吉田麻也・独占インタビュー Part1~肌で感じたプレミアの凄さ~

2014.03.05 09:17 Wed
▽プレミアリーグのデビューシーズンとなった昨季は32試合に出場。サウサンプトンの主軸としてプレミアリーグ残留に貢献した吉田麻也は、そのポジションを失っていた。新戦力の加入、コンディション不良、好調なチーム状況……。それでも、信頼を勝ち取るべく黙々と練習に取り組み続けたサムライが、プレミアリーグで感じたこと、サウサンプトンでの日々、そして目前に迫ったワールドカップへの思いとは――。

▽吉田麻也・独占インタビューの第1回(全3回)は、世界最高峰と称されるプレミアリーグについて。実際にプレーをして感じたことや、対戦したトッププレーヤーの印象などを語ってもらった。

――プレミアリーグに入る前と入った後の印象の違いはありますか?
「テレビで見ているよりも、“止める、蹴る”の単純な技術が相当高いと感じました。ミスも少ない。全てにおいてレベルの違いを感じましたね」

――フィジカルコンタクトの強さやプレースピードに特長があるプレミアでセンターバックとして気をつけていることがあれば教えて下さい
「正直、真っ向勝負だと勝てないので、頭を使いながらということを常に意識しています」

――プレミアでプレーして成長したと感じる部分は?
「大舞台に慣れたところですかね。毎週、いい選手と勝負でできるので、レベルアップできています。あえて、これという部分はありません」

――では、プレミアで通用した部分は?
「フィジカルで劣る分、考えながらプレーしているから、駆け引きの部分やパス出しの部分では対等に渡り合えます」

――逆に足りないと感じる部分はありますか
「スピードとフィジカルです。(FA杯などで)2部のチームとやる時なんかも感じますね。あとは、自分の持っている力を100%、常に発揮できるタフな選手が多いですね。選手としての能力が高くても、例えばJリーグだと若い18歳ぐらいの選手が出てきても、7試合ぐらいで失速することが多い。でも、このリーグだと、10、15試合とか(長く活躍する)。例えば、エバートンの20番(ロス・バークリー)とか。普通は注目され始めてから失速するんだけど、このリーグの選手はそのまま突き抜ける。(チームメートの)ルーク・ショーとかもまさにそう」

――ジャッジについて感じることは?
「笛を吹かないですね。日本やオランダで確実にファウルになっているのもファウルにならない。だからこそ、よりタフさが求められる」

――プレミアで1年プレーして、大体のクラブやスタジアムでプレーしたと思うが、対戦するに際してやりにくかったスタジアムや選手は?
「スタジアムだとアンフィールドですね。独特の雰囲気があります。アウェイチームにとっては非常にやりづらい。サポーターも熱いし、ブーイングとかで徹底的に一人を攻撃する。サポーターが戦っているという感じです。選手だとスアレスとかアグエロ、ルーニー、ファン・ペルシですかね。スアレスは決定力に加え、90分間嫌なところをひたすら突いてくるから気が抜けない。一対一は取れることもあるけど、下手したら抜かれることもある。いちかばちかの仕掛けをしてくるから、それが8割止めることができても、あとの2割でやられてしまうこともある。10回中10回守らなければいけないこちら側とすれば、非常にやりにくい相手。10回やって2回勝てば良いっていうFWの特徴を捉えている選手です」

――エジルはどうでしたか?
「止められなかったですね。持ち方が非常に嫌らしくて、取れそうで取れないところにボールを置いてくる。でも、自分がコントロールできるところに保持している。取れそうに見えて実際は取れない」



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