【FUJI XEROX SUPER CUP 2018プレビュー】ルヴァン以来の再戦…新タイトルホルダーが幕開けを告げる舞台で激突

2018.02.09 21:45 Fri
©超ワールドサッカー
▽2018シーズンの幕開けを告げるFUJI XEROX SUPER CUP 2018。25回目を迎える今年は、くしくも昨年のYBCルヴァンカップ決勝で明暗分かれたJリーグ王者の川崎フロンターレと、天皇杯王者のセレッソ大阪が相対することになる。舞台は、ルヴァンカップ決勝と同じく埼玉スタジアム2002。シーズンに弾みをつけるという意味でも、負けなられない一戦だ。

◆歴史を切り拓いた両者の一戦
▽新たな歴史を切り拓き、常勝軍団への第一歩を踏み出した両者。新シーズンに向けてはタイトルを手にした主力メンバーたちが残留し、AFCチャンピオンズリーグも並行して戦う1年に向けて着々と準備を進めてきた。初タイトルを争ったルヴァンカップ以来の再戦。今シーズン最初のタイトル獲得へ激戦になること間違いない。
◆昨季の対戦成績はルヴァンを制したC大阪が勝ち越し
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▽昨シーズンのリーグ戦での対戦成績は1勝1敗だ。昨年4月にヤンマースタジアム長居で行われた第9節ではC大阪が2-0で勝利。9月に等々力陸上競技場で行われた第28節では5-1で川崎Fが大勝している。

▽そして、初優勝を目指して激突した11月4日の埼玉スタジアム2002で行われたルヴァンカップ決勝では、2-0でC大阪が勝利。試合開始1分、DFエドゥアルドのミスを見逃さなかった杉本が先制点を奪うと、MF清武弘嗣が試合後「リーグ戦で1-5で負けていたので、中で自由にやらせないようにしようと…」と明かした狙いの通り、C大阪の守備に川崎Fの攻撃陣が苦戦する。終盤まで集中力を切らさなかったC大阪は後半アディショナルタイムに一瞬を突き、MFソウザの追加点。ルヴァンカップを制して初のタイトルを獲得した。

◆屈辱の地でのリベンジへ〜川崎フロンターレ〜
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▽「全てのタイトルを獲ることを目標にチームで話しています」。先月28日の記者会見に出席したMF谷口彰悟が明かした通り、昨季に悲願のJ1初優勝を果たした川崎Fはその目標達成に向けてオフシーズンに大きな補強を敢行した。FW大久保嘉人、MF齋藤学といった国内屈指のタレントに加え、FW赤﨑秀平、MF下田北斗、MF鈴木雄斗といった実力者を獲得して上積みに成功。また、ユニバーシアード日本代表であるMF守田英正とMF脇坂泰斗の加入で未来への投資も順調だ。
▽クラブとしてさらなる飛躍を目指す川崎Fにとってこの一戦は絶対に負けられない。「ルヴァンカップ決勝の悔しい思いが忘れられていない」と語るようにC大阪には大きな悔しさを味わわされた。それでもこれまでタイトルが懸かった一戦で本来の力が発揮できなかったプレッシャーはJリーグ制覇を成し遂げたことで、払しょくされたはず。Jリーグ王者の本領を発揮し、屈辱の地でリベンジを果たすことでまず最初のタイトルを獲得したい。

◆直近のトレーニングマッチ
1月28日 ジェフユナイテッド千葉(1-0、45分×2)、FC琉球(1-1、45分×1)
1月31日 東京ヴェルディ(4-0、45分×2)、FC琉球(3-0、30分×2)、
2月3日 浦和レッズ(6-3、45分×3)、海邦銀行(9-0、45分×1)

◆2冠の地での再現へ〜セレッソ大阪〜
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▽「たくさんタイトル獲りたいという気持ちは選手全員が思っていることです」。同日の記者会見に出席した清武は昨季に2冠を達成したことでチームのタイトル奪取への欲求がより高まっていることを明かした。そのC大阪はAFCチャンピオンズリーグが加わる今シーズンに向けて選手層を拡充。FW高木俊幸や高校NO.1と称されたFW安藤瑞季らに加えて海外からMF田中亜土夢、MFチャウワット・ヴィラチャード、そして尹晶煥監督の教え子である元韓国代表FWヤン・ドンヒョンを獲得した。また、下部組織からも2選手を昇格させ、育成を見据えた補強も行っている。

