ザッケローニ監督「コンディションが整っていなかった」
2013.06.23 09:25 Sun
▽コンフェデレーションズカップグループA第3節の日本vsメキシコが22日(日本時間23日)に行われ、メキシコが2-1で勝利を収めた。試合後の記者会見に出席した日本代表を率いるザッケローニ監督のコメントは以下の通り。
◆アルベルト・ザッケローニ監督 ――試合の感想は
「メキシコは我々よりもうまくプレーしたと思うし、我々よりもコンディションが良かった。スピードある動きをしていたので、マークに付きづらかった。今回の試合ではイタリア戦からの疲れを回復できていなかった。ただ、立ち上がりはよりプレッシャーをかけられた。チャンスもあったし、ゴールが取り消されたシーンもあった。このシーンに関しては、まだ見ていないのであとでちゃんと見るつもり。日本はディフェンスラインを高くして、より選手の距離を縮めようとしたが、完全に実行できなかった。後半に行った交代では、スペースを突きたかった。しかし、長友が負傷したので、再び交代が必要になった。メキシコには1点目と2点目でともにヘディングで得点を許してしまった」
――交代も含めた選手起用の意図は。また、途中で[3-4-3]にシステムを変えたか
「最初の件に関しては、チームに高さがほしかった。酒井宏はその点で勝負できると思った。メキシコには3人ほど190cm台の選手がいたし、エルナンデスも高さはないがヘディングは強い。栗原を起用したのは、吉田のコンディションが万全ではなく、トレーニングも十分にしていなかった。[3-4-3]については、後半から使った。サイドに選手が増えることでサイドにあるスペースをうまく使えると思ったからだ。正確に言うと[3-4-2-1]だった。
――消化試合で約5万2000人の観客が入ったことについて
「素晴らしいスタジアムだと思った。多くの観客が見に来てくれたことについては驚いてない。ブラジル人のサッカーに対する情熱は十分に知っているからだ」
――3試合を戦って手ごたえを感じたことは。また、来年に向けてやるべきことは 「ブラジル戦はアプローチを誤ったと思う。序盤から控えめだった。強豪チームとのアウェイ戦では、特にこのような展開になってしまう。また、序盤に失点を喫して、うまく試合を進められなかった。イタリア戦は、非常にハイレベルな試合だったと思う。コンディションが整っているときは、このようなプレーができると感じる。それでも、経験不足だった。最初から試合を支配したが、結局は負けた。そして、メキシコ戦も良いアプローチで試合に入れた。しかし、選手たちは疲れていたと思う。イタリア戦から十分に回復できていなかったと感じる。しかし、コンフェデ杯を経験し、改善すべき点を確認できた。これから強豪との差を埋めていけると思う。来年のW杯まで1年あるので、努力できる。また、今年の年末までにいくつかの親善試合があり、中には国際経験を得られるアウェイ戦もある。私はこれから最適な選手を選び出していきたいと思う。この大会で、何人かの選手は休養できていなかった。シーズン中にプレーしていなかった選手もいる。長友や本田は数試合しかプレーしてなかったので、理想的なコンディションで大会に臨めなかった。そして、結果的にはあまり得点を入れられず、勝ち点0で大会を終えた。残念だったが、重要なことはチームの個性を確かめることだった。イタリア戦をモノにできなかったのは残念だったが、メキシコ戦も含めて満足した形で終わることができた」
「もちろん、本田は今大会のために十分な準備ができなかった。出場することでコンディションを整えていくしかなかったから、出場させ続けた。しかし、イタリア戦からあまりコンディションが回復しなかった」
――勝ち点0に終わったことについてと、立ち上がりと終盤での失点について
「勝ち点0に終わった理由は、試合に向けた準備が出来なかったからだと思う。失点については、コンディションが十分ではなかったからだ。選手は疲れていた。最善のコンディションではなかった。(ブラジルW杯予選の)オーストラリア戦の前日にチームに合流した選手もいた。数試合を行ったが、体調を回復する余裕が十分になかった。イタリア戦から中2日でメキシコ戦を迎えて、おとといは回復メニューをこなし、昨日はトレーニングという状況だった。つまり、燃料切れだ」
――コンディションの良い控え選手を起用する考えはなかったか
「イタリア戦からは3人を変えた。チームを全体的に変えると、チーム自体が変わってしまうことになる。イタリア戦はよくやったので、チームをあまり変えるつもりがなかった。今回は3人を変えて状況を見守った。試合中にも交代するタイミングを見計った。その後は戦術的に変更する必要があって交代を行った」
◆アルベルト・ザッケローニ監督 ――試合の感想は
