バイエルンのセレクション審査員を務めた岩政大樹氏、若い世代の選手は「感じることが貴重になる」、W杯は「戦い方がオーソドックスに」
2018.07.10 13:35 Tue
▽サッカー界の最高峰である「FCバイエルン・ミュンヘン」のプラチナ・パートナーとして、サッカーの普及と次世代の育成に取り組むアリアンツ・グローバル・インベスターズは、毎年14歳から16歳の男女を対象とする「アリアンツ・ジュニアサッカー・キャンプ」を主催。6月30日には、参加国24カ国の中に日本が初選出され、中高生の若きサッカー選手54名がドイツ・ミュンヘン行きの切符を求めて一堂に集いました。




▽セレクション後、審査員の選考の結果、9日に太田峻輔さん(FC Gols)とルーカス・サスマンさん(CHRISTIAN ACADEMY IN JAPAN)が日本代表として選出され、8月にドイツにて行われる6日間のキャンプに無償で招待。「FCバイエルン・ミュンヘン」のトレーニング受講やプロ選手との交流、また同じ志を持つ世界各地の選手と異文化交流ができるプログラムに参加します。

──審査員をした感想は
「私自身も興味深い体験でした。選手たちもチーム戦ではないので、入りづらかったと思います。なかなか自分を解放するまで時間が必要だったと思います。徐々に目の前に広がっているチャンスを掴みたいという気持ちが出てきて、途中から盛り上がってきたと思います」
──今の子供たちのサッカーへの取り組み方や技術の印象は
「ボール扱いという面では非常に上手になっていると思います。ただ、色々なことが周知されてきたことによって、分からない部分がなくなってきた。世界が身近ですし、インターネットもあります。飛行機もあります。近くなったことで知らないという感覚がなくなってきたことで、サッカーを思考する、考えてプレーするということが減ってきていると思います」
──若い世代で世界を経験することのメリットは
「知るというか、感じるということ。知識としては色々なものを得ることができますが、感じることは行かなければできませんし、触れ合わなければできない。それによって、知識で言えば、大人になっても求めればいくらでも入ってくる時代なので、感じることが貴重になってくると思います。特に育成年代の子にとっては、貴重な経験になって、自分の将来に対する確信に変わると思います」
「今続けているように、相手に対して勝つためにどうするかということを考えながらプレーするだけでしょう。その挑戦の先に、日本サッカーが将来世界一になるためのサッカー、ギアチェンジ、試合の中でバランスを保ちながらどう攻めるかを確立して行かなくてはいけない時代になってきています。勝つことを逆算して選手たちがプレーすることが何より大切です。その挑戦によって見えてくるものがあります」
「今続けていることを続けてもらえれば、観ている我々にとっても参考になります。今の時点でベストを尽くしたけど、何が足りなくて何をすべきかが見えてきます。結果に淡白になるのではなく、夢が叶ったようにプレーされると参考になることが減ってしまうので、ここまでの3試合同様、結果から逆算してプレーしてもらいたいと思います」
──ここまでのW杯をご覧になって、予想していたものと違った部分などは
「ワールドカップというものの戦い方がオーソドックスになってきたと思います。特徴のあるチームがほとんど無くなって、逆に選手たちの持っているもので勝負するチームばかりかと思います。日本も直前に監督が代わりましたが、そういったチームでも作りやすい、対抗しやすい大会になっていると思います」
「ワールドカップですから、直前に招集してすぐ試合するので難しいと思いますが、その辺りがよりシンプルになって選手たちによって変化が起こる。そういった大会にシフトしていると思います。20年前のようにインターネットがない時代は、ワールドカップが戦術の品評会となって、新しいトレンドが広がっていく時代から、トレンドはクラブチームで作られてみんなが知っています。そうであれば、選手たちがシンプルに判断しやすい状況を作り出して、選手たちが違いを生み出していくという大会になりました。選手たちの国を背負っているという感覚のプレーが増えていますし、戦術から入るというよりは自分たちのプレーを出すということでより熱い試合が増えていると思います」
──勝つことから逆算することというのも、シンプルになったことが影響していますか
「当然サッカーですから、秩序をもたらせなくてはいけないです。なんでも自由にやっていいですよと言って、秩序が生まれることはありません。そのベースは監督やコーチングスタッフが与えますけど、そこに頭が行っていると、勝つことよりもそちら、4年前の日本代表のように戦い方に頭が行ってしまいます。そうなると、勝つことから逆算しない時が生まれてしまいます。そのバランスがワールドカップにおいては、シンプルに作って勝つことからプレーするというところに落ち着いてきたと思います」
──若い選手が学ぶべきこと、身につけて欲しいことはありますか
「それは自分自身で見つけていくことだと思います。僕たちが見てきたことを情報として与えるものは当然ありますが、その人間はその人間の生き方しかできません。彼らが、自分で見て感じて、必要だと思うことを取り入れていく。それを自分で考えていくことがサッカーにおいては何より大事になります」
「戦術の話になりますが、監督が与えてくれました、それを忠実にやりましたといっても、サッカーは勝てません。その辺りの感覚を変えるためには、非常に大きな経験になります。海外の選手たちは自然に自分なりにやるということができていますが、日本はどうしても周りに枠組みを与えてもらって、それを一生懸命やるというのが生き方と捉えがちです。そこから少し解放されて、より広い世の中があるということを感じるだけでも、貴重な経験になると思います」

(C)CWS Brains,LTD.