▽ACLを並行して戦いながら昨季以上の成績を目指すC大阪にとって川崎Fは今シーズンを占うのにうってつけの相手。初タイトル獲得となったルヴァンカップ決勝でも「優勝しましたけれど、力の差は感じた試合でした」と口にするように川崎Fに押し込まれる時間帯が長かった。しかし、昨シーズンに厳しい戦いを勝ち抜き、2冠を達成したことで自信を得たはずだ。さらに「今年は監督が去年よりポゼッションを高めようと話した」と先手を取りいく姿勢も示唆。試合内容でも川崎Fを上回ることができれば、昨季掴んだ自信が確信に変わるだろう。2冠を達成した地で勝利することで今シーズン1つ目のタイトルを獲得したい。

◆直近のトレーニングマッチ
1月30日 鹿屋体育大学(4-2、40×3本、20分×1本)
2月2日 全日本大学選抜(3-0、45×4)
2月4日 大分トリニータ(3-1、45分×3)

【予想スタメン&フォーメーション】
◆川崎フロンターレ(4-2-3-1)
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GK:チョン・ソンリョン
DF:田坂祐介、谷口彰悟、奈良竜樹、車屋紳太郎
MF:森谷賢太郎、エドゥアルド・ネット、家長昭博、中村憲剛、阿部浩之
FW:小林悠
監督:鬼木達
▽システムは昨シーズンにも採用してきた[4-2-3-1]。浦和レッズのトレーニングマッチで負傷したDFエウシーニョに代わり、右サイドバックにはDF田坂祐介が入ることを予想。また、ケガの影響で合流が遅れたMF大島僚太もコンディション面を考慮すればMF森谷賢太郎がMFエドゥアルド・ネットの相方を務めることになりそうだ。

◆セレッソ大阪(4-4-2)
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GK:キム・ジンヒョン
DF:松田陸、マテイ・ヨニッチ、山下達也、丸橋祐介
MF:山口蛍、山村和也、水沼宏太、清武弘嗣
FW:杉本健勇、柿谷曜一朗
監督:尹晶煥
▽C大阪は[4-4-2]。センターバックは天皇杯で先発したDF木本恭生ではなく、最近のトレーニングマッチでレギュラー組として出場していたDF山下達也がヨニッチとコンビを組む。中核を担ってきたMFソウザは前日練習に姿が無かったことから欠場と予想。昨シーズンアタッカーとして新境地を開拓したMF山村和也がボランチに入るだろう。

【注目選手】
◆FW小林悠(川崎フロンターレ)
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▽リベンジを誓う川崎FのキープレーヤーはFW小林悠だ。昨季はシーズン序盤こそ初めてキャプテンを務めたプレッシャーからか空回りした印象も。しかし、シーズン中盤からはほぼ毎試合に渡り、ゴールを量産。チームを勝たせる選手に変貌を遂げ、最終節では圧巻のハットトリックで悲願達成へと導くと、自身としてもJリーグMVPと23ゴールで得点王を獲得した。しかし、国内最高の称号を手に入れた屈指のストライカーもルヴァンカップ決勝では不発の悔しさを味わった。さらなる栄光を目指す今シーズン最初の試合。自身のゴールで優勝に導けるか注目だ。

◆FW杉本健勇(セレッソ大阪)
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▽ルヴァンカップ・天皇杯に続くタイトル獲得を目指すC大阪の注目はFW杉本健勇だ。J1復帰初年度となった昨シーズンにはリーグ戦22ゴールを記録。日本代表にも初招集され、大きな飛躍を遂げた。しかし、シーズン終盤には苦しい出来事も。リーグ戦では最終節で小林に得点王を献上。さらにその後、負傷によってEAFF E-1サッカー選手権、天皇杯の準決勝・決勝を欠場したことで代表・チーム共に貢献することができず、噂された海外移籍も実現しなかった。数々の悔しい出来事が重なったことで今シーズンへ懸ける意気込みは相当たるものだろう。初タイトルをもたらしたルヴァンカップ決勝同様、チームを勝たせるゴールを奪えるか。昨シーズン覚醒したストライカーの動きから目が離せない。

