアが、レアル・マドリードとバルセロナ以外で最後に優勝したチームであった。 また、UEFAカップでは、決勝トーナメントでボルドーやビジャレアルを撃破し、決勝に進出。マルセイユとの決勝では、ビセンテとミスタのゴールによって2-0で勝利し、見事に戴冠を果たした。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ソリッドな守備+a</div> 前述したように、チームのベースはクーペル時代からの堅守速攻。ただ、ベニテスは、ワントップのクラウディオ・ロペスやカリューをスペースに走らせていたクーペル時代よりも、ストライカーも含めてショートパスを繋ぐスタイルを意識していた。 守護神は安定感抜群のカニサレスが務め、アジャラがまとめる最終ラインは大きく崩れることはなかった。中盤の底には、バレンシアお馴染みの“バラハ&アルベルダ”。2人のコンビネーションは抜群だった。右サイドには、メンディエタほどの輝きはなかったものの、攻守に堅実なルフェテを配置。左サイドのビセンテは、キレ味鋭いドリブルが持ち味だった。 システムは4-2-3-1と4-4-2を併用。4-2-3-1の場合は、ワンタッチプレーでアクセントを付けるアイマールがトップ下を務め、2トップの場合は縦への推進力があるアングーロがミスタとコンビを組むパターンが多かった。 2000年代前半のバレンシアの問題点だったのが、エース不在による得点力不足。しかし、このシーズンはミスタが19ゴールを挙げる活躍を披露。ビセンテも2桁ゴールを記録し、強固な守備組織を有するチームのなかで、得点力が大幅にアップしたのが2冠達成の最大の要因となった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">DFロベルト・アジャラ (30)</span> アルゼンチン代表として115試合に出場した名センターバック。加入した2000年以降、バレンシアの最終ラインの中心となり、2度のリーガ優勝やCL決勝進出に多大な貢献を果たした。177cmとセンターバックとしては小柄ながらも、驚異的なジャンプ力を誇り、空中戦に無類の強さを誇った。UEFAカップの決勝では、当時マルセイユに所属していたドログバを、まるで子ども扱い。売り出し中のストライカーを完璧に抑えきり、優勝の立役者となった。 2019.04.16 22:00 Tue
3

バレンシアがNetflix制作陣の本拠地入場をお断り…理由は“ヴィニシウスのドキュメンタリー撮影”

バレンシアがNetflix制作陣の本拠地来場を拒否したという。 ご存知、「Netflix」は米国に本社を置く巨大プラットフォームで、コンテンツ配信などで全世界に加入者を持つ、言わば“サブスク”の代表格だ。 スペイン『マルカ』によると、そんなNetflixはレアル・マドリー所属のブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールに密着したドキュメンタリーシリーズを、ブラジルの名高い映像制作会社と共同で制作中だそうだ。 マドリーは3月2日にラ・リーガ第27節で敵地メスタージャにてバレンシアと激突するが、どうやらホームチームはNetflixのカメラが入る“入場申請”を受理しなかったようだ。 ご存知のマドリディスタが大半かと思うが、ヴィニシウスにとってメスタージャは因縁の地。同選手は昨年ここで一部のバレンシアサポーターから人種差別発言を浴びせられ、スペインとブラジルの外交問題、大きな国際問題へと発展している。 すなわちバレンシア視点では、「ヴィニシウスの半生を追いかけるドキュメンタリー」と聞かされればセンシティブにならざるを得ないもの。ヴィニシウスに心ない言葉を浴びせた”元”サポーターの裁判もまだ終わっていない。 また、NetflixはバレンシアFWウーゴ・ドゥロ・ペラレスに、ヴィニシウスの人柄などについて語ってもらう内容の取材申請も出していたようだが、バレンシアはこちらもブロック。『マルカ』を通じ、一連のNetflixブロックについて「クラブとして決定済み」との談話を発表している。 2024.02.27 16:25 Tue
4

リバプールが今夏最初の補強に成功…新守護神候補ママルダシュヴィリの来季加入を発表

リバプールは27日、バレンシアからジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリ(23)を完全移籍で獲得したことを発表した。なお、“長期”の契約を締結したジョージア代表GKは2025-26シーズンからの加入となり、今シーズン終了まではレンタルという形でバレンシアに残留する。 なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、移籍金は3000万ユーロ+アドオン500万ユーロの総額3500万ユーロ(約56億3000万円)となったようだ。 現在、ブラジル代表GKアリソン・ベッカー、アイルランド代表GKクィービーン・ケレハーと世界屈指のGKの陣容を誇るリバプール。しかし、一時サウジアラビア行き濃厚と報じられた前者、正GKとしての起用を求めて移籍を模索する後者と2選手共に去就はやや不透明な部分もあり、クラブはいずれかの流出に備えて新たなGKの獲得を目指す。 そういったなか、以前から有力なターゲットに挙がっていたジョージア代表GKの獲得にこぎ着けた。。 ジョージア代表の守護神としてユーロ2024で印象的な活躍を見せたママルダシュヴィリは、ラ・リーガでも確固たる評価を確立。2021年にディナモ・トビリシから加入したバレンシアでは加入2年目から守護神の座を掴み、ここまでラ・リーガ95試合出場で28度のクリーンシートを達成している。 アルネ・スロット新監督を迎えたなか、今夏の移籍市場ではレアル・ソシエダのスペイン代表MFマルティン・スビメンディの獲得に失敗するなど補強ゼロの状況が続いたリバプールだが、正式加入は来夏とはなるものの、ようやく最初の補強に成功した。 また、30日の移籍市場閉幕までにユベントスで構想外のイタリア代表FWフェデリコ・キエーザの獲得交渉を進めている。 2024.08.28 05:30 Wed
5

