穂希のキセキ~奇跡のW杯6度目出場までの軌跡~
2015.06.08 22:02 Mon
▽9日、なでしこジャパンが女子ワールドカップ(W杯)連覇を目指し、スイス女子代表との初戦を迎える。それはすなわち、なでしこジャパンに欠かせない存在であるMF澤穂希(INAC神戸)にとって、男女通じて前人未到の6度目のW杯出場を意味する。ここまでW杯5大会で、通算18試合出場8得点。とりわけ、2011年ドイツ大会では日本を優勝に導く活躍を見せ、同年のFIFA女子最優秀選手賞を受賞するという偉業を成し遂げた。今回は、なでしこジャパンの初戦を前に、今大会が“最後のW杯”と語る澤のW杯での功績を振り返ってみたい。
◆1995年 スウェーデン大会
▽1993年にわずか15歳にして日本女子代表に初選出された澤は、16歳の1995年に自身初のW杯出場を果たす。前回大会3位のスウェーデン、4位のドイツ、そしてブラジルと同グループに入った日本は、グループ3位で決勝トーナメントに進出。しかし、準々決勝で前回大会王者のアメリカに敗れベスト8に終わった。澤はグループリーグ3試合に出場したものの、準決勝のアメリカ戦では出場機会がなかった。
◆1999年 アメリカ大会
▽1999年には2度目となるW杯に出場。前回大会王者のノルウェー、カナダ、ロシアと同グループになった日本は初戦のカナダ戦で引き分けたものの、その後は連敗し1分2敗でグループリーグ敗退となった。澤は3試合にフル出場した。
◆2003年 アメリカ大会

◆2007年 中国大会
▽澤にとって4大会連続での出場となる中国大会。前回大会王者のドイツ、イングランド、アルゼンチンと同グループとなった日本は、初戦のイングランド戦で2-2のドロー、アルゼンチン戦で1-0と勝利するも、3戦目のドイツ戦で0-2と敗れ、グループ3位で敗退となった。澤は3試合ともフル出場を果たしたが、3大会連続でグループリーグ敗退の悔しさを味わった。

▽準々決勝の相手はW杯連覇中のドイツだったものの、延長戦の末に1-0で勝利。準決勝のスウェーデン戦では澤も1ゴールを決めるなど、3-1で勝利した。決勝は3度目のW杯制覇を目指すアメリカとの対戦。1-1で迎えた延長戦にFWアビー・ワンバックのゴールで勝ち越されるも、残り3分となったところで澤のゴールが決まりPK戦に持ち込むことに成功。そのPK戦を制した日本がW杯初優勝を遂げた。澤は全6試合に出場し5得点を決め、大会MVP、大会得点王を受賞するなど、まさに2011年W杯は“澤の大会”だった。
★最後のW杯へ…
▽澤は、自身6度目の挑戦となる今大会について、かねてから“最後のW杯”と公言している。1993年、15歳でデビューしたなでしこジャパンで積み重ねた公式戦出場は199試合。初戦のスイス戦に出場すれば、なでしこジャパン通算200試合出場となる。王者として臨む大会、そして自身最後のW杯ともなれば、今大会に懸ける想いはひとしおだろう。最後の大舞台になるであろう今大会でどの様なパフォーマンスを見せるのか。日本女子サッカー界のレジェンドの勇姿に注目だ。
◆1995年 スウェーデン大会
▽1993年にわずか15歳にして日本女子代表に初選出された澤は、16歳の1995年に自身初のW杯出場を果たす。前回大会3位のスウェーデン、4位のドイツ、そしてブラジルと同グループに入った日本は、グループ3位で決勝トーナメントに進出。しかし、準々決勝で前回大会王者のアメリカに敗れベスト8に終わった。澤はグループリーグ3試合に出場したものの、準決勝のアメリカ戦では出場機会がなかった。
◆1999年 アメリカ大会
▽1999年には2度目となるW杯に出場。前回大会王者のノルウェー、カナダ、ロシアと同グループになった日本は初戦のカナダ戦で引き分けたものの、その後は連敗し1分2敗でグループリーグ敗退となった。澤は3試合にフル出場した。

Getty Images
▽L・リーグ(現在のなでしこリーグ)低迷に伴い1999年からアメリカでプレーしていた澤は、2003年のアメリカ大会でW杯通算3度目の出場を果たした。アルゼンチン、ドイツ、カナダと同グループになった日本は、初戦のアルゼンチン戦で大勝。しかし、ドイツ、カナダに連敗しグループリーグ敗退となった。澤は3試合に出場し、アルゼンチン戦で2得点、カナダ戦でも1得点を記録。アルゼンチン戦でのゴールが、自身のW杯初ゴールだった。◆2007年 中国大会
▽澤にとって4大会連続での出場となる中国大会。前回大会王者のドイツ、イングランド、アルゼンチンと同グループとなった日本は、初戦のイングランド戦で2-2のドロー、アルゼンチン戦で1-0と勝利するも、3戦目のドイツ戦で0-2と敗れ、グループ3位で敗退となった。澤は3試合ともフル出場を果たしたが、3大会連続でグループリーグ敗退の悔しさを味わった。
◆2011年 ドイツ大会

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▽澤自身5度目のW杯となったドイツ大会。W杯予選を兼ねた2010年の女子アジアカップは3位に終わり、日本は最後の1枠に滑り込んでの本大会出場だった。ニュージーランド、メキシコ、イングランドと同グループとなった日本は、初戦のニュージーランド戦を2-1で勝利すると、メキシコ戦は澤のハットトリックなど4-0で快勝。グループ最終戦のイングランド戦は2-0で敗れたものの、グループ2位で4大会ぶりの決勝トーナメント進出を果たした。▽準々決勝の相手はW杯連覇中のドイツだったものの、延長戦の末に1-0で勝利。準決勝のスウェーデン戦では澤も1ゴールを決めるなど、3-1で勝利した。決勝は3度目のW杯制覇を目指すアメリカとの対戦。1-1で迎えた延長戦にFWアビー・ワンバックのゴールで勝ち越されるも、残り3分となったところで澤のゴールが決まりPK戦に持ち込むことに成功。そのPK戦を制した日本がW杯初優勝を遂げた。澤は全6試合に出場し5得点を決め、大会MVP、大会得点王を受賞するなど、まさに2011年W杯は“澤の大会”だった。
★最後のW杯へ…
▽澤は、自身6度目の挑戦となる今大会について、かねてから“最後のW杯”と公言している。1993年、15歳でデビューしたなでしこジャパンで積み重ねた公式戦出場は199試合。初戦のスイス戦に出場すれば、なでしこジャパン通算200試合出場となる。王者として臨む大会、そして自身最後のW杯ともなれば、今大会に懸ける想いはひとしおだろう。最後の大舞台になるであろう今大会でどの様なパフォーマンスを見せるのか。日本女子サッカー界のレジェンドの勇姿に注目だ。
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