◆采配が勝負のカギに! 監督の手腕が問われる一戦!?
Getty Images
▽今大会はこれまでの大会からレギュレーションが変更され、交代人数が以前までの3人から5人に拡大することとなった。交代時期についてはハーフタイムを除く3回までと制限されているが、交代枚数が増えたことにより試合状況はもちろん、選手の試合勘やコンディションに応じて大胆な交代策が行われそうだ。新加入選手の出場の可能性も高まる一方で、交代カードをフルで使う場合、複数選手の同時投入が必須になり、好転を狙った采配が裏目に出て、一気にバランスを崩すこともありえる。両者は数日後にAFCチャンピオンズリーグ初戦も控えていることで交代の決断には様々な要素が関わってくると思われるが、そういうことを含めてもこれまでより監督の手腕が問われる一戦になりそうだ。

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今年のマスコット大運動会でも強烈なインパクトを残したようだ。 17日に国立競技場で行われたFUJIFILM SUPER CUP 2024は、天皇杯王者の川崎フロンターレが、1-0でJ1王者のヴィッセル神戸を下した。 試合後にはイベントとして、各クラブのマスコットが大集合しての大運動会が催され、各キャラクターが個性を放つ中、ヴァンフォーレ甲府のヴァンくんはJ公式にもソロで抜かれるほど際立っていたようだ。 第1種目はラジオ体操だったが、白鳥の腰巻という出で立ちからすでに目を惹き、冒頭から集団の輪を外れての「変なおじさん」パフォーマンス。あまりの自由奔放さに司会の平畠啓史さんから注意を受けるも、まったく意に介さず、3分強にわたって個性を振りまいた。 Jリーグ公式X(旧:ツイッター)では、この様子をフル尺で公開。「超ドツボりました」、「面白さピカイチ、いやっパンイチ」、「ヴァンくんいい仕事したね」、「期待を裏切らない危犬」、「ACLでやってくればよかったのに」、「さすがワールドクラス」、「芸人枠だと思われてるな、正解!」と、大きな反響を巻き起こしている。 なお、ヴァンくん曰く「しむらけんひゅーちゃりんぐすこしさんぺーたいそう!あーたのしかった!でも!ぼくはすぐにここにもどってきます。かつために!きょうふろん太とマリノスケと3ひきでちかいあったんだ!『かならずつぎにすすもう』って。ぼくはすごくはげまされたよ。ありがとう」とのこと。 甲府はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16、蔚山HDとのアウェイ第1戦を0-3で落としたが、国立での第2戦へ向け、ACL出場組のマスコットから激励を受けたようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】多方面へのオマージュ多数!ヴァンくんのラジオ体操をフル尺で</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">自由奔放。<br><br>ヴァンフォーレ甲府 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%81%8F%E3%82%93?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ヴァンくん</a> のラジオ体操をフル尺でお届け<a href="https://twitter.com/vfk_official?ref_src=twsrc%5Etfw">@vfk_official</a><a href="https://twitter.com/vfk_vent_kun?ref_src=twsrc%5Etfw">@vfk_vent_kun</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E5%A4%A7%E9%81%8B%E5%8B%95%E4%BC%9A?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#マスコット大運動会</a><a href="https://twitter.com/hashtag/FUJIFILMSUPERCUP2024?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#FUJIFILMSUPERCUP2024</a> <a href="https://t.co/9Zcj9Z7vOm">pic.twitter.com/9Zcj9Z7vOm</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1758764553113067608?ref_src=twsrc%5Etfw">February 17, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.02.20 14:50 Tue