「メキシコは我々よりもうまくプレーしたと思うし、我々よりもコンディションが良かった。スピードある動きをしていたので、マークに付きづらかった。今回の試合ではイタリア戦からの疲れを回復できていなかった。ただ、立ち上がりはよりプレッシャーをかけられた。チャンスもあったし、ゴールが取り消されたシーンもあった。このシーンに関しては、まだ見ていないのであとでちゃんと見るつもり。日本はディフェンスラインを高くして、より選手の距離を縮めようとしたが、完全に実行できなかった。後半に行った交代では、スペースを突きたかった。しかし、長友が負傷したので、再び交代が必要になった。メキシコには1点目と2点目でともにヘディングで得点を許してしまった」
――交代も含めた選手起用の意図は。また、途中で[3-4-3]にシステムを変えたか
「最初の件に関しては、チームに高さがほしかった。酒井宏はその点で勝負できると思った。メキシコには3人ほど190cm台の選手がいたし、エルナンデスも高さはないがヘディングは強い。栗原を起用したのは、吉田のコンディションが万全ではなく、トレーニングも十分にしていなかった。[3-4-3]については、後半から使った。サイドに選手が増えることでサイドにあるスペースをうまく使えると思ったからだ。正確に言うと[3-4-2-1]だった。
「素晴らしいスタジアムだと思った。多くの観客が見に来てくれたことについては驚いてない。ブラジル人のサッカーに対する情熱は十分に知っているからだ」
――3試合を戦って手ごたえを感じたことは。また、来年に向けてやるべきことは 「ブラジル戦はアプローチを誤ったと思う。序盤から控えめだった。強豪チームとのアウェイ戦では、特にこのような展開になってしまう。また、序盤に失点を喫して、うまく試合を進められなかった。イタリア戦は、非常にハイレベルな試合だったと思う。コンディションが整っているときは、このようなプレーができると感じる。それでも、経験不足だった。最初から試合を支配したが、結局は負けた。そして、メキシコ戦も良いアプローチで試合に入れた。しかし、選手たちは疲れていたと思う。イタリア戦から十分に回復できていなかったと感じる。しかし、コンフェデ杯を経験し、改善すべき点を確認できた。これから強豪との差を埋めていけると思う。来年のW杯まで1年あるので、努力できる。また、今年の年末までにいくつかの親善試合があり、中には国際経験を得られるアウェイ戦もある。私はこれから最適な選手を選び出していきたいと思う。この大会で、何人かの選手は休養できていなかった。シーズン中にプレーしていなかった選手もいる。長友や本田は数試合しかプレーしてなかったので、理想的なコンディションで大会に臨めなかった。そして、結果的にはあまり得点を入れられず、勝ち点0で大会を終えた。残念だったが、重要なことはチームの個性を確かめることだった。イタリア戦をモノにできなかったのは残念だったが、メキシコ戦も含めて満足した形で終わることができた」
――本田選手の評価は
「もちろん、本田は今大会のために十分な準備ができなかった。出場することでコンディションを整えていくしかなかったから、出場させ続けた。しかし、イタリア戦からあまりコンディションが回復しなかった」
――勝ち点0に終わったことについてと、立ち上がりと終盤での失点について
「勝ち点0に終わった理由は、試合に向けた準備が出来なかったからだと思う。失点については、コンディションが十分ではなかったからだ。選手は疲れていた。最善のコンディションではなかった。(ブラジルW杯予選の)オーストラリア戦の前日にチームに合流した選手もいた。数試合を行ったが、体調を回復する余裕が十分になかった。イタリア戦から中2日でメキシコ戦を迎えて、おとといは回復メニューをこなし、昨日はトレーニングという状況だった。つまり、燃料切れだ」
――コンディションの良い控え選手を起用する考えはなかったか
「イタリア戦からは3人を変えた。チームを全体的に変えると、チーム自体が変わってしまうことになる。イタリア戦はよくやったので、チームをあまり変えるつもりがなかった。今回は3人を変えて状況を見守った。試合中にも交代するタイミングを見計った。その後は戦術的に変更する必要があって交代を行った」
日本の関連記事
コンフェデレーションズ・カップの関連記事
|
|
日本の人気記事ランキング
1
日本代表が離脱の南野拓実の代役にオナイウ阿道を追加招集、フランス2部で現在2試合連続ゴール中で背番号は南野の「10」に
日本サッカー協会(JFA)は4日、トゥールーズのFWオナイウ阿道を日本代表に追加招集することを発表した。背番号は「10」を付ける。 日本代表は2日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオマーン代表戦で0-1と敗戦。中国代表戦を戦うため、カタールへと移動した。 オマーン戦を負傷欠場していたMF南野拓実(リバプール)がケガのためそのまま離脱。攻撃陣が手薄となっていた。 なお、DF板倉滉(シャルケ)、DF酒井宏樹(浦和レッズ)に続いて3人目の離脱となっていた。 オナイウは今シーズンの明治安田生命J1リーグで20試合に出場し12得点を記録。夏にリーグ・ドゥ(フランス2部)のトゥールーズへと完全移籍すると、6試合で2ゴールを記録。2試合連続ゴール中と好調を維持していた。 2021.09.04 22:05 Sat2
