中国でプレーするイタリア代表FWエル・シャーラウィ「イタリアが恋しい」…中国国内の現況ついても語る

2020.03.27 16:15 Fri
Getty Images
上海申花のイタリア代表FWステファン・エル・シャーラウィ(27)がイタリアへの想いと中国国内の現状について語った。エル・シャーラウィは、ミランやローマなどのクラブで活躍し、セリエA通算195試合で55ゴールを記録。しかし、2019年夏にローマから移籍金1600万ユーロ(約19億円)で上海申花へ移籍し、2022年6月までとなる大型契約を結んでいた。

自身にとって2シーズン目の中国挑戦となるはずだったが、2020年2月に武漢を発生源として新型コロナウイルス(COVID-19)が蔓延。中国スーパーリーグも開幕が延期となっている状況だ。

そんなエル・シャーラウィは、イタリア『スカイ・スポーツ』に対して中国との文化の違いを実感したことなどを語り、イタリアを恋しがっていると明かした。
「僕は、フットボールに関することだけじゃなく、ローマに多くのものを残してきた。(ローマにいたときは)自分が家族の一部のように感じた。イタリアが恋しいよ。全てが恋しい、両親さえも恋しいよ」

「自分の知っているものとは、全く異なる世界に放り込まれたとき、人は多くのものを恋しいと思うものさ」
「幸運なことに、イタリア代表のおかげで僕はイタリアに戻る機会が多くあった。だから連絡は取り続けているよ」

また、中国国内の新型コロナウイルスの状況については、「改善している」とし、回復しつつある中国の状況は「全世界にとって希望のメッセージ」であると主張した。

「状況はかなり良くなっている。(上海は)息を吹き返している都市だし、国全体についてもそうだ。僕たちは上手くやっている。(中国での状況が改善していることは)全世界への希望のメッセージだ」

「今では僕の家からたくさんの人通りを見ることができるし、人々も外出し始めている。これは良い兆候だと思う。一番酷いときには地域が丸ごと閉鎖されていたからね」

「今ではレストランやバーに行くことができるようになっている。これは大きな勝利だと思う」

しかし、リーグの中断については、自身のイタリア代表招集への影響を危惧しているようで、ユーロ2020の来年への延期が決まった今でも、セリエA復帰への意思があることを示唆した。

「状況を加味して、クラブと一緒に解決策を見つけようとしたんだ。1月にリーグの延期が決まったとき、延期がいつまで続くかも分からなかった」

「3月の代表戦もあったし、じっとしていられなかったんだ。チームにとって解決策を探すようにクラブにお願いしたんだ。ユーロへの出場を優先していたからね。僕はプレーしたかったし、中止することは生産的でなかった」

「今僕は上海申花の選手だ。だからチームのために結果を出すことを考えなければならない。(移籍については)今は話せないよ」

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江坂任が決勝点アシスト! 蔚山HDがACLE6戦目で遂に初勝利、上海申花は逆転負け【ACLE2024-25】

4日、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)リーグステージ第6節の上海申花vs蔚山HD FCの試合が上海体育場で行われ、1-2で蔚山が勝利した。 ここまで2勝で勝ち点7の上海申花と5連敗で最下位の蔚山HDの戦い。蔚山のMF江坂任はこの試合も先発出場した。 勝利して上位に食い込みたい上海と、とにかく初勝利が欲しい蔚山。ただ、蔚山は6名のベンチメンバーとアウェイゲームで選手を絞ってきた。 ボールポゼッションは蔚山が優勢な一方で、上海は中盤での集中した守備で何度もボールをインターセプト。デュエルでも上海が上回っていくと先にスコアを動かしたのは上海だった。 23分、左CKを獲得するとシェ・ポンフェイのクロスをアンドレ・ルイスがヘッド。これがゴール左に決まり、上海が先制に成功する。 先制した上海は多くの手数をかけずに素早く攻撃を仕掛ける形に。蔚山はボールを繋いでいくが、精度を欠いてしまい、決定機を作るに至らない。 1-0で迎えた後半も同じ構図で進んでいく。すると51分、マレレがドリブルで持ち出してボックス内に入るも蔚山がブロック。なんとか凌いでいく。 蔚山は54分にチャンス。波状攻撃を仕掛けると、ボックス内右でパスを受けたグスタフ・ルドヴィグソンが抜け出しシュートも、枠の左に外れてゴールとはならない。 攻勢を強めていく蔚山は、前からのプレスをやめないでいると56分にチャンス。相手のバックパスをヤゴ・カリエロが猛然と追いかけると、GKバオ・ヤーションと接触。VARチェックも入りPKが与えられると、ヤゴ・カリエロが落ち着いてゴール右に流し込み、蔚山が同点に追いつく。 しかし61分に上海がチャンス。左CKからのクロスをファーサイドで折り返すと、ジャン・シェンロンが押し込むがGKチョ・ヒョヌが触り左ポストを叩く。跳ね返りがゴールに入りそうだったが、江坂がこれをクリア。VARチェックでもノーゴールとなり事なきを得る。 すると66分、蔚山は右CKを獲得すると江坂のクロスをボックス内でカン・ミヌが豪快ヘッド。これが決まり、蔚山が逆転に成功する。 今大会初勝利が見えてきた蔚山だったが、後半アディショナルタイム2分に大ピンチ。ボックス内左を仕掛けたフェイ・ナンドゥオが仕掛けると、ユン・イルロクが対応。フェイ・ナンドゥオが倒されたが、これはノーファウルとなった。 アディショナルタイム5分には左サイドからのクロスをキャハス・マレレがヘッドも、GKチョ・ヒョヌがセーブ。さらにアディショナルタイム6分には、左サイドの崩しからシュ・ハオヤンのクロスをアンドレ・ルイスが押し込みにいくが、蔚山が身体を張って守っていく。 最後まで上海が同点を目指していったが、蔚山が最後まで凌ぎ1-2で勝利。今大会初勝利を遂に記録した。 上海申花 1-2 蔚山HD 【上海】 アンドレ・ルイス(前23) 【蔚山】 ヤゴ・カリエロ(後12)[PK] カン・ミヌ(後21) 2024.12.04 23:07 Wed

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