【天皇杯プレビュー】タイトルへの想いが強いのは…今季最後の“多摩川クラシコ”《FC東京vs川崎F》

▽24日、天皇杯準々決勝が行われる。味の素スタジアムでは、FC東京vs川崎フロンターレがベスト4を懸けて対戦する。▽今シーズン最後となる“多摩川クラシコ”。悔しいシーズンを過ごした両チームにとっては、是が非でも勝利を収め、タイトルを勝ち取りたいところだ。▽FC東京はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場しグループステージを勝ち抜いたもののラウンド16で敗退。リーグ戦では城福浩監督が途中解任されるなど結果を残せず、9位でフィニッシュと不完全燃焼。一方の川崎Fも1stステージ2位、2ndステージ3位とステージ優勝を果たせず、年間2位で臨んだチャンピオンシップも準決勝で敗退とこちらも不完全燃焼で終わった。
◆タイトルへの想いが強いのは…
▽前述の通りタイトルを欲する両チーム。FC東京にとっては2年連続でのACL出場を懸けた最後の大会となる。天皇杯を制し、是が非でもアジアに再チャレンジしたいところだろう。一方の川崎Fも逃したタイトルは大きい。今シーズン限りで退任する風間八宏監督にとっては川崎Fでのタイトル獲得のラストチャンス。風間サッカーでのタイトル獲得は選手たちも望むところだ。両チームのタイトルへの想いが激突する。

◆今シーズンの対戦結果
【1stステージ第7節】
4月16日(土)
FC東京 2-4 川崎F
【FC東京】
ネイサン・バーンズ(前2)
前田遼一(後11)
【川崎F】
大久保嘉人(前11、後32)
小林悠(後36)
エウシーニョ(後46)
▽早々にFC東京が先制するも、大久保のゴールで川崎Fがすぐさま追いつく。その後は得点が動かない時間が続いたものの後半早々に前田のゴールでFC東京が勝ち越し。しかし、首位の川崎Fは終盤に大久保、小林の連続ゴールで逆転に成功。アディショナルタイムにはエウシーニョも加点し、川崎Fが勝利した。【2ndステージ第5節】
7月23日(土)
川崎F 1-0 FC東京
【川崎F】
小林悠(後36)
▽2ndステージ開幕から調子の上がらないFC東京と1stステージからの無敗を13に伸ばしていた川崎Fの対戦。それでも互いにゴールが展開が続いたが、81分に小林がクロスを頭で合わせ5戦連発弾を記録。1-0で川崎Fが勝利した。

◆注目選手
【FC東京】
FW中島翔哉
J1:12試合3得点▽FC東京の注目選手は中島だ。シーズン途中に篠田善之監督が就任すると、レギュラーに定着した中島。2ndステージ第10節の名古屋グランパス戦でゴールを奪うと、その後の試合でも得意のドリブルを生かして攻撃を活性化した。今季初出場となる川崎F戦でどのようなパフォーマンスを見せるかに注目だ。

【川崎フロンターレ】
MF中村憲剛
J1:31試合9得点▽川崎Fの注目選手はJリーグ最優秀選手賞を受賞した中村だ。チームタイトルを獲ることができていない川崎Fにおいて、誰よりもタイトル獲得を望んでいるのは中村だろう。MF大島僚太が欠場するため、攻撃のタクトを握るのは中村になる。個人タイトルの次はチームとしての初タイトルを掴むために意気込みも強いはずだ。