背番号9のパパドプーロスが古巣レバークーゼンに恩返し弾! 主将酒井出場停止のHSVが3戦ぶり勝利で降格圏脱出!《ブンデスリーガ》

2017.02.04 06:33 Sat
Getty Images
▽ブンデスリーガ第19節、ハンブルガーSV(HSV)vsレバークーゼンが3日に行われ、HSVが1-0で勝利した。HSVのDF酒井高徳は累積警告による出場停止で欠場した。

▽降格圏の17位に低迷するHSVと、中位に沈む10位レバークーゼンの一戦。リーグ戦2連敗中のホームのHSVは、前節スーパーゴールを決めた酒井が累積警告による出場停止で欠場。その一方で、今冬に獲得したブラジルの新星MFワラセがベンチ入りを果たした。一方、前節ボルシアMGに競り負けたレバークーゼンは、2011年の移籍の際に契約違反を行ったチャルハノールに4カ月の出場停止処分が下り、今季絶望。また、エルナンデスら一部主力を負傷で欠くことになった。

▽立ち上がりから中盤で潰し合うクローズな展開となった試合は、地力に勝るレバークーゼンがボールの主導権を握るが、相手陣内で繋ぎのミスが目立つアウェイチームは、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。
▽一方、11分にマフライが最初のシュートを放つなど、セットプレーとカウンターの二段構えで応戦するHSVは、粘り強い守備を軸に相手を押し返していくが、こちらも決定機を創出するまでには至らず。互いに見せ場を欠いた前半は、ゴールレスで終了した。

▽迎えた後半、前半シュート0と大苦戦したレバークーゼンはバウムガルトリンガーを下げてハーフタイム明けに長身FWキースリンクを投入。だが、後半最初に決定機を作ったのはホームのHSV。47分、ボックス手前左でニコライ・ミュラーのヒールパスを受けたウッドがそのままボックス内に持ち込むが、右足のシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。さらに50分には中央をドリブルで突破したミュラーがボックス内に持ち込むが、ここは相手DFトプラクのシュートブロックに阻まれた。
▽一方、後半に入っても一向に攻撃面が改善されないレバークーゼンは、57分にセットプレーからようやくキースリンクがヘディングで最初のシュートを放つが、前半同様に攻め手がない。流れを変えたいシュミット監督は、64分に負傷したベララビに代えて切り札のブラントを投入した。

▽後半半ばを過ぎても拮抗した展開が続く中、75分にようやく均衡が破れる。左CKの流れからボックス左のミュラーが浮き球で折り返すと、ゴール前の競り合いを制したキリアコス・パパドプーロスのヘディングシュートがゴール左隅に決まった。

▽本職センターバックながら背番号9を背負うパパドプーロスの古巣への恩返し弾で先制に成功したHSVは、試合終盤にかけてセンターバックのジュルーを投入するなど、守備的な交代で逃げ切りを図る。一方、格下相手に負けられないレバークーゼンは、85分にこの試合最大の決定機。アランギスの左CKをゴール前で競り勝ったキースリンクが頭で合わすが、このヘディングシュートはクロスバーを叩いた。結局、試合はこのままタイムアップ。

▽レバークーゼンからレンタルで加入しているパパドプーロスの活躍で競り勝ったHSVが、連敗を「2」でストップし、暫定ながら降格圏脱出の16位に浮上した。一方、低調な内容で連敗のレバークーゼンは、今後に不安を残す一戦となった。

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