【リーガエスパニョーラ第26節プレビュー】乾エイバルvsレアル・マドリー、バルサvsセルタ開催!
2017.03.03 18:00 Fri
▽ミッドウィークに行われた第25節では、レアル・マドリーがホームでラス・パルマス相手に痛恨のドローを喫した一方、バルセロナはスポルティング・ヒホン相手に6-1の大勝を収めた。この結果、昨年10月の第9節以来、首位の座を守り続けてきたレアル・マドリーに代わって、バルセロナが暫定首位に浮上。さらに、4連勝の3位セビージャも2ポイント差で追走と、三つ巴の優勝争いの様相を呈してきた。また、勝ち点4差の中で4位アトレティコ・マドリー、5位ソシエダ、6位ビジャレアルの3チームがひしめくトップ4争いも活性化し始めている。
▽過密日程の中で開催される第26節では、MF乾貴士が在籍する7位エイバルと、2位レアル・マドリーによる上位対決に注目が集まる。
▽前節、強い雨が降りしきる中で行われたソシエダとの自治州ダービーでエイバルは、共に退場者を出す激戦となった試合をMFペドロ・レオンの後半アディショナルタイムの同点ゴールで2-2のドローに持ち込み、貴重な勝ち点1を手にした。格上レアル・マドリーをホームに迎える今節に向けては、ソシエダ戦で退場した守備の要、DFルジューヌの出場停止が痛いが、ソシエダ戦で途中投入のFWセルジ・エンリク、温存されたMFアドリアン・ゴンサレスの好調コンビが休養十分で臨める点は朗報だ。ここ2戦フル出場している乾に関しては、献身的な守備面が評価されている一方、攻撃面で真価を発揮できていない。メンディリバル監督が守備的なアプローチでこの一戦に臨む場合、スタートからプレーする可能性は高いが…。
▽対して公式戦45試合連続得点というリーガ新記録を樹立したものの、MFベイルの愚行による退場が響き、ホームでラス・パルマスに辛くも引き分けたレアル・マドリーは、難敵エイバル相手に仕切り直しの一戦に臨む。ただ、来週ミッドウィークに敵地で行われるチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグのナポリ戦を控えている点が気がかりだ。ホームでの1stレグでは3-1で勝利しているものの、難所サン・パオロでヨーロッパ屈指の攻撃力を誇るナポリ相手に、直近3試合で7失点を喫している脆弱な守備陣が耐え切れる可能性は甚だ疑問だ。とりわけ、キレを欠くDFセルヒオ・ラモスら守備陣は疲労がピークに達しており、CLを重視するならば、このエイバル戦でターンオーバーの必要も出てくる。二兎を追って二兎を得るには、ジダン監督の繊細な用兵が求められるところだ。
▽1試合消化試合が多いものの、開幕節以来の首位浮上となったバルセロナは、守備時に[4-4-2]、攻撃時に中盤ダイヤモンド型の[3-4-3]となる変則布陣でアトレティコ、スポルティング・ヒホンを連破してリーガ5連勝を達成。だが、このスポルティング・ヒホン戦後の会見でルイス・エンリケ監督が今シーズン限りでの退任の意向を発表。選手たちの多くもこの知らせを事前に聞いていなかった模様で、チームに激震が走った。その中で迎える指揮官の古巣セルタ戦、来週ミッドウィークに行われるホームでのCLパリ・サンジェルマン戦は、今季のバルセロナを占う重要な2試合となるはずだ。
▽一方、120分間を戦ったヨーロッパリーグ(EL)のシャフタール戦を含め、過密日程で疲弊するセルタだが、エースFWイアゴ・アスパスが公式戦4試合連続ゴールを記録するなど、直近4試合で2勝2分けと好調を継続中。ただ、現在の10位という順位を考えれば、来週ミッドウィークに控えるELラウンド16初戦のFCクラスノダール戦に全力を注ぐ方がクラブ的にベターな選択だが、ベリッソ監督の選択はいかに。
▽4連勝で2強を追走する3位セビージャは、11位アラベスとのアウェイゲームに臨む。サンパオリ監督の変幻自在な采配でここまでクラブ史上最高ペースで勝ち点を積み重ねているセビージャだが、7勝1敗2分けと好成績を残す直近の公式戦10試合では、1-3で敗れた第20節のエスパニョール戦、2-0で勝利した第23節のエイバルの2試合を除き、いずれも1点差以内の接戦が続いている。直近のビルバオ戦でもPKの流れからMFイボーラが決めた1点を守り切っての勝利と、卓越した勝負強さが評価される一方、“試合を殺す”という部分が大きな課題だ。そのため、今回のアラベス戦では、シーズン終盤戦に良い流れを繋げていくためにも大勝が期待されるところだ。
