【欧州日本人選手前半戦総括&評価】大迫や長谷部が活躍も軒並み低調
2017.01.07 07:00 Sat
▽欧州4大リーグの2016-17シーズンの前半戦が終了しました。そこで本稿では4大リーグに所属する日本人14選手のシーズン前半戦のパフォーマンスを5段階で評価してみました。総括とともにご覧ください。
★岡崎慎司[レスター・シティ]
チャンピオンズリーグ出場試合数:3(先発:1)ゴール数:1
EFLカップ出場試合数:3(先発:1)ゴール数:0
評価:★★☆☆☆ 2
◆要所で存在感も激しいポジション争い
▽奇跡とも言えるプレミアリーグ優勝を成し遂げた主力メンバーの一員として臨んだ今季だったが、スポルティング・リスボンから3000万ユーロ(約35億円)で移籍してきたFWスリマニとの激しいレギュラー争いを強いられている。プレミアリーグではここまで10試合の先発に留まり、2ゴールと思うような結果を残せていない状況だ。
▽それでも、念願のチャンピオンズリーグでは開幕から2試合出場機会を得られない屈辱を受けたものの、第5節クラブ・ブジュール戦で初先発のチャンスをもらうと、先制ゴールをマーク。CLでの自身初ゴールにより史上初のCLを戦ったクラブの首位通過に一役買うことに貢献した。シーズン後半戦はCLとの過密日程に耐えきれず成績の出なかったリーグ戦でチームの浮上を促す活躍を期待したい。
★吉田麻也[サウサンプトン]
ヨーロッパリーグ出場試合数:6(先発:0)ゴール数:0
EFLカップ出場試合数:2(先発:0)ゴール数:0
評価:★★☆☆☆ 2
◆ELで全試合フル出場もGS突破ならず
▽フランス人指揮官ピュエル新体制で迎えたサウサンプトンでの5シーズン目もレギュラー獲りには至っていない。ポルトガル代表DFフォンテとオランダ代表DFファン・ダイクの両レギュラーCBの牙城を崩すのは容易ではなく、プレミアリーグでの先発機会は5試合に留まっている。年末年始の過密日程下でスタメンの機会を得たものの失点に絡み、レギュラー獲りをアピールするには至らなかった。ただ、ヨーロッパリーグでは全試合にフル出場し、安定感あるプレーを披露。グループステージ敗退に終わったのは痛恨だったが、3番手のCBとしてピュエル監督に一定の信頼感を与えることができた前半戦となった。
★本田圭祐[ミラン]
コッパ・イタリア出場試合数:3(先発:0)ゴール数:0
評価:☆☆☆☆☆ 0
▽モンテッラ新監督の下で迎えたミランでの4シーズン目はこれまで以上に厳しいシーズンとなった。戦力外に近い形でスタートした中、FWスソの台頭もあってなかなか出場機会が回ってこなかった。先発の機会をもらえたのは第10節ジェノア戦のみ。しかし、その試合でオフサイドトラップをかけ損ねる痛恨のミスを犯して失点に関与し、チームも0-3の惨敗を喫した。これ以降、二度と先発の機会が訪れることはなく、10分ほどの時間を途中出場で得るのがやっとだった。チームはモンテッラ監督の下で結果が出ているが、ミランに居場所のない本田としてはこの冬の移籍市場で新天地を探すのが賢明だろう。
★長友佑都[インテル]
ヨーロッパリーグ出場試合数:4(先発:4)ゴール数:0
コッパ・イタリア出場試合数:2(先発:2)ゴール数:0
評価:★☆☆☆☆ 1
◆今季も苦境のシーズン
▽インテルでの7シーズン目を迎えた今季も苦境のシーズンとなっている。セリエA初挑戦のF・デ・ブール体制下でスタートした中、開幕戦で先発した長友だったが、低調なパフォーマンスに終わると昨季同様ほぼ戦力外に近い扱いを受け、その後はなかなか出場機会を得られなかった。挽回を狙ったELではチーム共々低調なプレーに終わり、アピールには至らず。そんな中、11月1日にF・デ・ブール監督は早々に解任に至った。ただ、ピオリ新監督の下でも出場機会はさほど増えず、厳しい状況が続いている。2019年夏までインテルとの契約を残している長友だが、余剰人員整理のためこの冬で放出される可能性があるとのことだ。
★香川真司[ドルトムント]
チャンピオンズリーグ出場試合数:2(先発:2)ゴール数:2
DFBポカール出場試合数:2(先発:1)ゴール数:0
評価:★☆☆☆☆ 1
◆完全復活のシーズンから一転
▽昨季9ゴール10アシストと完全復活を果たしたかに思われた香川だが、ドルトムント復帰3シーズン目は非常に厳しいものとなっている。2列目のライバルではムヒタリャンがチームを離れたものの、O・デンベレ、ラファエウ・ゲレイロ、エムレ・モルといった粋の良い若手に加え、復活を期すゲッツェ、シュールレと強烈な個性を持った選手たちが加入し、香川にとってはかつてない熾烈なポジション争いを強いられた。結局、そんなライバルたちを前に出場機会を失って試合勘を欠いた香川が本来の姿を見せられたのは、2ゴールを決めたCLのレギア・ワルシャワ戦のみだった。代表でも低調なプレーが続いた中、前半戦終盤はケガにも泣き、リーグ戦では屈辱のノーゴールに終わった。
★大迫勇也[ケルン]
DFBポカール出場試合数:1(先発:0)ゴール数:2
評価:★★★★☆ 4
◆ストライカーで覚醒
▽昨季は中盤サイドでの起用もあって1ゴールに終わり、ストライカー失格の烙印を押されたかに思われた大迫だが、ケルンでの3シーズン目でついにストライカーとして覚醒している。ゴール数こそ2点と物足りないが、ポストプレーの精度や相棒のモデストを生かす決定的なパスを通すなど、多くの得点に絡んでいる。思い切りの良いシュートも目立ち、昨季ホームのファンからブーイングを浴びた姿は見られない。1年5カ月ぶりに復帰した日本代表でも存在感を示し、本領を発揮している。
★原口元気[ヘルタ・ベルリン]
DFBポカール出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