「まさに死闘ってカンジ」歴史に残るバーレーンとの4-3の激闘!2004年大会プレイバックに反響「このゴールで中澤佑二に惚れた」
31日、日本代表はアジアカップ2023のラウンド16でバーレーン代表と対戦する。 過去の対戦成績は日本の8勝2敗となっているが、アジアカップの舞台で最後に対戦したのは2004年の中国大会での準決勝。記憶に残る激闘だった。 MF小野伸二、FW高原直泰ら当時の主力選手が欠場していた当時の日本は、開催国の中国サポーターにブーイングを浴びせられながらも決勝トーナメントに進出すると、準々決勝ではPK戦途中でのサイド変更とGK川口能活の神がかり的なセーブが印象深いヨルダン代表戦に勝利し、準決勝でバーレーンと対戦した。 しかし、バーレーン戦では開始6分に先制ゴールを許すと、40分にはMF遠藤保仁が不可解な判定で一発退場。日本はビハインドの状況で数的不利を負ってしまった。 数的不利の状況でもMF中田浩二とFW玉田圭司のゴールで逆転した日本だったが、その後2失点。2-3と1点ビハインドで試合終盤を迎えた。 それでも日本は最後まで諦めず。DFも攻めあがって同点ゴールを狙うと、90分にDF中澤佑二が値千金の同点ゴール。不屈の精神で同点に追いつくと、延長前半には玉田の独走ゴールが決まり、4-3で激闘を制していた。 なんとか決勝に進出した日本は、決勝で中国代表を撃破。見事に大会連覇を成し遂げていた。 久しぶりの対戦を前に『DAZN』は当時の試合映像をプレイバック。SNS上のファンも「このゴールで中澤佑二に惚れた」、「バーレーン戦といえばこの試合よな」、「痺れたね、玉田」、「まさに「死闘」ってカンジだった!」、「2004の大会は激熱だった」と当時を思い返している。 ベスト8を懸けた一戦は、31日の20時30分にキックオフ。『DAZN』で視聴が可能だ。 <span class="paragraph-title">【動画】当時の記憶が蘇る!2004年大会でのバーレーンとの激闘ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>「バーレーンvs日本」<br>過去対戦をプレイバック<br>\<br><br>アジアカップ2004年大会で起きた<br>奇跡の大逆転劇<br><br><a href="https://twitter.com/hashtag/AFC%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#AFCアジアカップ</a> ラウンド16<br>バーレーン×日本<br>1/31(水)20:30(19:45配信開始)<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 独占配信<br>出演:水沼貴史/小野伸二/佐藤寿人/下田恒幸/桑原学 <a href="https://t.co/x7Sals8iKu">pic.twitter.com/x7Sals8iKu</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1752609401201189348?ref_src=twsrc%5Etfw">January 31, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.01.31 18:45 Wed3
日本代表、南野拓実がケガで離脱…代替選手は決定次第発表
日本サッカー協会(JFA)は4日、MF南野拓実が日本代表から離脱することを発表した。 現在、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けたアジア最終予選に臨んでいる日本代表。2日に行われた初戦のオマーン代表戦は、相手のインテンシティの高さに為す術なく敗戦を喫した。 7日にカタールのドーハで行われる中国代表戦に向けて調整中の日本だが、南野はケガのため離脱することが報告された。オマーン戦も左太ももの問題でベンチ入りも出場していなかった。 なお、JFAは追加招集選手に関しては決定次第知らせると伝えている。 今回の活動では、すでにMF板倉滉(シャルケ)とDF酒井宏樹(浦和)が離脱しており、南野で3人目となった。 2021.09.04 15:11 Sat4
「日本代表を熟知している」妻は日本人、過去に京都所属のモンゴル代表指揮官が意気込む《カタールW杯アジア2次予選》