▽前々節のバルセロナ戦での敗戦に続き、前節は降格圏ギリギリのデポルティボ相手に1-1のドローとなり、2試合連続で勝ち点を取りこぼしたアトレティコ。また、この試合では大事には至らなかったものの、FWトーレスが頭部負傷で緊急搬送されるアクシデントに見舞われるなど、悪い流れが続く。この流れを払しょくしたいチョロ・シメオネ率いるチームは、レアル・マドリーを破るなど、直近5試合で3勝1敗1分けと復調傾向にある13位バレンシアと対戦する。現在のアトレティコにとっては、間違いなく難しい相手だが、今節の結果次第で5位転落の可能性も考えられるだけに、勝ち点3奪取が必須だ。
▽その他では、最下位オサスナを除き残り2枠となった降格チームからの脱却を図る残留争いの直接対決に注目だ。今節では16位レガネス(勝ち点21)が18位グラナダ(勝ち点19)、19位スポルティング・ヒホン(勝ち点17)が17位デポルティボ(勝ち点20)と対戦することになり、今節の結果次第で順位が入れ替わる可能性が高い。
▽過密日程の中で開催される第26節では、MF乾貴士が在籍する7位エイバルと、2位レアル・マドリーによる上位対決に注目が集まる。
▽前節、強い雨が降りしきる中で行われたソシエダとの自治州ダービーでエイバルは、共に退場者を出す激戦となった試合をMFペドロ・レオンの後半アディショナルタイムの同点ゴールで2-2のドローに持ち込み、貴重な勝ち点1を手にした。格上レアル・マドリーをホームに迎える今節に向けては、ソシエダ戦で退場した守備の要、DFルジューヌの出場停止が痛いが、ソシエダ戦で途中投入のFWセルジ・エンリク、温存されたMFアドリアン・ゴンサレスの好調コンビが休養十分で臨める点は朗報だ。ここ2戦フル出場している乾に関しては、献身的な守備面が評価されている一方、攻撃面で真価を発揮できていない。メンディリバル監督が守備的なアプローチでこの一戦に臨む場合、スタートからプレーする可能性は高いが…。
▽1試合消化試合が多いものの、開幕節以来の首位浮上となったバルセロナは、守備時に[4-4-2]、攻撃時に中盤ダイヤモンド型の[3-4-3]となる変則布陣でアトレティコ、スポルティング・ヒホンを連破してリーガ5連勝を達成。だが、このスポルティング・ヒホン戦後の会見でルイス・エンリケ監督が今シーズン限りでの退任の意向を発表。選手たちの多くもこの知らせを事前に聞いていなかった模様で、チームに激震が走った。その中で迎える指揮官の古巣セルタ戦、来週ミッドウィークに行われるホームでのCLパリ・サンジェルマン戦は、今季のバルセロナを占う重要な2試合となるはずだ。
▽“MSN”揃い踏みで大勝したスポルティング・ヒホン戦では、前半終了時にFWスアレス、60分過ぎにFWメッシとアンタッチャブルなエース2人を早々にベンチに下げたルイス・エンリケ監督は、万全の状態で今後2試合に臨む構えだ。敵地での前回対戦で3-4で打ち負けるなど、苦手とするセルタ戦に向けては、前述の新布陣が機能するか、否かが重要なポイントだ。
▽一方、120分間を戦ったヨーロッパリーグ(EL)のシャフタール戦を含め、過密日程で疲弊するセルタだが、エースFWイアゴ・アスパスが公式戦4試合連続ゴールを記録するなど、直近4試合で2勝2分けと好調を継続中。ただ、現在の10位という順位を考えれば、来週ミッドウィークに控えるELラウンド16初戦のFCクラスノダール戦に全力を注ぐ方がクラブ的にベターな選択だが、ベリッソ監督の選択はいかに。
