スアレス&メッシが今季二桁得点を達成! 苦手パンプローナ攻略のバルセロナがリーグ4戦ぶりの白星!《リーガエスパニョーラ》

▽バルセロナは10日、敵地レイノ・デ・ナバーラで行われたリーガエスパニョーラ第15節でオサスナと対戦し、3-0で快勝した。

▽前節、首位レアル・マドリーとの“エル・クラシコ”を終了間際の失点によってドローで終えた2位のバルセロナ。リーグ4戦ぶりの勝利を目指す今節では最下位のオサスナと対戦。ミッドウィークのチャンピオンズリーグ(CL)、ボルシアMG戦からのメンバー変更は6点。同試合で温存されたピケとセルジ・ロベルト、ブスケッツ、スアレスらが先発に復帰し、出場停止のネイマールに代わって、ボルシアMG戦でハットトリックを記録したアルダが、メッシとスアレスと共に3トップに入った。

▽戦前の予想通り、立ち上がりから圧倒的なボール支配を見せるバルセロナは、イニエスタとメッシを起点に前線で質の高い動き出しを見せるスアレスの3人で決定機を創出していく。8分にはメッシの左足アウトを使ったスルーパスに抜け出したスアレスに決定機も、シュートは枠の左に外れる。さらに12分には左サイドのジョルディ・アルバから折り返しを受けたスアレスがゴール前でDFを背負いながら反転シュートを放つが、これは右ポストを叩く。
▽序盤の決定機を逸したものの、15分にボックス右をえぐったスアレスのマイナスの折り返しからメッシが決定的なシュートを放つなど、その後もチャンスを作り続けるバルセロナ。ピッチの幅をうまく使って相手を揺さぶりながらボックス内でイニエスタやメッシ、アルダと積極的にシュートを放つが、相手の粘り強い守備をあと一歩のところで崩し切れない。逆に、30分にはボックス右でフリーのセルヒオ・レオンの折り返しからピンチも、オリオル・リエラの反応が遅れたことで、失点を免れた。終始、チャンスを作り出したアウェイチームだったが、結局ゴールレスで試合を折り返した。

▽迎えた後半もリズムに乗り切れないバルセロナは、開始直後にあわや失点というピンチを招く。ハーフウェイライン付近で縦に仕掛けたセルヒオ・レオンにDFユムティティが剥がされてボックス手前からロングループを許すが、このシュートはクロスバーを叩き、難を逃れた。▽後半に入ってなかなかチャンスを作れないバルセロナだったが、59分に鮮やかな連係からゴールをこじ開ける。バイタルエリアでブスケッツからパスを受けたメッシが、ボックス左に走り込むアルバへ絶妙なスルーパス。これをアルバが丁寧に左足ダイレクトで折り返すと、ゴール前でフリーのスアレスが右足インサイドで流し込んだ。

▽スアレスの今季リーグ戦10点目でリードを奪ったバルセロナは、前がかりになった相手に対してリズム良くボールを動かしながら、要所で攻撃にスイッチを入れる。67分にはボックス手前でボールを持ったメッシが左足を振り抜くが、枠の右を捉えたシュートはGKナウセトに阻まれる。

▽65分にアルダを下げてデニス・スアレスを投入したバルセロナは、この選手交代が追加点をもたらす。ボックス左でパスを受けたデニス・スアレスからのスルーパスをアルバがライン際でマイナスに折り返すと、ニアに走り込んだメッシが左足で流し込み、スアレスに続き今季リーグ戦10点目を奪った。

▽この2点目で試合を決めたバルセロナは、その後も危なげなく時間を進めていく。試合終了間際の後半アディショナルタイム2分には、バイタルエリアで前を向いたメッシがDF2枚を圧巻の個人技で翻弄し、得点ランキング単独トップとなる11ゴール目を奪った。スアレスとメッシ揃い踏みで完勝のバルセロナが、リーグ戦4戦ぶりの白星を手にした。