ワンチャンスを活かしてウェールズを撃破したアイルランドが逆転でプレーオフ進出《ロシアW杯欧州予選》

2017.10.10 06:12 Tue
Getty Images
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループD最終節ウェールズ代表vsアイルランド代表が9日に行われ、0-1でアイルランドが辛勝した。この結果、ウェールズの敗退と、アイルランドのプレーオフ進出が決まっている。

▽3日前に行われた前節ジョージア代表戦を1-0と辛勝した2位ウェールズ(勝ち点17)と、前節モルドバ代表戦を2-0と勝利した3位アイルランド(勝ち点16)の一戦。ウェールズはジョージア戦のスタメンからボークスに代えてロブソン=カヌを起用した。対するアイルランドはモルドバ戦のスタメンから3選手を変更。ロングやフーラハン、オドウダに代えてアーヤーやマクレーン、ブレイディを起用した。

▽首位セルビア代表(勝ち点18)を追う両国の一戦は、開始3分にウェールズが右CKからロブソン=カヌが際どいヘディングシュートを浴びせると、8分にはラムジーがミドルシュートでゴールに迫った。
▽その後もポゼッションを高めて押し込むウェールズは、25分にローレンスのミドルシュートが枠を捉えるも、GKの守備範囲だった。引き続きボールを持つウェールズは37分、アレンが脳震とうによってプレー続行不可能となり、J・ウィリアムズが投入される。

▽ゴールレスで迎えた後半、51分にウェールズは右CKからチェスターが際どいヘディングシュートを放つと、続く53分には右クロスにニアのロブソン=カヌが枠を捉える決定的なヘディングシュートを放つも、GKのファインセーブに阻まれた。
▽前半に続き、良い入りを見せたウェールズだったが、57分に痛恨の失点を喫する。ウィリアムズが自陣でボールを失うと、ヘンドリックが右サイドゴールライン際からクロス。味方がうまくスルーをしてフリーとなっていたマクリーンが右足ボレーでゴールに叩き込んだ。

▽失点を受けてウッドバーンとボークスの両アタッカーを投入したウェールズが終盤にかけて前がかっていく展開となるも、焦りからかゴール前でのプレー精度を欠き、チャンスを生み出せない。

▽結局、目立ったチャンスを生み出せずに0-1のまま敗戦。エースのベイルを欠く中、ウェールズは3位に転落し、予選敗退となった。一方、ワンチャンスを活かして勝利をもぎ取ったアイルランドは2位に浮上し、プレーオフ進出を決めている。

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