富士フィルムと1970年からのサッカーとの付き合い/六川亨の日本サッカーの歩み

2月17日に国立競技場で開催された富士フィルム・スーパーカップには5万人を越す大観衆が集まり、天皇杯王者の川崎Fが新加入のファンウェルメスケルケン際のゴールでJ1リーグ覇者の神戸を下した。 この「富士フィルム・スーパーカップ」、2021年から現在の名称になったが、2009年から2020年までは「富士ゼロックス・スーパーカップ」、通称「ゼロックス杯」で親しまれてきた。社名変更が大会名変更の理由だが、大会そのものも長い歴史と紆余曲折のある大会だった。 現在のようなJ1リーグ優勝チームと天皇杯優勝チームが対戦するようになったのはJリーグがスタートした翌年の1994年から。そして1992年はJSL(日本サッカーリーグ)が27年間の歴史に幕を閉じるため、「ゼロックス・チャンピオンズ・カップ」としてJSL、JSLカップ(ともに読売クラブが優勝したためJSL3位のヤマハが出場権を獲得)、コニカカップ(トヨタ)、天皇杯(日産)の優勝4チームが参加して開催された(優勝は読売クラブ)。 その前はというと、1977年から1984年まではただの「スーパーカップ」としてJSL優勝チームと天皇杯優勝チームが対戦。この「スーパーカップ」とは別に、1979年からは日本代表と世界の有名クラブが対戦する「ゼロックス・スーパーサッカー」という大会も富士ゼロックスの特別協賛で1990年まで開催され、フランツ・ベッケンバウアー(ニューヨーク・コスモス)、ヨハン・クライフ(ワシントン・ディプロマッツ)、ソクラテス(コリンチャンス)、アラン・ジレス(ボルドー)、ディエゴ・マラドーナ(ボカ・ジュニアーズ、南米選抜、SSCナポリ)らが来日した。 歴史の振り返りはここまでにして、今回の本題。17日の国立競技場で気になったことがあった。それは場内のデジタルサイネージに「FUJIFILM × FOOTBALL since1970」というメッセージがあったからだった。 富士フィルムがW杯のスポンサーになったのは1986年メキシコW杯から。前回大会からW杯と関わるようになった広告代理店の電通が大会前から先乗りして、スポンサーの利益が守られているか、スポンサー用の観戦チケットを確保できているかなど細かくチェックしていた。 富士フィルムは、撮影済みのフィルムを特設ブースの担当者に手渡すと、無料で現像してくれたし、メディアセンター内のコピー機も無償で使用することができた(その代わり、トナーがなくなったり紙が詰まったりすると日本人記者は交換やメンテナンスを頼まれた)。その他の日本企業ではJVC(日本ビクター)がテレビやビデオを提供し(アメリカ製のテレビもあり電通の社員がガムテープで社名を隠して対応)、SEIKOはスタジアム内の時計、キヤノンはカメラの修理と貸し出しなどで大会を支えた。 しかし1970年は、確かにメキシコW杯はあったが、電通がW杯と関わるずっと以前のことだ。そこで隣にいたベテランのフリーライター後藤健生さんに、70年から富士フィルムがサッカーに関わっていることについて聞いたところ、やはり「メキシコW杯じゃないかな。もしかしたら現地法人がスポット的に関わっていたのかも」というので、妙に納得してしまった。 というのも、スポンサーの権益については86年大会もいい加減だったからだ。例えば富士フィルムはオフィシャルスポンサーとして現像のサービスをした。ところがメディア入口の道路をはさんだ反対側に「コダック社」がブースを開設。撮影済みのフィルムを渡すと現像してくれるだけでなく、出した本数と同じフィルムを無償で提供してくれた。背中には「Kodak」と印刷されたカメラマン用ベストやボールペンなどを記者にも配るなど大盤振る舞いだった。 昭和だから許されたことかもしれないが、令和のいまなら一発でアウトの「権利の侵害」だろう。 ところが、19日に開催された2024Jリーグ開幕PRイベントでJリーグの関係者に確認したところ、デジタルサイネージについては富士フィルムから依頼があり、社内的な確認も取れているとのこと。そして教えてもらったのが富士フィルムのHPにある全国高校サッカー選手権大会を「1970年より、協賛しています」という一文だった。 知らなかった。 といっても70年はまだ中学生だったし、かつてサッカー専門誌に勤務していた頃、高校サッカーの増刊を作る際に協賛社である富士ゼロックス、帝人、明治、トヨタの4社の広告は電通から厳しいチェックが入ったことはいまでも覚えている。しかし富士フィルムが70年の大会から協賛していたのは初めて知った。 当時はまだ大阪で開催されていて、75年に浦和南の優勝を最後に首都圏開催へ移転したが、富士フィルムと高校選手権の関係が70年から続いていることを発信するのはとても大事なことではないだろうか。 ジャパンカップ(現キリンカップ)も誕生のエピソードでは、長沼健JFA専務理事(当時)が岸記念体育館から窓外を見たところ、JR山手線を隔ててあるキリン本社が目にとまりスポンサーをお願いしたという「都市伝説」が一時期流布したが、現在では事実に修正されている。 このため富士フィルムにも、できれば高校選手権を協賛するようになった当時のもっと詳しい経緯を、さらには大会名の変遷に伴う「スーパーカップ」の社内的な位置づけや大会継続のための企業努力を知りたいところである。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.02.20 12:40 Tue

