キャプテンとして厳しい評価を下すDF宇津木瑠美「個人の力がどれだけ足りていないか」《EAFF E-1サッカー選手権》

2017.12.15 23:29 Fri
©超ワールドサッカー
▽なでしこジャパンは15日、EAFF E-1サッカー選手権の最終戦の北朝鮮女子代表戦に望み0-2で敗北した。この結果、北朝鮮女子代表の優勝が決定し3連覇を飾った。

▽試合後、DF宇津木瑠美(シアトル・レイン/アメリカ)がミックスゾーンで取材陣のインタビューに応対。キャプテンとしてチームにあえて苦言を呈している。

◆DF宇津木瑠美(シアトル・レイン/アメリカ)
──試合を振り返って
「結果が大事で厳しい試合になるとは全員がわかっていました。その中で、0-0の引き分けでも勝てない状況でしたし、強い気持ちで臨みました。しかし結果が全てで、自分たちの現状がこれです。課題として各々が見つけなければいけないものもありますが、それ以前に代表として足りないものについてもっと考えないといけません。遅いかもしれませんが、それを考える良いタイミングだと思っています。一人一人が成長するために、大事な試合だったと思います」
──自身のプレーについては
「ディフェンスとして入ったので2失点したことを考えると、フォワードが点を取ろうとしている中で失点してしまい課題は浮き彫りです。個人的な課題は多いですが、失点してしまったことをディフェンスラインで考えなければいけないと思います」

──個人と組織でどちらが多く課題が見つかったか
「高倉監督の方針の中で、組織で戦うことを大事にしています。それ以前に個人としても成長し、どれだけやれるかが大事です。そこを重点的にやっています。不慣れなポジションで起用される選手や、初めてペアを組む選手もいますが、その中で自分たちができているのかどうか。結果になっていないので、個人がどれだけ足りないかということだと思います」
「サッカーなのでチームスポーツで、チームとしてやっていかなければいけない課題も多いです。ただ、同じくらい個人としての課題も多いです。そういう意味で、チームとして形を作らなければいけませんが、個人でもやっていかなければいけないです。どっちも必要なことです」


「アジアの試合は、私が予選に出ていなかったこともあり久しぶりの試合でした。アジアでやることを、自分の中で舐めていた部分があるかもしれません。なでしこの苦手な部分として欧米対策があり、それを何年もやってきました。メンタル的な部分が大事です。最後、どちらが勝つかというところでメンタリティが大事で、アジアのチームはそこが強いです。刺激を頂いたと個人的に感じています」

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