試合巧者ベネズエラが不運のジャマイカを下して白星スタート《コパ・アメリカ》
2016.06.06 08:04 Mon
▽コパ・アメリカ・センテナリオのグループC第1節、ジャマイカ代表vsベネズエラ代表が5日にソルジャー・フィールドで行われ、ベネズエラが1-0で勝利した。
▽一方のベネズエラは、セリエAで活躍するリンコンやホセフ・マルティネス、WBAでプレーするエースのロンドンら昨年の同大会でプレーした主力が先発でプレーした。▽積極的な入りを見せたジャマイカが立ち上がりから攻勢をかけていく。開始11分にドナルドソンが枠内シュートを放つと、このプレーで得たCKから今度はワトソンがヘディングシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。
▽押し込まれる状況が続くベネズエラだったが、相手のミスからファーストチャンスをゴールに結びつける。15分、高い位置でのボール奪取からシュートカウンターを発動すると、グエラのワンタッチスルーパスに抜け出したボックス左のホセフ・マルティネスがGKの股間を抜いてゴールネットを揺らした。
▽良い入りを見せながらもったいない形でビハインドを負ったジャマイカは、さらにアクシデントに見舞われる。24分、イーブンボールの競り合いで先にボールをクリアしたオースティンの足裏がリンコンの足首に入ってしまう。先にボールに触っていたうえ、明らかに故意ではないこのプレーに対して、主審はレッドカードを掲示。ジャマイカはやや厳し過ぎる判定によって、60分以上を残して数的不利を強いられることになった。
▽負傷したローレンスに代わって、コンディションに不安を抱えるモーガンを前半終了間際に投入したジャマイカは、ハーフタイムに主審に対して執拗な抗議を行ったシェーファー監督が退席処分に。だが、この三重苦にめげないチームは、後半開始直後の49分にセットプレーの流れからヘクターが右ポスト直撃のシュートを放つなど、同点に近づく。
▽一方、数的優位を生かしてボールを保持するベネズエラは、やや攻撃のペースを落としてゲームをコントロールする。それでも、62分にホセフ・マルティネス、70分にロンドンと破壊力のある2トップがボックス内で惜しい場面を創出した。
▽試合終盤にかけて互いに交代カードを切っていく中、白熱の攻防が繰り広げられていく。数的不利を強いられたジャマイカも同点ゴールを目指して攻勢を見せるも、83分にマリアッパが放ったヘディングシュートはGKエルナンデスにキャッチされてしまう。
▽最後まで拮抗した展開が続いた試合は、ベネズエラの1-0でタイムアップ。ジャマイカとの初戦をきっちり勝ち切ったベネズエラが、前回大会に続いて白星発進。一方、厳しい判定や監督退席に加え、負傷者を出すなどややツキに見放されたジャマイカは、厳しい黒星スタートとなった。
PR
▽昨年行われたコパ・アメリカ2015で共にグループステージ敗退となった両チームの対戦。招待チームとして参戦した昨年に続き、2年連続でのコパ参戦となるジャマイカは、レスター・シティの優勝に貢献したモーガンがベンチスタートとなったものの、マリアッパやマックリアリーなどイングランドでプレーする選手たちが先発に入った。▽一方のベネズエラは、セリエAで活躍するリンコンやホセフ・マルティネス、WBAでプレーするエースのロンドンら昨年の同大会でプレーした主力が先発でプレーした。▽積極的な入りを見せたジャマイカが立ち上がりから攻勢をかけていく。開始11分にドナルドソンが枠内シュートを放つと、このプレーで得たCKから今度はワトソンがヘディングシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。
▽良い入りを見せながらもったいない形でビハインドを負ったジャマイカは、さらにアクシデントに見舞われる。24分、イーブンボールの競り合いで先にボールをクリアしたオースティンの足裏がリンコンの足首に入ってしまう。先にボールに触っていたうえ、明らかに故意ではないこのプレーに対して、主審はレッドカードを掲示。ジャマイカはやや厳し過ぎる判定によって、60分以上を残して数的不利を強いられることになった。
▽一方、リードに加えて数的優位を手にしたベネズエラは前半のうちに勝負を付けようと、積極的に追加点を狙う。29分には右サイドを持ち上がったロサレスがニアポストを狙ったミドルシュートを放つが、これはGKの好守に阻まれた。