▽4連勝で2強を追走する3位セビージャは、11位アラベスとのアウェイゲームに臨む。サンパオリ監督の変幻自在な采配でここまでクラブ史上最高ペースで勝ち点を積み重ねているセビージャだが、7勝1敗2分けと好成績を残す直近の公式戦10試合では、1-3で敗れた第20節のエスパニョール戦、2-0で勝利した第23節のエイバルの2試合を除き、いずれも1点差以内の接戦が続いている。直近のビルバオ戦でもPKの流れからMFイボーラが決めた1点を守り切っての勝利と、卓越した勝負強さが評価される一方、“試合を殺す”という部分が大きな課題だ。そのため、今回のアラベス戦では、シーズン終盤戦に良い流れを繋げていくためにも大勝が期待されるところだ。
▽前々節のバルセロナ戦での敗戦に続き、前節は降格圏ギリギリのデポルティボ相手に1-1のドローとなり、2試合連続で勝ち点を取りこぼしたアトレティコ。また、この試合では大事には至らなかったものの、FWトーレスが頭部負傷で緊急搬送されるアクシデントに見舞われるなど、悪い流れが続く。この流れを払しょくしたいチョロ・シメオネ率いるチームは、レアル・マドリーを破るなど、直近5試合で3勝1敗1分けと復調傾向にある13位バレンシアと対戦する。現在のアトレティコにとっては、間違いなく難しい相手だが、今節の結果次第で5位転落の可能性も考えられるだけに、勝ち点3奪取が必須だ。
▽その他では、最下位オサスナを除き残り2枠となった降格チームからの脱却を図る残留争いの直接対決に注目だ。今節では16位レガネス(勝ち点21)が18位グラナダ(勝ち点19)、19位スポルティング・ヒホン(勝ち点17)が17位デポルティボ(勝ち点20)と対戦することになり、今節の結果次第で順位が入れ替わる可能性が高い。
《リーガエスパニョーラ第26節》
▽3/3(金)
《28:45》
ベティス vs ソシエダ
▽3/4(土)
《21:00》
レガネス vs グラナダ
《24:15》
エイバル vs レアル・マドリー
《26:30》
ビジャレアル vs エスパニョール
《28:45》
バルセロナ vs セルタ
▽3/5(日)
《20:00》
スポルティング・ヒホン vs デポルティボ
《24:15》
アトレティコ・マドリー vs バレンシア
《26:30》
ラス・パルマス vs オサスナ
《28:45》
ビルバオ vs マラガ
▽3/6(月)
《28:45》
アラベス vs セビージャ
▽3/3(金)
《28:45》
ベティス vs ソシエダ
▽3/4(土)
《21:00》
レガネス vs グラナダ
《24:15》
エイバル vs レアル・マドリー
《26:30》
ビジャレアル vs エスパニョール
《28:45》
バルセロナ vs セルタ
▽3/5(日)
《20:00》
スポルティング・ヒホン vs デポルティボ
《24:15》
アトレティコ・マドリー vs バレンシア
《26:30》
ラス・パルマス vs オサスナ
《28:45》
ビルバオ vs マラガ
▽3/6(月)
《28:45》
アラベス vs セビージャ
エイバルの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
エイバルの人気記事ランキング
1
外交目的で突然の離脱となったMF乾貴士についてエイバル指揮官「苦しむことになるのは乾」
▽日本で行われる安倍晋三首相主催の夕食会に出席することが正式に発表されたエイバルのMF乾貴士だが、指揮官のホセ・ルイス・メンディリバル監督は不満をあらわにした。試合前日会見でコメントした。 ▽乾はスペイン国王夫妻が来日するため、一時帰国決定。6日に都内で行われる安倍首相主催の夕食会に出席する予定だという。クラブ側には日本政府からスペインの日本大使館を通じて招待状が送付。乾の離脱による影響を考慮した上で、国際化戦略の効果を見込んで一時離脱を許可したようだ。 ▽しかし、この影響で乾は1試合の欠場が確定。チームを率いるメンディリバル監督にとっては、チームの中心選手になりつつある乾の離脱は痛手となり、今回の決定を快く思っていないようだ。 「これによって、アドバンテージを得ることができる誰かがいる。そして、そのアドバンテージを利用する誰かが居るならば、苦しむことになるのは乾だ」 「これは外交を目的としたものであり、我々は誰かを欠くことことなど考えていなかった」 2017.04.01 12:08 Sat2