柿谷CLデビューも前大会王者レアル・マドリーがバーゼルに圧勝《CL》
2014.09.17 06:00 Wed
▽CLグループB第1節のレアル・マドリーvsバーゼルが16日にサンチャゴ・ベルナベウで行われ、5-1でレアル・マドリーが勝利した。なお、バーゼルに所属する日本代表FW柿谷曜一朗は64分から出場し、CLデビューを飾っている。
▽昨シーズン、アトレティコ・マドリーとのCL史上初のマドリッド決戦を制し、悲願の“デシマ(通算10度目のヨーロッパ制覇)”を達成したレアル・マドリー。前大会王者として“ウンデシマ(11度目の優勝)”を新たな目標として掲げるチームだが、13日に行われたアトレティコとのダービーに敗れ、まさかのリーグ戦2連敗。今回のバーゼル戦を今後の巻き返しのキッカケとしたいところだった。直近のアトレティコ戦からのメンバー変更は2点。DFアルベロア、DFコエントランの両サイドバックに代えてDFナチョ、DFマルセロが起用された。
▽一方、チームをリーグ5連覇に導いたムラト・ヤキン監督が今夏に退団したバーゼルは、パウロ・ソウザ監督を新指揮官に招へい。また、海外リーグ初挑戦となる日本代表FW柿谷が新戦力として加入した。ここまでのリーグ戦ですでに2敗と調子はいまひとつだが、前大会王者相手にアップセットを狙った。なお、CL初出場に注目が集まった柿谷はベンチスタートとなった。
▽戦前の予想通り、序盤からマドリーが押し込む形で試合が進んでいく。相手のウイングバックの裏のスペースを積極的に狙うマドリーは、立ち上がりからMFモドリッチ、FWクリスチアーノ・ロナウドらがシュートを放っていった。
▽マドリーペースの展開が続く中、10分過ぎに最初のゴールが生まれる。14分、ボックス右でMFハメス・ロドリゲスのヒールパスに反応したDFナチョが低い弾道のクロスを送ると、これが相手DFスヒーの身体に当たってコースが変わり、ゴール右隅に吸い込まれた。幸運な形から先制に成功したマドリーは、その後もバーゼルを自陣に押し込んで追加点を目指した。
▽一方、守備的に入りながら先に失点する厳しい入りとなったバーゼルは、15分に右サイドを持ち上がったMFトウラント・シャカのクロスからFWシュトレラーに惜しいシュートチャンスが訪れたが、その後はなかなか攻撃の形を作ることができなかった。
▽先制後はあまり決定機を作れずにいたマドリーだったが、30分過ぎに圧巻のゴールショーを披露する。まずは30分、モドリッチの右足アウトにかけた絶妙なフィードに抜け出したベイルが、ファーストタッチでボールを浮かして飛び出したGKをかわし、無人のゴールへシュートを流し込んだ。直後の31分には再びモドリッチとベイルの元スパーズコンビから、最後はベイルのグラウンダーの右クロスをC・ロナウドがワンタッチで合わせ、3点目を奪取した。
▽なおも攻撃の手を緩めないマドリーは36分、C・ロナウドとの連係からボックス中央で放ったベンゼマのシュートのこぼれ球をMFハメス・ロドリゲスが押し込み、マドリーはわずか6分間でリードを4点に広げた。
▽マドリーに力の差をまざまざと見せ付けられたバーゼルだったが、4失点目の直後に意地を見せる。38分、カウンターからFWツフィのワンタッチパスに抜け出したFWデルリス・ゴンサレスがボックス右から右足のシュートをゴール左隅に流し込み、1点を返して前半を終えた。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半は、3点リードのマドリーがペースを落としたこともあり、立ち上がりは拮抗した展開となる。その流れの中でバーゼルは、51分に波状攻撃からツフィが強烈なミドルシュートを放つも、このシュートはGKカシージャスの正面を突いた。
▽早い時間帯に1点でも返したいバーゼルは64分、DFサムエルに代えてこの試合がCLデビューとなる柿谷を投入。この選手交代でチームはシステムを[4-3-3]に変更。左ウイングのポジションに入った柿谷は、投入直後に左サイドからドリブルで切り込んでミドルシュートを放つが、DFにディフレクトしたボールはGKカシージャスに難なくキャッチされた。
▽攻勢に出るバーゼルは67分に途中出場のDFヴァランのクリアミスから決定機を迎えるが、ゴール至近距離からデルリス・ゴンサレスが放ったボレーシュートはGKカシージャスのビッグセーブに阻まれた。さらに76分、センターバックのDFシェアーが豪快なオーバーラップから強烈なミドルシュートを放つも、このシュートは右ポストを叩きゴールとはならず。
▽一方、後半半ばにDFセルヒオ・ラモス、モドリッチといった主力をベンチに下げたマドリーは、相手にボールを持たせながら得意のカウンターから追加点を狙う。すると79分、C・ロナウドとの見事なダイレクトのパス交換からボックス内に進入したベンゼマが強烈な左足のシュートを決め、バーゼルに引導を渡す5点目を奪った。
