乾貴士が描く今シーズンの成長曲線。日本代表として、そしてリーガ88年史初の対決を前に
2017.12.09 12:50 Sat
■乾への膨らむ期待と変化する役割
日本を出たのが2011年。それから4シーズンをドイツで過ごし、2015年8月、リーガ・エスパニョーラのエイバルへ乾貴士はやってきた。街の人口は約2万7000人、その約4分の1が入る収容人数7083人のスタジアムで戦う乾は、今年でチーム3年目を迎える。
小さな街のクラブで2年以上も過ごせば、(少し大げさに言うと)もはやみんな知り合いも同然。乾もチームメイトと、「みんなで鍋パーティとか食事もするので、リラックスできています。仲のいい選手も多く、コミュニケーションも問題ないです」と語る。そんな環境で迎えた今シーズン。エイバル攻撃陣のレギュラーを確保した乾に対する期待は、当然大きくなった。しかし、リーガ序盤戦でチームは、結果を出せず低迷する。
リーガ11試合で僅か2勝。厳しい序盤を乾は「すごく難しかったですし、何をやってもあまりうまくいかなかった。守備もそうだし、攻撃もあまり点がとれない状況が続きました。先制点をとられる試合が多く、苦しい試合ばかりでした」と振り返る。
調子があがらなかった理由を、本人はこう分析する。「一番は、自分たちの特徴であるプレッシングがうまくハマらず失点していたのと、セットプレーからの失点も多かった。やっぱり簡単に失点してしまうと、きつくなってくる。チーム内でも、もちろん話していましたが、上手くいかない時は上手くいかない。みんな必死でやっていましたし、監督もフォーメーションなど変えるべきところは変えて、試行錯誤しながらやっていました。それでもうまくいかなかったので、本当に難しい時期が続きましたね」。
■ターニングポイントとなった代表戦後のベティス戦
11月、日本代表は世界的強豪、ブラジルとベルギーと対戦。この強化試合でも乾はメンバーに招集され、背番号10をつけた。普段から世界最高峰のリーガで戦う乾にとっても、ブラジル戦でマルセロらと対峙することは、“いつも通り”レベルの差を感じる結果となった。「特にいつもと違いはなく、やっぱり巧かったですしベルが一つ二つも上だなというくらい見せつけられました。繋ぎの部分、一つ一つのプレーの質、プレッシャーの早さ、色々なところで差を感じましたね」。
ベルギー戦はブラジル戦よりも、前からプレッシャーをかけて日本らしい戦いができたが、それでも「日本はミスが多く、ボールを奪った直後のパスでいい繋ぎができない。その辺りの技術が低いとまだ世界的な強豪国には勝てないと思います」と、今の日本代表が世界でどのレべルにいるのか、感じるきっかけとなった。
ワールドカップ出場に向けて、「左サイドは特にいい選手がたくさんいるので、選ばれるかどうかわからない。とにかく今は必死にチームでプレーすることしか考えていません」と語る乾。リーガでは目の前の試合に集中する姿勢が、上昇のきっかけとなる。11月の代表戦後、チームに再合流した直後のベティス戦、エイバルは5-0で快勝してリーガ3勝目を挙げたのだ。
「自分は代表から帰ってからの合流でしたけど、みんな本当に危機感を持ってやっていました。そういう雰囲気はすぐに感じましたし、すごくいい雰囲気で練習にも臨めていたと思います。ベティス戦はやっとエイバルらしさが出た試合でしたし、攻守において良いサッカーができたと思います」。
今シーズンでは最高の内容となったベティス戦、乾自身も3ゴールに絡む活躍を見せて勝利に大きく貢献。約2か月ぶりの勝利にチームの雰囲気も「やっぱりよかったですね。久しぶりに勝って、みんな気持ちよく試合後もワーワーしていました」と上向いていく。
■88年の歴史の中で初めての対戦、これからも続ける成長
エイバルは続くアラベス戦にも勝利して、シーズン初の連勝。一気に上昇気流に乗り、第14節エスパニョール戦にも3-1で快勝。3連勝でチーム状況は見違えるように変わった。乾自身も、第8節の招集外以外は全試合に出場し、個人でもさらなる成長を目指す。
「攻撃では、ベティス戦はみんな個々の能力をしっかり出せたし、ああいうサッカーができれば勝てると思うので、自分自身もあれ以上のものをこれからも出していければいい。やっぱり得点はしたいです。ただ昨シーズンと違うのは、今のチーム状況的にそういうわがままなプレーよりもしっかり味方の選手を使うというか、誰が獲っても一点は一点なので、まずはチームの得点・勝利を目指していきたいと思っています」。
