レーティング:デンマーク 0-0 フランス《ロシアW杯》
2018.06.27 01:05 Wed
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)グループC最終節、デンマーク代表vsフランス代表が26日にフィシュト・スタジアムで行われ、0-0のドローに終わった。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
1 シュマイケル 6.0
難しい枠内シュートは皆無だったが、フェキルの決定的なシュートをビッグセーブで阻止DF
14 ダルスゴーア 6.0
逆サイドからのクロスに対して高さが生きる。相手のウイングに対して味方と組織的に対応
4 ケアー 6.0
ジルーとの肉弾戦を互角に戦う。的確なカバーリングで中央を締めた
13 マティアス・ヨルゲンセン6.0
今大会初先発。焦れずに中央のエリアをきっちりケア
デンベレの突破にやや苦戦もドリブルコースの限定やシュートコースを消すなど冷静に対処
MF
11 ブラースヴァイト 6.0
前半は相手のウィークであるキンペンベとリュカの間のスペースを果敢にアタック。後半は守備の切り替えでも奮闘
10 エリクセン 5.5
守勢に回る展開でなかなか攻撃の起点となれず。それでも、プレースキックやアタキングサードで散発的に見せ場を作る
6 A・クリステンセン 6.0
代表ではほとんどプレー経験のないアンカーでの起用となったが、不用意につり出されずバイタルエリアをきっちり埋めた
8 デラネイ 5.5
豊富な運動量を生かして攻守に奮闘。ただ、攻撃面の関与がいつもより少なかった
(→レラガー -)
23 シスト 5.5
守備では自身の持ち場を守っていたが、攻撃ではなかなか推進力を与えられず
(→フィッシャー 5.5)
ハードワークは見せたが流れを変えるまでには至らず
FW
21 コーネリウス 5.5
孤立気味の中で持ち味のフィジカルとスプリントを生かして最低限の仕事はこなした
(→ドルベリ 5.5)
今大会初出場も目立ったプレーはなかった
監督
ハレイデ 6.0
相手との利害一致とペルーの健闘で難なく突破を果たす
▽フランス採点
16 マンダンダ 5.5
チームが押し込んだことで難しい対応は少なかった。ただ、飛び出しの場面など集中力を切らさず
DF
19 シディベ 5.5
攻守に及第点の出来。ただ、ポジション奪取に向けては攻撃面でもっとアピールしたかった
4 ヴァラン 6.0
GKを含めてメンバーが入れ替わった最終ラインを危なげなく統率
3 キンペンベ 6.0
立ち上がりこそ硬さが見られたが、時間を経るごとに安定感を示した
21 リュカ 5.5
攻守両面で自身のできる仕事を全う。求められている部分ではないが、展開を考えれば攻撃面でよりアイデアがほしい
(→メンディ 5.5)
顔見せ程度のプレーぶり。コンディションは上がり切らず
MF
11 デンベレ 5.5
前半半ばを過ぎて前向きな仕掛けが増えたが決定的な仕事はできず
(→ムバッペ -)
13 カンテ 6.0
隣に守備的なエンゾンジが並んだことでここ2戦に比べてラクができる試合に
7 グリーズマン 5.5
相手にプレースペースを消されてなかなか良い形で仕掛けることができなかった
(→フェキル 6.0)
惜しい2本のシュートを放つなど攻撃を活性化させた
15 エンゾンジ 6.0
中盤で強度の高い守備をみせ、自身が今後のオプションになり得ることをアピール
8 レマル 5.5
精度の高いクロスや要所でアイデアを見せたが、恐さが出せなかった
FW
9 ジルー 5.5
前線でいつも通り身体を張ったが、相手の屈強なセンターバックコンビを前にチームに優位性を与えられず
監督
デシャン 5.5
持ち味の渋い展開に持ち込んで首位通過を決めた
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ヴァラン(フランス)
▽今大会で最も渋い内容のゲームで突出した選手は1人もいなかったが、急造守備陣をうまく統率したフランスのディフェンスリーダーをMOMに選出。
デンマーク 0-0 フランス
PR
▽デンマーク採点(C)CWS Brains,LTD.
