聖パウ・ロペス躍動のローマが敵地で先勝! アヤックスはPK失敗響き公式戦25試合ぶりの敗戦…《EL》
2021.04.09 06:24 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグ、アヤックスvsローマが8日にヨハン・クライフ・アレナで行われ、アウェイのローマが1-2で先勝した。
チャンピオンズリーグ(CL)敗退組として決勝トーナメントからの参加となったアヤックスは、ラウンド32でリーグ・アン首位のリール、ラウンド16でスイス王者のヤング・ボーイズをいずれも連勝で撃破。準優勝した2016-17シーズン以来のベスト8進出を果たした。公式戦24試合無敗(21勝3分け)と抜群の安定感を誇るオランダ屈指の名門は負傷のブリントの不在、主力2選手不在のGKにスヘルペンをスクランブル起用も、タディッチやクラーセン、タグリアフィコら主力がスタメンに並んだ。
一方、グループステージからの参戦となったローマは決勝トーナメントでフォンセカ監督の古巣であるブラガ、シャフタールを相手にいずれも連勝を飾り、準々決勝へ駒を進めた。7位に甘んじるセリエAにおいて直近3戦未勝利と苦境が続く中で臨んだ一戦ではムヒタリアン、スモーリング、エル・シャーラウィらを欠くもイバニェス、ヴェレトゥ、ジェコらが先発に復帰した。
ハイライン・ハイプレスでローマのビルドアップに強い圧力をかけるアヤックスが、良い守備から試合の主導権を握る。GKパウ・ロペスを絡めてショートパスでの前進を図るアウェイチームのミスを誘発し、幾度か良い形でのショートカウンターでゴールチャンスを窺う。
一方、繋ぎのミスが目立ってリズムを出せないローマも、サイドに流れてボールを引き出すジェコを起点に幾度か相手を引っくり返す。そして、手数をかけない攻めからジェコやペッレグリーニが決定機に顔を出す。11分にはボックス右のジェコ、16分にはクリスタンテがボックス手前から強烈なミドルシュートを狙うも、ここはGKスヘルペンの好守に阻まれた。
崩しの精度、アタッキングサードでの積極性を欠きなかなかフィニッシュまで持ち込めないアヤックスだが、32分にはアントニーのパスをボックス右で受けたタディッチに絶好のシュートチャンス。だが、相手DFの寄せもあり、シュートを枠の左に外してしまう。
それでも、前半からプレッシャーをかけ続けてきたことが奏功してか、相手のミスを突き先制点を奪う。39分、ディアワラの中途半端なバックパスをボックス手前でかっさらったクラーセンがボックス右に走り込んだタディッチにボールを預けてゴール前に飛び出すと、丁寧なリターンパスを冷静に右足で流し込んだ。
さらに、動揺が見えるアウェイチームの隙を見逃さないアヤックスは直後の41分にも左サイドに流れたタディッチからの斜めのラストパスに反応したアントニーがボックス内でGKと一対一の決定機を迎えるが、これはGKパウ・ロペスのビッグセーブに阻まれた。
守護神のビッグセーブで何とか1点差で試合を折り返したローマだが、後半の入りも相手のハイプレスに苦戦。ビルドアップのミスから相手に流れを渡すと、52分には自陣深くでの繋ぎのミスからボールを失い、焦ったDFイバニェスがタディッチをボックス内で倒してしまい、痛恨のPK献上。だが、キッカーのタディッチが中央を狙ったPKはGKパウ・ロペスが見事な読みではじき出した。
この値千金のPKストップによって息を吹き返したローマは直後にブルーノ・ペレスのクロスからジェコが惜しいヘディングシュートを放つと、今度は相手のミスから同点に追いつく。
57分、ペドロの仕掛けで得たボックス手前中央好位置のFKの場面でキッカーのペッレグリーニが低い弾道のシュートを放つ。これはGKスヘルペンの守備範囲も、ヨーロッパのコンペティションデビューの21歳はファンブルしてしまい、ゴールネットに吸い込まれた。
互いにミスから1点ずつを奪い合うイーブンな展開も、アウェイゴールを手にして勢いづくローマが、ジェコやペッレグリーニのキープ力を生かした攻めから両ウイングバックの攻撃参加を促し、より攻勢を強めていく。
その後、アヤックスは存在感を欠いたネレスを下げてブロビーを投入すると、後半半ばを過ぎて再びリズムを取り戻す。68分にはセットプレーの二次攻撃からタグリアフィコのボレーシュート、69分にはタディッチの完璧なスルーパスに反応したブロビーがゴール前で絶好機も、GKパウ・ロペスの見事なセーブに阻止される。
以降もアントニーやタディッチの決定機をことごとく防ぐローマの守護神の奮闘が光る中、試合は1-1の均衡が保たれる。そういった中、パウ・ロペスに自身の窮地を救われたローマの若きDFが最後の最後に大仕事を果たした。
87分、左CKの場面でキッカーのペッレグリーニが入れたクロスが相手DFにクリアされてファーに流れると、これを胸トラップしたイバニェスが強烈な左足のボレーシュートをゴールネットに突き刺し、PK献上を補って余りある逆転ゴールを挙げた。