▽その後も危なげなく試合を締めくくったマドリーが、リーグ戦の不調を払拭する5-1の大勝でCL連覇に向けて幸先の良いスタートを切った。一方、柿谷がCLデビューを飾ったものの、前大会王者に完敗したバーゼルは、厳しい滑り出しとなった。
▽昨シーズン、アトレティコ・マドリーとのCL史上初のマドリッド決戦を制し、悲願の“デシマ(通算10度目のヨーロッパ制覇)”を達成したレアル・マドリー。前大会王者として“ウンデシマ(11度目の優勝)”を新たな目標として掲げるチームだが、13日に行われたアトレティコとのダービーに敗れ、まさかのリーグ戦2連敗。今回のバーゼル戦を今後の巻き返しのキッカケとしたいところだった。直近のアトレティコ戦からのメンバー変更は2点。DFアルベロア、DFコエントランの両サイドバックに代えてDFナチョ、DFマルセロが起用された。
▽一方、チームをリーグ5連覇に導いたムラト・ヤキン監督が今夏に退団したバーゼルは、パウロ・ソウザ監督を新指揮官に招へい。また、海外リーグ初挑戦となる日本代表FW柿谷が新戦力として加入した。ここまでのリーグ戦ですでに2敗と調子はいまひとつだが、前大会王者相手にアップセットを狙った。なお、CL初出場に注目が集まった柿谷はベンチスタートとなった。
▽戦前の予想通り、序盤からマドリーが押し込む形で試合が進んでいく。相手のウイングバックの裏のスペースを積極的に狙うマドリーは、立ち上がりからMFモドリッチ、FWクリスチアーノ・ロナウドらがシュートを放っていった。
▽マドリーペースの展開が続く中、10分過ぎに最初のゴールが生まれる。14分、ボックス右でMFハメス・ロドリゲスのヒールパスに反応したDFナチョが低い弾道のクロスを送ると、これが相手DFスヒーの身体に当たってコースが変わり、ゴール右隅に吸い込まれた。幸運な形から先制に成功したマドリーは、その後もバーゼルを自陣に押し込んで追加点を目指した。
▽一方、守備的に入りながら先に失点する厳しい入りとなったバーゼルは、15分に右サイドを持ち上がったMFトウラント・シャカのクロスからFWシュトレラーに惜しいシュートチャンスが訪れたが、その後はなかなか攻撃の形を作ることができなかった。
▽先制後はあまり決定機を作れずにいたマドリーだったが、30分過ぎに圧巻のゴールショーを披露する。まずは30分、モドリッチの右足アウトにかけた絶妙なフィードに抜け出したベイルが、ファーストタッチでボールを浮かして飛び出したGKをかわし、無人のゴールへシュートを流し込んだ。直後の31分には再びモドリッチとベイルの元スパーズコンビから、最後はベイルのグラウンダーの右クロスをC・ロナウドがワンタッチで合わせ、3点目を奪取した。
▽なおも攻撃の手を緩めないマドリーは36分、C・ロナウドとの連係からボックス中央で放ったベンゼマのシュートのこぼれ球をMFハメス・ロドリゲスが押し込み、マドリーはわずか6分間でリードを4点に広げた。
▽マドリーに力の差をまざまざと見せ付けられたバーゼルだったが、4失点目の直後に意地を見せる。38分、カウンターからFWツフィのワンタッチパスに抜け出したFWデルリス・ゴンサレスがボックス右から右足のシュートをゴール左隅に流し込み、1点を返して前半を終えた。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半は、3点リードのマドリーがペースを落としたこともあり、立ち上がりは拮抗した展開となる。その流れの中でバーゼルは、51分に波状攻撃からツフィが強烈なミドルシュートを放つも、このシュートはGKカシージャスの正面を突いた。
▽早い時間帯に1点でも返したいバーゼルは64分、DFサムエルに代えてこの試合がCLデビューとなる柿谷を投入。この選手交代でチームはシステムを[4-3-3]に変更。左ウイングのポジションに入った柿谷は、投入直後に左サイドからドリブルで切り込んでミドルシュートを放つが、DFにディフレクトしたボールはGKカシージャスに難なくキャッチされた。
▽攻勢に出るバーゼルは67分に途中出場のDFヴァランのクリアミスから決定機を迎えるが、ゴール至近距離からデルリス・ゴンサレスが放ったボレーシュートはGKカシージャスのビッグセーブに阻まれた。さらに76分、センターバックのDFシェアーが豪快なオーバーラップから強烈なミドルシュートを放つも、このシュートは右ポストを叩きゴールとはならず。
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▽その後も危なげなく試合を締めくくったマドリーが、リーグ戦の不調を払拭する5-1の大勝でCL連覇に向けて幸先の良いスタートを切った。一方、柿谷がCLデビューを飾ったものの、前大会王者に完敗したバーゼルは、厳しい滑り出しとなった。
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