自滅ポーランドを破ったセネガルが白星発進! 連勝を懸けて次節日本戦《ロシアW杯》

2018.06.20 02:15 Wed
Getty Images
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)グループH第1節、ポーランド代表vsセネガル代表が19日にスパルタク・スタジアムで行われ、セネガルが2-1で勝利した。
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▽3大会ぶりの出場を果たしたポーランドは、大会前のテストマッチではチリに2-2で引き分けたものの、直前のリトアニア戦を4-0と大勝。エースのレヴァンドフスキも2試合で3ゴールを挙げ、順調な仕上がりを見せている。ナヴァルカ監督は今回の初戦に向けてGKにシュチェスニー、最終ラインはピシュチェク、チアゴ・ランジェウ、パズダン、リブスを起用。中盤はジエリンスキとクリホヴィアクの2センターに2列目は右からブワシュチコフスキ、ミリク、グロシツキ、1トップにレヴァンドフスキを配した[4-2-3-1]を採用した。▽一方、セネガルはテストマッチを3試合消化。格下ルクセンブルクにゴールレスドロー、クロアチアに1-2と敗戦して迎えた直前の試合で韓国に2-0と勝利し、本大会を迎えた。今回の一戦に向けてはGKにK・エンディアイエ、最終ラインはムサ・ワゲ、S・サネ、クリバリ、サバリ。中盤は右からサール、A・エンディアイエ、グイエ、マネ。2トップにM・ディウフ、ニアンが並ぶ[4-4-2]で臨んだ。
▽立ち上がりから初戦特有の緊迫感のある雰囲気が漂う中、互いにリスクを冒し切れず、中盤での潰し合う展開に。その流れの中でポーランドがよりボールを保持するものの、自陣でコンパクトな2ラインを敷くセネガルの堅守を前にジエリンスキやクリホヴィアクがなかなか仕掛けの縦パスを入れられず、エースのレヴァンドフスキにもほとんど良い形でボールが入らない。

▽一方、マネとサールの両ウイングの推進力を期待してやや低いライン設定ながら要所でロングカウンターを繰り出すセネガルはニアンやサールに幾度かチャンスが訪れるものの、相手の素早い寄せやW杯の重圧か、ややフィニッシュを焦って枠外に外す場面が目立ち、こちらも決定機には至らない。
▽その後もクローズな展開が続く中、意外な形から先制点が生まれる。37分、左サイドを突破したニアンがバイタルエリアのマネに短いパス。ここでワンテンポ溜めて自身の右を攻めあがってきたグイエにパスを通すと、グイエの右足のグラウンダーシュートがゴール前のDFチアゴ・ランジェウにディフレクト。GKシュチェスニーの逆を突く形でゴールネットを揺らした。

▽オウンゴールによってセネガルの1点リードで折り返した試合。ビハインドを追うポーランドは前半に少し足を気にしていたブワシュチコフスキを下げてハーフタイム明けにセンターバックのベドナレクを投入。この交代でシステムを[3-4-3]に変更し、前線はミリク、グロシツキ、レヴァンドフスキの3トップとなった。

▽すると、立ち上がりの49分には縦パスに反応したレヴァンドフスキが相手センターバックコンビの中央を割ってボックス手前の好位置でFKを獲得。これを名手レヴァンドフスキが直接狙うが、右隅を捉えたシュートは相手GKの好守に阻まれる。さらに56分には左サイド深くでリブスが上げたクロスをボックス右でフリーのピシュチェクがボレーシュートも枠に飛ばせない。

▽後半に入って守勢が続くセネガルだが相手のミスを突いて2点目を奪う。60分、治療でピッチサイドに出ていたニアンがピッチに復帰すると、クリホヴィアクのバックパスに対して相手DFベドナレクとGKシュチェスニーがお見合いしたボールを抜け目なくかっさらってそのまま無人のゴールへ流し込んだ。ポーランド陣営はニアンのピッチへの復帰が無効だったとのアピールを行うもゴールは認められた。

▽痛恨のミスから2失点目を喫したポーランドはミリク、ピシュチェクを下げてコフナツキ、ベレシュインスキをピッチに送り出すが、より後方に重心を置いたセネガルの守備陣を攻略できない。それでも86分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのグロシツキがボックス左のスペースにボールを入れると、これをクリホヴィアクが豪快なヘディングで右隅に流し込み、ようやく1点を返す。

▽その後は一進一退の攻防が続いたもののポーランドの猛攻をきっちり撥ね返し続けたセネガルが2-1で勝利。組織的な守備と相手のミスを見逃さないしたたかさを見せたセネガルが白星スタートを飾り、第2節で日本との連勝を懸けた一戦に臨むことになった。一方、自滅の感もあるポーランドはコロンビアとの第2節で今大会初勝利を目指す。

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