39歳パラシオがセリエA最年長のトリプレッタ達成! 冨安復帰のボローニャがヴィオラと壮絶ドロー!《セリエA》

2021.05.03 00:49 Mon
Getty Images
セリエA第34節、ボローニャvsフィオレンティーナが2日にスタディオ・レナート・ダッラーラで行われ、3-3のドローに終わった。なお、ボローニャのDF冨安健洋は先発し76分までプレーした。

ボトムハーフに沈む12位のボローニャ(勝ち点38)と、14位のフィオレンティーナ(勝ち点34)による一戦。3戦ぶりの白星を目指すボローニャは4月3日のインテル戦で負傷交代して以降、4試合連続で欠場していた冨安が3バックの右で先発復帰を果たした。

立ち上がりから拮抗した展開が続く中、冨安は守備時に中央のスペースをきっちり埋めながら攻撃時はウイングバックのオルソリーニとの連携からオーバーラップ、インナーラップを交えた攻撃参加でアクセントをつける。
互いに決定機まであと一歩という場面が目立ったが、アウェイチームが意外な形から先手を奪う。22分、ボックス手前でプルガルが放ったミドルシュートをボックス内のDFスマオロが手を使ってブロックし、フィオレンティーナにPKが与えられる。これをキッカーのヴラホビッチが冷静に右隅へ突き刺し、3戦連発となる今季18点目とした。

先にゴールを許すも、相手のルーズな最終ラインの背後を効果的に突くボローニャは31分、右サイドから味方とのワンツーで中央に切り込んだヴィニャートからの絶妙なスルーパスに抜け出したパラシオがゴール前でGKとの一対一を制して、早い時間帯に試合を振り出しに戻した。
これで流れを掴んだボローニャは35分にもヴィニャートからのスルーパスに抜け出したバロウがボックス内でGKと一対一の絶好機を迎えるが、ここはヴィオラの守護神ドラゴウスキの勇敢な飛び出しに阻まれ逆転ゴールとはならず。その後、前半終了間際にかけてはフィオレンティーナが押し返すも、1-1のイーブンでの折り返しとなった。

互いに選手交代なしで臨んだ後半は睨み合いの状況が続く。相手陣内の深い位置まで運んでクロスやラストパスを狙うが、精度を欠きなかなかフィニッシュの数が増えていかない。

それでも、64分には相手陣内右サイドでヴェヌッティが入れた柔らかなクロスに飛び込んだボナヴェントゥーラが右足を懸命に伸ばした見事なスライディングボレーで合わせ、両チームを通じて後半最初のシュートを勝ち越しゴールに繋げた。

しかし、すぐさま反撃を見せるボローニャは71分、ボックス手前右でヴィニャートが上げたクロスをパラシオがダイビングヘッドで合わせ、ドッピエッタを達成。スコアを2-2のイーブンに戻す。

だが、直後の74分にはプルガルの左CKをファーに飛び込んだヴラホビッチが泥臭く押し込んでこちらもドッピエッタを達成し、ヴィオラが三度リードを手にした。

ホームで負けられないボローニャは76分、病み上がりの冨安を下げてアタッカーのスコフ・オルセンをピッチに送り出す。そして、ここから攻勢を強めると、20歳の新鋭と百戦錬磨のベテランストライカーが三度魅せる。

84分、ボックス左でボールを持ったヴィニャートが1点目と似たような形から絶妙な斜めのスルーパスをゴール前に走り込むパラシオに通すと、元アルゼンチン代表FWが冷静にGKとの一対一を制した。なお、39歳86日でのトリプレッタ達成となったパラシオはセリエA最年長でのトリプレッタ達成者となった。

3-3の壮絶な打ち合いとなった中、試合終盤にかけても4点目を目指して白熱の攻防を見せた両者だったが、試合はこのままタイムアップ。ヴラホビッチ、パラシオと両チームの主力アタッカーが輝きを放った一戦は痛み分けのドローとなった。

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