今野「一瞬も集中を切らしちゃいけない」

日本代表は22日(日本時間23日)、コンフェデレーションズカップグループAの最終戦でメキシコと対戦し、1-2の敗戦を喫した。DF今野泰幸は試合後に、この試合および今大会を通してのチームの出来や今後の課題について、守備陣に関する点を中心に次のようにコメントしている。

―前半20分ぐらいまではうまく流れを作っていたように見えたが。

「90分通しても、良い時間帯はあるし、うまく守れている時間もあるし。ただ、結果、2失点しているから、世界とやる時には失点ゼロにするのはかなり難しいなと思います」

―後半、(過去2試合と)同じような時間帯に失点してしまったが。

「何度も押し込まれて、なかなか落ち着かなくて、マイボールにできなくて、最後にマークがずれてやられたんですけど。もう少し、何かできただろうって。守備陣だけの問題じゃないけど、フリーの時でもクリアが多かったから、そうじゃなくてマイボールにできれば。そこでボールを落ち着かせて、攻撃につなげられればいいと思う。押し込まれた時も、ラインコントロールをこまめにしながら、攻められているのは割り切って、全員で守るというか。堅く、隙を与えないのが大事だと思いました」

―今回得た教訓をどう生かしていく?

「思うことはたくさんあります。たくさんありすぎて整理できないくらい、色々なことをやらなくちゃいけないってことは分かりましたけど、守備で言えば、一瞬も集中を切らしちゃいけないなと。一つのポジションミスが失点に直結してしまう。ミスが一つ、二つ重なったら、すぐ失点してしまうなって感じたので。だから、何が起こるか予測して、もっと危機感を高めて、ポジションミスがないように。あとはラインの上げ下げをコントロールしながら、相手FWと駆け引きする。バロテッリのように、身体能力の違いも分かったから。努力はしますけど、ここから1年で身体能力を上げていくのは難しいので、ラインコントロールだったり、頭を使ってプレーすることが大事になってくると思います」

―去年10月とは別の課題が見えてきた?

「やればやるだけ課題は出てくるし、10月は親善試合ですからね。今回は公式戦ですから。本気のブラジル、本気のイタリアだったと思いますし。でもすべてがネガティブじゃなく、イタリア戦だって攻撃陣は3点取っているし、それ以外にも決定機をつくっていた。今日だってチャンスは何本かあったと思うし、0-2で終わらずに1点取り返したのは自信になった。攻撃陣は自分たちの形に入ったら通用するな、チャンスは作れるなっていうのは感じましたけど」

―守備陣としての責任は感じる?

「感じますよ、もちろん。失点が多かったのでなかなか勝てないし、残念としか言いようがないです。個人能力(の差)もあるし、組織がまだまだ成り立っていない。ポジショニングミスもある。アジアだと少しのミスがあっても、個人てカバーできたり、何とかなってしまう。このレベルだと一人、二人ポジショニングミスがあればやられてしまう」

―バロテッリの身体能力やエルナンデスの動きの質をW杯1年前に体験できたのも大きかった?

「やらないよりは、知ることができたのは大きいと思います。ただ、これを無駄にしてはいけないですよね。知っただけで満足しないで、何をやらなくちゃっていうのは今も思い浮かんでいるし、帰ってからも整理して取り組みたいなと思いますけど」

―途中で二度システムを変えましたが、試合途中からの3バックはけっこう難しかったのでは?

「今日は難しかったですね。押されていたのもあるし、右サイドにドス・サントスが張っていたので。本来ならサイドバックの僕が行くべきなんだけど、体力が残っていなかったし、(長友)佑都が引っ張られて、僕が何の意味もないポジションにいたから、機能させるのは難しかったですね。でも、相手を混乱させる意味では、マイボールの時間が長ければ、機能すると思うんですよね」

―本来は0-1で負けていて、攻撃的にいくためのシフト?

「たぶん。そうすれば相手も混乱するし、自分たちがマイボールのときに3-4-3は機能すると思いますけど」


提供:goal.com