清武ベンチ外のセビージャが敵地アノエタでソシエダに圧勝! イェデルがリーガ初ハット含む4ゴールに絡む大暴れ《リーガエスパニョーラ》

2017.01.08 06:52 Sun
Getty Images
▽リーガエスパニョーラ第17節、ソシエダvsセビージャが7日にアノエタで行われ、アウェイのセビージャが4-0で圧勝した。セビージャのMF清武弘嗣はベンチ外で欠場した。

▽5位ソシエダと3位のセビージャがアノエタで対峙する上位対決。リーグ戦2連勝中のソシエダは、直近のコパ・デル・レイでもビジャレアル相手に快勝を収め、2017年の更なる躍進を期待させる好スタートを切った。一方のセビージャは同じくリーグ戦2連勝中ながら、直近のコパでレアル・マドリーに簡単に捻られてしまい、今節では新年最初の白星を目指すことになった。

▽いつも通り、[4-3-3]の布陣を採用したソシエダに対して、[3-3-3-1]の布陣で臨んだセビージャは、前から激しくプレスに行き、主導権を奪いにかかる。上位対決らしいアグレッシブな攻防が続く中、ソシエダが8分に最初の決定機を迎える。ペナルティアーク付近でゴールを背にしてフィードを収めたウィリアン・ジョゼが鋭い反転からシュートを狙うが、これはわずかに枠の左に外れた。
▽前線で質の高い個人技を繰り出すソシエダが、その後も試合のペースを握っていくが、先制点を奪ったのは、アウェイのセビージャ。25分、フランコ・バスケスのミドルシュートをGKルジが前に弾くと、こぼれ球に詰めたイェデルが冷静にルジの股間を抜いた。

▽この試合、最初の決定機をゴールに結び付けたセビージャは畳みかける攻めを見せると、29分に相手の中途半端なクリアをボックス付近のバスケスが頭で落とすと、これに反応したイェデルが冷静な切り返しでGKをかわし、無人のゴールへ豪快に蹴り込んだ。この2点目で完全に流れを引き寄せたセビージャは、持ち味のインテンシティの高いプレーで相手に自由を許さず、その後はチャンスを作らせないまま、前半を2点リードで終えた。
▽迎えた後半、ソシエダはミケル・ゴンサレスを下げてハーフタイム明けにエルストンドと投入し、センターバックを入れ替えて後半の反撃を目指す。だが、前半同様に相手の圧力に晒されてビルドアップの場面でミスが目立つホームチームは、相手のショートカウンターからナスリ、エスクデロに際どいシーンを許すが、何とか3失点目を防いだ。

▽流れを変えたいエウセビオ監督は、57分にベラとグラネロを下げて、カナレスとファンミを同時投入。試合時間30分以上を残して3枚の交代カードを切り終えた。

▽一方、後半に入ってゲームコントロール優先の試合運びに変化したセビージャは、69分にバスケスを下げてサラビアを投入。すると、この交代が3点目をもたらす。73分、高い位置で相手のミスパスを奪ってカウンターに転じると、ボックス左でイェデルが丁寧に折り返したボールをサラビアがワンタッチで流し込んだ。

▽この3点目で試合を決定付けたセビージャだったが、この試合圧巻のパフォーマンスを見せていたイェデルが再び魅せる。83分、巧みな動き出しでナスリのスルーパスを引き出したフランス人FWはボックス中央から冷静にゴール右隅へシュートを流し込み、リーガ初のハットトリックを達成した。

▽その後、GKセルヒオ・リコの好守などでソシエダの反撃をクリーンシートで凌いだセビージャが、ソシエダとの敵地での上位対決で4-0の圧勝。コパ・デル・レイでの敗戦を払拭する内容で2017年初白星を飾ったチームは、12日に新年初のサンチェス・ピスファンで行われるコパ第2ラウンドでレアル・マドリーとのリターンマッチに臨む。

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