▽負傷したローレンスに代わって、コンディションに不安を抱えるモーガンを前半終了間際に投入したジャマイカは、ハーフタイムに主審に対して執拗な抗議を行ったシェーファー監督が退席処分に。だが、この三重苦にめげないチームは、後半開始直後の49分にセットプレーの流れからヘクターが右ポスト直撃のシュートを放つなど、同点に近づく。
▽一方、数的優位を生かしてボールを保持するベネズエラは、やや攻撃のペースを落としてゲームをコントロールする。それでも、62分にホセフ・マルティネス、70分にロンドンと破壊力のある2トップがボックス内で惜しい場面を創出した。
▽試合終盤にかけて互いに交代カードを切っていく中、白熱の攻防が繰り広げられていく。数的不利を強いられたジャマイカも同点ゴールを目指して攻勢を見せるも、83分にマリアッパが放ったヘディングシュートはGKエルナンデスにキャッチされてしまう。
▽最後まで拮抗した展開が続いた試合は、ベネズエラの1-0でタイムアップ。ジャマイカとの初戦をきっちり勝ち切ったベネズエラが、前回大会に続いて白星発進。一方、厳しい判定や監督退席に加え、負傷者を出すなどややツキに見放されたジャマイカは、厳しい黒星スタートとなった。
PR
ベネズエラ代表の関連記事
コパ・アメリカの関連記事
|
ベネズエラ代表の人気記事ランキング
1
L・マルティネスの豪快ボレーで首位アルゼンチンが勝利! ウルグアイとドローのブラジルは2戦未勝利で5位に後退…【2026年W杯南米予選】
北中米ワールドカップ(W杯)南米予選の第12節が開催。南米王者アルゼンチンが順調に勝利を収め、2024年を締めくくった。 11試合を消化して首位に立つも、前節はパラグアイ代表相手に1-2のスコアで敗れてしまい、今大会3敗目を喫したアルゼンチン。9位ペルーと対戦した今節は、試合を支配しながら中々得点を挙げられない時間帯が続いたが、55分にリオネル・メッシのクロスをラウタロ・マルティネスが豪快なボレーシュートで突き刺し先制点を記録した。 その後はペルーの反撃を受けながらも、集中した守備で対応して失点を許さず。1-0のスコアで試合を終え、2試合ぶりの白星を掴んだチームは勝ち点を「25」まで積み上げており、上々の成果で2024年を終えた。 前節はベネズエラ代表とドローに終わり、ここまで満足な結果を得られず批判を浴びる4位ブラジルは、2位ウルグアイ代表をホームに迎えて対戦。これ以上勝ち点を落とせない状況でありながら、後半ウルグアイのフェデリコ・バルベルデに強烈なシュートを突き刺され失点する苦しい状況に陥る。 それでも直後の62分、こぼれ球に反応したジェルソンがダイレクトボレーを叩き込み同点に成功したチームだが、その後はゴールネットを揺らすことができず1-1で試合終了。この結果、5位転落となったブラジルは引き続き厳しい立場となっている。 3位コロンビア代表は前節ウルグアイに敗れた状態で、5位エクアドル代表と対戦。開始早々にエクアドルはエネル・バレンシアのゴールで先制するも、34分にピエロ・インカピエが退場するまさかの事態に。しかしコロンビアは数的有利に立ちながら最後までゴールネットを揺らせず0-1で敗れ、順位を4位に落としている。 6位のパラグアイは敵地で8位ボリビア代表と対戦。両チームとも退場者を出す荒れた展開となった試合は、ボリビアが2-1の状態で後半アディショナルタイムを迎えたが、フリオ・エンシソが目の覚めるようなゴラッソを叩き込んで追いつき、そのまま1-1で試合を終えた。 最下位のチリ代表はホームで7位のベネズエラ代表と対戦。前半から点の取り合いとなった試合は、38分に決まったルーカス・セペダの逆転弾によって3-2のスコアで折り返し。後半にもセペダにゴールが生まれ4-2で勝利したチリは、最下位脱出に成功している。 ◆第12節結果 ▽11/19(火) ボリビア代表 2-2 パラグアイ代表 コロンビア代表 0-1 エクアドル代表 アルゼンチン代表 1-0 ペルー代表 チリ代表 4-2 ベネズエラ代表 ブラジル代表 1-1 ウルグアイ代表 ◆順位表 1.アルゼンチン代表(25/+14) 2.ウルグアイ代表(20/+8) 3.エクアドル代表(19/+7) 4.コロンビア代表(19/+5) 5.ブラジル代表(18/+6) 6.パラグアイ代表(17/+1) ーーーW杯出場ーーー 7.ボリビア代表(13/-14) ーーー大陸間POーーー 8.ベネズエラ代表(12/-4) 9.チリ代表(9/-11) 10.ペルー代表(7/-12) ※()内は勝ち点/得失 ※エクアドルは選手の国籍詐称で-3ptからスタート <span class="paragraph-title">【動画】ラウタロ・マルティネスの豪快ボレーで首位アルゼンチンが勝利!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/xtI25ENDDSY?si=59yTmYOjNWbvtZG7" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.11.20 12:30 Wed2