GK1 シュマイケル 6.0
難しい枠内シュートは皆無だったが、フェキルの決定的なシュートをビッグセーブで阻止DF
14 ダルスゴーア 6.0
逆サイドからのクロスに対して高さが生きる。相手のウイングに対して味方と組織的に対応
ジルーとの肉弾戦を互角に戦う。的確なカバーリングで中央を締めた
13 マティアス・ヨルゲンセン6.0
今大会初先発。焦れずに中央のエリアをきっちりケア
17 ストリガー・ラーセン 6.0
デンベレの突破にやや苦戦もドリブルコースの限定やシュートコースを消すなど冷静に対処
MF
11 ブラースヴァイト 6.0
前半は相手のウィークであるキンペンベとリュカの間のスペースを果敢にアタック。後半は守備の切り替えでも奮闘
10 エリクセン 5.5
守勢に回る展開でなかなか攻撃の起点となれず。それでも、プレースキックやアタキングサードで散発的に見せ場を作る
6 A・クリステンセン 6.0
代表ではほとんどプレー経験のないアンカーでの起用となったが、不用意につり出されずバイタルエリアをきっちり埋めた
8 デラネイ 5.5
豊富な運動量を生かして攻守に奮闘。ただ、攻撃面の関与がいつもより少なかった
(→レラガー -)
23 シスト 5.5
守備では自身の持ち場を守っていたが、攻撃ではなかなか推進力を与えられず
(→フィッシャー 5.5)
ハードワークは見せたが流れを変えるまでには至らず
FW
21 コーネリウス 5.5
孤立気味の中で持ち味のフィジカルとスプリントを生かして最低限の仕事はこなした
(→ドルベリ 5.5)
今大会初出場も目立ったプレーはなかった
監督
ハレイデ 6.0
相手との利害一致とペルーの健闘で難なく突破を果たす
▽フランス採点
(C)CWS Brains,LTD.
GK16 マンダンダ 5.5
チームが押し込んだことで難しい対応は少なかった。ただ、飛び出しの場面など集中力を切らさず
DF
19 シディベ 5.5
攻守に及第点の出来。ただ、ポジション奪取に向けては攻撃面でもっとアピールしたかった
4 ヴァラン 6.0
GKを含めてメンバーが入れ替わった最終ラインを危なげなく統率
3 キンペンベ 6.0
立ち上がりこそ硬さが見られたが、時間を経るごとに安定感を示した
21 リュカ 5.5
攻守両面で自身のできる仕事を全う。求められている部分ではないが、展開を考えれば攻撃面でよりアイデアがほしい
(→メンディ 5.5)
顔見せ程度のプレーぶり。コンディションは上がり切らず
MF
11 デンベレ 5.5
前半半ばを過ぎて前向きな仕掛けが増えたが決定的な仕事はできず
(→ムバッペ -)
13 カンテ 6.0
隣に守備的なエンゾンジが並んだことでここ2戦に比べてラクができる試合に
7 グリーズマン 5.5
相手にプレースペースを消されてなかなか良い形で仕掛けることができなかった
(→フェキル 6.0)
惜しい2本のシュートを放つなど攻撃を活性化させた
15 エンゾンジ 6.0
中盤で強度の高い守備をみせ、自身が今後のオプションになり得ることをアピール
8 レマル 5.5
精度の高いクロスや要所でアイデアを見せたが、恐さが出せなかった
FW
9 ジルー 5.5
前線でいつも通り身体を張ったが、相手の屈強なセンターバックコンビを前にチームに優位性を与えられず
監督
デシャン 5.5
持ち味の渋い展開に持ち込んで首位通過を決めた
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ヴァラン(フランス)
▽今大会で最も渋い内容のゲームで突出した選手は1人もいなかったが、急造守備陣をうまく統率したフランスのディフェンスリーダーをMOMに選出。
デンマーク 0-0 フランス
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