主力温存のバイエルン、今季リーグ初黒星《ブンデスリーガ》
2014.04.06 02:03 Sun
5日に行われたブンデスリーガ第29節で、バイエルン・ミュンヘンはアウェイでアウグスブルクと対戦し、0-1で敗れた。すでにリーグ優勝を決めているバイエルンは、今季リーグ戦初黒星。リーグ無敗記録は53で止まった。
3月中に24度目の優勝を決めていたバイエルンの照準は、目の前のアウグスブルク戦ではなく、翌週に控えるチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのマンチェスター・ユナイテッド戦。謙虚なグアルディオラ監督も、今回ばかりは「アウグスブルク戦も大事だ。しかし、申し訳ないが、CLの方がはるかに大事」と、前日会見で本音を語っており、準決勝進出の懸かった大一番の重要性を隠さなかった。
主将のラームをはじめ、ロッベン、リベリなど多くの主力を温存し、ヴァイザー、ホイビェア、サラヒのユース上がり3選手を起用したバイエルンは、アウグスブルクのプレッシングに苦しみ、なかなかシュートまで持ち込むことができない展開が続く。
思うようにパスがつながらず、前線までボールを運ぶことのできないバイエルンは、カウンターからピンチを招き、ヴァイザーとサラヒの若手2人がサイドバックを務める両サイドを何度も狙われてしまう。迎えた31分、自陣右サイドでヴァイザーがボールを奪われると、そのままボールを運んだバイアーのスルーパスに抜け出したメルダースが豪快に決められ、先制を許した。
バイエルンはその後も本来のパフォーマンスからは程遠いできに終始。決定的なチャンスをつくることができないまま、1点ビハインドで後半を迎える。
グアルディオラ監督は後半頭からシャチリに代えてゲッツェを投入。すると開始わずか2分、そのゲッツェが中央突破でチャンスをつくり、左サイドでボールを奪い返したサラヒのクロスをマンジュキッチが頭で合わせる。これはゴール右へとわずかに外れたが、ゲッツェ投入の効果が早くも表れた場面だった。
ゲッツェ投入で明らかに攻撃のスイッチが入ったバイエルンは、さらにサラヒに代えてアラバ、ピサーロに代えてミュラーと、次々に攻撃的なカードを切る。CLに照準を合わせているとはいえ、王者としてこのまま引き下がるわけにはいかないのだろう。67分にはマンジュキッチの落としをアラバがボレーで捉えたシュートが左のポストを直撃するなど、徐々にだが確実に得点の匂いが漂い始める。
しかし、アウグスブルクも粘り強い守備からのカウンターで追加点を狙いにいく姿勢を見せ、バイエルンに対して一歩も引くことはしない。残り時間が少なくなる中でバイエルンはファン・ブイテンを前線に上げてパワープレーに出るが、単調なロングボールがチャンスにつながることはなかった。
バイエルンはアディショナルタイムの3分間も同点ゴールを狙ったが、アウグスブルクの守備を崩すことはできず。0-1のまま試合を終えて、無敗記録に終止符を打った。
提供:goal.com
3月中に24度目の優勝を決めていたバイエルンの照準は、目の前のアウグスブルク戦ではなく、翌週に控えるチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのマンチェスター・ユナイテッド戦。謙虚なグアルディオラ監督も、今回ばかりは「アウグスブルク戦も大事だ。しかし、申し訳ないが、CLの方がはるかに大事」と、前日会見で本音を語っており、準決勝進出の懸かった大一番の重要性を隠さなかった。
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ゲッツェ投入で明らかに攻撃のスイッチが入ったバイエルンは、さらにサラヒに代えてアラバ、ピサーロに代えてミュラーと、次々に攻撃的なカードを切る。CLに照準を合わせているとはいえ、王者としてこのまま引き下がるわけにはいかないのだろう。67分にはマンジュキッチの落としをアラバがボレーで捉えたシュートが左のポストを直撃するなど、徐々にだが確実に得点の匂いが漂い始める。
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バイエルンはアディショナルタイムの3分間も同点ゴールを狙ったが、アウグスブルクの守備を崩すことはできず。0-1のまま試合を終えて、無敗記録に終止符を打った。
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