日本代表は10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼アジアカップ予選のモンゴル代表戦を行う。 試合に先立ち、モンゴル代表のドイツ人指揮官、ミハエル・ワイス監督が記者会見に出席した。 ワイス監督は、会見の冒頭に「どっちが良いですか?日本語ですか?」と日本語を披露。「どちらでも良いですが、英語で話しましょう」と語ると、日本人女性と結婚していることを明かした。 2000年7月から2004年6月までは、京都パープルサンガでゲルト・エンゲルス監督、ピム・ファーベーク監督の下でアシスタントコーチを務めていた。 日本との関わりも深く、日本代表も熟知しているワイス監督は、日本代表戦に向けた意気込みを語った。 ◆ミハエル・ワイス監督(モンゴル代表) 「では、英語で話しましょう。モンゴル代表監督として、アジアでベストのチームと試合ができることを誇りに思っています。それから個人的に思い入れがありまして、実は21年間神戸に住んでいる日本人の女性と結婚しているので、今回の凱旋に関しては特別な思いがあります」 「しかし、それは脇に置いておいて、チームは明日日本代表と戦うわけですが、若い選手が多く、このレベルで試合をした経験があまりない選手もいますので、明日の雰囲気に飲まれないように、日本に怖気付かないように、立派なプレーができるように望んでいます」 ──日本代表を熟知しているかと思いますが、日本代表の印象は。またモンゴル代表の強みをどう生かしたいか 「まず、私自身、随分前になりますが、京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)で仕事をしていましたので、日本に住んでいたことがあります。あとは家族の関係もありますので、日本代表や日本のサッカーはずっとフォローしていますし、多くの知人もいます。日本代表については深い知識があると思っています」 「今、日本代表はちょうど過渡期にあって変革の時にあると思います。若いワクワクするような選手が台頭しています。中島選手、堂安選手、南野選手たちです。それから、コパ・アメリカから始まって、最近2試合のミャンマー戦、パラグアイ戦もしっかりとモニタリングしました」 「そうした色々な自分たちの知識に基づいて、我々は攻撃的なリスクをとるのではなく、守備的な試合を明日はします。選手たちが明日圧倒されないように、そして自分たちが持っているベストの能力を最大限にしっかりと発揮できるようにしたいと思います。あとは、どれだけモンゴルのサッカーが発展しているかを見せたい」 ──明日の試合は、監督、選手にとって良いパフォーマンスをすることと、良い結果を残すことのどちらが大事か 「もちろん、我々はしっかりとしたパフォーマンスを見せること、我々のやり方を見せることが大事です。そして、明日の試合で多くを学びたいと思います。そして、我々モンゴル代表の優れたパフォーマンス、長所をしっかり出していきたいと思います」 「日本の攻撃的なアクションにあふれたプレーに対して、しっかりと照準を合わせて、メンバーの面でも日本代表にしっかりと対応していく準備ができています。準備を実践することが大事だと思っています」 ──明日は元横綱の朝青龍も観に来ると言っていますが、何かチームに影響はあるのか 「とてもポジティブだと思います。自分たちの存在をしっかりと認めてくれていて、横綱が応援してくれる、サポートしてくれるということは、代表にとって心強いです。素晴らしいパフォーマンスを見せようとやる気が出ると思うので、良いことだと思います」 ──今回のメンバーの中でベストと考える選手のコンディションが起用に影響するか 「私はあまりたくさんのことを変えることは好きではなく、継続性を大事にしています。ただ、対戦相手のスタイルに合わせて、早い動きができる選手、経験のある選手、フィジカルに強い選手、ヘディングが強い選手を選びます。我々の日本代表のリサーチに基づいて、明日の選手をしっかり選んでいきます」 ──この日に向けてはどれぐらいの期間調整をして、準備をしてきたのか 「実は2年半前から準備を始めました。このレベルに達するために、私は2017年3月に監督に就任した時から、まず最初の目標はW杯の2次予選に出ることでした。そして6月にブルネイ戦の結果、目標が達成できました」 「明日の試合の準備に関しては、先週金曜日に集合して開始しました。モンゴルはリーグ戦が4月から10月までしかありません。その他の季節は寒すぎてプレーできません。ですので、年の初めやモンゴルでプレーできないときは、海外で合宿をしたりして、しっかりとした一環のプロセスの下、一連の準備を行っています」 「JFAの皆様が、我々モンゴル代表、そして女子サッカーに対しても、非常に大きなサポートをしてくださっています。モンゴル協会と日本サッカー協会は良い関係を育んでおり、常日頃のご支援に感謝します」 2019.10.09 20:15 Wed5
