札幌が稲本の加入後初ゴールでC大阪の無敗を止める! C大阪は首位陥落《J2》

▽23日に札幌ドームで明治安田生命J2リーグ第9節の北海道コンサドーレ札幌vsセレッソ大阪が行われ、1-0で札幌が勝利した。

▽ここまで4勝2分け2敗で4位に位置する札幌が、8戦無敗のクラブタイ記録を達成した首位のC大阪との上位対決を迎えた。試合前には平成28年熊本地震で亡くなった方々への黙とうがささげられた。

▽試合の立ち上がりはC大阪がポゼッションを高めて攻め込んでいく展開となるも、札幌も今季初先発となった内村を中心に、前線から素早いプレスで自由を与えず。その後も中盤での激しい攻防が繰り広げられる展開となった。
▽しかし、C大阪が攻め込む時間が長くなると、迎えた14分にはブルーノ・メネゲウのドリブルからFKを獲得。このチャンスで、ブルーノ・メネゲウはシュートを壁に当ててしまう。この流れで得たCKでもシュートまで持ち込んだが、札幌のゴールマウスを割ることはできなかった。

▽対する札幌は、カウンターから相手陣内にボールを運んでいくもシュートまで持ち込めず。それでも28分にCKを獲得すると、この流れから増川がヘディングシュートを放つ。完璧なタイミングでのシュートだったが、ボールはGKの正面に飛んでしまった。▽このプレーを機に札幌が攻勢を強めていく。しかし前半にスコアが動くことはなくハーフタイムに突入。交代選手なしのまま後半を迎えた。

▽後半もお互いシュートまで持ち込む場面を作り出すがゴールは遠い。50分を過ぎる頃には、セカンドボールを拾えるようになった札幌が押し込んでいく。迎えた58分には左サイドを持ちあがったジュリーリョのクロスを都倉がヘッド。上手くミートしたシュートだったが、ボールはクロスバーをわずかに超えた。

▽64分にはカウンターから内村が裏に抜け出してGKとの一対一を迎える。しかしここはGKキム・ジンヒョンに軍配が上がり、札幌は再び先制のチャンスを逃してしまった。その後、お互いに選手交代をしながら流れを引き寄せにかかる。

▽すると迎えた82分、途中出場の稲本がハーフウェイライン付近でインターセプト。そのままカウンターを開始した札幌は、内村のスルーパスから攻め上がった稲本が体勢を崩しながらもボールを蹴り込んでついに試合の均衡が破れる。

▽C大阪は田中を下げて澤上を投入するなど、前線を厚くして同点ゴールを目指す。しかし札幌がC大阪の攻撃を最後まで集中して跳ね返し、試合はそのまま終了。札幌が稲本の加入後初ゴールで、今季無敗のC大阪に土をつけた。なお、C大阪は同時刻に行われた町田vs長崎で町田が1-0の勝利を挙げたため、首位陥落となった。