ベティスが伝説ホアキンの有終の美飾る17年ぶり3度目の優勝! PK戦の末にバレンシアを撃破《コパ・デル・レイ》

コパ・デル・レイ決勝、レアル・ベティスvsバレンシアが23日にエスタディオ・オリンピコ・セビージャで行われ、1-1のスコアで120分間の戦いが終了。PK戦を5-4で制したベティスが17年ぶり3度目の優勝を果たした。 2004-05シーズン以来3度目の優勝を目指すベティスは、宿敵セビージャやレアル・ソシエダ、ラージョを破って決勝進出。直近のラ・リーガでは2試合未勝利とやや失速傾向にある中、今回の大一番ではフェキルやフアンミ、カナレス、ギド・ロドリゲスらベストメンバーをスタメンに並べた。 一方、2018-19シーズン以来9度目の優勝を目指すバレンシアはやや組み合わせにも恵まれ、カディス、アスレティック・ビルバオといったプリメーラ勢を退けてファイナル進出を決めた。現在、ラ・リーガでは4戦未勝利の10位と自力でのUEFAコンペティション出場は絶望的な状況となっており、今大会を制して来季ヨーロッパリーグ(EL)出場権を手にしたいところ。ボルダラス監督は直近のビジャレアル戦で温存したガヤやギジャモン、ゴンサロ・ゲデスら主力を復帰させた。 先に失点したくないこともあり、互いに試合の入りは慎重となったが、ベティスが早い時間帯にゴールをこじ開ける。後方からのビルドアップで右サイドにボールを展開すると、ハーフスペースを持ち上がったフェキルからタッチライン際を疾走するベジェリンにスルーパスが繋がる。ここでベジェリンが鋭いクロスを供給すると、ゴール前でDF2枚の間に入り込んだボルハ・イグレシアスが強烈なヘディングシュートを叩き込んだ。 早々にスコアが動いたことで、試合はここから球際でバチバチとやり合う肉弾戦に。主審がコンタクトプレーに対して比較的流し気味のレフェリングを見せたことで、バレンシアがアフター気味にガツガツと行くと、ベティスもフェキルやGKブラーボらが応戦。試合は荒れ模様の展開となった。 そういった中、30分にはバレンシアがワンチャンスを生かして追いつく。自陣でのディアカビのボール奪取からカウンターに転じると、中央を持ち上がったイライクスがオフサイドラインぎりぎりで背後を狙うウーゴ・ドゥロの動き出しを見て相手DF2枚の間を抜く絶妙なスルーパスを通す。そのままボックス内に侵入したウーゴ・ドゥロはGKブラーボの寸前で絶妙なチップキックを流し込んだ。 1-1のタイに戻った試合はベティスが70%近いボール支配率でゲームをコントロールしつつ、バレンシアも2トップを起点に鋭いカウンターで応戦。互いに決定機まであと一歩という際どい攻防を繰り広げる。43分にはボックス右でボールを持ったカナレスが左足を振り抜くと、相手DFにディフレクトしたボールがゴール右隅に向かうが、これは惜しくもポストを叩いた。 1-1で折り返した後半は球際の勝負で優位に立つバレンシアがペースを握るが、ベティスも最後のところでやらせず。前半のように早い時間帯にスコアは動かない。 その後、ベティスが再び盛り返し始めると、65分過ぎにはボックス内でフアンミ、カナレスと続けて決定機が訪れるが、GKママルダシュヴィリの好守などに阻まれる。さらに、78分にはボックス左で仕掛けたフアンミに2度目のチャンスも、右足のシュートは左ポストを叩いた。 後半終盤にかけては完全にベティスが押し込む時間が続く中、バレンシアは疲労や2枚目のカードのリスクがある選手を下げてラチッチやブライアン・ヒルを投入。押し切りたいベティスもフアンミを下げて、これが現役最後のコパとなる切り札ホアキンをピッチに送り出す。後半アディショナルタイムにはイグレシアス、ソレールと互いにビッグチャンスが訪れたが、ママルダシュヴィリ、ブラーボと両守護神が圧巻のビッグセーブをみせ、決勝点を許さず。トロフィーの行方は延長戦に委ねられることに。 消耗戦色濃くなった延長戦ではいずれも途中出場のホアキン、ブライアン・ヒルと地元アンダルシア産の新旧ドリブラーが、個の力で局面の打開を図るが最後のところで相手の集中した守備を崩し切れない。結局、この延長戦では互いに決定機まで持ち込めないまま、120分間の激闘を終えることになった。 運命のPK戦では互いに3人目まで全員が成功。しかし、4人目のキッカーでは先攻のバレンシアのユヌス・ムサが枠の右に外してしまい痛恨の失敗。一方、後攻のベティスはテージョが成功。その後、5人目ではバレンシアの主将ガヤが成功させてサドンデスの可能性を残したが、ベティスの5人目となったミランダが優勝を手繰り寄せるPKをきっちり決め切った。 そして、バレンシアとの激闘を制したベティスが今シーズン限りで現役引退となるレジェンド、ホアキンの有終の美を飾るコパ制覇を成し遂げた。 2022.04.24 08:01 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly