パリ五輪前のU-23日本代表vsU-23フランス代表はNHK総合で放送、7月17日28時5分キックオフ

2024.06.28 22:15 Fri
Getty Images
日本サッカー協会(JFA)は28日、パリ・オリンピック前に行われるU-23日本代表vsU-23フランス代表のテレビ放送予定を発表した。

大岩剛監督率いるU-23日本代表はパリ・オリンピックの出場権を獲得。本大会ではパラグアイ、マリ、イスラエルとグループDで同居している。
大会前に日本はフランスで開催国であるフランスと対戦。元フランス代表FWのティエリ・アンリ監督率いる開催国と親善試合を行う。

試合は7月17日(水)の28時5分キックオフの予定。NHK総合にて生中継されることとなる。

本大会前の最後の調整の場。優勝候補でもあるフランス相手にどのような戦いを見せるのか、注目だ。

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日本サッカー協会は8日、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表のトレーニングパートナーとして5名を招集した。 先日に行われたパリ五輪メンバー発表会見で、大岩剛監督と山本昌邦ナショナルチームダイレクターはトレーニングパートナー招集の意向を明らかに。 その際に山本ナショナルチームダイレクターは、2028年のロサンゼルス・オリンピックの参加資格を持つU-19世代の選手の招集を示唆していた。 そして、今回発表されたトレーニングパートナーはGK荒木琉偉(ガンバ大阪ユース)、DF塩川桜道(流通経済大学)、DF本間ジャスティン(ヴィッセル神戸)、MF佐藤龍之介(FC東京)、FW神田奏真(川崎フロンターレ)の5選手となった。 トレーニングパートナーは、7月13日に日本を出発し、7月17日のU-23フランス代表との国際親善試合までチームに帯同する予定だ。 2024.07.08 16:29 Mon
大岩剛監督ら現場が望んだオーバーエージ(OA)枠の活用が叶わず、久保建英(レアル・ソシエダ)や鈴木唯人(ブレンビー)などパリ世代の面々も招集できなかった今回のパリ五輪に挑むU-23日本代表。欧州組は斉藤光毅(ロンメル)と三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、藤田譲瑠チマ・山本理仁(シント=トロイデン)、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)の5人という陣容になった。 その分、国内で活躍しているイキのいい選手の活躍が求められるということ。特に注目度が高まっているのが、首位を走るFC町田ゼルビアのドリブラー・平河悠だ。 今季ここまでJ1・17試合に出場(うち先発16試合)し、2ゴール4アシストという好結果を残している。彼の切れ味鋭い突破と仕掛けがあるからこそ、町田の頭抜けたタテの鋭さと推進力が発揮できている。それは多くの人が認めるところだろう。 とはいえ、平河は最初からエリート街道を歩んできた選手ではない。佐賀東高校から山梨学院大学を経由して町田という道のりを見ると、むしろ「雑草系」と言ってもいいかもしれない。 平河の存在が広く認識されるようになったのは、2021年から町田の特別指定選手となってから。ランコ・ポポヴィッチ監督(現:鹿島アントラーズ)に鍛えられ、2022年のJ2で16試合出場2ゴールという結果をマークしたあたりから「突破力のある若手アタッカー」と一目置かれるようになった。 その存在感が一気に高まったのが2023年。大卒新人としてJ2に本格参戦し、35試合出場6ゴールと大活躍。町田の史上初のJ1昇格の原動力となるのと同時に、大岩監督のお眼鏡にも叶い、パリ五輪代表候補入りを果たしたのだ。 最初は昨年6月の欧州遠征。オランダ戦で短時間、起用されるにとどまったが、その時点ではすでに「日本代表の名波浩コーチが代表に呼びたがっている」という噂も流れたほどだ。9月のAFC U23アジアカップ予選(バーレーン)も招集されたが、この時点ではまだ「斉藤光毅(ロンメル)や三戸舜介(スパルタ)の控え」という印象が強く、パリ五輪に行けたとしても、18人に生き残るのはかなり難しいと目された。 その流れが大きく変わったのが、2024年だ。最高峰リーグ初参戦の町田の快進撃に伴って、平河の評価も急上昇。左サイドから次々とドリブルで敵陣を切り裂いていく個の力というのは今季J1で抜きん出ている。その目覚ましい進化を見れば、大岩監督も彼を外すという選択肢はなくなるはず。4〜5月のAFC U23アジアカップ(カタール)の働きや実績も踏まえながら、最終的に平河を抜擢。東京五輪の頃には「自分がパリ世代という認識もしていなかった」という男が見事が下剋上をやってのけたのだ。 「年代別代表から入ってきた選手が多い世代でもある分、結束力っていうのは必ずあると思いますけど、自分はそれと違って急に入ってきた選手。去年の6月からなりますけど、そこでしっかりアピールができてこの結果に繋がったと思いますし、今後、(代表や五輪に)縁がないと思ってる人もチャンスがあると思ってもらえる選手になれたらいい」と本人も語気を強めていた。 佐藤恵允(ブレーメン)や関根大輝(柏レイソル)もそうだが「非エリート」の急成長というのは見る側もワクワクさせられる。A代表にも伊東純也(スタッド・ランス)や守田英正(スポルティングCP)のような人材がいるが、そういう選手がどんどん出てきて活躍してほしい。パリ五輪での日本の命運は彼らのような泥臭い頑張り屋に懸かっているのかもしれない。 加えて言うと、平河には目下、海外移籍話も浮上している。報道ベースだが、イングランド2部のブリストル・シティから正式オファーが届いていると言われており、本人もチャレンジする気満々だという。7月3日の五輪メンバー入り直後の取材対応時もそれを聞かれて「なかなかちょっと今は答えられないです」と発言。「今は五輪に集中するというところですか?」と聞かれて「そうですね…、はい」と複雑な表情を浮かべていた。 本人としては、五輪前に海外移籍が決まっていれば、松木玖生(FC東京)のようにそちらを優先したかった思いもあるのかもしれない。ただ、五輪に出ることでより格上のクラブからオファーが届く可能性もある。斉藤光毅も「世界中の見る目が変わる可能性がある大会」と鼻息が荒かったが、平河もパリで人々を驚かせればいい。自分が成功ロードをまい進したいと思うなら、千載一遇のチャンスをモノにするしかないのだ。 「サイドハーフに似たような特徴を持っている選手がいるので、自分はそれ以上のパフォーマンスを出すことが大事。守備のタスクというところは誰よりもできると思うので、90分間ハードワークを見せられたらいい」と目をギラつかせた平河。斉藤や三戸とどう使い分けされていくのか興味深いところだが、彼には彼のストロングを前面に押し出し、日本を勝たせる存在になってほしいものである。 <hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2024.07.05 16:00 Fri
4日、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバー18名が発表された。 大岩剛監督が選手を1人ずつ読み上げていくスタイルで行われたメンバー発表。GK鈴木彩艶(シント=トロイデン)やMF松木玖生(FC東京)らが招集されなかったことが話題となった。 また、オーバーエイジ(OA)も2008年の北京オリンピック以来使用せず、U-23のチームで臨むこととなった日本。予てからオリンピックには招集の拘束力が各協会にはなく、クラブの意向が重視されるため、海外組の招集は高いハードルとなることが予想されており、その通りの結果となった。 スペインでもそのことが話題に。レアル・ソシエダでプレーする日本代表MF久保建英は実はパリ・オリンピック世代。すでに東京オリンピックを経験しており、A代表の常連でもあることから、金メダル獲得に向けては大きな戦力になるとみなされていた一方で、招集の難しさも予想されていた。 スペイン『ムンド・デポルティーボ』は久保のパリ五輪不参加をピックアップ。「予想されていたことだが、正式に決まり、非常に嬉しいニュース」と伝えた。 ソシエダを率いるイマノル・アルグアシル監督は、久保のパリ・オリンピック行きについては容認しない方向性をすでに示しており、5月に来日した際にもパリ・オリンピック行きはなくなったと発言があった。 当然、日本サッカー協会(JFA)としては招集に可能性を見出したかったが、それは叶わず。ただ、ソシエダにとっては、新シーズンに向けて大きなニュースとなった。 ソシエダが拒否した理由は2つ。1つは、2023-24シーズンは稼働が多かったということ。ラ・リーガ、チャンピオンズリーグに加え、日本代表としての活動とアジアカップも戦った。多くの試合をこなした久保は、シーズン終盤にケガもあり、コンディションを落としていた。その二の舞は避けたかったということだろう。 そしてもう1つは、新シーズンに向けてソシエダで調整させたいということ。今回招集されなかったことで、9月の2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選までは、クラブ以外の活動がなくなり、プレシーズンからしっかり準備が可能になるということだ。 なお、久保以外にもMF鈴木唯人(ブレンビー)は招集できておらず、同様の理由と見られており、前述の鈴木や松木も同様の理由と見られている。OAが呼べなかった理由も想像に難くないが、今後も日本のアンダー世代は制限を受けることが増えそうだ。 2024.07.04 15:32 Thu
日本サッカー協会(JFA)は7月3日に都内で会見を開き、24日から始まるパリ五輪男子サッカーのU-23日本代表18名と、バックアップメンバー4名を発表した。大岩剛監督が1人ずつ名前を読み上げた18名は以下の通り。 GK/小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、野澤大志ブランドン(FC東京) DF/関根大輝(柏)、半田陸(G大阪)、大畑歩夢(浦和)、高井幸大(川崎F)、木村誠二(鳥栖)、西尾隆矢(C大阪) MF/藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、山本理仁(シント=トロイデン)、川崎颯太(京都)、三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、荒木遼太郎(FC東京) FW/平川悠(町田)、佐藤恵允(ヴェルダー・ブレーメン)、斉藤光毅(ロンメル)、藤尾翔太(町田)、細谷真大(柏) バックアップメンバーはGK/佐々木雅士(柏)、DF/鈴木海音(磐田)、MF/山田楓喜(東京V)、佐野航大(NECナイメヘン)。バックアップメンバーは18名にケガか体調不良があった場合、初戦の24時間前までメンバーの入れ替えは可能で、その後の変更・追加はできない。またU-19日本代表を中心に5名ほどのトレーニングパートナーを帯同させる予定でいる。 当初、大岩監督はOA枠の選手の招集を明言していた。特にCB陣は不安視されていただけに、板倉滉、町田浩樹、谷口彰悟に加えて遠藤航らの名前があがっていた。しかし、以前から山本昌邦NTDが繰り返し言っていたように、「選手の意思、クラブとの交渉もあり、移籍すると移籍先とも交渉しないといけない。監督が代われば監督とも交渉しないといけない。OA枠だけでなく久保建英や鈴木唯人も招集できなかった。困難な状況に置かれている」と海外組の招集の難しさに理解を求めた。 同様の理由で、当初はメンバー入りが濃厚と思われていたGK鈴木彩艶とMF松木玖生も移籍のため招集外となった。松木に関してはメンバー外になった理由を出身地の北海道新聞の記者が質問した。これに対し大岩監督は「選ばれていない個人の選手についてのコメントは遠慮したい。コンディションに問題があるわけではない」と述べるに止めた。しかし山本NTDが「移籍の可能性がある。オリンピックに招集するための確約がとれなかった」と舞台裏を明かした。 GKに関しては、U-23アジアカップで大活躍した小久保玲央ブライアンに加え、野澤大志ブランドンもFC東京で出場機会を増やすことで急成長しているため、2人がいれば十分だろう。痛いのは、荒木の今シーズンの躍進は松木とのコンビプレーがあったことだ。荒木がバイタルエリアに下がれば松木がトップに上がるなど、2人の補完関係がFC東京の躍進につながっている。ただ移籍話が浮上しているのであればやむを得ないだろう。 OA枠に関しては、板倉や町田、遠藤が使えればよかったが、中途半端なOA枠なら使わない方がいいといいうのが持論である。過去にOA枠を使わなかったのは96年アトランタ五輪と08年北京五輪で、いずれもグループリーグで敗退している。とはいえOA枠を使った04年アテネ五輪と16年リオ五輪もグループリーグで敗退しているため、OA枠の使用の有無が勝敗に影響を及ぼすとは限らない。 海外組の移籍の有無に加え、9月5日からは北中米W杯のアジア3次予選がスタートする。久保を含めて日本代表の主力はこちらに備える意味でも五輪を回避したのだろう。9月といえばシーズンが始まったばかり。コンディションもけして万全ではないはず。ヨーロッパから日本に戻って、蒸し暑さが残るなかでのホーム中国戦。そして翌週はバーレーンに飛んでのアウェー戦である。 前回カタールW杯予選でも初戦のホーム・オマーン戦に敗れ、第3戦のアウェー・サウジアラビア戦も落とした苦い経験がある。このため今回は第2戦のバーレーン戦と、またもや第3戦に組まれたアウェー・サウジアラビア戦が序盤の“ヤマ場”となるだろう。そうであるなら、いっそ五輪でOA枠を使わないという選択肢があってもいいと思う次第である。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカな 2024.07.04 14:30 Thu
パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表に選出された柏レイソルのDF関根大輝が、オリンピックへの意気込みを語った。 3日、日本サッカー協会(JFA)は、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバーを発表。大岩剛監督が1人1人の名前を読み上げる形で18名を発表していった。 登録メンバー18名、予備登録4名という狭き門の中、チーム事情や移籍の関係で驚きの落選もあったメンバー発表だった。 拓殖大学から1年前倒しで2024シーズンからプロ入りした関根は、右サイドバックのレギュラーに定着すると、U-23日本代表にも招集され、そのままパリ五輪行きを決めた。 チームメイトのFW細谷真大と共にパリ五輪に臨むことになるが、「2人で五輪に行けるのは嬉しいですし、同時に結果を残さないといけないので、そこにこだわりながら日本の勝利に貢献できるように頑張りたいと思います」とコメント。気を引き締めた。 積極的な攻撃参加が魅力の関根。高さもあり、ダイナミズムをもたらせるプレースタイルだが、「僕は攻撃の部分だと思います」と期待されている点について言及。「ただアジアカップではアシストもなかったのでそういう数字にはこだわりながら五輪を戦えたらいいかなと思います」と、得点に絡むプレーをしたいとした。 日本代表の右サイドバックはポジション争いが激しいが、関根にかかる期待もある。「この大会で活躍すれば人生が変わると思いますし、A代表が見えてくると思うので、まずはこの大会に集中して、自分の持っている力を出して、活躍していきたいなと思います」とコメント。オリンピックを飛躍のきっかけにしたいとした。 数字的な目標については「特にないです(笑)」と語ったが「(AFC U23アジアカップから)帰ってきてからアシストという部分にはこだわってやってきて、ただまだJリーグでもアシストをつけれていないので、そういう部分をパリでは多くつけられればいいかなと思っています」と、数字にこだわりたい気持ちは強いようだ。 代表入りして半年も経っていない関根だが、よく知った選手ばかり。「僕もみんなの特徴をわかっていますし、みんなも僕の特徴をわかっていると思うのでプレーしやすいですし、前のアジアカップで一体感も高まりましたし、そういう意味で本当にやりやすい良いチームなんじゃないかなと思います」と、一体感もあるとチームに自信を見せた。 「とにかく明るく元気にやっていければいいかなと思っています(笑)」と語る関根。大岩剛監督も口にした、“金メダル”については「ずっと目指してきた舞台なので、そこで最高の結果を得て日本に帰ってきたいので、そのためには絶対に金メダルを獲ってきたいと思います」と、強い意気込みを語った。 2024.07.03 22:05 Wed

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日本サッカー協会は8日、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表のトレーニングパートナーとして5名を招集した。 先日に行われたパリ五輪メンバー発表会見で、大岩剛監督と山本昌邦ナショナルチームダイレクターはトレーニングパートナー招集の意向を明らかに。 その際に山本ナショナルチームダイレクターは、2028年のロサンゼルス・オリンピックの参加資格を持つU-19世代の選手の招集を示唆していた。 そして、今回発表されたトレーニングパートナーはGK荒木琉偉(ガンバ大阪ユース)、DF塩川桜道(流通経済大学)、DF本間ジャスティン(ヴィッセル神戸)、MF佐藤龍之介(FC東京)、FW神田奏真(川崎フロンターレ)の5選手となった。 トレーニングパートナーは、7月13日に日本を出発し、7月17日のU-23フランス代表との国際親善試合までチームに帯同する予定だ。 2024.07.08 16:29 Mon
大岩剛監督ら現場が望んだオーバーエージ(OA)枠の活用が叶わず、久保建英(レアル・ソシエダ)や鈴木唯人(ブレンビー)などパリ世代の面々も招集できなかった今回のパリ五輪に挑むU-23日本代表。欧州組は斉藤光毅(ロンメル)と三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、藤田譲瑠チマ・山本理仁(シント=トロイデン)、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)の5人という陣容になった。 その分、国内で活躍しているイキのいい選手の活躍が求められるということ。特に注目度が高まっているのが、首位を走るFC町田ゼルビアのドリブラー・平河悠だ。 今季ここまでJ1・17試合に出場(うち先発16試合)し、2ゴール4アシストという好結果を残している。彼の切れ味鋭い突破と仕掛けがあるからこそ、町田の頭抜けたタテの鋭さと推進力が発揮できている。それは多くの人が認めるところだろう。 とはいえ、平河は最初からエリート街道を歩んできた選手ではない。佐賀東高校から山梨学院大学を経由して町田という道のりを見ると、むしろ「雑草系」と言ってもいいかもしれない。 平河の存在が広く認識されるようになったのは、2021年から町田の特別指定選手となってから。ランコ・ポポヴィッチ監督(現:鹿島アントラーズ)に鍛えられ、2022年のJ2で16試合出場2ゴールという結果をマークしたあたりから「突破力のある若手アタッカー」と一目置かれるようになった。 その存在感が一気に高まったのが2023年。大卒新人としてJ2に本格参戦し、35試合出場6ゴールと大活躍。町田の史上初のJ1昇格の原動力となるのと同時に、大岩監督のお眼鏡にも叶い、パリ五輪代表候補入りを果たしたのだ。 最初は昨年6月の欧州遠征。オランダ戦で短時間、起用されるにとどまったが、その時点ではすでに「日本代表の名波浩コーチが代表に呼びたがっている」という噂も流れたほどだ。9月のAFC U23アジアカップ予選(バーレーン)も招集されたが、この時点ではまだ「斉藤光毅(ロンメル)や三戸舜介(スパルタ)の控え」という印象が強く、パリ五輪に行けたとしても、18人に生き残るのはかなり難しいと目された。 その流れが大きく変わったのが、2024年だ。最高峰リーグ初参戦の町田の快進撃に伴って、平河の評価も急上昇。左サイドから次々とドリブルで敵陣を切り裂いていく個の力というのは今季J1で抜きん出ている。その目覚ましい進化を見れば、大岩監督も彼を外すという選択肢はなくなるはず。4〜5月のAFC U23アジアカップ(カタール)の働きや実績も踏まえながら、最終的に平河を抜擢。東京五輪の頃には「自分がパリ世代という認識もしていなかった」という男が見事が下剋上をやってのけたのだ。 「年代別代表から入ってきた選手が多い世代でもある分、結束力っていうのは必ずあると思いますけど、自分はそれと違って急に入ってきた選手。去年の6月からなりますけど、そこでしっかりアピールができてこの結果に繋がったと思いますし、今後、(代表や五輪に)縁がないと思ってる人もチャンスがあると思ってもらえる選手になれたらいい」と本人も語気を強めていた。 佐藤恵允(ブレーメン)や関根大輝(柏レイソル)もそうだが「非エリート」の急成長というのは見る側もワクワクさせられる。A代表にも伊東純也(スタッド・ランス)や守田英正(スポルティングCP)のような人材がいるが、そういう選手がどんどん出てきて活躍してほしい。パリ五輪での日本の命運は彼らのような泥臭い頑張り屋に懸かっているのかもしれない。 加えて言うと、平河には目下、海外移籍話も浮上している。報道ベースだが、イングランド2部のブリストル・シティから正式オファーが届いていると言われており、本人もチャレンジする気満々だという。7月3日の五輪メンバー入り直後の取材対応時もそれを聞かれて「なかなかちょっと今は答えられないです」と発言。「今は五輪に集中するというところですか?」と聞かれて「そうですね…、はい」と複雑な表情を浮かべていた。 本人としては、五輪前に海外移籍が決まっていれば、松木玖生(FC東京)のようにそちらを優先したかった思いもあるのかもしれない。ただ、五輪に出ることでより格上のクラブからオファーが届く可能性もある。斉藤光毅も「世界中の見る目が変わる可能性がある大会」と鼻息が荒かったが、平河もパリで人々を驚かせればいい。自分が成功ロードをまい進したいと思うなら、千載一遇のチャンスをモノにするしかないのだ。 「サイドハーフに似たような特徴を持っている選手がいるので、自分はそれ以上のパフォーマンスを出すことが大事。守備のタスクというところは誰よりもできると思うので、90分間ハードワークを見せられたらいい」と目をギラつかせた平河。斉藤や三戸とどう使い分けされていくのか興味深いところだが、彼には彼のストロングを前面に押し出し、日本を勝たせる存在になってほしいものである。 <hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2024.07.05 16:00 Fri
4日、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバー18名が発表された。 大岩剛監督が選手を1人ずつ読み上げていくスタイルで行われたメンバー発表。GK鈴木彩艶(シント=トロイデン)やMF松木玖生(FC東京)らが招集されなかったことが話題となった。 また、オーバーエイジ(OA)も2008年の北京オリンピック以来使用せず、U-23のチームで臨むこととなった日本。予てからオリンピックには招集の拘束力が各協会にはなく、クラブの意向が重視されるため、海外組の招集は高いハードルとなることが予想されており、その通りの結果となった。 スペインでもそのことが話題に。レアル・ソシエダでプレーする日本代表MF久保建英は実はパリ・オリンピック世代。すでに東京オリンピックを経験しており、A代表の常連でもあることから、金メダル獲得に向けては大きな戦力になるとみなされていた一方で、招集の難しさも予想されていた。 スペイン『ムンド・デポルティーボ』は久保のパリ五輪不参加をピックアップ。「予想されていたことだが、正式に決まり、非常に嬉しいニュース」と伝えた。 ソシエダを率いるイマノル・アルグアシル監督は、久保のパリ・オリンピック行きについては容認しない方向性をすでに示しており、5月に来日した際にもパリ・オリンピック行きはなくなったと発言があった。 当然、日本サッカー協会(JFA)としては招集に可能性を見出したかったが、それは叶わず。ただ、ソシエダにとっては、新シーズンに向けて大きなニュースとなった。 ソシエダが拒否した理由は2つ。1つは、2023-24シーズンは稼働が多かったということ。ラ・リーガ、チャンピオンズリーグに加え、日本代表としての活動とアジアカップも戦った。多くの試合をこなした久保は、シーズン終盤にケガもあり、コンディションを落としていた。その二の舞は避けたかったということだろう。 そしてもう1つは、新シーズンに向けてソシエダで調整させたいということ。今回招集されなかったことで、9月の2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選までは、クラブ以外の活動がなくなり、プレシーズンからしっかり準備が可能になるということだ。 なお、久保以外にもMF鈴木唯人(ブレンビー)は招集できておらず、同様の理由と見られており、前述の鈴木や松木も同様の理由と見られている。OAが呼べなかった理由も想像に難くないが、今後も日本のアンダー世代は制限を受けることが増えそうだ。 2024.07.04 15:32 Thu
日本サッカー協会(JFA)は7月3日に都内で会見を開き、24日から始まるパリ五輪男子サッカーのU-23日本代表18名と、バックアップメンバー4名を発表した。大岩剛監督が1人ずつ名前を読み上げた18名は以下の通り。 GK/小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、野澤大志ブランドン(FC東京) DF/関根大輝(柏)、半田陸(G大阪)、大畑歩夢(浦和)、高井幸大(川崎F)、木村誠二(鳥栖)、西尾隆矢(C大阪) MF/藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、山本理仁(シント=トロイデン)、川崎颯太(京都)、三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、荒木遼太郎(FC東京) FW/平川悠(町田)、佐藤恵允(ヴェルダー・ブレーメン)、斉藤光毅(ロンメル)、藤尾翔太(町田)、細谷真大(柏) バックアップメンバーはGK/佐々木雅士(柏)、DF/鈴木海音(磐田)、MF/山田楓喜(東京V)、佐野航大(NECナイメヘン)。バックアップメンバーは18名にケガか体調不良があった場合、初戦の24時間前までメンバーの入れ替えは可能で、その後の変更・追加はできない。またU-19日本代表を中心に5名ほどのトレーニングパートナーを帯同させる予定でいる。 当初、大岩監督はOA枠の選手の招集を明言していた。特にCB陣は不安視されていただけに、板倉滉、町田浩樹、谷口彰悟に加えて遠藤航らの名前があがっていた。しかし、以前から山本昌邦NTDが繰り返し言っていたように、「選手の意思、クラブとの交渉もあり、移籍すると移籍先とも交渉しないといけない。監督が代われば監督とも交渉しないといけない。OA枠だけでなく久保建英や鈴木唯人も招集できなかった。困難な状況に置かれている」と海外組の招集の難しさに理解を求めた。 同様の理由で、当初はメンバー入りが濃厚と思われていたGK鈴木彩艶とMF松木玖生も移籍のため招集外となった。松木に関してはメンバー外になった理由を出身地の北海道新聞の記者が質問した。これに対し大岩監督は「選ばれていない個人の選手についてのコメントは遠慮したい。コンディションに問題があるわけではない」と述べるに止めた。しかし山本NTDが「移籍の可能性がある。オリンピックに招集するための確約がとれなかった」と舞台裏を明かした。 GKに関しては、U-23アジアカップで大活躍した小久保玲央ブライアンに加え、野澤大志ブランドンもFC東京で出場機会を増やすことで急成長しているため、2人がいれば十分だろう。痛いのは、荒木の今シーズンの躍進は松木とのコンビプレーがあったことだ。荒木がバイタルエリアに下がれば松木がトップに上がるなど、2人の補完関係がFC東京の躍進につながっている。ただ移籍話が浮上しているのであればやむを得ないだろう。 OA枠に関しては、板倉や町田、遠藤が使えればよかったが、中途半端なOA枠なら使わない方がいいといいうのが持論である。過去にOA枠を使わなかったのは96年アトランタ五輪と08年北京五輪で、いずれもグループリーグで敗退している。とはいえOA枠を使った04年アテネ五輪と16年リオ五輪もグループリーグで敗退しているため、OA枠の使用の有無が勝敗に影響を及ぼすとは限らない。 海外組の移籍の有無に加え、9月5日からは北中米W杯のアジア3次予選がスタートする。久保を含めて日本代表の主力はこちらに備える意味でも五輪を回避したのだろう。9月といえばシーズンが始まったばかり。コンディションもけして万全ではないはず。ヨーロッパから日本に戻って、蒸し暑さが残るなかでのホーム中国戦。そして翌週はバーレーンに飛んでのアウェー戦である。 前回カタールW杯予選でも初戦のホーム・オマーン戦に敗れ、第3戦のアウェー・サウジアラビア戦も落とした苦い経験がある。このため今回は第2戦のバーレーン戦と、またもや第3戦に組まれたアウェー・サウジアラビア戦が序盤の“ヤマ場”となるだろう。そうであるなら、いっそ五輪でOA枠を使わないという選択肢があってもいいと思う次第である。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカな 2024.07.04 14:30 Thu
ブレーメンU-23のFW佐藤恵允(22)がパリ五輪U-23日本代表に選出されたことについて、ドイツ『ビルト』が驚きをもって伝えた。 3日、パリ五輪に臨むU-23日本代表メンバー18名が発表され、アジア最終予選を兼ねたAFC U23アジアカップの優勝メンバーである佐藤も名を連ねた。 佐藤は明治大学サッカー部を退部する形で、23-24シーズンからドイツ1部・ブンデスリーガのブレーメンへ。 ただ、地域リーグ(ブレーメン・リーガ/ドイツ5部相当)のブレーメンU-23が出発地点となり、昨季1年は公式戦14試合5得点1アシスト。トップチームではブンデスリーガ3試合のベンチ入りにとどまった。 『ビルト』は佐藤の五輪選出について「ブレーメンはナビ・ケイタのU-23ギニア代表入り(※)に続き、またもファンに驚きを提供。サトウに対する指名は当たり前ではない。5部リーグでしか試合経験を積んでおらず、それは大きな舞台(=五輪)には十分ではないからだ」とする。 (※)オーバーエイジ枠 それでも、「サトウはU-23アジア杯メンバーとして同大会の優勝、そして五輪出場権の獲得に貢献していた」と、これまでも大岩ジャパンの一員として歩んできたことを補足した。 『ビルト』はブレーメンのフットボール・ダイレクター、クレメンス・フリッツ氏の佐藤に対するコメントを紹介。佐藤は五輪後もU-23チームからトップ昇格を目指す挑戦が続くようだ。 「彼はチームへの貢献度が高い選手だ。我々としては、彼がプロフェッショナルのリーグへステップアップすることを確信している。しかし、一歩ずつ進まねばならない。今は地域リーグで己の価値を証明する必要がある」 2024.07.04 14:05 Thu

