【プレビュー】CR7の初優勝か、開催国の3度目Vか《ポルトガルvsフランス》
2016.07.10 06:30 Sun
▽ユーロ2016決勝、ポルトガル代表vsフランス代表が日本時間10日の28時にスタッド・フランスでキックオフされる。C・ロナウド擁するポルトガルの初優勝と、開催国フランスの4大会ぶり3度目の欧州最強が懸かるファイナルだ。
▽ポルトガルは4日前に行われた準決勝ウェールズ戦を守備の要ペペを欠いた中、C・ロナウドの1ゴール1アシストで2-0と勝利し、今大会初めて90分での勝利を収め、母国開催の2004年大会以来となる決勝に進出した。C・ロナウドにとっては12年前のリベンジを果たす絶好の機会だ。
▽一方、フランスは3日前に行われたドイツ戦を押し込まれながらも絶好調グリーズマンの2ゴールで2-0と制し、世界王者を撃破。優勝した2000年大会以来となる決勝に到達した。
▽両国の対戦成績は圧倒的にフランスの分が良く、直近10試合は全てフランスが勝利している。ポルトガルがフランスに勝利したのは40年以上前までさかのぼらなければならず、相性の悪さが際立っている。
GK:R・パトリシオ
DF:セドリク、フォンテ、ブルーノ・アウベス、ラファエウ・ゲレイロ
MF:レナト・サンチェス、A・シウバ、W・カルバーリョ、ジョアン・マリオ
FW:ナニ、C・ロナウド
出場停止者:なし
負傷者:なし
GK:ロリス
DF:サーニャ、コシエルニー、ユムティティ、エブラ
MF:ムサ・シッソコ、ポグバ、グリーズマン、マテュイディ、パイエ
FW:ジルー
出場停止者:なし
負傷者:なし
▽出場停止者、負傷者ともにおらず、ドイツ戦で機能したスタメン、システムで挑むはずだ。
★タクティカル・プレビュー
▽ここまでの両国の戦いぶりを見る限り、まずは失点のリスクを排除したいと目論んでいることが予想されるため、慎重な試合展開で推移する可能性が高い。ただ、ウェールズ相手にもポゼッションを譲ったようにポルトガルの方がフランス以上に守備に比重を置いて戦うスタンスを今大会は強調しているため、フランスがボールを持ち、ポルトガルがカウンターを狙う展開が予想される。
◆CR7、決定力で優勝に導けるか~ポルトガル~
▽初優勝を狙うポルトガルとしては、やはりエースの活躍が欠かせない。今大会、低調なプレーの多いC・ロナウドだが、ウェールズ戦ではハンガリー戦に続き、エースがチームを牽引。圧巻の跳躍力を生かしたヘディングシュートで先制ゴールを挙げ、ナニの追加点をアシストし、決勝進出へ導いた。千両役者らしく、局面での活躍が光ったエースがフランス戦でもゴールに直結する働きを見せられるかがポルトガルの初優勝に大きく関わってくることが確実な中、持ち前の決定力を大一番で発揮できるか。
▽C・ロナウドにゴールを奪わせたいポルトガルとしては、やはり今大会輝きを放っているレナト・サンチェスのプレーに注目が集まる。カウンター時に馬力のある持ち上がりを見せる18歳は押し込まれている状況下でも長い距離をドリブルで運べ、決定的なパスを供給できるだけのポテンシャルを持つ。彼が同タイプのマテュイディに監視されることが予想される中、タイトなマークを剥がして打開できるかに注目だ。
▽守備面に関して、サントス監督が構築した今大会のポルトガルは一切隙を見せない。ウェールズ戦では要のペペが不在ながら不安定さを微塵も見せることなく、ベイルを封じて無失点勝利を飾った。フランス戦ではペペが復帰できる見込みが立っており、より安定感を増すことが期待される。これまで同様に自陣に引いてスペースを消し、2列目の選手から徹底したプレスをかけることで、グリーズマンやパイエら強力攻撃陣に応戦したい。
