吉田フル出場のセインツvsスパーズはドロー決着《プレミアリーグ》
2015.04.25 22:50 Sat
▽プレミアリーグ第34節のサウサンプトンvsトッテナムが25日にセント・メリーズ・スタジアムで開催され、2-2の引き分けに終わった。なお、サウサンプトンDF吉田はセンターバックでフル出場した。
▽前節、ストーク・シティに痛恨の敗戦を喫した7位のサウサンプトンは、今季のトップ4フィニッシュが絶望的となった。だが、EL出場権を争う5位のリバプール(1試合未消化)と6位のトッテナムとの勝ち点差はわずかに「1」と巻き返しは十分に可能。そのトッテナムとの直接対決となったこの試合では、出場停止のワニアマなど一部主力が欠場。なお、吉田はセンターバックで3試合連続先発出場した。
▽一方、前節ニューカッスルに快勝し3試合ぶりの白星を手にしたトッテナムは、昨季までセインツを率いたポチェッティーノ監督のセント・メリーズ初凱旋試合で連勝を狙った。注目の先発メンバーでは負傷明けの守護神ロリスが4試合ぶりに復帰。また、ニューカッスル戦でシーズン30ゴールを達成したエースのケインもスタメン入りを果たした。
▽互いに[4-2-3-1]のシステムを採用し、同じようなスタイルで戦う両者の一戦は、立ち上がりから主導権争いが続く。その流れの中で徐々にボールポゼッションを高めたトッテナムが、押し込む時間を増やしていくもののリーグ最小失点を誇る相手の堅守を前になかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。
▽一方のサウサンプトンは、2センターバックの間に下りてくるシュナイデルランを起点に後方から丁寧にビルドアップする。だが、最前線のペッレにボールが収まらず、思うような形の攻めができない。それでも25分には右CKの場面でワードプロウスが低いクロスを入れると、これをシュナイデルランがダイレクトボレーで合わせるも枠の右隅を捉えたシュートはGKロリスの好守に阻まれた。
▽ミスから先制を許したトッテナムはすぐさま同点ゴールを目指して反撃を開始。立ち上がり同様に相手陣内でのプレー時間を増やすものの、中盤の選手たちが献身的なプレスバックでバイタルエリアを埋めるサウサンプトンの守備に苦戦する。だが、前半終了間際の43分に右サイドのE・ダイアーが精度の高いクロスボールをゴール前に送ると、ニアでケインがフリックしたボールがラメラの身体に当たってゴールネットを揺らした。
▽互いに幸運な形から1ゴールずつを奪い、イーブンな状態で迎えた後半はホームチームが積極的な入りを見せる。心身ともに“重い”トッテナムの最終ラインに対して、果敢に駆け引きするサウサンプトンは中央でタメを作り、サイドの選手が効果的にフィニッシュに絡む。50分と54分にはペッレらのチャンスメークからデイビスに続けて決定機が訪れるが、シュートを枠に飛ばすことができない。
▽流れが来ているうちに勝ち越したいサウサンプトンは、62分にワードプロウスをベンチに下げて、よりアタッカー色の強いロングを投入。するとこの交代策が勝ち越しゴールをもたらす。65分、右サイドでS・マネからパスを受けたロングが余裕を持ってセンタリングを上げると、これをペッレが豪快かつ巧みなヘディングでゴール左隅に流し込んだ。
▽後半に入って良いところのトッテナムだが、前半同様にワンチャンスを生かして再び追いつく。70分、右サイドのE・ダイアーの絶妙なスルーパスに抜け出したシャドリがDF吉田をブロックしながらゴール左隅へ丁寧なシュートを流し込んだ。
▽再度振り出しに戻った試合は、終盤にかけてこう着状態に陥る。そうなると、交代策で局面を打開したいところだったが、トッテナムのB・デイビス、サウサンプトンのシュナイデルランが負傷交代するアクシデントに見舞われた。度重なる中断の影響で7分が与えられた後半アディショナルタイムにはホームのサウサンプトンが猛攻を見せるも、最後まで勝ち越しゴールを奪うことはできず。EL出場権を争うサウサンプトンとトッテナムの直接対決は、両者痛み分けの結果に終わった。