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パリ・オリンピックに臨むなでしこジャパンが8日、オリンピックに向けて始動した。 13日は、金沢でガーナ女子代表と対戦するなでしこ。メダル獲得に向けて準備していくなか、酷暑が襲っている。 初日は1時間半程度のトレーニングを実施。フィジカル的なものから、ボールを使ったミニゲームまで実施。選手たちは汗を流した。 初日のトレーニングを終えたDF清水梨紗(ウェストハム)がメディアの取材に応じた。 シーズンが終了してから時間が経っている中、「今回の初日に向けて動いてくるというのがチームからの提示でした」と、コンディションを上げてくるように伝えられていたという清水。「普通に練習できるようにとは言われていました」と、オフでありながらもコンディションは上げていたという。 この日は暑さもある中でのトレーニングとなったが、清水の声はよく出ていた。 「基本的にうるさいタイプではあるんですが、キツい練習こそみんなでやりたいので、意識しているというよりは、自分1人じゃないんだと言い聞かせているというか、励ましになる感じで、チーム全員でという思いが声につながっていると思います」 周りを鼓舞しつつ、自分も鼓舞しているという清水。年齢的にもチーム内では上の方になり、若干立場は変わったという。 「もう28歳になったので、自分自身だけのプレーではなく、他の選手についても気にかけていますし、言うところは言っているので、自分もしっかりやらないとという意識にはなっています。割と思っていることを伝えるようにしています」 自らの行動やパフォーマンスのためにも、周りにも厳しく言うことは言うという清水。その中で、パリ五輪に向けた初日については「13日までの試合まで時間はなくて、逆算してもこの初日にみんなが準備して来たことは伝わりましたし、自分もそこは意識していたので、良いスタートが切れたと思います」と、一定の手応えはあったようだ。 そのパリ五輪初戦では、世界女王のスペイン女子代表と対戦する。 「特に意識はしていないです」と、まだ意識は向いていないという清水。それでも「この練習もスペイン戦に繋がってくると思いますし、戦術どうこうではなく、コンディションだったり、自分自身のレベルアップだったりは繋がってくると思います」と、全てが五輪に繋がっていくものだと語った。 2024.07.08 23:20 Mon
パリ・オリンピックに臨むなでしこジャパンが8日、オリンピックに向けて始動した。 13日は、金沢でガーナ女子代表と対戦するなでしこ。メダル獲得に向けて準備していくなか、酷暑が襲っている。 初日は1時間半程度のトレーニングを実施。フィジカル的なものから、ボールを使ったミニゲームまで実施。選手たちは汗を流した。 初日のトレーニングを終えたFW浜野まいか(チェルシー)がメディアの取材に応じた。 自身初のオリンピックに臨む浜野。選出された時の心境については「楽しみということしかなかったです」と語り、「初めてのオリンピックでしたし、W杯ではああいう思いしかなかったので、楽しみでした」と、何よりも楽しみという感情が出たという。 友人たちと共に発表を見守っていたという浜野。「めっちゃ喜んでくれました」と友人たちの反応について語り、「嬉しい気持ちで、体の力が抜けました」と自身にもホッとした感情があったという。「ちょっとだけ」と涙したことも明かした。 浜野は2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)にも選出されたが、肩を負傷したことで満足行くプレーができなかった。 「まずロンドンで手術を受けて、この肩を治そうと。アジアの予選は出られなかったですけど、オリンピックに向けてですね」 「手術をしてからテストがあって、2カ月後ぐらいには、逆の手よりも強くなってしまって、逆の手をトレーニングしないといけないと言われてしまって。サッカーは使える筋肉にしないと意味がないので、チェルシーのフィジカルコーチの言葉を信じてやっていたという感じです」 肩を万全な状態にした結果、逆の手の方が弱くなってしまったというエピソードを語ってくれた浜野。あれから1年、FA女子スーパーリーグ(FAWSL)の強豪・チェルシーでプレーを続け、多くのものを得てきた。 「勝利のメンタリティというか、試合で勝たないと意味がないと思っています。意味はありますが、勝つことが全てだと思っているので、良いサッカーをして観客を魅了して、それでも勝つというなでしこらしさを出したいです」 勝利への飽くなき思いを語った浜野だが、オリンピックに懸ける思いは強いものがあった。 「中学1年生から東京オリンピックに出ることを目標にしていました」 「その時、おじいちゃんがガンで東京オリンピックに出るという思いでやっていて、サッカーノートにも東京オリンピックまであと何日何分何秒って書いていました」 3年前の東京オリンピック出場を夢みたが叶わず。それでも、パリの舞台に立つことはできる。 「観客を魅了して、感動を届けられるようなプレーをしたいと思います」と語った浜野。躍動し、そのスマイルで世界を笑顔にすることができるか注目だ。 2024.07.08 23:03 Mon
パリ・オリンピックに臨むなでしこジャパンが8日、オリンピックに向けて始動した。 13日は、金沢でガーナ女子代表と対戦するなでしこ。メダル獲得に向けて準備していくなか、酷暑が襲っている。 初日は1時間半程度のトレーニングを実施。フィジカル的なものから、ボールを使ったミニゲームまで実施。選手たちは汗を流した。 初日のトレーニングを終えたMF長野風花(リバプール)がメディアの取材に応じた。 夕方からのトレーニングだったが、日差しが照り付け、気温も下がらない中でのトレーニング。「1vs1で頭がボーッとしましたが、もうちょっとこの暑さに慣れて、パリまでにはしっかり良いコンディションを持っていきたいと思います」と長野は意気込んだ。 苦しい中でも暑熱対策も行っているなでしこジャパン。「中2日で総力戦になると思うので、1人1人が出ても出なくても必ず良い準備をすることが鍵になると思います」と、パリ五輪本大会での重要なことを長野は口にする。 普段はリバプールで過ごしている長野だが「リバプールは長袖長ズボンで寒そうにしていて、パリはそんなに離れていないのでどうなのかなと。暑いという情報は入っていないです」と、現地はそれほどではないとのこと。「この暑さに慣れていれば大丈夫かなと思います」と、日本の暑さで体を慣らしていくとした。 1年前の女子ワールドカップ(W杯)では、10番を背負い中盤を支えた。「上手くいかない時は試合でたくさんありますが、試合の中で結構コミュニケーションをとって立て直せるようになっているなと思います」と、この1年でのチームとしての成長を長野は語る。 数名の入れ替えはあるものの、大枠は変更していないなでしこジャパン。「最終予選もずっとこのメンバーをやってきていて、お互いがお互いの良さをわかっていて、どのようなプレーで生きるかもわかっているので、仲良しとかではなく、1人1人が高め合いながら、みんながチームのためにプレーして良い方向に出ていけばと思います」と、チームとしてブラッシュアップしていける環境だと語った。 パリ五輪初戦は世界女王のスペイン女子代表。W杯では勝利した相手だが大事な初戦となる。 「まずはどの戦いも本当に厳しいですが、初戦は自分たちがしっかり準備してきたものを出して、勢いに乗れるような内容、結果を出すことが大事だと思います」 「個人としては悔いのない大会にしたいので、初戦から全てを出してチームの勝利に貢献したいです」 そのスペイン戦に向けての準備については「スペインは年代別から去年のW杯までことあるごとに対戦しているので、お互いが相手のことを分かりきった上での試合になります。難しいものになりますけど、動ける身体をしっかり作っていくことが大事です」と、コンディションをしっかり整え、やるべきことを出せるかどうかがポイントになるとした。 誰もが望むのはW杯でのスペイン戦。「あれはミラクルではないですが、自分たちが守ってカウンターというのは狙いでした。スペイン相手に2度目は絶対ないと思うので、スペインの隙を突いていきたいです」と、相手もしっかりと日本を研究しているはずだと警戒した。 また、「絶対に持たれる時間もありますし、我慢しなければいけない時間も絶対にあるので、焦らずに持たせているという感覚をみんなで持って試合を進めていければと思います」と、メンタル的に追い込まれないように保っておくことが大事だと語った。 2024.07.08 22:27 Mon
パリ・オリンピックに臨むなでしこジャパンが8日、オリンピックに向けて始動した。 13日は、金沢でガーナ女子代表と対戦するなでしこ。メダル獲得に向けて準備していくなか、酷暑が襲っている。 初日は1時間半程度のトレーニングを実施。フィジカル的なものから、ボールを使ったミニゲームまで実施。選手たちは汗を流した。 初日のトレーニングを終えたMF長谷川唯(マンチェスター・シティ)がメディアの取材に応じた。 長谷川にとっては東京オリンピックに続いて2度目のオリンピック出場となる。 「2度目ですが、1つの大会ごとにチームや準備は違うので、このチームで戦う大会ということで楽しみですし、W杯で伸び代も見えたので、凄く楽しみです」 前回のオリンピックはコロナ禍での開催。「コロナ禍で観客の方もほとんどいない状況だったので、オリンピックという感覚が味わえたかというとそこまででした」と、オリンピックの盛り上がりというもの体感はし切れなかったが、「特別な大会ではありますし、小さい頃から目指してきた舞台なので、思い切り楽しんでプレーできればと思います」と、2度目のオリンピックをしっかりと楽しみたいとした。 2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)から、多くの強豪国と対戦してきたなでしこジャパン。現在地について長谷川が語る。 「もちろん良いチームと戦えましたが、特にブラジル戦は自分たちが勝たなければいけない試合だったと思いますし、こういう戦いは本大会ではやってはいけないなというのと、アメリカでは、自分たちのビルドアップも含めて力のなさを感じました。なかなか修正できなかったところもありました」 「ニュージーランドとの試合では修正できた部分もありますが、親善試合から修正できた姿をオリンピックでは見せたいです」 成長しているところを見せたいという長谷川。オリンピックの初戦は、女子W杯王者のスペイン女子代表との試合となる。 W杯では4-0と大差をつけて勝利したが「W杯の時は運良く勝てたというのが正直なところです。見ている方達が思ったほど簡単な試合ではなかったです」と長谷川が振り返り、「それがもう一度できるかと言われると難しいので、ああいった試合にならないようにというのを入りで見せたいですし、あの試合では自分たちにカウンターというものがあるというのがわかったので、メンタル的にはどんな試合になっても対応できるような準備をしたいです」と、同じ試合にはならなくとも、勝利を目指して戦うとした。 第2戦はこの1年で3度対戦したブラジル女子代表。「第1戦の結果にもよりますが、第2戦は絶対に落とせない試合になります。日本がボールを持って戦える展開を作らないといけないですし、しっかり決め切るところは決め切って、危なげなく勝てる試合にしたいです」と、結果を残さなければいけない戦いになるとした。 そして第3戦はナイジェリア女子代表。13日には金沢でガーナと対戦し、チームはシミュレーションも行うはずだ。 長谷川は「最近はなかなかアフリカのチームと対戦していないので、特にナイジェリアは良い選手や早い選手がいます。W杯ではザンビア相手にしっかり対策して臨めたので、自分たちがそういう相手に対しての理想の形は持てているので、W杯から色々経験を積んできて、色々な国に対しての対策ができるようになっていると思います。チームとしてしっかり準備できていると思います」と、アフリカ勢の対策もしっかりできていると語った。 シーズンが終了しオフを経ての合宿。「しっかり体も心も休める時間が長く、その後にしっかり準備してきたので、この合宿には良い状態で臨めています。今日動いた感覚も良かったので、良い状態を保って準備していきたいと思います」と語り、しっかりと残りの期間で準備したいとした。 改めてオリンピックの目標については「チーム全員で一体感を持って応援されるチームになりたいですし、応援された上で結果を残せるチームになりたいです」とコメント。「自分自身はこういう大舞台を楽しんで、色々な人に自分のプレーを観てもらって、女子サッカーに興味を持ってもらったり、小さい子供たちがサッカーを始めるきっかけになれればと思います」と、意気込みを語った。 2024.07.08 22:07 Mon
パリ・オリンピックに臨むなでしこジャパンが8日、オリンピックに向けて始動した。 13日は、金沢でガーナ女子代表と対戦するなでしこ。メダル獲得に向けて準備していくなか、酷暑が襲っている。 初日は1時間半程度のトレーニングを実施。フィジカル的なものから、ボールを使ったミニゲームまで実施。選手たちは汗を流した。 初日のトレーニングを終えたDF熊谷紗希(ローマ・フェンミニーレ)がメディアの取材に応じ、初日の様子を語った。 「いよいよだなというところと、良い雰囲気で始められました」 「(コンディションを調整してくることは)最低限のことではありますが、本当に時間がないです。金沢での試合もですが、本大会までもたくさんの時間はないので、実際に動いてきましたがキツかったです。ただ、みんなとであれば乗り越えられるかなと思います」 「チームとしてそういう雰囲気の中で、全員で少しずつ前にいくこと、コンディション面も、チームとしての準備も進んでいければと思います」 13日にガーナ戦があり、初戦のスペイン女子代表戦は25日。およそ2週間程度で開幕を迎える。 世界女王相手の初戦が待っている日本だが、ガーナ戦で確認したいことについては「今日集合してチームとしてどう戦っていくかというのは、スタッフから言われたわけではないですが、ナイジェリア対策として、しっかりガーナというアフリカ勢のスピードや身体的なところに慣れるとともに、突くところは絶対にあると思うので、良いシミュレーションになるように準備していきたいです」とコメント。第3戦で戦うナイジェリア女子代表を意識して戦うとした。 これまでもキャプテンを務めてきた熊谷だが、パリ・オリンピックもキャプテンを務めることが決定。「練習前に言われました」と語ったが、しっかりと結果を残すために行動していきたいとした。 「もちろん、結果を含めて最高の大会にしたいですし、そのためにキャプテンとしてやれることはなんでもやりたいです」 「昨年のワールドカップの時からですが、1人で作るチームではないと思っています。みんなで作ったからこそ良いチームができると思うので、良い意味で、良い感じでみんなの助けをもらいながら、良いチームができる流れをキャプテンとして作っていければと思います」 「特別大きく何かを変えませんが、そういうチームが作れるようにやっていきたいです」 熊谷にとっては、2012年のロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得し、東京オリンピックに続いて3度目のオリンピックに。集大成としてどんなパフォーマンスを見せるか注目だ。 2024.07.08 21:02 Mon

