ローマがラツィオとのデルビーに快勝! トッティは出場機会なし《セリエA》
2016.04.04 00:09 Mon
▽セリエA第31節、8位のラツィオ(勝ち点42)と3位のローマ(勝ち点60)による今シーズン2度目の“デルビー・デッラ・カピターレ”が、3日にスタディオ・オリンピコで開催され、ローマが4-1でシーズンダブルを達成した。
▽イタリア勢唯一の生き残りとして勝ち抜けが期待されたヨーロッパリーグ(EL)でスパルタ・プラハ相手にホームで0-3の惨敗(2戦合計1-4)を喫したラツィオは、直近のミラン戦もドローに終わり、国内リーグでもヨーロッパのコンペティションへの出場が絶望的。ティフォージからのプレッシャーを緩めるため、宿敵ローマとの一戦では勝利が必須となった。
▽一方、インターナショナルウィーク前に行われた前節、インテルと1-1で引き分けたローマは、リーグ戦の連勝が「8」でストップ。4位以下との勝ち点差5をキープしたものの、チャンピオンズリーグ(CL)ストレートインとなる2位ナポリとの勝ち点差が「7」に広がった。3位死守を狙う今後の戦いに向けて、宿敵とのデルビーでシーズンダブルを決めたいところだった。なお、来シーズンの去就が注目されるトッティはベンチスタートとなった。
▽両チームのウルトラスが応援をボイコットしたことで、寂しい客の入りとなった今シーズン2度目の“デルビー・デッラ・カピターレ”は、立ち上がりから拮抗した展開となった。中盤での潰し合いが続く中、ラツィオはフェリペ・アンデルソン、ローマはサラーと個の打開力に優れるタレントのドリブル突破でチャンスを窺う。
▽時間の経過とともにペースを掴んだローマは15分、好調の“ファラオーネ”が先制点をもたらす。左サイドでディーニュが入れた絶妙なクロスをゴール前に走り込んだエル・シャーラウィが頭で合わせ、ゴール右隅に流し込んだ。
▽前半終盤にかけても試合展開に変化はなし。ラツィオは35分にボックス付近で得たFKをビリアが直接狙うが、これは枠を捉え切れず。絶好の同点機を逸した。一方、前半のうちに2点目を奪いたいローマは40分、ボックス内でルーズボールを回収したナインゴランからマイナスのパスを受けたピャニッチが右足を一閃。だが、このシュートは右ポストを叩き前半はローマの1点リードで終了した。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半もローマが立ち上がりから優勢に試合を運ぶ。50分過ぎには左サイドのディーニュが角度のないところから意表を突いたシュートでGKマルケッティを襲うと、その後もサラーやピャニッチらに決定機が訪れた。
▽一方、後半も守勢が続くラツィオは56分、マトリとカンドレーバを下げてクローゼとケイタを同時投入。この交代で攻勢を強めたラツィオだったが、決定機を作るまでには至らない。
▽やや押し込まれる時間が続くローマは60分、エル・シャーラウィを下げてゼコを投入。するとこの交代策が追加点をもたらす。64分、バイタルエリアでナインゴランが交錯してこぼれたボールを拾ったペロッティが右足のミドルシュートを放つ。これは左ポストを叩くも跳ね返りをゼコが冷静に流し込んだ。
▽この追加点で勝負有りと思われたが、ラツィオがここから意地を見せる。69分、セットプレーからゴール前のホードとパローロが続けて決定的なシュートを放つが、これはポストとクロスバーに阻まれる。それでも畳み掛ける攻撃を見せたラツィオは75分、ボックス右でクロスに反応したクローゼがDFと飛び出したGKシュチェスニーに競り勝って頭で折り返すと、ゴール前に走り込んだパローロが押し込んだ。
▽このゴールで試合の流れは一気にラツィオへと傾いていく。途中投入のケイタとクローゼを起点に前への圧力を強めるラツィオは、セットプレーから際どいチャンスを創出も同点ゴールには至らない。
▽81分にズカノビッチを投入し、守備固めに入ったローマは3枚の交代カードを使い切り、トッティとデ・ロッシの2人のバンディエラの出場はなし。それでも、ローマの次代を担う若きバンディエラが貴重なゴールを奪う。83分、ボックス右でセットプレーのルーズボールに反応したフロレンツィが右足のダイレクトシュートをゴール左隅に突き刺した。
▽その後、87分にペロッティの見事なドリブルシュートで4点目を奪ったローマが、“デルビー・デッラ・カピターレ”でシーズンダブルを達成。この日敗れた2位のナポリとの勝ち点差を「4」に縮めた。一方、試合終了間際にホードが退場するなど踏んだりけったりの内容で敗れたラツィオは、ロティート会長ならびにピオリ監督の進退が危ぶまれる結果となった。