評価:★★★☆☆ 3
◆ヘルタと代表でのフル稼働により徐々に疲弊
▽ヘルタ・ベルリンでの3シーズン目となった今季もレギュラーを守った。泥臭い守備を厭わないことからダルダイ監督の信頼を完全に掴み、開幕から9試合連続でフル出場を続けた。さらに代表では最終予選4試合連続ゴールの記録を樹立したが、ヘルタでは守備への比重が大きくノーゴールが続いている。それでも1試合を除いて出場のチャンスを得られている上、チームもここまで3位と昨季同様に充実のシーズンを送れているはずだ。後半戦ではゴールに絡む活躍を期待したい。
★長谷部誠[フランクフルト]
DFBポカール出場試合数:2(先発:1)ゴール数:0
評価:★★★★☆ 4
◆リベロの新境地開拓
▽フランクフルトでの3シーズン目となった今季、昨季残留争いの渦中にあったチームを救ったニコ・コバチ監督の下で長谷部は新境地を拓いた。第8節ハンブルガーSV戦の後半から本職の中盤ではなく、1列下がった3バックの中央にコンバートされ、見事な適応能力を発揮。それ以降はリベロが基本ポジションとなり、正確なカバーリングとビルドアップで攻守に活躍した。チームも4位と躍進し、バイエルンの9失点に次ぐ12失点と長谷部が軸となって鉄壁を築いた。CL圏内で前半戦を終えた中、後半戦もリベロ長谷部の活躍に期待が懸かる。
★酒井高徳[ハンブルガーSV]
DFBポカール出場試合数:2(先発:2)ゴール数:0
評価:★★★☆☆ 3
◆キャプテン就任とボランチの新境地開拓でチーム浮上
▽ハンブルガーSVでの2シーズン目を迎えた酒井高。開幕からレギュラーとしてプレーしていたものの、恩師ラッバディア監督が結果を残せなかったことで開幕から5試合で早々に解任される憂き目に遭った。後任にはホッフェンハイムで実績を上げたギズドル新監督が就任し、同指揮官の下では本職サイドバックではなくボランチを任され、酒井高はその期待に見事応えている。両足をうまく使っての散らしと、対人能力の強さを生かした守備でディフェンス力の向上に一役買っている。さらに未勝利が続く厳しい状況の中でキャプテンにも就任し、その間の成績は3勝2分け1敗と一回り成長した酒井高の姿が見られた前半戦となった。
★宇佐美貴史[アウグスブルク]
DFBポカール出場試合数:0
評価:☆☆☆☆☆ 0
◆欧州再挑戦で不遇も指揮官解任で状況打破へ
▽ホッフェンハイムを離れて3年、アウグスブルクで欧州再挑戦の機会を得た。ただ、その挑戦は非常に厳しいものとなった。ボバディージャやフィンボガソンらライバルが負傷欠場している間も「フィジカルに問題がある」としてD・シュスター監督の構想に入れず、屈辱のベンチ外が続いた。それでも第12節から3試合連続途中出場を果たすと、クラブはD・シュスター監督を突如解任。新体制下では早速スタメンと出番が増えそうな気配だ。懸命に耐えた宇佐美の後半戦での爆発に期待したい。
★武藤嘉紀[マインツ]
ヨーロッパリーグ出場試合数:2(先発:0ゴール数:1
DFBポカール出場試合数:0
評価:-★☆☆☆☆ 1
◆好スタートも3度目の右ヒザ負傷
▽マインツでの2シーズン目を迎えた今季、コルドバとのポジション争いに挑んだ中、開幕戦でゴールを決める好スタートを切った武藤。続く第3節でも途中出場からゴールを奪い、幸先の良い出足となった。しかし10月、昨年2月と4月に痛めた右ヒザの古傷を痛めて長期離脱となってしまった。実に3度目となる右ヒザの負傷で前半戦の大半を棒に振り、ELの舞台も2試合出場するに留まった。
★内田篤人[シャルケ]
ヨーロッパリーグ出場試合数:1(先発:0)ゴール数:0
DFBポカール出場試合数:0
評価:- なし
◆1年9カ月ぶりの復帰
▽シャルケでの7シーズン目を迎えた今季も全休した昨季に続き、右ヒザ膝蓋腱の負傷によって欠場が続いた。一時は現役引退という最悪の事態も報じられたが、決勝トーナメント進出が決まって消化試合となったEL最終節で約1年9カ月ぶりに実戦復帰を果たした。大きな一歩を踏み出した内田の後半戦での巻き返しに期待したい。
★乾貴士[エイバル]
コパ・デル・レイ出場試合数:1(先発:0)ゴール数:0
評価:★★★☆☆ 3
◆ライバル加入もレギュラー奪取
▽エイバルでの2シーズン目を迎えた乾は、ペドロ・レオンやベベといったリーガで実績のあるライバルの加入があった中、レギュラーの座を奪取した。開幕当初はベベの前に後塵を拝して出場機会を得られない状況が続いていたものの、第9節でスタメン出場のチャンスを得て以降は本職左MFの位置で7試合連続先発出場と、レギュラーの座を奪取した。ゴールこそないものの、ビルバオとのダービーマッチでアシストをマークした他、PK奪取や相手GKの退場誘発など多くの決定的な仕事を果たしていた。
★清武弘嗣[セビージャ]
チャンピオンズリーグ出場試合数:1(先発:0)ゴール数:0
スーペル・コパ出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
コパ・デル・レイ出場試合数:2(先発:2)ゴール数:0
評価:★☆☆☆☆ 1
◆代表合流で出場機会激減
▽ドイツで4シーズンを過ごした後、スペインに新天地を求めた清武。EL3連覇中の名門セビージャへの移籍を果たすと、レアル・マドリーとのUEFAスーパーカップや、バルセロナとのスーペル・コパで先発の機会を得る好スタートを切った。そしてエスパニョールとのリーガ開幕戦ではゴールと順調な出だしだったが、第4節以降はスタメンの機会を一切もらえなかった。ナスリを筆頭に2列目にはフランコ・バスケスやビトロら強烈なライバルがおり、ベンチ入りがやっとの状況になってしまった。また、日本代表への合流も清武にとってはネックとなり、サンパオリ監督にアピールする機会を逸してしまう要因となった。
★岡崎慎司[レスター・シティ]

