【プレビュー】ヴォルフスブルク優位もヘントに勝機あり《ヴォルフスブルクvsヘント》

2016.03.08 06:50 Tue
▽チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の2ndレグ、ヴォルフスブルクvsヘントが8日の日本時間28:45からフォルクスワーゲン・アレーナで開催される。先月17日にヘントホームで行われた1stレグでは、ドラクスラーの2ゴールの活躍でヴォルフスブルクが3点を先行。その後、試合終盤にヘントが2点を返すもアウェイのヴォルフスブルクが3-2で先勝した。

▽敵地で先勝したヴォルフスブルクは、バイエルン戦にこそ敗れたもののヘント戦以降のリーグ戦4試合で2勝1敗1分けと好調を維持。ドラクスラーとクルーゼの好調コンビに加え、ハノーファー戦でハットトリックしたシュールレの復調がチームの攻撃に勢いを与えている。

▽一方、ホームで敗れたものの試合終盤の2ゴールで2ndレグに望みを繋いだヘントは、ヴォルフスブルク戦直後のオーステンデ戦で2-5の大敗を喫するなど、調子は下降気味。それでも、国内リーグでは優勝プレーオフ行きを確定させており、万全の準備をしてこの2ndレグに臨めるはずだ。
▽なお、両者の勝ち抜けの条件は、ヴォルフスブルクが引き分け以上の結果で文句なし。また、2ndレグで敗れても0-1、1-2のスコアであれば、ベスト8進出が決まる。一方、ヘントは2点差での勝利か、アウェイゴール4点以上を奪っての1点差の勝利が逆転突破の条件。なお、へントが3-2で勝利した場合のみ延長戦に突入する。(延長戦でもアウェイゴールは適用される)
◆ヴォルフスブルク◆
【4-3-3】
▽ヴォルフスブルク予想スタメン
GK:カスティールス
DF:トレーシュ、クノッヘ、ダンテ、リカルド・ロドリゲス
MF:アーノルド、グスタボ、ギラヴォギ
FW:ドラクスラー、クルーゼ、シュールレ
出場停止者:なし
負傷者:GKベナーリオ(肋骨)、DFナウド(肩)、ユング(ヒザ)、MFセギン(足首)、ドラクスラー(ヒザ)、FWドスト(足)、クルーゼ(太もも)

▽出場停止者はいない。だが、出場停止明けで復帰予定だったナウドが肩の負傷で、1stレグで前十字じん帯断裂の大ケガを負ったユングが長期離脱となり、ベナーリオとドストと共に欠場する。また、それぞれヒザと太ももを痛めているドラクスラーとクルーゼにも欠場の可能性があり、起用が難しければヴィエイリーニャとカリジウリが代役を務めることになる。システムに関しては、1stレグで採用した[4-2-3-1]から[4-3-3]に変更する見込みだ。
◆ヘント◆
【3-4-2-1】
▽ヘント予想スタメン
GK:セルス
DF:ニールセン、ミトロビッチ、アサレ
MF:フォケ、レナト・ネト、クムス、デヤーゲレ
MF:ミリチェビッチ、サイモン
FW:ドゥポワトル
出場停止者:なし
負傷者:GKヴァンデンブッシュ(肩)、DFミトロビッチ(足)、MFファン・デル・ブルゲン(臀部)、FWビクハイム(太もも)
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては、軽傷を抱えるミトロビッチに欠場の可能性があるものの、それ以外の主力は問題なく起用できる。システムに関しては、少なくとも2点以上必要なため、攻撃重視の4バックを採用する可能性もあるはずだ。

★注目ポイント
◆クルーゼ&ドラクスラーのコンディションは? 課題の守備立て直しは~ヴォルフスブルク~
▽敵地でアウェイゴール3点を奪って勝利したヴォルフスブルクの優位は揺るがない。だが、2ndレグに向けては好調のクルーゼとドラクスラーの2選手が直前のボルシアMG戦でいずれも軽傷を負っており、彼らのコンディションが気がかりだ。

▽ゲームプランに関しては、前回対戦と同様に相手3バックとウイングバックの間のスペースを起点とした攻撃を軸に、相手を自陣に誘い込んでのロングカウンターでゴールを目指すことになるはずだ。その中で好調のシュールレのスプリント力やフィニッシュの精度という部分が攻撃の鍵を握る。

▽1stレグでは攻撃面にポジティブな面が多く出た一方、守護神のベナーリオとナウド不在の守備は、試合終盤に2失点を喫するなど脆さを見せた。相手が攻撃的に戦う2ndレグでは、ダンテを中心とした最終ラインのパフォーマンスに加え、中盤でフィルター役を担うグスタボ、ギラヴォギらのリスク管理が重要となる。

◆主砲ドゥポワトルへのサポート~ヘント~
▽敵地で逆転突破を目指すヘントは、立ち上がりから攻勢を仕掛けることが求められる。前回対戦に比べて相手のサイドバックが攻撃参加を自重する可能性が高いため、攻め手となっていたサイドバック裏のスペースをアタックする形の仕掛けは、機能しない可能性が高い。

▽その一方で相手のシステムが[4-3-3]に変更となる可能性が高いため、ウイングバックの中央への絞りと2シャドーの一角が中盤に落ちる形でアンカー脇のスペースを使い、中央とサイドを織り交ぜた仕掛けが機能するかもしれない。その際に前回対戦で孤立気味だったドゥポワトルをサポートする動きを増やしていきたい。

▽2シャドーに入るミリチェビッチらには、アンカー脇でボールを受けるプレーとドゥポワトルの競ったセカンドボールを拾う意識を常に持ちながらバイタリティ溢れるプレーを期待したい。

▽また、前回対戦でゴールを挙げたクリバリの投入や攻撃的な4バックへの変更など、智将ファンハーゼブロウク監督の采配面にも注目だ。

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