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OAは招集なし! パリ五輪に臨むU-23日本代表メンバー18名とバックアップ4名が発表【パリ五輪】

日本サッカー協会(JFA)は3日、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバーを発表した。 2024年のパリ・オリンピック出場権を獲得したU-23日本代表。AFC U23アジアカップでは見事に優勝し、アジア王者としてメダル獲得を目指す。 海外組の招集に制限がある中で、18名とこれまでの活動から大きくメンバーを絞らなければいけない状況に。大岩剛監督は、MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、MF山本理仁(シント=トロイデン)、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、MF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)、FW細谷真大(柏レイソル)らが選ばれた。 一方で、GK鈴木彩艶(シント=トロイデン/ベルギー)、MF松木玖生(FC東京)などはバックアップメンバーにも入らず。オーバーエイジの選出もなかった。 なお、バックアップメンバー4名も発表され、GK佐々木雅士(柏レイソル)、DF鈴木海音(ジュビロ磐田)、MF山田楓喜(東京ヴェルディ)、MF佐野航大(NECナイメヘン/オランダ)が呼ばれた。 今回発表されたU-23日本代表メンバーは以下の通り。 <span class="paragraph-subtitle">◆U-23日本代表 パリ五輪メンバー18名</span> GK 1.小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) 12.野澤大志ブランドン(FC東京) DF 4.関根大輝(柏レイソル) 2.半田陸(ガンバ大阪) 16.大畑歩夢(浦和レッズ) 15.高井幸大(川崎フロンターレ) 5.木村誠二(サガン鳥栖) 3.西尾隆矢(セレッソ大阪) MF 8.藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 7.山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) 6.川﨑颯太(京都サンガF.C.) 14.三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム/オランダ) 13.荒木遼太郎(FC東京) FW 17.平河悠(FC町田ゼルビア) 18.佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ) 10.斉藤光毅(ロンメル/ベルギー) 9.藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 11.細谷真大(柏レイソル) ◆バックアップメンバー GK 佐々木雅士(柏レイソル) DF 鈴木海音(ジュビロ磐田) MF 山田楓喜(東京ヴェルディ) 佐野航大(NECナイメヘン/オランダ) 2024.07.03 14:08 Wed
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落選の松木玖生に「移籍の可能性」…山本昌邦TDが説明 「招集できる確約がとれなかった」

