日本人対決が実現した残留争いはフランクフルトに軍配、ハノーファーは残留が絶望的に《ブンデスリーガ》

2016.03.20 04:21 Sun
▽ブンデスリーガ第27節フランクフルトvsハノーファーが19日に行われ、1-0でフランクフルトが勝利した。フランクフルトの長谷部は62分から出場し、ハノーファーの清武、酒井宏はフル出場、山口は69分に交代している。

▽ニコ・コバチ監督の初陣となった前節ボルシアMG戦を0-3で完敗し、8戦勝利のない16位フランクフルト(勝ち点24)と、ケルンとの残留争いに敗れ、3連敗となった最下位ハノーファー(勝ち点17)の残留争い。

▽日本人3選手が先発したハノーファーは、フラットな[4-4-1-1]の布陣を採用。清武が1トップのアウメイダの後方に位置し、山口が本職のボランチに、酒井宏が右サイドバックで起用された。
▽そのハノーファーが出足鋭く立ち上がると、8分に決定機を演出する。しかし、ゴール正面からカラマンの放った強烈なシュートは、GKフラデツキーのセーブに阻まれてしまった。

▽ここから一進一退の攻防が繰り広げられると、徐々にフランクフルトがポゼッションを高めて押し込んでいく。すると33分、アイグナーのパスをボックス右で受けたベン=ハティラが角度のない位置から右足を振り抜くと、これがネットを揺らしてフランクフルトが先制した。ハーフタイムにかけてもフランクフルトがボールを持ち、ハノーファーの反撃を許さずに前半を終えた。
▽後半頭から負傷した影響か、C・シュルツに代えて19歳のアントンを投入したハノーファーは開始3分にピンチを迎える。しかし、セフェロビッチとの一対一をGKツィーラーが制して追加点を許さなかった。

▽助かったハノーファーは55分、清武がゴール正面の位置から左足ミドルでゴールを脅かすと、ここから盛り返していく。

▽一方、62分に長谷部をボランチに投入して構成力が増したフランクフルトは、66分に追加点のチャンスを迎える。セフェロビッチが左サイドを独走して送ったクロスをベン=ハティラが受けてGKツィーラーをかわしたが、持ち出しが大きくなって角度がなくなり、シュートはサイドネットを揺すった。続く71分にもフランクフルトはボックス中央でベン=ハティラがフリーとなってシュートに持ち込むも、この場面でもGKツィーラーに阻止されてしまう。

▽守護神の好守で首の皮一枚つながったハノーファーは、79分にプリブが枠内シュートを浴びせると、83分にはアウメイダがヘディングでネットを揺らしたが、オフサイドに阻まれる。これ以降、チャンスは作れずハノーファーは力なく敗戦。残り7試合でフランクフルトとのポイント差は10に広がり、残留は極めて厳しい状況となった。

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