Getty Images
プレミアリーグ出場試合数:16(先発:10)ゴール数:2チャンピオンズリーグ出場試合数:3(先発:1)ゴール数:1
EFLカップ出場試合数:3(先発:1)ゴール数:0
評価:★★☆☆☆ 2
◆要所で存在感も激しいポジション争い
▽奇跡とも言えるプレミアリーグ優勝を成し遂げた主力メンバーの一員として臨んだ今季だったが、スポルティング・リスボンから3000万ユーロ(約35億円)で移籍してきたFWスリマニとの激しいレギュラー争いを強いられている。プレミアリーグではここまで10試合の先発に留まり、2ゴールと思うような結果を残せていない状況だ。
▽それでも、念願のチャンピオンズリーグでは開幕から2試合出場機会を得られない屈辱を受けたものの、第5節クラブ・ブジュール戦で初先発のチャンスをもらうと、先制ゴールをマーク。CLでの自身初ゴールにより史上初のCLを戦ったクラブの首位通過に一役買うことに貢献した。シーズン後半戦はCLとの過密日程に耐えきれず成績の出なかったリーグ戦でチームの浮上を促す活躍を期待したい。

Getty Images
プレミアリーグ出場試合数:5(先発:5)ゴール数:0ヨーロッパリーグ出場試合数:6(先発:0)ゴール数:0
EFLカップ出場試合数:2(先発:0)ゴール数:0
評価:★★☆☆☆ 2
◆ELで全試合フル出場もGS突破ならず
▽フランス人指揮官ピュエル新体制で迎えたサウサンプトンでの5シーズン目もレギュラー獲りには至っていない。ポルトガル代表DFフォンテとオランダ代表DFファン・ダイクの両レギュラーCBの牙城を崩すのは容易ではなく、プレミアリーグでの先発機会は5試合に留まっている。年末年始の過密日程下でスタメンの機会を得たものの失点に絡み、レギュラー獲りをアピールするには至らなかった。ただ、ヨーロッパリーグでは全試合にフル出場し、安定感あるプレーを披露。グループステージ敗退に終わったのは痛恨だったが、3番手のCBとしてピュエル監督に一定の信頼感を与えることができた前半戦となった。
★本田圭祐[ミラン]