そして、この試合で初めてリードを手にしたローマはホームチームの猛攻を一丸となった守備で撥ね返し、敵地で会心の逆転勝利を挙げた。一方、戦前の懸念材料だったスヘルペンのミスとタディッチのPK失敗が響いたアヤックスは、公式戦25試合ぶりの敗戦を喫することになった。
チャンピオンズリーグ(CL)敗退組として決勝トーナメントからの参加となったアヤックスは、ラウンド32でリーグ・アン首位のリール、ラウンド16でスイス王者のヤング・ボーイズをいずれも連勝で撃破。準優勝した2016-17シーズン以来のベスト8進出を果たした。公式戦24試合無敗(21勝3分け)と抜群の安定感を誇るオランダ屈指の名門は負傷のブリントの不在、主力2選手不在のGKにスヘルペンをスクランブル起用も、タディッチやクラーセン、タグリアフィコら主力がスタメンに並んだ。
一方、グループステージからの参戦となったローマは決勝トーナメントでフォンセカ監督の古巣であるブラガ、シャフタールを相手にいずれも連勝を飾り、準々決勝へ駒を進めた。7位に甘んじるセリエAにおいて直近3戦未勝利と苦境が続く中で臨んだ一戦ではムヒタリアン、スモーリング、エル・シャーラウィらを欠くもイバニェス、ヴェレトゥ、ジェコらが先発に復帰した。
一方、繋ぎのミスが目立ってリズムを出せないローマも、サイドに流れてボールを引き出すジェコを起点に幾度か相手を引っくり返す。そして、手数をかけない攻めからジェコやペッレグリーニが決定機に顔を出す。11分にはボックス右のジェコ、16分にはクリスタンテがボックス手前から強烈なミドルシュートを狙うも、ここはGKスヘルペンの好守に阻まれた。
その後も両者の狙いが窺える拮抗した攻防が繰り広げられる中、ローマサイドにアクシデント発生。ロングスプリントした際に左足のハムストリングを痛めたスピナッツォーラが一度はプレーに復帰も自らピッチに座り込み、29分にカラフィオーリがスクランブル投入された。
崩しの精度、アタッキングサードでの積極性を欠きなかなかフィニッシュまで持ち込めないアヤックスだが、32分にはアントニーのパスをボックス右で受けたタディッチに絶好のシュートチャンス。だが、相手DFの寄せもあり、シュートを枠の左に外してしまう。
それでも、前半からプレッシャーをかけ続けてきたことが奏功してか、相手のミスを突き先制点を奪う。39分、ディアワラの中途半端なバックパスをボックス手前でかっさらったクラーセンがボックス右に走り込んだタディッチにボールを預けてゴール前に飛び出すと、丁寧なリターンパスを冷静に右足で流し込んだ。
さらに、動揺が見えるアウェイチームの隙を見逃さないアヤックスは直後の41分にも左サイドに流れたタディッチからの斜めのラストパスに反応したアントニーがボックス内でGKと一対一の決定機を迎えるが、これはGKパウ・ロペスのビッグセーブに阻まれた。
守護神のビッグセーブで何とか1点差で試合を折り返したローマだが、後半の入りも相手のハイプレスに苦戦。ビルドアップのミスから相手に流れを渡すと、52分には自陣深くでの繋ぎのミスからボールを失い、焦ったDFイバニェスがタディッチをボックス内で倒してしまい、痛恨のPK献上。だが、キッカーのタディッチが中央を狙ったPKはGKパウ・ロペスが見事な読みではじき出した。
この値千金のPKストップによって息を吹き返したローマは直後にブルーノ・ペレスのクロスからジェコが惜しいヘディングシュートを放つと、今度は相手のミスから同点に追いつく。
57分、ペドロの仕掛けで得たボックス手前中央好位置のFKの場面でキッカーのペッレグリーニが低い弾道のシュートを放つ。これはGKスヘルペンの守備範囲も、ヨーロッパのコンペティションデビューの21歳はファンブルしてしまい、ゴールネットに吸い込まれた。
互いにミスから1点ずつを奪い合うイーブンな展開も、アウェイゴールを手にして勢いづくローマが、ジェコやペッレグリーニのキープ力を生かした攻めから両ウイングバックの攻撃参加を促し、より攻勢を強めていく。
その後、アヤックスは存在感を欠いたネレスを下げてブロビーを投入すると、後半半ばを過ぎて再びリズムを取り戻す。68分にはセットプレーの二次攻撃からタグリアフィコのボレーシュート、69分にはタディッチの完璧なスルーパスに反応したブロビーがゴール前で絶好機も、GKパウ・ロペスの見事なセーブに阻止される。
以降もアントニーやタディッチの決定機をことごとく防ぐローマの守護神の奮闘が光る中、試合は1-1の均衡が保たれる。そういった中、パウ・ロペスに自身の窮地を救われたローマの若きDFが最後の最後に大仕事を果たした。
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そして、この試合で初めてリードを手にしたローマはホームチームの猛攻を一丸となった守備で撥ね返し、敵地で会心の逆転勝利を挙げた。一方、戦前の懸念材料だったスヘルペンのミスとタディッチのPK失敗が響いたアヤックスは、公式戦25試合ぶりの敗戦を喫することになった。
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