そして、今週末に行われる第15節。エイバルは土曜日の夜にヘタフェとアウェイで対戦。MF柴崎岳との対戦が実現すれば、1929年に創設されたリーガ88年の歴史上、初となる日本人対決が実現する。第4節でバルサ相手に強烈なボレーを叩き込んだ柴崎は、その試合中に左足中足骨を骨折して手術。すでに練習には復帰しており、ギリギリではあるが試合に間にあう可能性はあると現地で報道されている。
乾も柴崎の実力を「岳(柴崎)は、ずば抜けてうまいし、センスもすごいものを持っている。」と評価している。
改めて乾に、リーガで戦う日常について聞いた。「毎日成長できていますし、この舞台でやれているのは本当に自分にとっていい経験。これからの人生で財産になると思うので、ムダにしないように一日一日、しっかり成長できるように頑張っていきたい」。
スペインに来て約2年半をかけて築き上げた仲間たちの信頼と、地に足をつけて手に入れた成長。これからも乾貴士は、リーガでも代表でも進化を続ける。
◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆
★リーガ史上初の日本人対決なるか!?『リーガ・エスパニョーラ 第15節 ヘタフェvsエイバル』
【放送日】
12/9日(土)夜8:59~
[WOWOWライブ]※生中継
ゲスト解説:家長昭博(川崎フロンターレ/元日本代表MF)
★『クラシコ直前!宮本恒靖×ハリルホジッチSP対談 ~レアルvsバルサ徹底分析~』
【放送日】
12/22(金)夜10:00~
[WOWOWプライム]※無料放送
★『現地より生中継!リーガ・エスパニョーラ17-18 第17節 伝統の一戦クラシコ レアル・マドリードvsバルセロナ』
【放送日】
12/23(土・祝)夜8:30~
[WOWOWライブ]※生中継
現地解説:宮本恒靖
日本を出たのが2011年。それから4シーズンをドイツで過ごし、2015年8月、リーガ・エスパニョーラのエイバルへ乾貴士はやってきた。街の人口は約2万7000人、その約4分の1が入る収容人数7083人のスタジアムで戦う乾は、今年でチーム3年目を迎える。
小さな街のクラブで2年以上も過ごせば、(少し大げさに言うと)もはやみんな知り合いも同然。乾もチームメイトと、「みんなで鍋パーティとか食事もするので、リラックスできています。仲のいい選手も多く、コミュニケーションも問題ないです」と語る。そんな環境で迎えた今シーズン。エイバル攻撃陣のレギュラーを確保した乾に対する期待は、当然大きくなった。しかし、リーガ序盤戦でチームは、結果を出せず低迷する。
調子があがらなかった理由を、本人はこう分析する。「一番は、自分たちの特徴であるプレッシングがうまくハマらず失点していたのと、セットプレーからの失点も多かった。やっぱり簡単に失点してしまうと、きつくなってくる。チーム内でも、もちろん話していましたが、上手くいかない時は上手くいかない。みんな必死でやっていましたし、監督もフォーメーションなど変えるべきところは変えて、試行錯誤しながらやっていました。それでもうまくいかなかったので、本当に難しい時期が続きましたね」。
GKヨエルやDFラミス、MFフラン・リコ、ペドロ・レオンなどチームの中核が負傷し、エイバルらしいサッカーができない。乾にはレアル・マドリード戦やレアル・ソシエダ戦ではトップ下も務め、定位置の左とは別ポジションでのプレーが求められた。しかし、「これからも続くサッカー人生で、今スペインで色々なポジションを勉強できるのは、個人的にいい勉強にもなる」と、前向きにとらえたことが良い結果を生む。11月の日本代表戦を境に、その境遇も変わり始めた。
■ターニングポイントとなった代表戦後のベティス戦
11月、日本代表は世界的強豪、ブラジルとベルギーと対戦。この強化試合でも乾はメンバーに招集され、背番号10をつけた。普段から世界最高峰のリーガで戦う乾にとっても、ブラジル戦でマルセロらと対峙することは、“いつも通り”レベルの差を感じる結果となった。「特にいつもと違いはなく、やっぱり巧かったですしベルが一つ二つも上だなというくらい見せつけられました。繋ぎの部分、一つ一つのプレーの質、プレッシャーの早さ、色々なところで差を感じましたね」。
ベルギー戦はブラジル戦よりも、前からプレッシャーをかけて日本らしい戦いができたが、それでも「日本はミスが多く、ボールを奪った直後のパスでいい繋ぎができない。その辺りの技術が低いとまだ世界的な強豪国には勝てないと思います」と、今の日本代表が世界でどのレべルにいるのか、感じるきっかけとなった。