◆絶好調グリーズマン、決勝でも輝くか~フランス~
▽一方のフランスとしてはポルトガルの守備をいかに崩していくかが優勝に向けてのポイントだ。ドイツ戦では相手をおびき寄せて空いたスペースを突くことで好機を生み出していたフランスだが、ポルトガル戦では自ら仕掛けていくことが必要となる。そんな中で期待したいのは決勝トーナメントに入って以降、3戦連発でチームを牽引しているグリーズマンだ。アイスランド戦からトップ下でプレーするグリーズマンは、ジルーやパイエと良好な関係を築いてバイタルエリアをうまく攻略している。ポルトガル戦では対人に強いW・カルバーリョに監視されるが、そんな中で打開できるかに注目したい。
▽アイスランド戦からシステムを[4-3-3]から[4-2-3-1]に変更しているフランスだが、このシステム変更によって攻守のバランスが著しく改善された。とりわけ、ポグバとマテュイディの攻守両面におけるパフォーマンスが向上した印象で、両者の持ち味が生きている。共に広範囲をカバーできる身体能力と攻撃センスを持ち合わせるが、互いのポジションを意識しながら攻守に関わることができている。彼らがここ2戦同様にタイミング良く攻撃に絡んでいくことでグリーズマンをサポートできれば、得点チャンスを生めるはずだ。
▽カウンターをケアしたい守備面に関しては一発のあるC・ロナウドをいかに封じ込めるかに尽きる。ただ、その点に関してはドイツ戦で真価を遺憾なく発揮したユムティティがおり、簡単にやられる心配はなさそうだ。アイスランド戦で出場停止のラミの代役を務めたバルセロナDFは、ドイツ戦で好プレーを連発。水際でのツボを抑えたタイトな守備でピンチを防ぎ、能力の高さを示した。コシエルニーとの関係性も良く、ドイツ戦のようなパフォーマンスを決勝でも発揮できれば、C・ロナウドを止めることは十分に可能だろう。
▽ポルトガルは4日前に行われた準決勝ウェールズ戦を守備の要ペペを欠いた中、C・ロナウドの1ゴール1アシストで2-0と勝利し、今大会初めて90分での勝利を収め、母国開催の2004年大会以来となる決勝に進出した。C・ロナウドにとっては12年前のリベンジを果たす絶好の機会だ。
▽両国の対戦成績は圧倒的にフランスの分が良く、直近10試合は全てフランスが勝利している。ポルトガルがフランスに勝利したのは40年以上前までさかのぼらなければならず、相性の悪さが際立っている。
◆ポルトガル◆
【4-4-2】
【4-4-2】
(C)CWS Brains,LTD.
▽ポルトガル予想スタメンGK:R・パトリシオ
DF:セドリク、フォンテ、ブルーノ・アウベス、ラファエウ・ゲレイロ
MF:レナト・サンチェス、A・シウバ、W・カルバーリョ、ジョアン・マリオ
FW:ナニ、C・ロナウド
出場停止者:なし
負傷者:なし
▽準決勝を太ももの張りによって欠場したペペが前日練習をこなしており、起用できる見込みだ。仮に欠場する場合はブルーノ・アウベスが引き続き代役を務めることになる。そして、W・カルバーリョが出場停止から復帰するため、ダニーロに代わって先発することが濃厚だ。この2選手以外はウェールズ戦のスタメン、システムを踏襲することが見込まれる。
◆フランス◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
(C)CWS Brains,LTD.