▽前節、ストーク・シティに痛恨の敗戦を喫した7位のサウサンプトンは、今季のトップ4フィニッシュが絶望的となった。だが、EL出場権を争う5位のリバプール(1試合未消化)と6位のトッテナムとの勝ち点差はわずかに「1」と巻き返しは十分に可能。そのトッテナムとの直接対決となったこの試合では、出場停止のワニアマなど一部主力が欠場。なお、吉田はセンターバックで3試合連続先発出場した。
▽一方、前節ニューカッスルに快勝し3試合ぶりの白星を手にしたトッテナムは、昨季までセインツを率いたポチェッティーノ監督のセント・メリーズ初凱旋試合で連勝を狙った。注目の先発メンバーでは負傷明けの守護神ロリスが4試合ぶりに復帰。また、ニューカッスル戦でシーズン30ゴールを達成したエースのケインもスタメン入りを果たした。
▽一方のサウサンプトンは、2センターバックの間に下りてくるシュナイデルランを起点に後方から丁寧にビルドアップする。だが、最前線のペッレにボールが収まらず、思うような形の攻めができない。それでも25分には右CKの場面でワードプロウスが低いクロスを入れると、これをシュナイデルランがダイレクトボレーで合わせるも枠の右隅を捉えたシュートはGKロリスの好守に阻まれた。
▽その後も拮抗した展開が続く中、トッテナムのミスからサウサンプトンに先制ゴールが生まれる。29分、ボックス付近で足を滑らせたR・メイソンが慌ててバックパスをすると、これに反応したペッレが相手DFベン・デイビスより先にボールをプッシュしてゴールに流し込んだ。
▽ミスから先制を許したトッテナムはすぐさま同点ゴールを目指して反撃を開始。立ち上がり同様に相手陣内でのプレー時間を増やすものの、中盤の選手たちが献身的なプレスバックでバイタルエリアを埋めるサウサンプトンの守備に苦戦する。だが、前半終了間際の43分に右サイドのE・ダイアーが精度の高いクロスボールをゴール前に送ると、ニアでケインがフリックしたボールがラメラの身体に当たってゴールネットを揺らした。
▽互いに幸運な形から1ゴールずつを奪い、イーブンな状態で迎えた後半はホームチームが積極的な入りを見せる。心身ともに“重い”トッテナムの最終ラインに対して、果敢に駆け引きするサウサンプトンは中央でタメを作り、サイドの選手が効果的にフィニッシュに絡む。50分と54分にはペッレらのチャンスメークからデイビスに続けて決定機が訪れるが、シュートを枠に飛ばすことができない。
▽流れが来ているうちに勝ち越したいサウサンプトンは、62分にワードプロウスをベンチに下げて、よりアタッカー色の強いロングを投入。するとこの交代策が勝ち越しゴールをもたらす。65分、右サイドでS・マネからパスを受けたロングが余裕を持ってセンタリングを上げると、これをペッレが豪快かつ巧みなヘディングでゴール左隅に流し込んだ。
▽後半に入って良いところのトッテナムだが、前半同様にワンチャンスを生かして再び追いつく。70分、右サイドのE・ダイアーの絶妙なスルーパスに抜け出したシャドリがDF吉田をブロックしながらゴール左隅へ丁寧なシュートを流し込んだ。
▽再度振り出しに戻った試合は、終盤にかけてこう着状態に陥る。そうなると、交代策で局面を打開したいところだったが、トッテナムのB・デイビス、サウサンプトンのシュナイデルランが負傷交代するアクシデントに見舞われた。度重なる中断の影響で7分が与えられた後半アディショナルタイムにはホームのサウサンプトンが猛攻を見せるも、最後まで勝ち越しゴールを奪うことはできず。EL出場権を争うサウサンプトンとトッテナムの直接対決は、両者痛み分けの結果に終わった。
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