予選敗退危機のスコットランド、協会会長はストラカン続投を支持

2015.09.09 16:31 Wed
スコットランド代表は9月のユーロ2016予選で2連敗を喫し、本大会出場が危うくなっている。指揮を執るゴードン・ストラカン監督への批判も強まっているが、スコットランドサッカー協会のアラン・マクレー会長は続投支持を表明した。

スコットランドは4日にジョージア代表、8日にはドイツ代表に敗れ、グループ4位に後退した。ドイツに敗れたのは仕方ないとしても、ジョージアに敗れたのは手痛い取りこぼしで、3位アイルランド代表との勝ち点差は4となり、逆転での3位浮上は難しい状況だ。

これを受けて、ストラカン監督の解任、あるいは辞任の可能性が報じられている。しかし、マクレー会長はイギリス『デイリー・エクスプレス』で、次のようにコメントした。

「私は、ストラカンがやめたいと言ってくるとは思っていない。彼はこの仕事を愛していて、彼にとっては最適の仕事だ。チームは成長していて、ジョージアに一度敗れたからといって、すべてが悪くなるわけではない」

「ストラカンが監督を続けられない理由が分からない。あくまで彼次第だが、まだ(予選終了まで)契約が残っている。延長するかどうかは、予選が終わった後に考えると、私はずっと言ってきた。この予選でチームが成長したのは、誰が見ても分かるはずだ」

2013年1月に就任したストラカン監督には、久しぶりの国際大会出場の期待がかけられていたが、苦しい状況に変わりはない。予選敗退となった場合でも、監督を続けることはできるだろうか。
提供:goal.com

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