ワールドカップ出場に向けて、「左サイドは特にいい選手がたくさんいるので、選ばれるかどうかわからない。とにかく今は必死にチームでプレーすることしか考えていません」と語る乾。リーガでは目の前の試合に集中する姿勢が、上昇のきっかけとなる。11月の代表戦後、チームに再合流した直後のベティス戦、エイバルは5-0で快勝してリーガ3勝目を挙げたのだ。
「自分は代表から帰ってからの合流でしたけど、みんな本当に危機感を持ってやっていました。そういう雰囲気はすぐに感じましたし、すごくいい雰囲気で練習にも臨めていたと思います。ベティス戦はやっとエイバルらしさが出た試合でしたし、攻守において良いサッカーができたと思います」。
今シーズンでは最高の内容となったベティス戦、乾自身も3ゴールに絡む活躍を見せて勝利に大きく貢献。約2か月ぶりの勝利にチームの雰囲気も「やっぱりよかったですね。久しぶりに勝って、みんな気持ちよく試合後もワーワーしていました」と上向いていく。
■88年の歴史の中で初めての対戦、これからも続ける成長
エイバルは続くアラベス戦にも勝利して、シーズン初の連勝。一気に上昇気流に乗り、第14節エスパニョール戦にも3-1で快勝。3連勝でチーム状況は見違えるように変わった。乾自身も、第8節の招集外以外は全試合に出場し、個人でもさらなる成長を目指す。
「攻撃では、ベティス戦はみんな個々の能力をしっかり出せたし、ああいうサッカーができれば勝てると思うので、自分自身もあれ以上のものをこれからも出していければいい。やっぱり得点はしたいです。ただ昨シーズンと違うのは、今のチーム状況的にそういうわがままなプレーよりもしっかり味方の選手を使うというか、誰が獲っても一点は一点なので、まずはチームの得点・勝利を目指していきたいと思っています」。
そして、今週末に行われる第15節。エイバルは土曜日の夜にヘタフェとアウェイで対戦。MF柴崎岳との対戦が実現すれば、1929年に創設されたリーガ88年の歴史上、初となる日本人対決が実現する。第4節でバルサ相手に強烈なボレーを叩き込んだ柴崎は、その試合中に左足中足骨を骨折して手術。すでに練習には復帰しており、ギリギリではあるが試合に間にあう可能性はあると現地で報道されている。
乾も柴崎の実力を「岳(柴崎)は、ずば抜けてうまいし、センスもすごいものを持っている。」と評価している。
改めて乾に、リーガで戦う日常について聞いた。「毎日成長できていますし、この舞台でやれているのは本当に自分にとっていい経験。これからの人生で財産になると思うので、ムダにしないように一日一日、しっかり成長できるように頑張っていきたい」。
スペインに来て約2年半をかけて築き上げた仲間たちの信頼と、地に足をつけて手に入れた成長。これからも乾貴士は、リーガでも代表でも進化を続ける。
◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆
★リーガ史上初の日本人対決なるか!?『リーガ・エスパニョーラ 第15節 ヘタフェvsエイバル』
【放送日】
12/9日(土)夜8:59~
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ゲスト解説:家長昭博(川崎フロンターレ/元日本代表MF)
★『クラシコ直前!宮本恒靖×ハリルホジッチSP対談 ~レアルvsバルサ徹底分析~』
【放送日】
12/22(金)夜10:00~
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12/23(土・祝)夜8:30~
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清水エスパルスの元日本代表MF乾貴士が、“アレのアレ”を現地で味わったことを報告した。 5日、SMBC日本シリーズ2023のオリックス・バファローズvs阪神タイガースが京セラドーム大阪で行われた。 レギュラーシーズンを互いに首位で終え、クライマックスシリーズも勝ち抜いた両者。関西勢同士の対決となった日本シリーズは、互いに3勝ずつを記録して、第7戦までもつれ込んだ。 オリックスの2連覇か、阪神の38年ぶりの日本一かという状況の中、試合は阪神が圧倒。9回まで7-0と大量リードを奪い、9回の裏2アウトからホームランで1点を返されるも、7-1で勝利。