タヒチが歴史的ゴールも、ナイジェリアが力の差を見せて白星発進《コンフェデレーションズカップ2013》

17日に行われたコンフェデレーションズカップ・グループB第1節、タヒチvsナイジェリアは、1-6でナイジェリアが勝利を収めた。

試合は予想どおりのスタートになった。アフリカ王者のナイジェリアが、オセアニア王者のタヒチに圧倒的な力の差を見せつけていく。

開始5分、ナイジェリアはDFエチジレのミドルシュートがタヒチDF2人に当たってコースが変わる幸運もあり、あっさり先制点が決まった。さらに5分後、タヒチDFのパスミスを見逃さず、ナイジェリアはFWオドゥアマディが追加点。開始10分で、波乱が起きないことを確信させた。

しかし、格上への挑戦であることはタヒチイレブンも十分承知の上。気持ちを落とさずにナイジェリアに立ち向かった。

ナイジェリアは10分までに奪った2点のリードで気持ちが緩んだのか、球際での強さが見られず、時折突破を許す。

それでも26分、次のゴールもナイジェリアが決めた。左サイドからクロスを入れると、相手GKサミンが取りこぼし、オドゥアマディが拾って3点目。

その後もナイジェリアが押し込むが、タヒチGKサミンはミスを引きずらず、相手の決定機を阻止する場面もあり、3点差で折り返した。

後半に入ってもアグレッシブな姿勢を続けるタヒチは、54分に歴史的なゴールを決める。左からのCKを得ると、ファーサイドのDFジョナタン・テハウが得意のヘッドで合わせてゴールへ。主要国際大会初出場のタヒチが歓喜に包まれた。

しかし、懸命に走って運動量が落ちてきたタヒチに対して、格下にこれ以上追い上げられるわけにはいかないナイジェリアは4点目を奪いにいく。68分、高い位置でボールを奪ってオドゥアマディがペナルティエリア左に侵入すると、最後はジョナタン・テハウのオウンゴールという形でゴールネットが揺れて4-1。

76分には、タヒチの高いディフェンスラインの裏をついて最後はオドゥアマディがゴールを決め、4点差になる。オドゥアマディのハットトリックで突き放したナイジェリアは、80分にエチジレが決めてトドメを刺した。

それでも戦う気持ちを失わないタヒチは、88分、ロングボール一本にジョナタン・テハウが抜け出してGKの前でヘディングシュートを放つが、これはわずかに枠の左へ。2点目を奪うことは叶わず、ナイジェリアとの一戦を終えた。

グループB第2節は、21日に開催予定。白星発進のナイジェリアはウルグアイと、敗れたタヒチはスペインと対戦する。
提供:goal.com