アルゼンチンがよもやの逆転負け ブラジルはヴィニシウスPK失敗で勝ち点1止まり【2026年W杯南米予選】
北中米ワールドカップ(W杯)南米予選の第11節が14日に行われ、首位アルゼンチン代表が逆転負けだ。 2位コロンビア代表に3ポイント差をつけ、首位を走るアルゼンチンは6位パラグアイ代表のホームに乗り込み、主将リオネル・メッシらがスタートから出場。11分にエンソ・フェルナンデスの浮き球パスに抜け出したラウタロ・マルティネスがボックス左から左足でファーにねじ込み、先手を奪う。 だが、パラグアイも19分にグスタボ・ベラスケスが右から上げたクロスにアントニオ・サナブリアが右足バイシクル。豪快な一撃で追いつくと、敵陣左でFKのチャンスを獲得した47分にオマル・アルデレーテがヘディング弾をゴール左に決め、逆転した。アルゼンチンは交代などの手を打つが、1-2で敗れた。 また、4位ブラジル代表は3連勝を目指して8位ベネズエラ代表とのアウェイ戦。ロドリゴ・ゴエスやエデル・ミリトンの負傷辞退もあったが、43分にバイタルエリア左でFKのチャンスを掴むと、“新10番”ハフィーニャが右ポストの内側に当てながらも直接決め、まずは一歩前に出る。 そのまま後半に入ったブラジルだが、早々にテラスコ・セゴビアの代表初ゴールで振り出しに戻されるなか、59分のロングボールからヴィニシウス・ジュニオールがボックス左で相手GKラファエル・ロモと交錯し、PKチャンス。だが、自ら名乗りのヴィニシウスが相手GKに読まれ、不意にし、1-1で引き分けた。 そして、5位エクアドル代表は7位ボリビア代表とのホーム戦に臨み、エネル・バレンシアのPK弾を皮切りにゴンサロ・プラタの2ゴール、アラン・ミンダのダメ押し弾で4-0と圧勝している。 アルゼンチンは3試合ぶり黒星で今予選3敗目で、ブラジルは3連勝ならず。エクアドルは4試合無敗としている。 ◆第11節結果 ▽11/14(金) ベネズエラ 1-1 ブラジル パラグアイ 2-1 アルゼンチン エクアドル 4-0 ボリビア ▽11/15(土) ウルグアイ vs コロンビア ペルー vs チリ ◆順位表 1.アルゼンチン(22/+13) 2.コロンビア(19/+7) 3.ブラジル(17/+6) 4.ウルグアイ(16/+7) 5.エクアドル(16/+6) 6.パラグアイ(16/+1) ーーーW杯出場ーーー 7.ベネズエラ(12/-2) ーーー大陸間POーーー 8.ボリビア(12/-14) 9.ペルー(6/-11) 10.チリ(5/-13) ※()内は勝ち点/得失 ※エクアドルは選手の国籍詐称で-3ptからスタート <span class="paragraph-title">【動画】パラグアイFWがアルゼンチン相手に圧巻バイシクル!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="0EVRJjy9Jvo";var video_start = 133;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <span class="paragraph-title">【動画】ヴィニシウスのPKは完全に読まれる</span> <span data-other-div="movie2"></span> <script>var video_id ="3tOBgSH5OWc";var video_start = 475;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.11.15 11:49 Fri3
ブラジルに南米予選19年ぶりの直接FK弾! ハフィーニャがロベルト・カルロス氏以来の沈黙破る
