渡邉の2ゴールで神戸がネルシーニョ体制初勝利《ナビスコ杯》

▽28日に行われたナビスコカップのグループB第2節、神戸vs山形は3-1で神戸が勝利した。▽今シーズンのナビスコカップ初試合となる神戸が、前節の清水戦で勝利を挙げた山形をホームに迎えた。試合は両チームともにビルドアップの場面でミスが目立ち、シュートに持ち込めないまま時間が経過していく。しかし、19分に右サイドからのクロスに渡邉が合わせるなど、徐々に神戸が主導権を握りにかかった。▽すると、29分に左CKからチャンスを得た石津がこぼれ球を拾ってコントロールシュートを沈め、神戸が先制に成功する。しかしその直後、神戸にアクシデントが発生。左サイドバックに入った安田が右足を痛めて相馬との交代を余儀なくされた。それでも先制点を奪ったことで神戸は勢いを増していく。40分には自陣からのロングボールに反応した渡邉がGKと一対一を迎える。ところが、渡邉のシュートはサイドネットを揺らしてしまい、神戸は追加点を奪えないまま試合を折り返した。
▽追いかける山形は後半の頭からアルセウに代えて宮阪を投入し、流れを引き寄せにかかる。しかし、55分に山形陣内でのパス回しから小川にシュートを打たれるなど、守勢の時間が続く。ところが58分、川西の落としから松岡が古巣相手に値千金の同点弾を叩き込んだ。

▽追いついた山形は、60分にディエゴのスルーパスから、投入されたばかりの中島がシュートに持ち込むなど勝ち越しゴールを目指して積極的な姿勢を見せる。神戸もマルキーニョスやペドロ・ジュニオールを投入して勝利を目指すが、決定機を作り出せない状況が続いた。それでも79分、マルキーニョスが右サイドで相手選手2人をかわしてヒールでラストパスを送る。これをニアサイドに走り込んだ渡邉が右足で豪快に蹴り込み、神戸が勝ち越しに成功した。▽さらに、89分にはドリブルを仕掛けたペドロ・ジュニオールがボックス内で西河に倒されてPKを獲得。これを渡邉がきっちりと決めて勝負あり。神戸が今季から指揮を執るネルシーニョ監督体制下で初勝利を挙げた。