「バルサのワースト補強選手」との烙印を押され...ヒホンで“アイドル"となったドウグラス
2016.12.07 12:57 Wed
バルセロナからスポルティング・ヒホンにレンタル中のDFドウグラス・ペレイラは、新天地でサポーターからの愛情と信頼を勝ち取っているようだ。
2014年夏にサンパウロからバルセロナに移籍したドウグラスだが、バルセロナでは2シーズンで公式戦2試合に出場するにとどまった。そこでクラブは今年の夏、現役時代にバルセロナで活躍したアベラルド・フェルナンデス監督率いるヒホンへのレンタル放出を決断。そこには出場機会を積ませる狙いがあった。
しかし、ドウグラスはヒホンでも苦しむ。今季、リーガエスパニョーラでは第4節アトレティコ・マドリー戦(0-5)で先発出場して以降、第12節レアル・ソシエダ戦(1-3)まで先発のチャンスを与えられなかった。アベラルド監督自身、2年間ほとんど試合に出ていなかったブラジル人DFのフィジカルコンディションが万全ではないことを認め、周囲に対してパフォーマンス向上と適応に時間を要すると説き続けていた。
そんなドウグラスに転機が訪れる。失点の多さによりアベラルド監督が5バックの施行を決断したのである。そこからソシエダ戦、レアル・マドリー戦(1-2)でフル出場したドウグラスは、リーガ第14節オサスナ戦で決定的な仕事をやってのける。
1部残留争いの直接的なライバルとなるオサスナとの大一番、右SBとして先発したドウグラスは前半から積極的な攻め上がりを見せる。すると56分、MFモイ・ゴメスのパスを受け、右足を強振してチームの2点目をゲット。3-1で制したこの試合で、ドウグラスがサポーターの新たな“アイドル”となった。
ドウグラスは試合後、「チームが勝って、サポーターが喜んでくれて、本当に嬉しい」と語った。「何試合か続けてプレーすることが必要だった。チームと一緒に成長するためにはね」と述べ、「日に日に良くなっているし、チームを助ける準備はできている」と手応えをつかんでいる。
またドウグラスは、この数週間息子にゴールを捧げる約束をしていたことも明かした。一時は「バルセロナのワースト補強」と嘲笑され、失敗の烙印を押されたドウグラス。彼が待望のリーガ初得点を挙げたあと、ヒホンの1部残留に向けて全力を尽くすことは間違いないだろう。
提供:goal.com
2014年夏にサンパウロからバルセロナに移籍したドウグラスだが、バルセロナでは2シーズンで公式戦2試合に出場するにとどまった。そこでクラブは今年の夏、現役時代にバルセロナで活躍したアベラルド・フェルナンデス監督率いるヒホンへのレンタル放出を決断。そこには出場機会を積ませる狙いがあった。
しかし、ドウグラスはヒホンでも苦しむ。今季、リーガエスパニョーラでは第4節アトレティコ・マドリー戦(0-5)で先発出場して以降、第12節レアル・ソシエダ戦(1-3)まで先発のチャンスを与えられなかった。アベラルド監督自身、2年間ほとんど試合に出ていなかったブラジル人DFのフィジカルコンディションが万全ではないことを認め、周囲に対してパフォーマンス向上と適応に時間を要すると説き続けていた。
そんなドウグラスに転機が訪れる。失点の多さによりアベラルド監督が5バックの施行を決断したのである。そこからソシエダ戦、レアル・マドリー戦(1-2)でフル出場したドウグラスは、リーガ第14節オサスナ戦で決定的な仕事をやってのける。
1部残留争いの直接的なライバルとなるオサスナとの大一番、右SBとして先発したドウグラスは前半から積極的な攻め上がりを見せる。すると56分、MFモイ・ゴメスのパスを受け、右足を強振してチームの2点目をゲット。3-1で制したこの試合で、ドウグラスがサポーターの新たな“アイドル”となった。
ドウグラスは試合後、「チームが勝って、サポーターが喜んでくれて、本当に嬉しい」と語った。「何試合か続けてプレーすることが必要だった。チームと一緒に成長するためにはね」と述べ、「日に日に良くなっているし、チームを助ける準備はできている」と手応えをつかんでいる。
またドウグラスは、この数週間息子にゴールを捧げる約束をしていたことも明かした。一時は「バルセロナのワースト補強」と嘲笑され、失敗の烙印を押されたドウグラス。彼が待望のリーガ初得点を挙げたあと、ヒホンの1部残留に向けて全力を尽くすことは間違いないだろう。
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