今季副主将も務める川崎F山田新、チーム一丸での勝利強調「全員がハードワークして勝てた」

川崎フロンターレのFW山田新が試合を振り返った。 17日のFUJIFILM SUPER CUP 2024に天皇杯王者として臨んだ川崎F。DFファンウェルメスケルケン際のゴールが決勝点となり、J1王者のヴィッセル神戸を1-0で下した。 右ウイングとして先発した山田は試合後に内容を振り返り、「難しい場面、難しいところもありましたけど、全員がハードワークして勝てたかなと思います」とコメント。AFCチャンピオンズリーグ(CL)の試合から日が浅かったこともあり、ターンオーバーで新戦力が多く起用されたが、その点はむしろプラスになったと語っている。 「新加入が多い分、普段よりもコミュニケーションが多く取れたと思っているので、戦術的なところもそうですけど、チーム全員で声をかけあって戦えたのかなと思います」 また、ゴールレスで迎えたハーフタイムは、もっと山田を使って攻めていこうというアイデアを共有し、後半に臨んでいたとのこと。山田自身もある程度の手応えがあったようだが、もっと仕掛けても良かったという反省も口にした。 「まず戦うところと、結構僕のところはボールを収められたので、(山田を)使いながら前進していこうと言われました」 「試合前から自分のところで時間作れそうだなとは思っていたので、そこはうまく機能したかなと思います。もっと自分のところで仕掛けても相手からしたら嫌だったのかなと思いますけど、時間作れたところは良かったかなと思います」 今シーズン、プレシーズンの沖縄キャンプから右ウイングや中央で起用されている山田。守備でも攻撃でも自分に求められている仕事を理解しながらプレーできていると明かした。 「右ウイングもうまくやることも整理できてきましたし、守備のところも、今日はあまり前からいくというところはなかったですけど、押し込まれた時の守備もそうですし、前から行くときの守備も自分の中で整理できてはいるので、クリアな状態で、右で出ても真ん中で出ても試合に臨めているかなと思います」 さらに、今シーズンはキャプテンのMF脇坂泰斗を支える4人の副キャプテンのうちの1人に。それでも気負いすぎず、平常心でのプレーを意識しているようで、それは鬼木達監督からの要求でもあるという。 「鬼さんにも言われたんですけど、別にやることは変えなくていいとは言われたので、いつも通り。自分のためにやることが結果的にチームのためになっているからという風には言われていたので、いつもと変わらずに」 「タイトル懸かっていたので気持ちはいつもよりあったかもしれないですけど、いつもと変わらずやれたのかなと思います」 2024.02.17 22:59 Sat

川崎FがACLから先発総入れ替えで今季1つ目のタイトル、指揮官も胸を張る 「頼もしい選手が増えた」

天皇杯王者の川崎フロンターレは17日に国立競技場で行われたFUJIFILM SUPER CUP 2024でJ1王者のヴィッセル神戸と対戦した。 前半は決定機こそいくつかあれど、神戸のフィジカルを押し出したスタイルにリズムを作れなかったが、後半早々にファンウェルメスケルケン際がセットプレーからのこぼれ球を押し込み、先制。そのまま押し切り、今季最初のタイトルを掴んだ。 川崎Fとしては2021年以来、3年ぶり3度目の戴冠。鬼木達監督は「この国立で、大勢のサポーターのなかでやれたのを非常に嬉しく思う。サポーターが本当にホームのような雰囲気を作ってくれた」と後押しを感謝した。 選手にもACLでのアウェイ戦から中3日のゲームとあって、「非常に厳しいコンディションだったが、昨日のトレーニングも含め、集中したなかで、最終的に自信を持ってピッチに立ってくれた。それが今日の勝利に繋がったと思う」と労った。 また、「見ていて、頼もしい選手が増えたなと思った。非常に評価できる勝利」と胸を張った指揮官だが、この試合ではACLのスタメンから全選手のローテーションを決断。指揮官は日程面を考慮したのを認めつつ、「多くの選手をこのタイミングで見たかった」と公式戦を通じた新戦力の見極めもその決断背景にあったと明かした。 そのなかで、「当然、過密日程を考えての起用もあるが、自分のなかで基準を落とさずに戦いたいというのがある。あくまで戦える、走れる、勝ちにもっていけるっていうのを前提に選びたい」と自身の揺るぎないスタンスを続けた。 そうした要素を踏まえての先発陣について「今日は色んな選手がタイトルにこだわって戦ってくれたし、自分としては嬉しい収穫だった。トレーニングでは『まだまだ難しいな』と思う選手もピッチで躍動感があったり、自信を持ってプレーしてくれた」と評価した。 また、新戦力の働きにも「積極性というものがあった。昨日のトレーニングもそうだが、互いが特長を出し合うために声を出したり、ウィークの部分もカバーし合ったり、そういうポジティブな面が多く見られた」と振り返った。 中2日で迎える再びのACLにも「連戦を考慮したというのもあるし、コンディションの良い選手を選びたい」と語り、決意を新たにした。 「試合勘も公式戦で全員に真剣な場をいち早く体験させたいところもあった。今日はそこの部分で見えた部分も多い。2日間あるが、今日の疲れが出る選手も多いと思うし、それも含めて見極めて試合に挑みたい」 2024.02.17 21:05 Sat