▽当日の選考会には、元サッカー日本代表で、現・東京ユナイテッドFC選手兼コーチの岩政大樹氏と、ペスカドーラ町田で活躍する現役Fリーガー・中井健介選手、アリアンツ・グローバル・インベスターズ代表者が審査員として登場。一次選考では、書類選考を通過した選手54名が、制限時間1分の1対1の対戦方式で対戦しました。
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▽積極的にドリブルを仕掛ける選手や、ミドルシュートを効果的に使う選手など、それぞれの個性が光る熱い戦いを繰り広げ、トーナメントが進むにつれて戦いは白熱し、体をぶつけ合いながら激しくボールを奪い合う姿と、目が離せないスピード感のある試合展開に会場は終始熱気に包まれていました。
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▽続く二次選考では、自国の文化を海外に発信する能力が問われる英語を含んだ面接を実施。選手たちは試合の時とはガラッと違った雰囲気に緊張の面持ちを浮かべながら、サッカーへの想いや、日本のアピールポイントを堂々と話していました。▽セレクション後、審査員の選考の結果、9日に太田峻輔さん(FC Gols)とルーカス・サスマンさん(CHRISTIAN ACADEMY IN JAPAN)が日本代表として選出され、8月にドイツにて行われる6日間のキャンプに無償で招待。「FCバイエルン・ミュンヘン」のトレーニング受講やプロ選手との交流、また同じ志を持つ世界各地の選手と異文化交流ができるプログラムに参加します。

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▽選考会の後、岩政氏が囲み取材に応じ、審査員を担当した感想や、ワールドカップを戦う日本代表についてもコメント。若い世代の選手たちに必要なことなどを語ってくれた。──審査員をした感想は
「私自身も興味深い体験でした。選手たちもチーム戦ではないので、入りづらかったと思います。なかなか自分を解放するまで時間が必要だったと思います。徐々に目の前に広がっているチャンスを掴みたいという気持ちが出てきて、途中から盛り上がってきたと思います」
「ボール扱いという面では非常に上手になっていると思います。ただ、色々なことが周知されてきたことによって、分からない部分がなくなってきた。世界が身近ですし、インターネットもあります。飛行機もあります。近くなったことで知らないという感覚がなくなってきたことで、サッカーを思考する、考えてプレーするということが減ってきていると思います」
──若い世代で世界を経験することのメリットは
「知るというか、感じるということ。知識としては色々なものを得ることができますが、感じることは行かなければできませんし、触れ合わなければできない。それによって、知識で言えば、大人になっても求めればいくらでも入ってくる時代なので、感じることが貴重になってくると思います。特に育成年代の子にとっては、貴重な経験になって、自分の将来に対する確信に変わると思います」
──ロシアW杯で鹿島アントラーズ時代の後輩が活躍しているがどのようなプレーを期待するか
「今続けているように、相手に対して勝つためにどうするかということを考えながらプレーするだけでしょう。その挑戦の先に、日本サッカーが将来世界一になるためのサッカー、ギアチェンジ、試合の中でバランスを保ちながらどう攻めるかを確立して行かなくてはいけない時代になってきています。勝つことを逆算して選手たちがプレーすることが何より大切です。その挑戦によって見えてくるものがあります」
「今続けていることを続けてもらえれば、観ている我々にとっても参考になります。今の時点でベストを尽くしたけど、何が足りなくて何をすべきかが見えてきます。結果に淡白になるのではなく、夢が叶ったようにプレーされると参考になることが減ってしまうので、ここまでの3試合同様、結果から逆算してプレーしてもらいたいと思います」
──ここまでのW杯をご覧になって、予想していたものと違った部分などは
「ワールドカップというものの戦い方がオーソドックスになってきたと思います。特徴のあるチームがほとんど無くなって、逆に選手たちの持っているもので勝負するチームばかりかと思います。日本も直前に監督が代わりましたが、そういったチームでも作りやすい、対抗しやすい大会になっていると思います」
「ワールドカップですから、直前に招集してすぐ試合するので難しいと思いますが、その辺りがよりシンプルになって選手たちによって変化が起こる。そういった大会にシフトしていると思います。20年前のようにインターネットがない時代は、ワールドカップが戦術の品評会となって、新しいトレンドが広がっていく時代から、トレンドはクラブチームで作られてみんなが知っています。そうであれば、選手たちがシンプルに判断しやすい状況を作り出して、選手たちが違いを生み出していくという大会になりました。選手たちの国を背負っているという感覚のプレーが増えていますし、戦術から入るというよりは自分たちのプレーを出すということでより熱い試合が増えていると思います」
──勝つことから逆算することというのも、シンプルになったことが影響していますか
