ルーマニア史上最高のGK、“雄猫” ロボントがディフレクションシュートを驚愕のアクロバティックセーブ【アンビリーバブル・セーブス】
2020.07.31 13:00 Fri
たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。
今回は、元ルーマニア代表GKボグダン・ロボント氏がアヤックス時代に見せたスーパーセーブだ。
故郷ルーマニアの強豪ラピド・ブカレストでブレイクすると、2000年にオランダの名門アヤックスに加入したロボント。ケガに苦しみながらも一時は正守護神を務めるなど、ルーマニア史上最高のGKと言われた名手だ。
1stレグはホームで0-0とスコアレスドローに終わっていたアヤックス。2ndレグでも拮抗した試合の入りとなる中、23分、ミランに決定機が訪れる。
アヤックス陣内のボックス右外でFKを獲得したミランは、MFマヌエル・ルイ・コスタがクロスを上げる。ミラン攻撃陣のシュートをアヤックスDFが数回に渡りブロックし、混戦となると、MFマッシモ・アンブロジーニがボックス手前でフリーになっていたMFクリスティアン・ブロッキへと落とすと、そのままブロッキがミドルシュートを放つ。
低く抑えられたボールは、ボックス内でアヤックスDFに当たりディフレクト。ロボントが反応した反対へと方向を変える。
アヤックスにとっては不運な得点になるかと思いきや、ロボントが素早く体勢を整えると、ボールが飛んでいくゴール右隅へ飛ぶと、アクロバティックなセーブ。ディフレクションをものともしないスーパーセーブを見せた。
ロボント渾身のセーブでスコアを0-0に保ったアヤックスだったが、この後は打ち合いとなり、2-2で迎えた試合終了間際の90分に勝ち越しを許し、3-2で惜しくも敗れている。
◆“雄猫” ロボントが見せたアクロバティックなセーブ
故郷ルーマニアの強豪ラピド・ブカレストでブレイクすると、2000年にオランダの名門アヤックスに加入したロボント。ケガに苦しみながらも一時は正守護神を務めるなど、ルーマニア史上最高のGKと言われた名手だ。
185cmとGKの中では比較的低い身長ながら、機敏でアクロバティックなセービングから、“雄猫”の異名をとったロボントだが、2003年4月23日に行われた、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのミラン戦では、まさに“雄猫”というようなアクロバティックなセーブを見せている。
1stレグはホームで0-0とスコアレスドローに終わっていたアヤックス。2ndレグでも拮抗した試合の入りとなる中、23分、ミランに決定機が訪れる。
アヤックス陣内のボックス右外でFKを獲得したミランは、MFマヌエル・ルイ・コスタがクロスを上げる。ミラン攻撃陣のシュートをアヤックスDFが数回に渡りブロックし、混戦となると、MFマッシモ・アンブロジーニがボックス手前でフリーになっていたMFクリスティアン・ブロッキへと落とすと、そのままブロッキがミドルシュートを放つ。
低く抑えられたボールは、ボックス内でアヤックスDFに当たりディフレクト。ロボントが反応した反対へと方向を変える。
アヤックスにとっては不運な得点になるかと思いきや、ロボントが素早く体勢を整えると、ボールが飛んでいくゴール右隅へ飛ぶと、アクロバティックなセーブ。ディフレクションをものともしないスーパーセーブを見せた。
ロボント渾身のセーブでスコアを0-0に保ったアヤックスだったが、この後は打ち合いとなり、2-2で迎えた試合終了間際の90分に勝ち越しを許し、3-2で惜しくも敗れている。
ボグダン・ロボントの関連記事
アヤックスの関連記事
エールディビジの関連記事
|
アヤックスの人気記事ランキング
1
名手ファン・デル・ファールトの長男ダミアンがアヤックスと長期契約…世代別オランダ代表に名を連ねる18歳
アヤックスがラファエル・ファン・デル・ファールト氏の長男と長期契約を結んだ。 絶大なタレント性でサッカーファンを魅了した左足の名手、元オランダ代表MFファン・デル・ファールト氏。アヤックスやハンブルガーSV、レアル・マドリー、トッテナム等で活躍した。 その長男は、元日本代表FW高原直泰氏とともにプレーしたハンブルガー時代に生まれた、ダミアン・ファン・デル・ファールト(18)。 少年時代は父親の移籍に伴い、ドイツ、デンマーク等で生活し、2023年にアヤックスのU-18チームへ入団。昨夏U-19チームに昇格し、世代別のオランダ代表にも名を連ねている。 父の古巣でもあるアヤックスとはU-19昇格と同時に新契約を締結も、7日、新たに2029年6月までの契約延長にサイン。近い将来のトップチーム昇格が念頭にあるのは間違いないだろう。 アヤックスのフットボール・ダイレクター(FD)を務めるマリジン・ボイカー氏いわく、ダミアンは父ラファエルと同じく攻撃的MFで、より守備にも協力的な現代型のフットボーラー。 「彼との契約延長を嬉しく思う。ダイナミックな攻撃的MFで、ボックス内への侵入も多い。何より優れたキック精度とテクニックがあり、エネルギッシュなプレッシングも魅力的だ」 「次のステップはヨング・アヤックス(オランダ2部/セカンドチーム)に上がること。今後数年間でさらなる成長があると確信しているよ」 <span class="paragraph-title">【写真/2枚目】ファン・デル・ファールト親子</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="hu" dir="ltr">It’s a ‘Van der Vaart’ thing <br><br>Damián 2029 </p>— AFC Ajax (@AFCAjax) <a href="https://twitter.com/AFCAjax/status/1876698684404207889?ref_src=twsrc%5Etfw">January 7, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.08 14:20 Wed2