▽イタリア勢唯一の生き残りとして勝ち抜けが期待されたヨーロッパリーグ(EL)でスパルタ・プラハ相手にホームで0-3の惨敗(2戦合計1-4)を喫したラツィオは、直近のミラン戦もドローに終わり、国内リーグでもヨーロッパのコンペティションへの出場が絶望的。ティフォージからのプレッシャーを緩めるため、宿敵ローマとの一戦では勝利が必須となった。
▽一方、インターナショナルウィーク前に行われた前節、インテルと1-1で引き分けたローマは、リーグ戦の連勝が「8」でストップ。4位以下との勝ち点差5をキープしたものの、チャンピオンズリーグ(CL)ストレートインとなる2位ナポリとの勝ち点差が「7」に広がった。3位死守を狙う今後の戦いに向けて、宿敵とのデルビーでシーズンダブルを決めたいところだった。なお、来シーズンの去就が注目されるトッティはベンチスタートとなった。
▽時間の経過とともにペースを掴んだローマは15分、好調の“ファラオーネ”が先制点をもたらす。左サイドでディーニュが入れた絶妙なクロスをゴール前に走り込んだエル・シャーラウィが頭で合わせ、ゴール右隅に流し込んだ。
▽幸先良く先制に成功したローマは、その後も攻守両面で優位に立ち押し気味に試合を進めていく。ボックス内に幾度も進入してはサラーやエル・シャーラウィにシュートチャンスが訪れるも、追加点には繋がらない。
▽前半終盤にかけても試合展開に変化はなし。ラツィオは35分にボックス付近で得たFKをビリアが直接狙うが、これは枠を捉え切れず。絶好の同点機を逸した。一方、前半のうちに2点目を奪いたいローマは40分、ボックス内でルーズボールを回収したナインゴランからマイナスのパスを受けたピャニッチが右足を一閃。だが、このシュートは右ポストを叩き前半はローマの1点リードで終了した。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半もローマが立ち上がりから優勢に試合を運ぶ。50分過ぎには左サイドのディーニュが角度のないところから意表を突いたシュートでGKマルケッティを襲うと、その後もサラーやピャニッチらに決定機が訪れた。
▽一方、後半も守勢が続くラツィオは56分、マトリとカンドレーバを下げてクローゼとケイタを同時投入。この交代で攻勢を強めたラツィオだったが、決定機を作るまでには至らない。
▽やや押し込まれる時間が続くローマは60分、エル・シャーラウィを下げてゼコを投入。するとこの交代策が追加点をもたらす。64分、バイタルエリアでナインゴランが交錯してこぼれたボールを拾ったペロッティが右足のミドルシュートを放つ。これは左ポストを叩くも跳ね返りをゼコが冷静に流し込んだ。
▽この追加点で勝負有りと思われたが、ラツィオがここから意地を見せる。69分、セットプレーからゴール前のホードとパローロが続けて決定的なシュートを放つが、これはポストとクロスバーに阻まれる。それでも畳み掛ける攻撃を見せたラツィオは75分、ボックス右でクロスに反応したクローゼがDFと飛び出したGKシュチェスニーに競り勝って頭で折り返すと、ゴール前に走り込んだパローロが押し込んだ。
▽このゴールで試合の流れは一気にラツィオへと傾いていく。途中投入のケイタとクローゼを起点に前への圧力を強めるラツィオは、セットプレーから際どいチャンスを創出も同点ゴールには至らない。
▽81分にズカノビッチを投入し、守備固めに入ったローマは3枚の交代カードを使い切り、トッティとデ・ロッシの2人のバンディエラの出場はなし。それでも、ローマの次代を担う若きバンディエラが貴重なゴールを奪う。83分、ボックス右でセットプレーのルーズボールに反応したフロレンツィが右足のダイレクトシュートをゴール左隅に突き刺した。
▽その後、87分にペロッティの見事なドリブルシュートで4点目を奪ったローマが、“デルビー・デッラ・カピターレ”でシーズンダブルを達成。この日敗れた2位のナポリとの勝ち点差を「4」に縮めた。一方、試合終了間際にホードが退場するなど踏んだりけったりの内容で敗れたラツィオは、ロティート会長ならびにピオリ監督の進退が危ぶまれる結果となった。
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