見事に日本一に輝いた。 全国の阪神ファンが待ちに待った日本一。京セラドームのスタンドには、阪神ファンで知られる乾もいたようだ。 乾は自身のインスタグラムを更新し、優勝の瞬間の動画をアップ。乾が生まれてから初めての日本一を喜んだ。 ーーーーー ほんまに最高でした!! 阪神最高!! 日本一はすごすぎる!! アレのアレはやばい! 阪神タイガースの皆さんおめでとうございます パワーもらったから来週も頑張る!! ーーーーー 乾が所属する清水は現在明治安田生命J2リーグで2位に位置。最終節で勝利すれば、J1への自動昇格が決定。大事な試合を1週間後に控えた中、まずはパワーをもらったようだ。 ファンは「行ってはったんや」、「羨ましい!」、「マジかよ」、「おめでとう!」とコメント。また、「来週は清水でアレを」、「今度はうちらの番だ」、「エスパルスも続こう」、「阪神パワーで昇格しよう」とJ1昇格へのパワーにしようとコメントも集まった。 <span class="paragraph-title">【動画】乾貴士がスタンドで「アレのアレ」を見守り歓喜の瞬間を共有</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/reel/CzQ9iH0xwEL/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/reel/CzQ9iH0xwEL/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Takashi Inui/乾貴士(@takashi.08)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2023.11.05 22:55 Sun4
“セクシーフットボール”で脚光浴びた野洲高同期が再会! その場にマドリー下部組織所属の“ピピ”こと中井卓大も
▽エイバルに所属する日本代表MF乾貴士と清水エスパルスに所属するFW村田和哉が野洲高校の同期らと再会を果たしたようだ。 ▽乾はセゾンフットボールから野洲高校に進学。2年生でレギュラーの座を掴み取ると、1学年上の現在ウェスタン・シドニー・ワンダラーズに所属するMF楠神順平や同級生の北海道コンサドーレ札幌DF田中雄大らと共に2006年度の第84回全国高等学校サッカー選手権大会優勝を果たした。淡海ジュニアユースFCから進学した村田は、3年時にレギュラーとして乾や田中と共に第85回全国高等学校サッカー選手権大会に出場。3回戦で敗退となったものの、個人技を重視したトリッキーなドリブルやヒールパスを駆使したスタイルが「セクシーフットボール」と称され、いち躍脚光を浴びた。 ▽ウィンターブレークで帰国中の乾とオフシーズン中の村田は、高校時代の盟友たちと再会。そこには現在マドリーの下部組織でプレーする滋賀県出身の中井卓大の姿もあり、共に身体を動かしたようだ。 ▽乾は自身のツイッター(@takashi73784537)で高校時代、共に戦った仲間と旧交を温めたことを報告。村田もツイッター(@mkazu8)を更新し、将来が期待される中井に衝撃を受けたことを告白している。※絵文字省略 ◆乾貴士 「昨日はピピ君と野洲高校の同い年のサッカー部の友達とサッカーしました! 皆んな、ピピ君に会いたくて集まったミーハー野郎です。笑 でも、久しぶりに会えたし、一緒にサッカーできたし、楽しかったー(^^)」 ◆村田和哉 「スペインから乾が帰ってきたので野洲高校で同期たちとサッカーをしました。コンサドーレの田中、奈良クラブでプレーしていた志水、久々にみんなとボールを蹴れて楽しかったです。滋賀県出身で現在レアル・マドリードの下部組織でプレーしている中井卓大くんもきてくれました。日本の宝は凄かったです!」 2017.12.27 14:07 Wed5
新設のJ2優秀選手賞32名が発表! 優勝の清水から最多8名、19日にベストイレブン&最優秀選手賞が決定