「当然サッカーですから、秩序をもたらせなくてはいけないです。なんでも自由にやっていいですよと言って、秩序が生まれることはありません。そのベースは監督やコーチングスタッフが与えますけど、そこに頭が行っていると、勝つことよりもそちら、4年前の日本代表のように戦い方に頭が行ってしまいます。そうなると、勝つことから逆算しない時が生まれてしまいます。そのバランスがワールドカップにおいては、シンプルに作って勝つことからプレーするというところに落ち着いてきたと思います」
──若い選手が学ぶべきこと、身につけて欲しいことはありますか
「それは自分自身で見つけていくことだと思います。僕たちが見てきたことを情報として与えるものは当然ありますが、その人間はその人間の生き方しかできません。彼らが、自分で見て感じて、必要だと思うことを取り入れていく。それを自分で考えていくことがサッカーにおいては何より大事になります」
「戦術の話になりますが、監督が与えてくれました、それを忠実にやりましたといっても、サッカーは勝てません。その辺りの感覚を変えるためには、非常に大きな経験になります。海外の選手たちは自然に自分なりにやるということができていますが、日本はどうしても周りに枠組みを与えてもらって、それを一生懸命やるというのが生き方と捉えがちです。そこから少し解放されて、より広い世の中があるということを感じるだけでも、貴重な経験になると思います」
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バイエルンのイングランド代表FWハリー・ケインがドイツでの1人暮らしを振り返った。 昨夏にトッテナムからドイツ王者入りを決断したケイン。新天地でのここまで公式戦27試合で28得点と圧倒的なゴールセンスを光らせ、様々な記録を打ち破りながら期待通りのパフォーマンスを披露する。 ただ、イギリス『デイリー・メール』によると、ドイツに渡ってからは高級ホテルで1人暮らし。1泊1万ポンド(約180万円)のスイートルームが住まいだったが、最初の5カ月間は単身生活が続いたという。 そのなか、妻のケイティさんと4人の子供はこのたび、ロンドンからの引っ越しが完了。バイエルンのビバリーヒルズと呼ばれる地域にある3000万ポンド(約56億5000万円)の豪邸を新居としたようだ。 プライベートでも家族との生活を取り戻し、公私ともに充実の30歳ストライカーは『PA通信』でこう話したという。 「最初の4、5カ月はホテル暮らしで、家族とも離れ離れだったから、簡単ではなかった。それは難しかったし、そんな状況でも、ピッチでパフォーマンスを発揮できて誇りに思う」 「僕らはいい冬休みを過ごして、みんなが戻ってきてくれた。子供たちは学校に通って、家も手に入れたんだ。月日が経つにつれ、(ドイツが)家のように感じられるようになった」 「学校で親と交流し、妻が新しい友人を作ったりもしている。新しい人と出会って、新しいものが見えるようになってきたんだ」 「誰もが素晴らしいし、ここにいるファンのみんなも、クラブもだし、僕を歓迎してくれている。これまでのところはここのみんなに対して、称賛の言葉しかない」 2024.02.10 13:15 Sat3
【2024-25ブンデス前半戦ベストイレブン】バイエルンから最多6選手、佐野海舟を選出
2024-25シーズンのブンデスリーガ前半戦が15日に終了しました。本稿では今季のブンデスリーガ前半戦ベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 GKニコラ・ヴァシリ(29歳/ザンクト・パウリ) 出場試合数:17(先発回数:21)/失点数:21/出場時間:1530分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昇格組のザンクト・パウリがバイエルンに次ぐ失点の少なさで前半戦を終えた。12ゴールはリーグ最低で現在14位と残留争いに巻き込まれること必須だろうが、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の守護神が奮闘。仮にチームが降格したとしてもこの活躍であれば、来季もヴァシリはブンデスに残留できそうだ。 DFダヨ・ウパメカノ(26歳/バイエルン) 出場試合数:15(先発回数:15)/得点数:2/出場時間:1313分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季後半はパフォーマンスを大きく落としてしまったが、今季は再び復活。同タイプのキム・ミンジェとの相性は良くないかに思われたが、ハイラインを敷くコンパニ監督のサッカーにおいて欠かせない存在となった。 DFキム・ミンジェ(28歳/バイエルン) 出場試合数:16(先発回数:16)/得点数:1/出場時間:1380分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季落とした評価を取り戻す今季ここまでのパフォーマンス。1試合を除いてスタメン出場を続け、ナポリ時代の輝きを放った。 DFアレハンドロ・グリマルド(29歳/レバークーゼン) 出場試合数:17(先発回数:17)/得点数:2/出場時間:1507分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> レバークーゼン不動の左ウイングバックとして今季も健在。戦術理解度、左足のキック精度は世界屈指でマインツ戦では直接FKを叩き込んだ。 