【ユーロ2016チーム紹介(7)】ウェールズ~58年ぶり主要大会もダークホースに~
2016.06.11 07:02 Sat
▽1958年のスウェーデンW杯以降、主要国際大会から遠ざかっていたウェールズが、ユーロ初出場により大舞台で返り咲いた。クリス・コールマン率いるチームは、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イスラエルらと同居したグループBで初戦から8試合無敗。最終的には、6勝3分け1敗の成績でベルギーに次ぐ2位での本大会行きを決めた。
▽予選の成績は、メンバーから見てもフロックとは言えないだろう。全11得点中7ゴールを挙げたMFベイルの名前はひときわ輝くものの、アーセナルのMFラムジーを筆頭に、リバプールのMFジョー・アレン、スウォンジーのDFアシュリー・ウィリアムズとDFテイラー、王者レスターのMFアンディ・キングなど、プレミアリーグで活躍する選手が並ぶ。組織的な守備とベイルを生かした縦に速い攻撃の質は高く、今大会のダークホースと言える存在だ。
◆基本布陣【3-5-2】![](http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/fom20160610wal_1_480_000.jpg)
▽予選中も[3-5-2]や[3-4-2-1]、[4-3-3]など様々なシステムを使い分けてきた。ただ、いずれにせよ守備ブロックをしっかりと敷いてから、縦に速い仕掛けでベイルの能力を生かす戦術は一貫している。
◆チーム分析![](http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/euro2016wal_1_480_000.jpg)
[GK/DF]★★★☆☆
▽GKはクリスタル・パレスの守護神でもあるヘネシー。レベルの高いプレミアリーグのアタッカー相手に凌ぎを削っており、予選でも7つのクリーンシートを記録した。最終ラインはスウォンジーで主将を務めるアシュリー・ウィリアムズが中心。経験豊富なコリンズに、WBAでプレーするチェスターもいる。さらに左サイドバックにはトッテナムのベン・デイビスとスウォンジーのテイラーが控えており、水準以上のレベルを誇る。
[MF] ★★★☆☆
▽リバプールのジョー・アレン、クリスタル・パレスのレドリー、レスターのアンディ・キングと、プレミアリーグでプレーするセントラルMFが揃っており、ラムジーはトップ下で起用されることも。3バックを採用した場合は、右ウイングバックに堅実なプレーが持ち味のガンター、左ウイングバックには攻守にアグレッシブなテイラーが入る。
▽やや戦力が劣るのがセンターフォワード。かつてはベラミーが長期にわたって活躍していたが、現在は絶対的な存在がいない。予選時はベイルをワントップに据えてカウンター狙いで進めた試合も。今シーズンにチャンピオンシップでリーグ戦15ゴールを記録してバーンリーの昇格に貢献した長身FWヴォークスが好調を維持したまま大会に入ることが期待される。突破力を備えるロブソン=カヌは、右ウイングだけでなく中央でもプレーできるアタッカーだが、負傷明けでコンディションが懸念に。
▽予選の成績は、メンバーから見てもフロックとは言えないだろう。全11得点中7ゴールを挙げたMFベイルの名前はひときわ輝くものの、アーセナルのMFラムジーを筆頭に、リバプールのMFジョー・アレン、スウォンジーのDFアシュリー・ウィリアムズとDFテイラー、王者レスターのMFアンディ・キングなど、プレミアリーグで活躍する選手が並ぶ。組織的な守備とベイルを生かした縦に速い攻撃の質は高く、今大会のダークホースと言える存在だ。
![](http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/fom20160610wal_1_480_000.jpg)
(C)CWS Brains,LTD.
▽予選中も[3-5-2]や[3-4-2-1]、[4-3-3]など様々なシステムを使い分けてきた。ただ、いずれにせよ守備ブロックをしっかりと敷いてから、縦に速い仕掛けでベイルの能力を生かす戦術は一貫している。
◆チーム分析
![](http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/euro2016wal_1_480_000.jpg)
(C)CWS Brains,LTD.
[GK/DF]★★★☆☆
▽GKはクリスタル・パレスの守護神でもあるヘネシー。レベルの高いプレミアリーグのアタッカー相手に凌ぎを削っており、予選でも7つのクリーンシートを記録した。最終ラインはスウォンジーで主将を務めるアシュリー・ウィリアムズが中心。経験豊富なコリンズに、WBAでプレーするチェスターもいる。さらに左サイドバックにはトッテナムのベン・デイビスとスウォンジーのテイラーが控えており、水準以上のレベルを誇る。
[MF] ★★★☆☆
▽リバプールのジョー・アレン、クリスタル・パレスのレドリー、レスターのアンディ・キングと、プレミアリーグでプレーするセントラルMFが揃っており、ラムジーはトップ下で起用されることも。3バックを採用した場合は、右ウイングバックに堅実なプレーが持ち味のガンター、左ウイングバックには攻守にアグレッシブなテイラーが入る。
[FW] ★★★☆☆
▽やや戦力が劣るのがセンターフォワード。かつてはベラミーが長期にわたって活躍していたが、現在は絶対的な存在がいない。予選時はベイルをワントップに据えてカウンター狙いで進めた試合も。今シーズンにチャンピオンシップでリーグ戦15ゴールを記録してバーンリーの昇格に貢献した長身FWヴォークスが好調を維持したまま大会に入ることが期待される。突破力を備えるロブソン=カヌは、右ウイングだけでなく中央でもプレーできるアタッカーだが、負傷明けでコンディションが懸念に。
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