大迫フル出場のレバークーゼンとのライン・ダービーは痛み分けのドロー《ブンデスリーガ》

2016.12.22 06:15 Thu
Getty Images
▽ブンデスリーガ第16節のケルンvsレバークーゼンのライン・ダービーが21日にライン・エネルギエ・シュタディオンで行われ、1-1のドローに終わった。ケルンのFW大迫勇也はフル出場した。

▽7位のケルンと19位のレバークーゼンによる今季最初のライン・ダービー。現在、4戦未勝利のケルンは、直近のブレーメン戦からヘーガーに代えてエーズガンを起用した以外、同じスタメンを採用。前線は大迫のトップ下に、エースのモデストとリーグ2戦連発中のルドネフスが2トップを組んだ。

▽一方、開幕から波の大きいシーズンを過ごし、中位に甘んじるレバークーゼンは、敗戦に終わった前節のインゴルシュタット戦から出場停止のアランギスやエルナンデスなど数名を変更し、ブラントとメーメディの2トップでダービーに臨んだ。
▽立ち上がりは出足で勝るレバークーゼンが縦に鋭い攻めからチャルハノールらが次々にシュートを浴びせていくが、ややフィニッシュの精度を欠き、先制点とはならず。

▽一方、守備からの入りとなったケルンだが、奪ったボールを前線の3枚の足元に付けながら、3枚の連係とウイングバックの攻撃参加を促し、カウンターを狙う。21分には高い位置でのボール奪取から右サイドのソーレンセンが鋭いクロスを入れると、ゴール前に走り込んだモデストが抑えの利いた右足のダイレクトボレーをゴール左隅に流し込んだ。
▽エースの5試合ぶりのゴールで先制に成功したケルンは、その後は再び押し込まれる展開が続く。だが、両ウイングバックが最終ラインに吸収される形でしっかりとブロックを形成し、カウンター以外の場面では決定機を許さない。逆に、うまく相手を引っくり返しては、得意のカウンターでチャンスを創出。37分にはバイタルエリア左でボールを受けた大迫がドライブ回転がかかったミドルシュートでゴールに迫るが、ここはGKレノの好守に阻まれる。

▽攻め込みながらもゴールが遠いレバークーゼンだったが、相手の一瞬の隙を突いて前半終了間際の44分に追いつく。左サイドでハフェルツとのパス交換でボックス左に抜け出したヴェンデウが角度のないところから左足のシュートをファーポストに流し込んだ。

▽1-1のイーブンで迎えた後半、開始直後にユルチェンコのスルーパスに抜け出したメーメディに決定機も、ここはGKケスラーのセーブに阻まれる。一方のケルンも前半同様に前線で存在感を放つモデストが55分にボックス内でシュートを狙うが、ここは相手DFのブロックに遭う。

▽その後も拮抗した展開が続く中、先に動いたのはレバークーゼン。63分、接触プレーで痛んでいたカンプルを下げて切り札のエルナンデスを投入。一方のケルンは、68分にルドネフスを下げてツォラーを投入した。

▽この交代で試合に変化が起きることが期待されたものの、その後もこう着状態が続く。75分には相手陣内右サイドで得たFKの場面でラウシュが際どいボールを入れるが、ここはモデストがオフサイドを取られる。試合終盤にかけては中盤が間延びしたことでオープンな展開も見られたが、互いに最後の場面で精度を欠き、試合はこのままタイムアップ。

▽打ち合いも期待されたライン・ダービーは、1-1のドローで決着。3戦連続ドローのケルンは、消化不良の形でウィンターブレークを迎えることになった。一方のレバークーゼンも後半戦の巻き返しのキッカケを掴めなかった。

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