Getty Images
セリエA出場試合数:5(先発:1)ゴール数:0コッパ・イタリア出場試合数:3(先発:0)ゴール数:0
評価:☆☆☆☆☆ 0
◆屈辱の戦力外扱い
▽モンテッラ新監督の下で迎えたミランでの4シーズン目はこれまで以上に厳しいシーズンとなった。戦力外に近い形でスタートした中、FWスソの台頭もあってなかなか出場機会が回ってこなかった。先発の機会をもらえたのは第10節ジェノア戦のみ。しかし、その試合でオフサイドトラップをかけ損ねる痛恨のミスを犯して失点に関与し、チームも0-3の惨敗を喫した。これ以降、二度と先発の機会が訪れることはなく、10分ほどの時間を途中出場で得るのがやっとだった。チームはモンテッラ監督の下で結果が出ているが、ミランに居場所のない本田としてはこの冬の移籍市場で新天地を探すのが賢明だろう。
★長友佑都[インテル]

Getty Images
セリエA出場試合数:6(先発:4)ゴール数:0ヨーロッパリーグ出場試合数:4(先発:4)ゴール数:0
コッパ・イタリア出場試合数:2(先発:2)ゴール数:0
評価:★☆☆☆☆ 1
◆今季も苦境のシーズン
▽インテルでの7シーズン目を迎えた今季も苦境のシーズンとなっている。セリエA初挑戦のF・デ・ブール体制下でスタートした中、開幕戦で先発した長友だったが、低調なパフォーマンスに終わると昨季同様ほぼ戦力外に近い扱いを受け、その後はなかなか出場機会を得られなかった。挽回を狙ったELではチーム共々低調なプレーに終わり、アピールには至らず。そんな中、11月1日にF・デ・ブール監督は早々に解任に至った。ただ、ピオリ新監督の下でも出場機会はさほど増えず、厳しい状況が続いている。2019年夏までインテルとの契約を残している長友だが、余剰人員整理のためこの冬で放出される可能性があるとのことだ。
★香川真司[ドルトムント]

Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:7(先発:4)ゴール数:0チャンピオンズリーグ出場試合数:2(先発:2)ゴール数:2
DFBポカール出場試合数:2(先発:1)ゴール数:0
評価:★☆☆☆☆ 1
◆完全復活のシーズンから一転
▽昨季9ゴール10アシストと完全復活を果たしたかに思われた香川だが、ドルトムント復帰3シーズン目は非常に厳しいものとなっている。2列目のライバルではムヒタリャンがチームを離れたものの、O・デンベレ、ラファエウ・ゲレイロ、エムレ・モルといった粋の良い若手に加え、復活を期すゲッツェ、シュールレと強烈な個性を持った選手たちが加入し、香川にとってはかつてない熾烈なポジション争いを強いられた。結局、そんなライバルたちを前に出場機会を失って試合勘を欠いた香川が本来の姿を見せられたのは、2ゴールを決めたCLのレギア・ワルシャワ戦のみだった。代表でも低調なプレーが続いた中、前半戦終盤はケガにも泣き、リーグ戦では屈辱のノーゴールに終わった。
★大迫勇也[ケルン]

Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:16(先発:15)ゴール数:2DFBポカール出場試合数:1(先発:0)ゴール数:2
評価:★★★★☆ 4
◆ストライカーで覚醒
▽昨季は中盤サイドでの起用もあって1ゴールに終わり、ストライカー失格の烙印を押されたかに思われた大迫だが、ケルンでの3シーズン目でついにストライカーとして覚醒している。ゴール数こそ2点と物足りないが、ポストプレーの精度や相棒のモデストを生かす決定的なパスを通すなど、多くの得点に絡んでいる。思い切りの良いシュートも目立ち、昨季ホームのファンからブーイングを浴びた姿は見られない。1年5カ月ぶりに復帰した日本代表でも存在感を示し、本領を発揮している。
★原口元気[ヘルタ・ベルリン]

Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:15(先発:13)ゴール数:0DFBポカール出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
評価:★★★☆☆ 3
◆ヘルタと代表でのフル稼働により徐々に疲弊
▽ヘルタ・ベルリンでの3シーズン目となった今季もレギュラーを守った。泥臭い守備を厭わないことからダルダイ監督の信頼を完全に掴み、開幕から9試合連続でフル出場を続けた。さらに代表では最終予選4試合連続ゴールの記録を樹立したが、ヘルタでは守備への比重が大きくノーゴールが続いている。それでも1試合を除いて出場のチャンスを得られている上、チームもここまで3位と昨季同様に充実のシーズンを送れているはずだ。後半戦ではゴールに絡む活躍を期待したい。
★長谷部誠[フランクフルト]

Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:14(先発:13)ゴール数:0DFBポカール出場試合数:2(先発:1)ゴール数:0
評価:★★★★☆ 4
◆リベロの新境地開拓
▽フランクフルトでの3シーズン目となった今季、昨季残留争いの渦中にあったチームを救ったニコ・コバチ監督の下で長谷部は新境地を拓いた。第8節ハンブルガーSV戦の後半から本職の中盤ではなく、1列下がった3バックの中央にコンバートされ、見事な適応能力を発揮。それ以降はリベロが基本ポジションとなり、正確なカバーリングとビルドアップで攻守に活躍した。チームも4位と躍進し、バイエルンの9失点に次ぐ12失点と長谷部が軸となって鉄壁を築いた。CL圏内で前半戦を終えた中、後半戦もリベロ長谷部の活躍に期待が懸かる。
★酒井高徳[ハンブルガーSV]

Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:16(先発:14)ゴール数:0DFBポカール出場試合数:2(先発:2)ゴール数:0
評価:★★★☆☆ 3
◆キャプテン就任とボランチの新境地開拓でチーム浮上
▽ハンブルガーSVでの2シーズン目を迎えた酒井高。開幕からレギュラーとしてプレーしていたものの、恩師ラッバディア監督が結果を残せなかったことで開幕から5試合で早々に解任される憂き目に遭った。後任にはホッフェンハイムで実績を上げたギズドル新監督が就任し、同指揮官の下では本職サイドバックではなくボランチを任され、酒井高はその期待に見事応えている。両足をうまく使っての散らしと、対人能力の強さを生かした守備でディフェンス力の向上に一役買っている。さらに未勝利が続く厳しい状況の中でキャプテンにも就任し、その間の成績は3勝2分け1敗と一回り成長した酒井高の姿が見られた前半戦となった。
★宇佐美貴史[アウグスブルク]

Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:5(先発:1)ゴール数:0DFBポカール出場試合数:0
評価:☆☆☆☆☆ 0
◆欧州再挑戦で不遇も指揮官解任で状況打破へ
▽ホッフェンハイムを離れて3年、アウグスブルクで欧州再挑戦の機会を得た。ただ、その挑戦は非常に厳しいものとなった。ボバディージャやフィンボガソンらライバルが負傷欠場している間も「フィジカルに問題がある」としてD・シュスター監督の構想に入れず、屈辱のベンチ外が続いた。それでも第12節から3試合連続途中出場を果たすと、クラブはD・シュスター監督を突如解任。新体制下では早速スタメンと出番が増えそうな気配だ。懸命に耐えた宇佐美の後半戦での爆発に期待したい。
★武藤嘉紀[マインツ]

Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:3(先発:0)ゴール数:2ヨーロッパリーグ出場試合数:2(先発:0ゴール数:1
DFBポカール出場試合数:0
評価:-★☆☆☆☆ 1
◆好スタートも3度目の右ヒザ負傷
▽マインツでの2シーズン目を迎えた今季、コルドバとのポジション争いに挑んだ中、開幕戦でゴールを決める好スタートを切った武藤。続く第3節でも途中出場からゴールを奪い、幸先の良い出足となった。しかし10月、昨年2月と4月に痛めた右ヒザの古傷を痛めて長期離脱となってしまった。実に3度目となる右ヒザの負傷で前半戦の大半を棒に振り、ELの舞台も2試合出場するに留まった。
★内田篤人[シャルケ]

Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:0ヨーロッパリーグ出場試合数:1(先発:0)ゴール数:0
DFBポカール出場試合数:0
評価:- なし
◆1年9カ月ぶりの復帰
▽シャルケでの7シーズン目を迎えた今季も全休した昨季に続き、右ヒザ膝蓋腱の負傷によって欠場が続いた。一時は現役引退という最悪の事態も報じられたが、決勝トーナメント進出が決まって消化試合となったEL最終節で約1年9カ月ぶりに実戦復帰を果たした。大きな一歩を踏み出した内田の後半戦での巻き返しに期待したい。
★乾貴士[エイバル]

Getty Images
リーガエスパニョーラ出場試合数:10(先発:10)ゴール数:0コパ・デル・レイ出場試合数:1(先発:0)ゴール数:0
評価:★★★☆☆ 3
◆ライバル加入もレギュラー奪取
▽エイバルでの2シーズン目を迎えた乾は、ペドロ・レオンやベベといったリーガで実績のあるライバルの加入があった中、レギュラーの座を奪取した。開幕当初はベベの前に後塵を拝して出場機会を得られない状況が続いていたものの、第9節でスタメン出場のチャンスを得て以降は本職左MFの位置で7試合連続先発出場と、レギュラーの座を奪取した。ゴールこそないものの、ビルバオとのダービーマッチでアシストをマークした他、PK奪取や相手GKの退場誘発など多くの決定的な仕事を果たしていた。
★清武弘嗣[セビージャ]

Getty Images
リーガエスパニョーラ出場試合数:4(先発:3)ゴール数:1チャンピオンズリーグ出場試合数:1(先発:0)ゴール数:0
スーペル・コパ出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
コパ・デル・レイ出場試合数:2(先発:2)ゴール数:0
評価:★☆☆☆☆ 1
◆代表合流で出場機会激減
▽ドイツで4シーズンを過ごした後、スペインに新天地を求めた清武。EL3連覇中の名門セビージャへの移籍を果たすと、レアル・マドリーとのUEFAスーパーカップや、バルセロナとのスーペル・コパで先発の機会を得る好スタートを切った。そしてエスパニョールとのリーガ開幕戦ではゴールと順調な出だしだったが、第4節以降はスタメンの機会を一切もらえなかった。ナスリを筆頭に2列目にはフランコ・バスケスやビトロら強烈なライバルがおり、ベンチ入りがやっとの状況になってしまった。また、日本代表への合流も清武にとってはネックとなり、サンパオリ監督にアピールする機会を逸してしまう要因となった。
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