U-23日本代表のパリ・オリンピックに向けたメンバーが決定した。 オーバーエイジを活用せずのメンバー選考となるなか、キャプテンの藤田譲瑠チマをはじめ、これまでの軸を担った選手たちがパリ行きの一方で、まさかの落選となった1人が松木玖生だ。 メンバーを発表した大岩剛監督は会見の冒頭で「選ばれた選手の話をさせていただきたいと思う」と言及を避けつつ、後のさらなる質問で「彼の身体、コンディションに問題があるという理由ではない」と付け足した。 そこでも「個人、選ばれていない選手についてのコメントは避けたい」と前置きし、多くを語らずの大岩監督だったが、同席したナショナルチームダイレクター(TD)の山本昌邦氏が「補足いいですか?」と口を開き、説明した。 「今の松木選手の件に関する補足だが、移籍の可能性がある。そのなかで、先ほども申し上げたように、確実にオリンピックの期間に招集できるという確約がとれなかった。それが一番の要因」 後の山本TDから18人のなかで移籍を理由に出られなくなっても、そのためのメンバー変更ができないルールが明らかにされ、そうした事情もあって選べなかったとみられる松木。そのほかのパリ世代ではパルマ行きが報じられるGK鈴木彩艶も選外となっている。 2024.07.03 16:16 Wed
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「ずっと目指してきた舞台」1年前倒しでプロ入り、いきなりパリ五輪行きの柏DF関根大輝が意気込み「数字にこだわりたい」

パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表に選出された柏レイソルのDF関根大輝が、オリンピックへの意気込みを語った。 3日、日本サッカー協会(JFA)は、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバーを発表。大岩剛監督が1人1人の名前を読み上げる形で18名を発表していった。 登録メンバー18名、予備登録4名という狭き門の中、チーム事情や移籍の関係で驚きの落選もあったメンバー発表だった。 拓殖大学から1年前倒しで2024シーズンからプロ入りした関根は、右サイドバックのレギュラーに定着すると、U-23日本代表にも招集され、そのままパリ五輪行きを決めた。 チームメイトのFW細谷真大と共にパリ五輪に臨むことになるが、「2人で五輪に行けるのは嬉しいですし、同時に結果を残さないといけないので、そこにこだわりながら日本の勝利に貢献できるように頑張りたいと思います」とコメント。気を引き締めた。 積極的な攻撃参加が魅力の関根。高さもあり、ダイナミズムをもたらせるプレースタイルだが、「僕は攻撃の部分だと思います」と期待されている点について言及。「ただアジアカップではアシストもなかったのでそういう数字にはこだわりながら五輪を戦えたらいいかなと思います」と、得点に絡むプレーをしたいとした。 日本代表の右サイドバックはポジション争いが激しいが、関根にかかる期待もある。「この大会で活躍すれば人生が変わると思いますし、A代表が見えてくると思うので、まずはこの大会に集中して、自分の持っている力を出して、活躍していきたいなと思います」とコメント。オリンピックを飛躍のきっかけにしたいとした。 数字的な目標については「特にないです(笑)」と語ったが「(AFC U23アジアカップから)帰ってきてからアシストという部分にはこだわってやってきて、ただまだJリーグでもアシストをつけれていないので、そういう部分をパリでは多くつけられればいいかなと思っています」と、数字にこだわりたい気持ちは強いようだ。 代表入りして半年も経っていない関根だが、よく知った選手ばかり。「僕もみんなの特徴をわかっていますし、みんなも僕の特徴をわかっていると思うのでプレーしやすいですし、前のアジアカップで一体感も高まりましたし、そういう意味で本当にやりやすい良いチームなんじゃないかなと思います」と、一体感もあるとチームに自信を見せた。 「とにかく明るく元気にやっていければいいかなと思っています(笑)」と語る関根。大岩剛監督も口にした、“金メダル”については「ずっと目指してきた舞台なので、そこで最高の結果を得て日本に帰ってきたいので、そのためには絶対に金メダルを獲ってきたいと思います」と、強い意気込みを語った。 2024.07.03 22:05 Wed
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「去年、一昨年ではあまり考えられない」FC東京で復活遂げパリ五輪行きの荒木遼太郎、チームの成長の先は「必ずメダルに届く」

パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表に選出されたFC東京のMF荒木遼太郎が、オリンピックへの意気込みを語った。 3日、日本サッカー協会(JFA)は、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバーを発表。大岩剛監督が1人1人の名前を読み上げる形で18名を発表していった。 登録メンバー18名、予備登録4名という狭き門の中、チーム事情や移籍の関係で驚きの落選もあったメンバー発表だった。 今シーズンFC東京に期限付き移籍すると、かつての輝きを取り戻した荒木。その活躍があり、オリンピックメンバーに選出された。 会見後、荒木は囲み取材に応じ「正直、去年、一昨年ではあまり考えられない感じだったので、今年移籍してきて、今まで色々なことがありましたけど、今こうやってできているので、本当に色々な人に感謝したいと思います」と、今回武者修行に出たことがプラスだったとした。 改めてパリ五輪行きが決まったことについては「18人なので、正直少しは運もあるのかなって思っていたんですけど、あまり考えていなかったので、選ばれたからには、しっかり責任を持って戦っていきたいと思います」とコメント。選出される自信は特になかったという。 鹿島アントラーズでは、ベストヤングプレーヤー賞も受賞した一方で、その後はスタイルにフィットせずに苦戦が続いていた。 「自分のことに精一杯でした。試合にも出れていなかったので、試合に出るために目の前のことに一生懸命で、五輪とか、その世代の代表どころではなかったので本当に考えてもいなかったです」 昨シーズンまでは頭にもなかったパリ五輪だが、実際にメンバー入り。FC東京での変化については「自分自身では特に変えた部分はないんですけど、環境を変えるというのは一つ大事なことだなと思いました」と、スタイルは変わらずとも、試合で起用されて結果を残せたことが大きいだろう。 またゴールについては「鹿島にいる時からプレースタイルは変えていないですし、試合に出ていた頃から変わっているとは思っていないです。ただ試合に出続けるということが自分にとっては一番良かったのかなと思います」と、やはりコンスタントにプレーするということ以上に大事なことはなさそうだ。 FC東京からは荒木とGK野澤大志ブランドンの2名が選出。これまでも呼ばれていたDFバングーナガンデ佳史扶、MF松木玖生は選外となった。 「まだ何も話していないです」と、落選した2人とは話していないという荒木。松木が選ばれなかったことへの思いについては「理由とかも正直わからないですけど、玖生の分もというのもおかしいですけど、玖生だけでなく選ばれなかった選手がたくさんいるので、そういう人たちの分まで、自分たち選ばれた人たちは、世界で戦えるのは嬉しいことなので、責任を持って戦いたいなと思います」と、他チームの選手も含め、同じ世代の選手のためにも、しっかりとオリンピックで結果を残したいとした。 これまでは途中出場での結果を残すことが多かった荒木。「スタメンで出たい思いもありますけど、チームが勝つためだったら、途中出場でもいいですし、自分の欲もそうですけど、今回は日本を背負っているというのもあります」と、先発でも控えでもやることをやるという。 また、クラブについては「感謝していますし、それがなかったら自分の立ち位置もないと思うので、いくまでの3試合で最善を尽くしていけたらなと思います」と、オリンピックまでの残り試合でしっかりと結果を残していきたいとした。 パリ・オリンピックではパラグアイ、マリ、イスラエルと対戦する。 マリは3月に京都で対戦しているが「(対戦したマリは)外から見ていただけなので、また変わってくるとは思うんですけど、身体能力が高いチームというのが最初のイメージです。自分たちはそういった相手にも日本人らいしいじゃないですけど、ボールをつないで相手の嫌がるところを突いて、そういうサッカーで勝てると思いますし、チームとしてアメリカ遠征でも良い形で攻められていたので、完成形に近いと思っているので、そんなに問題ないかなと思っています」と、どこが相手でも不安要素は感じていないという。 初戦のパラグアイ戦については「初戦は本当に大事になると思います。ただ自分は初戦とかそんなに気にしないので、どの試合にも同じモチベーションでいきますし、アジアカップでは1試合ごとに成長してそれが優勝につながったと思うので、五輪でも1試合1試合、みんなが成長してチーム力を高めていければ必ずメダルに届くと思います。一人ひとりが成長して行けたら良い結果がついてくるのかなと思っています」と、チームとしての成長を止めないことが大事だとした。 2024.07.03 21:45 Wed
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「自分が出場するとは…」プロ入り後に覚醒、招集1年でパリ五輪行きを決めた町田FW平河悠「日本のために体を張って戦わないと」

パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表に選出されたFC町田ゼルビアのFW平河悠が、オリンピックへの意気込みを語った。 3日、日本サッカー協会(JFA)は、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバーを発表。大岩剛監督が1人1人の名前を読み上げる形で18名を発表していった。 登録メンバー18名、予備登録4名という狭き門の中、チーム事情や移籍の関係で驚きの落選もあったメンバー発表だった。 その後、Jリーグが選出された選手たちの合同会見を実施。会見後、平河は五輪メンバーに選ばれた率直な感想について「自分も14時の会見で知ったので、実感が徐々にわいている感じ。本当に嬉しいです」とコメント。「世間の声とは違う部分もあると思うし、自分の立ち位置もわかっていなかったので正直、ほっとした気持ちもありました」と、選出確実とも言われていた中で、実際に選ばれるまでは不安もあったっという。 その平河はヨーロッパへの移籍の噂も浮上。「今は答えられないです」と言及は避けたが、オリンピックは大きくステップアップするチャンスでもある。 オリンピックの印象については「サッカーだけでなく色々な競技を見てきたので、夢の舞台というか、遠い存在でもあった」とコメント。「自分が出場するとは小さい頃には思っていなかったので、自分が思っている以上にすごいことだと思うので、出るだけでなく日本のために体を張って戦わないといけないと、今は思っています」と、しっかりと日本を代表して戦うことへの意欲を示した。 オリンピックのサッカーの思い出については「前回大会は特にベスト4まで行って3決で悔しい敗戦もあったので、記憶は新しいのかなと思います」と、東京オリンピックでメダルを目前にスペインに敗れたことをピックアップ。それだけ注目される大会でのプレーについては「今シーズン町田でやってきたことは自分の中に浸透しているので、町田でやっている特徴を出すことに加え、代表のコンセプトや今までやってきた積み重ねの部分も出していければ必ず良いものを出せるかなと思います」と、しっかりと自身の持ち味を出したいとした。 その東京オリンピックを見ても、自身がパリ・オリンピックに出ることは想像しなかったと語る平河。「自分がプロになったとき、自分がパリ世代だと認識もしていなかったし、プロですぐに出れるとも思っていなかった。代表との縁もなかったので、去年の6月に入ってから意識し始めたくらいです」と、初招集を受けてから初めて意識したという。 佐賀東高校から山梨学院大学へと進学し、町田でプロ入りした平河は、決してエリートコースを歩んできたわけではない。実際には世代別の日本代表に選ばれた経験は一度もない無名の選手でもあったが、プロ入り後に開花し、一気に五輪切符を手にした。 「ずっと年代別で入ってきた選手が多い世代でもある分、結束というのあると思いますけど、自分はそれとは違って急に入ってきた選手でもあるので、去年の6月からになりますけど、そこでしっかりアピールできてこの結果につながったと思いますし、(代表に)縁がないと思っている人にもチャンスがあるかなと思ってもらえるような選手になれたらいいなと思います」と、チャンスは誰にっでもあることを示すことができたと振り返った。 得意のドリブルが世界にどこまで通用するかも気になる平河。「サイドハーフで似たような特徴を持っている選手がいるので、そこで自分はそれ以上のパフォーマンスを出すのと、それ以外にも守備のタスクというのは誰よりもできると思うので、そこと90分プレーできるハードワークというのは見せれたらなと思います」と、攻撃以外のタスクでも持ち味を出したいという。 そして目指すはA代表。「自分の最終目標でもあるので、まずはパリ五輪にかける思いをしっかり出すこともそうですけど、その先にも食い込んでいけるような大会にもしたいなと思います」と、パリの地で躍動し、そのままステップアップしていくことを誓った。 2024.07.03 21:15 Wed

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日本代表の新ユニフォームは「ヨウジヤマモト」と史上初のコラボ! テーマは「FIRE(炎)」、アウェイは赤い炎に注目

アディダスジャパンは21日、日本代表の新ユニフォームを発表した。 今夏行われる世界的なスポーツイベントを前に、日本代表の戦闘服が装いも新たに。アディダスは、「サッカー日本代表 2024 ユニフォーム」発表した。 新ユニフォームは、「ヨウジヤマモト」のデザイナーでもある日本が誇るファッションデザイナーの山本耀司氏がデザイン。アディダスとヨウジヤマモトのコラボレーションブランドである「Y-3」が日本代表と史上初のコラボレーションを果たした。 この新ユニフォームは、21日に行われたパリ・ファッションウィークにて発表。「ヨウジヤマモト」のコレクションの1つとして発表され、コレクションにはU-23日本代表のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、なでしこジャパンのMF長野風花(リバプール)がランウェイを歩く特別な演出でお披露目された。 今回のユニフォームのテーマは「FIRE(炎)」。「サッカー日本代表2024ユニフォーム」の全体を通して一貫したモチーフとして登場するヨウジヤマモトによるデザインの炎のグラフィックは、サッカー日本代表が持つ揺るぎない力強さ、そして日本という国が持つ神秘的な力を象徴している。 ホームユニフォームはこれまでよりも暗い青であるダークネイビーが基調に。温度の高い「青い炎」をモチーフに、完全燃焼をいとわないサッカー日本代表のプレースタイルからインスパイアされたデザインとなっている。 ユニフォーム全面にあしらわれた、うねりを上げる小さな炎がひとつの大きな火柱へと成長するグラフィックは、それぞれのプレーヤーがひとつになった瞬間、チームとして凄まじい力を発揮するサッカー日本代表の力強さを表現している。 一方でアウェイユニフォームは、ホワイトを基調としながら異なる「赤い炎」のグラフィックを採用。余白を残しながら精密に配置された炎は、若さ溢れるチームによるピッチ上での溌溂としたプレーと、ヨウジヤマモトを象徴する「アシンメトリー」なデザインを体現している。 また、ゴールキーパーユニフォームにはホームユニフォームと同じ炎のグラフィックをフィーチャー。体の動きに合わせたカッティングとシルエットを採用することで、キーパーによる素早いアクションとより長いリーチをサポートする。 「サッカー日本代表 ユニフォーム」は、アディダス オンラインショップおよび直営店、アディダスアプリ、Y-3.com、Y-3 ZOZOTOWN、Y-3国内直営店、一部のアディダスおよび お取り扱い店舗にて6月22日(土)より先行発売、7月1日(月)より一般発売開始となる。 <span class="paragraph-title">【写真】山本耀司氏がデザインした日本代表の新ユニフォーム、テーマは「FIRE(炎)」</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="j82B9AIMKvA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw11.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw15.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw6.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 写真:adidas is the official supplier of the Japan National Team 2024.06.22 05:00 Sat
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OAは招集なし! パリ五輪に臨むU-23日本代表メンバー18名とバックアップ4名が発表【パリ五輪】