ローマがオランダ代表DFレンシュ獲得を公式発表! 多才なSBが4年契約で加入
ローマは23日、アヤックスからオランダ代表DFデヴィン・レンシュ(21)を完全移籍で獲得したことを発表した。背番号は「2」に決定。契約期間は2029年6月30日までとなる。 なお、移籍市場に精通するジャーナリストのニコロ・スキラ氏によれば、今シーズン限りでアヤックスとの契約が満了する21歳DFの移籍金は500万ユーロ(約8億1000万円)になったという。 レンシュはスリナムにもルーツを持つ右サイドバック。オランダ屈指の名門アヤックスのアカデミーで育ち、2020年11月にファーストチーム昇格。これまで公式戦150試合近くに出場している。また、アンダー世代での代表歴も多く、U-21オランダ代表ではキャプテンも務めていたエリート。 179㎝と上背はないものの、それを補って余りあるアスリート能力、アヤックス仕込みの優れたパスセンスを有する万能型DFは両足を遜色なく操り、センターバックや左サイドバックもこなす多才さが最大の特長。 ローマでは左右のウイングバックを主戦場に、3バックのサイドでもプレーすることになりそうだ。 2025.01.24 06:30 Fri3
尋常じゃない変化!フランク・デ・ブールの驚愕FK【ビューティフル・フリーキック】
サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。 今回は、元オランダ代表DFフランク・デ・ブール氏がアヤックス時代に決めたフリーキックだ。 <div id="cws_ad">◆尋常じゃない変化!<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJJMEk3bmVVaCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> 現役時代はアヤックスやバルセロナなどでプレーし、オランダ代表としても活躍したデ・ブール氏。アヤックス時代には双子の兄弟であるロナルドとともにチャンピオンズリーグ(CL)優勝も経験している。 ロナルドとは違い守備的なポジションを得意としたデ・ブール氏は正確な左足のキックを武器としており、1995年4月16日に行われたオランダリーグ第29節のフローニンヘン戦では、素晴らしいFKを見せている。 1点を先制したアヤックスは、ゴールほぼ正面の好位置でFKを獲得すると、キッカーを務めたデ・ブールは、凛としたフォームから左足を振り抜く。 壁のわずかな隙間を縫っていったシュートは、そこから尋常ではない変化を見せ、相手GKから逃げるようにゴール右のポストに当たってゴールネットを揺らした。 このシーズンのデ・ブール氏はDFながら公式戦48試合12ゴールと二桁得点をマーク。チームも圧巻の強さでCL&国内リーグ戴冠を達成した。 2020.08.13 11:00 Thu4
欧州5大リーグ以外で最も市場価値が高い選手は…やはり際立つポルトガル勢
欧州5大リーグ以外で最も市場価値が高い選手は…。 15日、スイスのスポーツ研究国際センター(CIES)サッカー観測所が、欧州5大リーグ以外でプレーする選手の中から、市場価値が最も高い10選手を発表した。 10人中6人を占めたのがプリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)勢。またトップ3はいずれもポルトガル代表選手。若手の登竜門として名高いベンフィカ、スポルティングCP、ポルトは、市場価値が高い選手を生み出し続けているようだ。 一方で、欧州外から唯一ランクインしたのは、今夏のレアル・マドリー移籍が決定しているパウメイラスのブラジル代表FWエンドリッキ(17)。ポスト・ネイマールは4位に食い込んでいる。 1位 DFアントニオ・シウバ(20) 所属:ベンフィカ 市場価値:1億1400万ユーロ(約187億円) 代表チーム:ポルトガル代表 2位 MFジョアン・ネヴェス(19) 所属:ベンフィカ 市場価値:9500万ユーロ(約156億円) 代表チーム:ポルトガル代表 3位 DFゴンサロ・イナシオ(22) 所属:スポルティングCP 市場価値:8700万ユーロ(約143億円) 代表チーム:ポルトガル代表 4位 FWエンドリッキ(17) 所属:パウメイラス 市場価値:8000万ユーロ(約131億円) 代表チーム:ブラジル代表 5位 DFウスマーヌ・ディオマンデ(20) 所属:スポルティングCP 市場価値:7800万ユーロ(約128億円) 代表チーム:コートジボワール代表 6位 ヨレル・ハト(18) 所属:アヤックス 市場価値:7800万ユーロ(約128億円) 代表チーム:U-21オランダ代表 7位 アナトリー・トルビン 所属:ベンフィカ 市場価値:7200万ユーロ(約118億円) 代表チーム:ウクライナ代表 8位 GKジオゴ・コスタ(24) 所属:ポルト 市場価値:7100万ユーロ(約116億円) 代表チーム:ポルトガル代表 9位 FWブライアン・ブロビー(22) 所属:アヤックス 市場価値:6900万ユーロ(約113億円) 代表チーム:オランダ代表 10位 MFケネス・テイラー(21) 所属:アヤックス 市場価値:6600万ユーロ(約108億円) 代表チーム:U-21オランダ代表 2024.03.22 14:35 Fri5