Jリーグは18日、J2リーグの2024シーズン優秀選手32名を発表した。 J2の優秀選手賞は今シーズンから新設。19日の「2024 J2リーグアウォーズ」を前に発表され、この32名の中からベストイレブンと最優秀選手賞が選ばれる。 優秀選手賞はJ2各クラブの監督および選手による「ベストイレブン」の投票結果をもとに、各ポジションの投票数の上位選手からチェアマンが決定する。 J2優勝の清水エスパルスからは最多の8名選出。GK権田修一、DF住吉ジェラニレショーン、DF山原怜音、MF乾貴士、MF原輝綺、FWカルリーニョス・ジュニオ、FW北川航也、FWルーカス・ブラガが選出。 2位でJ1昇格の横浜FCからは、GK市川暉記、DF福森晃斗、DFンドカ・ボニフェイス、MF山根永遠、MFユーリ・ララの5名。3位V・ファーレン長崎もDF田中隼人、MF笠柳翼、MFマテウス・ジェズス、MFマルコス・ギリェルメ、FWエジガル・ジュニオと5名が選出された。 4位のモンテディオ山形はGK後藤雅明、MFイサカ・ゼイン、MF髙江麗央の3名。プレーオフを勝ち抜いてJ1初昇格の5位ファジアーノ岡山は、GKスベンド・ブローダーセン、MF岩渕弘人が選ばれた。そのほかでは23得点で得点王に輝いたジェフユナイテッド千葉のFW小森飛絢らが選出されている。 なお、この34名の中から決まる「ベストイレブン」は、DF、MF、FW、右サイド、左サイドの1名ずつは得票数上位から選出。GKを含む残りの6名は、選考委員にて決定される。 <h3>2024J2リーグ 優秀選手賞 受賞選手(32名)</h3> GK 林彰洋/ベガルタ仙台 後藤雅明/モンテディオ山形 市川暉記/横浜FC 権田修一/清水エスパルス スベンド・ブローダーセン/ファジアーノ岡山 DF 福森晃斗/横浜FC ンドカ・ボニフェイス/横浜FC 住吉ジェラニレショーン/清水エスパルス 山原怜音/清水エスパルス(左サイド) 新保海鈴/レノファ山口FC(左サイド) 田中隼人/V・ファーレン長崎 MF 相良 竜之介/ベガルタ仙台(左サイド) イサカ・ゼイン/モンテディオ山形(右サイド) 髙江麗央/モンテディオ山形 山根永遠/横浜FC(右サイド) ユーリ・ララ/横浜FC アダイウトン/ヴァンフォーレ甲府(左サイド) 乾貴士/清水エスパルス 原輝綺/清水エスパルス(右サイド) 岩渕弘人/ファジアーノ岡山 笠柳翼/V・ファーレン長崎(左サイド) マテウス・ジェズス/V・ファーレン長崎 マルコス・ギリェルメ/V・ファーレン長崎(右サイド) FW 中島元彦/ベガルタ仙台(左サイド) 谷村海那/いわきFC 小森飛絢/ジェフユナイテッド千葉 田中和樹/ジェフユナイテッド千葉(右サイド) カルリーニョス・ジュニオ/清水エスパルス(左サイド) 北川航也/清水エスパルス ルーカス・ブラガ/清水エスパルス(右サイド) 矢村健/藤枝MYFC エジガル・ジュニオ/V・ファーレン長崎 2024.12.18 18:59 Wedエイバルの人気記事ランキング
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偉大な父がW杯優勝を成し遂げた“26歳”…2部エイバルで奮闘のリュカ・ジダンにとうとう大きな栄光か
あまりに偉大なフットボーラーを父に持つフランス人GKリュカ・ジダン(26)。ある種の呪縛を乗り越え、とうとう大きな栄光か。スペイン『Relevo』がレポートする。 サッカー史上最も偉大なフットボーラーの1人であるジネディーヌ・ジダン氏。フランス代表としてW杯とユーロを制し、クラブキャリアでもCL制覇を2度…そんな男が監督としてCL3連覇という大偉業までやってのけてしまった。 氏を父に持つのは、リュカ・ジダン。 父がレアル・マドリーでの現役時代から自身も下部組織入りし、父の指揮するトップチームでデビューも。ただ、レンタル先のスペイン2部ラシンで正GKとして3部降格を経験、マドリー退団で移籍したラージョでは定位置を掴めず。 そんなこんなで22-23シーズンに辿り着いたのが、現所属の2部エイバル。 1年目から正GKとなったリュカは今季、スペイン2部全試合出場でチームは3位。現在ラ・リーガ昇格プレーオフ準決勝・オビエド戦を戦っており、敵地1stレグは0-0ドロー…『Relevo』いわく、リュカの再三にわたるセーブがなければ「エイバルは終わっていた」という。 リュカは試合後、「粘り強くドローをもぎ取った。無失点で終わらせれたし、ホームで勝つ。僕たちならいける」と2ndレグへ闘志。 リュカ・ジダン26歳。偉大な父を持つ故に、幼少期からその名前を知られた男だが、父がフランスに初のW杯優勝をもたらし、名声を揺るがぬものとしたのも26歳。1998年生まれの守護神はエイバルに歓喜をもたらせるか。 「この姓がフットボーラーとしてポジティブだった瞬間は、ハッキリ言って一度もない。サッカーの世界で、僕はリュカとして見られたい」 2024.06.09 20:00 Sun3