日本サッカー協会(JFA)は3日、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバーを発表した。 2024年のパリ・オリンピック出場権を獲得したU-23日本代表。AFC U23アジアカップでは見事に優勝し、アジア王者としてメダル獲得を目指す。 海外組の招集に制限がある中で、18名とこれまでの活動から大きくメンバーを絞らなければいけない状況に。大岩剛監督は、MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、MF山本理仁(シント=トロイデン)、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、MF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)、FW細谷真大(柏レイソル)らが選ばれた。 一方で、GK鈴木彩艶(シント=トロイデン/ベルギー)、MF松木玖生(FC東京)などはバックアップメンバーにも入らず。オーバーエイジの選出もなかった。 なお、バックアップメンバー4名も発表され、GK佐々木雅士(柏レイソル)、DF鈴木海音(ジュビロ磐田)、MF山田楓喜(東京ヴェルディ)、MF佐野航大(NECナイメヘン/オランダ)が呼ばれた。 今回発表されたU-23日本代表メンバーは以下の通り。 <span class="paragraph-subtitle">◆U-23日本代表 パリ五輪メンバー18名</span> GK 1.小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) 12.野澤大志ブランドン(FC東京) DF 4.関根大輝(柏レイソル) 2.半田陸(ガンバ大阪) 16.大畑歩夢(浦和レッズ) 15.高井幸大(川崎フロンターレ) 5.木村誠二(サガン鳥栖) 3.西尾隆矢(セレッソ大阪) MF 8.藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 7.山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) 6.川﨑颯太(京都サンガF.C.) 14.三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム/オランダ) 13.荒木遼太郎(FC東京) FW 17.平河悠(FC町田ゼルビア) 18.佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ) 10.斉藤光毅(ロンメル/ベルギー) 9.藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 11.細谷真大(柏レイソル) ◆バックアップメンバー GK 佐々木雅士(柏レイソル) DF 鈴木海音(ジュビロ磐田) MF 山田楓喜(東京ヴェルディ) 佐野航大(NECナイメヘン/オランダ) 2024.07.03 14:08 Wed
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落選の松木玖生に「移籍の可能性」…山本昌邦TDが説明 「招集できる確約がとれなかった」

U-23日本代表のパリ・オリンピックに向けたメンバーが決定した。 オーバーエイジを活用せずのメンバー選考となるなか、キャプテンの藤田譲瑠チマをはじめ、これまでの軸を担った選手たちがパリ行きの一方で、まさかの落選となった1人が松木玖生だ。 メンバーを発表した大岩剛監督は会見の冒頭で「選ばれた選手の話をさせていただきたいと思う」と言及を避けつつ、後のさらなる質問で「彼の身体、コンディションに問題があるという理由ではない」と付け足した。 そこでも「個人、選ばれていない選手についてのコメントは避けたい」と前置きし、多くを語らずの大岩監督だったが、同席したナショナルチームダイレクター(TD)の山本昌邦氏が「補足いいですか?」と口を開き、説明した。 「今の松木選手の件に関する補足だが、移籍の可能性がある。そのなかで、先ほども申し上げたように、確実にオリンピックの期間に招集できるという確約がとれなかった。それが一番の要因」 後の山本TDから18人のなかで移籍を理由に出られなくなっても、そのためのメンバー変更ができないルールが明らかにされ、そうした事情もあって選べなかったとみられる松木。そのほかのパリ世代ではパルマ行きが報じられるGK鈴木彩艶も選外となっている。 2024.07.03 16:16 Wed
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「ずっと目指してきた舞台」1年前倒しでプロ入り、いきなりパリ五輪行きの柏DF関根大輝が意気込み「数字にこだわりたい」

パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表に選出された柏レイソルのDF関根大輝が、オリンピックへの意気込みを語った。 3日、日本サッカー協会(JFA)は、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバーを発表。大岩剛監督が1人1人の名前を読み上げる形で18名を発表していった。 登録メンバー18名、予備登録4名という狭き門の中、チーム事情や移籍の関係で驚きの落選もあったメンバー発表だった。 拓殖大学から1年前倒しで2024シーズンからプロ入りした関根は、右サイドバックのレギュラーに定着すると、U-23日本代表にも招集され、そのままパリ五輪行きを決めた。 チームメイトのFW細谷真大と共にパリ五輪に臨むことになるが、「2人で五輪に行けるのは嬉しいですし、同時に結果を残さないといけないので、そこにこだわりながら日本の勝利に貢献できるように頑張りたいと思います」とコメント。気を引き締めた。 積極的な攻撃参加が魅力の関根。高さもあり、ダイナミズムをもたらせるプレースタイルだが、「僕は攻撃の部分だと思います」と期待されている点について言及。「ただアジアカップではアシストもなかったのでそういう数字にはこだわりながら五輪を戦えたらいいかなと思います」と、得点に絡むプレーをしたいとした。 日本代表の右サイドバックはポジション争いが激しいが、関根にかかる期待もある。「この大会で活躍すれば人生が変わると思いますし、A代表が見えてくると思うので、まずはこの大会に集中して、自分の持っている力を出して、活躍していきたいなと思います」とコメント。オリンピックを飛躍のきっかけにしたいとした。 数字的な目標については「特にないです(笑)」と語ったが「(AFC U23アジアカップから)帰ってきてからアシストという部分にはこだわってやってきて、ただまだJリーグでもアシストをつけれていないので、そういう部分をパリでは多くつけられればいいかなと思っています」と、数字にこだわりたい気持ちは強いようだ。 代表入りして半年も経っていない関根だが、よく知った選手ばかり。「僕もみんなの特徴をわかっていますし、みんなも僕の特徴をわかっていると思うのでプレーしやすいですし、前のアジアカップで一体感も高まりましたし、そういう意味で本当にやりやすい良いチームなんじゃないかなと思います」と、一体感もあるとチームに自信を見せた。 「とにかく明るく元気にやっていければいいかなと思っています(笑)」と語る関根。大岩剛監督も口にした、“金メダル”については「ずっと目指してきた舞台なので、そこで最高の結果を得て日本に帰ってきたいので、そのためには絶対に金メダルを獲ってきたいと思います」と、強い意気込みを語った。 2024.07.03 22:05 Wed
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“ドイツ5部からパリ五輪へ” 佐藤恵允のU-23日本代表選出に独紙驚き「ブレーメンはナビ・ケイタに続き…」

ブレーメンU-23のFW佐藤恵允(22)がパリ五輪U-23日本代表に選出されたことについて、ドイツ『ビルト』が驚きをもって伝えた。 3日、パリ五輪に臨むU-23日本代表メンバー18名が発表され、アジア最終予選を兼ねたAFC U23アジアカップの優勝メンバーである佐藤も名を連ねた。 佐藤は明治大学サッカー部を退部する形で、23-24シーズンからドイツ1部・ブンデスリーガのブレーメンへ。 ただ、地域リーグ(ブレーメン・リーガ/ドイツ5部相当)のブレーメンU-23が出発地点となり、昨季1年は公式戦14試合5得点1アシスト。トップチームではブンデスリーガ3試合のベンチ入りにとどまった。 『ビルト』は佐藤の五輪選出について「ブレーメンはナビ・ケイタのU-23ギニア代表入り(※)に続き、またもファンに驚きを提供。サトウに対する指名は当たり前ではない。5部リーグでしか試合経験を積んでおらず、それは大きな舞台(=五輪)には十分ではないからだ」とする。 (※)オーバーエイジ枠 それでも、「サトウはU-23アジア杯メンバーとして同大会の優勝、そして五輪出場権の獲得に貢献していた」と、これまでも大岩ジャパンの一員として歩んできたことを補足した。 『ビルト』はブレーメンのフットボール・ダイレクター、クレメンス・フリッツ氏の佐藤に対するコメントを紹介。佐藤は五輪後もU-23チームからトップ昇格を目指す挑戦が続くようだ。 「彼はチームへの貢献度が高い選手だ。我々としては、彼がプロフェッショナルのリーグへステップアップすることを確信している。しかし、一歩ずつ進まねばならない。今は地域リーグで己の価値を証明する必要がある」 2024.07.04 14:05 Thu

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