FWハフィーニャ(バルセロナ)がブラジル代表にとって久々の直接FKを決めた。 ブラジルは14日、北中米ワールドカップ(W杯)南米予選の第11節でベネズエラ代表と対戦。1-1のドローで終え、連勝は「2」でストップした。 しかし、均衡を破る先制点を挙げたのが43分のハフィーニャ。ボックス左手前でFKを得ると、右ポストの内側に当てるシュートでネットを揺らした。 南米サッカー連盟(CONMEBOL)によると、ブラジルが南米予選で直接FKからゴールを奪ったのは19年ぶりのこと。前回は2005年10月のベネズエラ戦でロベルト・カルロス氏が決めたゴールだった。 奇しくも同じチーム相手に直接FKを決めたハフィーニャ。今回の南米予選では得点ランク3位タイの4得点を記録しており、チームトップのゴール数となっている。 現在ブラジルは5勝2分け4敗の勝ち点「17」で4位。19日には第12節のウルグアイ代表戦を控えるが、引き続きハフィーニャの活躍に期待が寄せられる。 <span class="paragraph-title">【動画】ハフィーニャの右ポスト叩く直接FK弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="3tOBgSH5OWc";var video_start = 253;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.11.16 15:20 Sat4
メッシ不在の南米王者・アルゼンチン、フィニッシュ精度欠くも3ゴールでチリを退け首位キープ【2026年W杯南米予選】
現地時間5日、2026年北中米ワールドカップ南米予選の第7節が行われた。 W杯王者であり、コパ・アメリカ2024王者でもあるアルゼンチン代表が、チリ代表をホームに迎えた一戦は、3-0でアルゼンチンが勝利。南米予選6勝目を記録して首位を守った。 今夏のコパ・アメリカで連覇を達成したアルゼンチン。リオネル・メッシは今回の活動に招集されていない中、2トップはラウタロ・マルティネスとフリアン・アルバレスが務めた。 序盤から攻め立てるアルゼンチン。ラウタロとフリアン・アルバレスにボールを集めてチリゴールに迫って行くが、フィニッシュの精度を欠いてしまう。 それでも地力で勝るアルゼンチンペースに。メッシやアンヘル・ディ・マリアらがいない状態でも、多彩な攻撃を見せていくが、フィニッシュに苦しむことに。前半はゴールレスドローに終わった。 後半もアルゼンチンペースで入った中、48分に先制。右サイドでボールを持ったロドリゴ・デ・パウルのパスを受けたアルバレスがボックス内右からダイレクトで折り返すと、ラウタロに合わなかった中で、後方から走り込んだアレクシス・マク・アリスターがダイレクトで蹴り込んだ。 なんとか先制点を奪ったアルゼンチン。デ・パウルを中心にその後も攻め立てていくが、やはりフィニッシュワークに難を抱えてしまう。 なかなか追加点が奪えなかったが84分に待望の追加点。ボックス手前で相手ボールを奪うと、パスを受けたアルバレスがボックス手前から左足一閃。クロスバーを直撃したボールが豪快にネットを揺らし、何度も枠を外していたアルバレスのシュートがやっと枠に収まった。 リードを2点に広げたアルゼンチン。チリは最終盤に決定機を迎えるが、GKエミリアーノ・マルティネスの好守に阻まれて得点を奪えず。するとアルゼンチンは、アディショナルタイム1分にボックス内左でアレハンドロ・ガルナチョのパスを受けたパウロ・ディバラが左足一閃。角度があまりない難しい位置からのシュートが若干ディフレクトしてニアを抜いてネットを揺らし、アルゼンチンが3-0で勝利を収めた。 なお、5日にはもう1試合が行われ、ボリビア代表がホームでベネズエラ代表相手に4-0で圧勝。今予選2勝目を記録した。 ◆2026年北中米W杯南米予選 第7節 ▽9/5(木) アルゼンチン代表 3-0 チリ代表 【アルゼンチン】 アレクシス・マク・アリスター(後3) フリアン・アルバレス(後39) パウロ・ディバラ(後46) ボリビア代表 4-0 ベネズエラ代表 【ボリビア】 ラミロ・バカ(前13) カルメロ・アルガラニャス(前50) ミゲル・テルセーロス(後1) エンソ・モンテイロ(後44) ▽9/6(金) ウルグアイ代表 vs パラグアイ代表 ブラジル代表 vs エクアドル代表 ペルー代表 vs コロンビア代表 <span class="paragraph-title">【動画】試合を決めたフリアン・アルバレスの豪快な左足ミドル</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="De3AWmXzhuA";var video_start = 353;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.06 22:25 Fri5