2位の座を懸けた直接対決はナイジェリアに軍配 ボスニア・HはGS敗退《ブラジル・ワールドカップ》

2014.06.22 09:00 Sun
▽ブラジル・ワールドカップのグループF第2節、ナイジェリア代表vsボスニア・ヘルツェゴビナ代表が21日にクイアバのアレーナ・パンタナールで行われ、ナイジェリアが1-0で勝利した。この結果、2戦2敗のボスニア・Hは最終節を残してグループステージからの敗退が決定。一方のナイジェリアは2位に浮上している。

▽2位の座をかけた一戦は、ワールドカップでの独立後初勝利を狙うボスニア・Hが立ち上がりからポゼッションで優位に立つ。ピャニッチが左右にボールを展開し、ピッチを広く使いながら攻め上がっていく。

▽一方のナイジェリアはカウンターで応戦。ミケルとオナジが陣取る中盤でボールを刈り取り、縦に早い仕掛けでボスニア・Hのゴールに迫っていく。しかし、ミケルやオナジのミドルシュートはゴールネットを揺らせない。

▽前半の半ばを迎えても、試合はボスニア・Hのペースで進む。21分には、ゼコのゴールで均衡を破ったかに思われたボスニア・Hだったが、主審のミスジャッジによって取り消されてしまう。その後も気落ちすることなく攻め込むと、26分にもゼコに得点機が巡ってくるが、これはGKエニュアマの好守に遭う。

▽すると、ゼコのゴールを取り消されたボスニア・Hは、逆にナイジェリアに先制を許してしまう。29分、右サイドを強引なドリブルで突破したエメニケがニアサイドにマイナスのクロスを供給。これをオデムウィンギーが右足で押し込み、ナイジェリアが先制した。

▽前半のうちに追いつきたいボスニア・Hだったが、ナイジェリアの攻勢を受けて守勢を強いられる。それでも45分と追加タイム1分には、いずれもゼコに得点機が訪れたが、ゴールを奪えずに試合を折り返した。

▽迎えた後半も、ボスニア・Hがポゼッションを武器にナイジェリアゴールに迫る。しかし、ゴールマウスをこじ開けられずにいると、ボスニア・H陣営が動く。ハイロビッチとルリッチに代えて、イビセビッチとサリホビッチをピッチに送り出し、攻撃の活性化を図る。

▽その後も、メドゥンヤニンに代えてスヴェン・スシッチを投入したスシッチ監督は65分までに交代カードを使いきり、選手たちの奮起を促す。74分にはセットプレーから得点機を迎えたが、イビセビッチのヘディングシュートは枠内を捉えられない。

▽すると、選手たちには焦りの色が見え始め、なんでもないプレーに粗さが目立ち始める。試合終了間際にはピャニッチが幾度も決定機を演出。そのなかでも追加タイム3分には絶好機を迎えたものの、ボックス中央からゼコが放ったシュートはGKエニュアマの身体を投げ出したブロックに阻まれた。

▽結局、試合は1-0で終了。前半のリードを守り切ったナイジェリアが勝利し、最終節のアルゼンチン戦を前に2位に浮上した。一方、敗れたボスニア・Hは連敗を喫し、グループステージからの敗退が決定。25日に行われる最終節で独立後のワールドカップ初勝利を目指し、イランと対戦する。

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