▽フランス予想スタメンGK:ロリス
DF:サーニャ、コシエルニー、ユムティティ、エブラ
MF:ムサ・シッソコ、ポグバ、グリーズマン、マテュイディ、パイエ
FW:ジルー
出場停止者:なし
負傷者:なし
▽出場停止者、負傷者ともにおらず、ドイツ戦で機能したスタメン、システムで挑むはずだ。
★タクティカル・プレビュー
▽ここまでの両国の戦いぶりを見る限り、まずは失点のリスクを排除したいと目論んでいることが予想されるため、慎重な試合展開で推移する可能性が高い。ただ、ウェールズ相手にもポゼッションを譲ったようにポルトガルの方がフランス以上に守備に比重を置いて戦うスタンスを今大会は強調しているため、フランスがボールを持ち、ポルトガルがカウンターを狙う展開が予想される。
◆CR7、決定力で優勝に導けるか~ポルトガル~
▽初優勝を狙うポルトガルとしては、やはりエースの活躍が欠かせない。今大会、低調なプレーの多いC・ロナウドだが、ウェールズ戦ではハンガリー戦に続き、エースがチームを牽引。圧巻の跳躍力を生かしたヘディングシュートで先制ゴールを挙げ、ナニの追加点をアシストし、決勝進出へ導いた。千両役者らしく、局面での活躍が光ったエースがフランス戦でもゴールに直結する働きを見せられるかがポルトガルの初優勝に大きく関わってくることが確実な中、持ち前の決定力を大一番で発揮できるか。
▽C・ロナウドにゴールを奪わせたいポルトガルとしては、やはり今大会輝きを放っているレナト・サンチェスのプレーに注目が集まる。カウンター時に馬力のある持ち上がりを見せる18歳は押し込まれている状況下でも長い距離をドリブルで運べ、決定的なパスを供給できるだけのポテンシャルを持つ。彼が同タイプのマテュイディに監視されることが予想される中、タイトなマークを剥がして打開できるかに注目だ。
▽守備面に関して、サントス監督が構築した今大会のポルトガルは一切隙を見せない。ウェールズ戦では要のペペが不在ながら不安定さを微塵も見せることなく、ベイルを封じて無失点勝利を飾った。フランス戦ではペペが復帰できる見込みが立っており、より安定感を増すことが期待される。これまで同様に自陣に引いてスペースを消し、2列目の選手から徹底したプレスをかけることで、グリーズマンやパイエら強力攻撃陣に応戦したい。
◆絶好調グリーズマン、決勝でも輝くか~フランス~
▽一方のフランスとしてはポルトガルの守備をいかに崩していくかが優勝に向けてのポイントだ。ドイツ戦では相手をおびき寄せて空いたスペースを突くことで好機を生み出していたフランスだが、ポルトガル戦では自ら仕掛けていくことが必要となる。そんな中で期待したいのは決勝トーナメントに入って以降、3戦連発でチームを牽引しているグリーズマンだ。アイスランド戦からトップ下でプレーするグリーズマンは、ジルーやパイエと良好な関係を築いてバイタルエリアをうまく攻略している。ポルトガル戦では対人に強いW・カルバーリョに監視されるが、そんな中で打開できるかに注目したい。
▽アイスランド戦からシステムを[4-3-3]から[4-2-3-1]に変更しているフランスだが、このシステム変更によって攻守のバランスが著しく改善された。とりわけ、ポグバとマテュイディの攻守両面におけるパフォーマンスが向上した印象で、両者の持ち味が生きている。共に広範囲をカバーできる身体能力と攻撃センスを持ち合わせるが、互いのポジションを意識しながら攻守に関わることができている。彼らがここ2戦同様にタイミング良く攻撃に絡んでいくことでグリーズマンをサポートできれば、得点チャンスを生めるはずだ。
▽カウンターをケアしたい守備面に関しては一発のあるC・ロナウドをいかに封じ込めるかに尽きる。ただ、その点に関してはドイツ戦で真価を遺憾なく発揮したユムティティがおり、簡単にやられる心配はなさそうだ。アイスランド戦で出場停止のラミの代役を務めたバルセロナDFは、ドイツ戦で好プレーを連発。水際でのツボを抑えたタイトな守備でピンチを防ぎ、能力の高さを示した。コシエルニーとの関係性も良く、ドイツ戦のようなパフォーマンスを決勝でも発揮できれば、C・ロナウドを止めることは十分に可能だろう。
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