MFジョシュア・キミッヒ(29歳/バイエルン) 出場試合数:17(先発回数:17)/得点数:1/出場時間:1530分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> トゥヘル監督の下では右サイドバックに回ることが多かったが、コンパニ監督の下では本職のボランチで固定され、高水準のパフォーマンスを続けた。大半の試合で主導権を握れるのはキミッヒのゲームコントロールのおかげ。 MFフロリアン・ヴィルツ(21歳/レバークーゼン) 出場試合数:17(先発回数:14)/得点数:7/出場時間:1318分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> レアル・マドリーやバイエルンといったメガクラブからの関心がありながらも残留した今季、7ゴール7アシストと流石のスタッツを記録。シャビ・アロンソ監督の下、レバークーゼンで確実に成長を続けている。 MF佐野海舟(24歳/マインツ) 出場試合数:17(先発回数:17)/得点数:0/出場時間:1515分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> マインツの躍進を語る上で欠かせない戦力。語学が成功の鍵とされる中、言葉の壁を背中で語る献身的なパフォーマンスで難なく乗り越えてしまった。 MFジャマル・ムシアラ(21歳/バイエルン) 出場試合数:14(先発回数:12)/得点数:9/出場時間:1020分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 足元の卓越した技術が注目されがちだが、ヘディングでのゴールも多く多彩な得点パターンを擁していることを披露。ここまで早くも9ゴールを挙げ、一昨季のキャリアハイである12ゴールを目前としている。 MFマイケル・オリーズ(23歳/バイエルン) 出場試合数:17(先発回数:13)/得点数:5/出場時間:1065分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ユース時代、アーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティと、エリート街道を歩んだオリーズ。クリスタル・パレスから加入し、プロキャリアでは初のメガクラブ挑戦となった中、物怖じせず躍動した。FWレロイ・サネから完全にレギュラーを奪取し、5ゴール8アシストを記録。前半戦のバイエルンを牽引した。 FWハリー・ケイン(31歳/バイエルン) 出場試合数:15(先発回数:15)/得点数:16/出場時間:1204分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> PKでの得点が7と多いものの、それでも前半戦を終えて16ゴールと今季もエースとして十分な働きを見せた。今季こそブンデスリーガ優勝で無冠の帝王の名を返上したい。 FWオマル・マーモウシュ(25歳/フランクフルト) 出場試合数:17(先発回数:17)/得点数:15/出場時間:1455分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 15ゴール10アシストと圧巻のスタッツを記録。今季のブンデスリーガ前半戦で最も躍動していた。 2025.01.16 18:01 Thu4
イングランド訪問はリバプールのため?今夏注目のヴィルツ、複数のビッグクラブが関心もイングランドに心が傾く?
父親のマンチェスターへの訪問が話題となっているレバークーゼンのドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツ(22)だが、実際はリバプールのためだったようだ。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えた。 レバークーゼンで10番を背負い、ドイツ代表を含めて将来への大きな期待が持たれているヴィルツ。今夏の移籍市場では、大きな注目を集めており、ビッグクラブが関心を持っていると伝えられている。 そんな中、ヴィルツの父でありアドバイザーでもあるハンス・ヨアヒム・ヴィルツ氏が13日にイングランドを訪問。マンチェスターとリバプールから車で約1時間のブラックプールに到着していたという。 ヴィルツにはマンチェスター・シティ、リバプール、レアル・マドリー、バイエルンなどが関心を持っているとのこと。今回のイングランド訪問は複数クラブの代表者と交渉するためと見られている。 ヴィルツに近い関係者はリバプールのために訪問したとコメントしているが、実際にはリバプールの幹部はそのタイミングで現場にいなかったともされており、真偽の程は不明。ただ、イングランドにいたことは事実であり、移籍に向けた話し合いもされているという。 『ESPN』によれば、シティがかなり熱心な思いを持っている一方で、本人もバイエルンではなくシティ行きを望んでいるとのこと。ただ、最終決定は下しておらず、そこにリバプールも割って入る可能性があるものの、ヴィルツのポジションは補強の最優先事項ではないようだ。 シティは今季限りで退団するベルギー代表MFケビン・デ・ブライネの後釜を探している状況。果たして来季はどこのユニフォームを着ているだろうか。 2025.05.15 13:50 Thu5