好発進ならずのJ1王者・神戸、吉田孝行監督が反省 「開幕までに修正して結果を」

ヴィッセル神戸の吉田孝行監督が敗戦を振り返った。 2023シーズンのJ1王者として、17日のFUJIFILM SUPER CUP 2024に臨んだ神戸。天皇杯王者の川崎フロンターレに対し、元日本代表FW大迫勇也ら主力メンバーをぶつけたが、後半立ち上がりに失点すると、そこから巻き返せず、0-1で2度目の大会制覇を逃した。 吉田監督はまず国立競技場での敗戦について、「神戸からたくさんサポーターの方が足を運んでくれて、その中で勝てなかったっていうのは申し訳ないです」とコメント。続けて100%を出せなかったという試合内容にも言及した。 「前半からある程度自分たちのサッカーっていうのは出来たと思うんですけど、やはりサッカーは点を取って勝つスポーツなので、戦う部分っていうのはあるのかなと。そういうところを上げていかないといけないかなと感じました」 「後半、自分たちのギアを上げていきたいという中で、セットプレーから少し不運ではあったんですけど、そういうところで、ファウルを与えてしまったりとか、そういう部分も詰めていかなければいけないと思うし。失点した後も自分たちがギアを上げるチャンスっていうのはあったんですけど、いつものような速いサッカーという展開に持っていけなかったというのは反省しています」 「この負けというのは意味があると思いますし、自分たちの今の実力だと思うし、しっかりと開幕までに1週間修正して、開幕からはしっかりと結果を出していけるように、この負けを反省しながらみんなでやっていきたいなと思います」 また、この試合で途中起用したFW宮代大聖、MF井手口陽介、DF広瀬陸斗ら新戦力のパフォーマンスも評価。まだまだ期待する部分はありつつ、ある程度の手応えも感じているようだ。 「前半で宮代選手が出たんですけど、十分パワーもありますし、ゴールに繋がるプレーっていうのもできる選手ですし、今後に手応えっていうのはありました」 「井手口選手に関しては、球際・ボール奪取っていうのはこれからもっと見せられるところという風に思っています」 「広瀬選手に関しては、今日はウイングとサイドバック両方のポジションをやってもらったんですけど、本当に頭の良いというか、賢い選手ですし、自分たちの特長を活かしながら前進していくという中で、良いものは見せてくれたなと思っています」 「(広瀬は)今日に関しては右のウイングで、両方できるとは思うんですけど、(酒井)高徳と組み合わせることによってどちらかが前にいって、守備の時もそのまま入れ替わるということもできますし、間で受けるのはうまいですし、そういうのがありながら背後を取ったりということを思って使いました。トレーニングでもそういうのを試してましたし、自分の中で面白いなと。オプションとして十分耐えるうかなと」 さらに、J1連覇を目指す上でやるべきことや、意識したいことについてコメントを残している。 「サッカーって本当に難しいもので、ちょっとしたズレで局面というのは変わってしまいますし、そういうところを突き詰めたから昨年の優勝ってあったと思います。その隙を作らないとか、少しのズレを作らないとか、全員が同じことを迷いなくやる。そういうところの積み重ねとか連動とか、そういう全てが大事になっていくのかなと思います」 「あとは、自分たちは連覇できる立ち場ではあるんですけど、自分たちは常にチャレンジャーだと言っています。そういう気持ちでやらないと今日のように負けてしまう。しっかりと気を引き締めていきたいと思います」 2024.02.17 20:30 Sat

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