目指すはリーグ連覇、軸が抜けても積み上げたスタイルで複数タイトルを【J1開幕直前ガイド|横浜F・マリノス】
2023.02.14 12:45 Tue
17日、いよいよ2023シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。
開幕から30周年を迎える2023シーズン。2024シーズンから全カテゴリが20クラブになるため、今季は降格チームが1つという状況。新時代の幕開けとなるシーズンを迎える。
開幕を前に超ワールドサッカー編集部が、補強診断、戦力分析やシーズンの目標、注目の選手をピックアップした。
◆横浜F・マリノス
【直近3シーズンの成績】
2022シーズン成績:優勝(20勝8分け6敗)
2021シーズン成績:2位(24勝7分け7敗)
2020シーズン成績:9位(14勝5分け15敗)
《補強診断:A》(評価:S〜E)
【IN】
GK飯倉大樹(36)←ヴィッセル神戸/完全移籍
GK白坂楓馬(26)←鹿児島ユナイテッド/期限付き移籍満了
DF上島拓巳(26)←柏レイソル/完全移籍
MF井上健太(24)←大分トリニータ/完全移籍
MF榊原彗悟(22)←ラインメール青森//期限付き移籍満了
MF木村卓斗(22)←明治大学/新加入
FW植中朝日(21)←V・ファーレン長崎/完全移籍
FW村上悠緋(22)←関東学院大学/新加入
GK中林洋次(36)→南葛SC/完全移籍
GK寺門陸(20)→レノファ山口FC/期限付き移籍延長
DF西田勇祐(19)→AC長野パルセイロ/期限付き移籍
DF岩田智輝(25)→セルティック(スコットランド)/期限付き移籍
DF池田航(21)→エスペランサSC/完全移籍
DF平井駿助(20)→レイラック滋賀/期限付き移籍
MF椿直起(22)→ジェフユナイテッド千葉/完全移籍
MF天野純(31)→全北現代モータース(韓国)/期限付き移籍
MF松田詠太郎(21)→アルビレックス新潟/期限付き移籍延長
MF植田啓太(20)→栃木SC/期限付き移籍延長
MF南拓都(20)→いわてグルージャ盛岡/期限付き移籍延長
FW仲川輝人(30)→FC東京/完全移籍
FWレオ・セアラ(28)→セレッソ大阪/完全移籍
FW山谷侑士(22)→ゲイラン・インターナショナル(シンガポール)/完全移籍
FW樺山諒乃介(20)→サガン鳥栖/完全移籍
FWンダウ・ターラ(23)→FC大阪/完全移籍
FW津久井匠海(20)→アスルクラロ沼津/期限付き移籍
今シーズンも多くの選手が完全移籍、期限付き移籍を含めてチームを去っていった。最も大きな移籍は2022シーズンのJリーグMVPでありチームを支えたDF岩田智輝のセルティック移籍だろう。昨年はFW前田大然がセルティックへと移籍していたが、2年連続で“ボス”ことアンジェ・ポステコグルー監督が率いるチームに主軸が移籍した。
また、FW仲川輝人がFC東京、FWレオ・セアラがセレッソ大阪とJ1チームに完全移籍したことも大きい。チームの得点源だったレオ・セアラのボックス内での仕事のクオリティは高く、仲川もコンディションが戻ればそのスピードある突破は大きな武器に。厄介な選手がライバルとなってしまった。
そして気になるのが守護神・高丘陽平の移籍。海外クラブへの移籍のためにチームを離脱し、メジャーリーグ・サッカー(MLS)へと挑戦することが報じられているが、まだ公式アナウンスはなし。いずれにしても、磐田、高丘と昨シーズンの堅守を支えた2人の退団は大きすぎると言える。
一方でその守護神には、3年半ぶりに復帰する飯倉大樹がヴィッセル神戸から加入。横浜FMのサッカーを知っているだけに、ピッチ上でもピッチ外でも大きな力となるはずだ。また、岩田のポジションには柏レイソルのDF上島拓巳を獲得。空中戦に強く、ビルドアップや仕掛ける縦パスも出せるCBで、FUJIFILM SUPER CUP2023のヴァンフォーレ甲府戦では、いきなり右サイドバックでプレーするなど、ユーティリティ性も見せた。
その他、J2で躍動したMF井上健太(←大分トリニータ)、FW植中朝日(←V・ファーレン長崎)も加入。要所に実力のある選手を手にし、連覇、そしてアジアの制覇にも挑むシーズンとなる。
◆チーム目標:連覇&複数タイトル
2023シーズンのチーム目標はやはりリーグ戦の連覇となるだろう。2019シーズンは優勝、2020シーズンは9位、2021年は2位、2022年は優勝と一度落ち込んだが、そこから復活の優勝。主軸選手が入れ替わる中でも、チームとして掲げているスタイルを貫き、選手個々が依存ではなく、スタイルの中でのタスクをしっかりと遂行することで、結果を残している。
昨シーズンは最多得点、最少失点と完璧な優勝を成し遂げたが、シーズン終盤につまづき余裕を持っての優勝とはならず。まだまだ改善点がある中で、3シーズン目を迎えるケヴィン・マスカット監督がどのような手腕を見せるのかは注目だ。
Jリーグ30周年。30年前の開幕カードを戦った2チームのうちの1つ。その記念すべきシーズンに、さらに強い横浜FMを見せつけて連覇を達成できるのか。カタール・ワールドカップ(W杯)で高まったサッカー熱を冷ますことなく、魅力あふれるサッカーをピッチで見せてファンを寄せ付けられるのかにも注目が集まる。
FUJIFILM SUPER CUP2023では甲府の前に自分たちのスタイルを貫いて、2-1で勝利。クラブ史上初のスーパーカップ制覇でシーズンをスタートした。YBCルヴァンカップ、天皇杯、そしてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と欲しいタイトルは1つではない。今年は幾つのタイトルを手にするのか、王者の航海がスタートする。
◆期待の新戦力
DF上島拓巳(26)
今シーズンの期待の新戦力は、柏から加入した上島だ。千葉県出身で、柏レイソルのアカデミーで育った上島。ハダースフィールド・タウンの日本代表DF中山雄太とセンターバックでコンビを組んでいた仲だ。
トップチームではなく中央大学へと進学すると、柏に入団してプロ入り。中央大学ではチームの2部優勝、1部復帰を置き土産にプロの世界に飛び込むこととなった。
185cmの身長ながら、空中戦では圧倒的な強さを見せ、さらに攻撃面でもチームを支える活躍。楔のパスやサイドへの展開など、キックの精度にも定評はあり、まさに横浜FMのディフェンダーに必要な能力を持ち合わせている。
柏では3バックも4バックも経験。そして横浜FMのデビュー戦では右サイドバックと非凡な才能を見せており、早くもチームを支える貴重な存在として楽しみなところ。岩田の穴を埋める活躍ができれば、連覇も見えてくるだろう。
◆編集部イチオシ選手
FW西村拓真(26)
編集部がイチオシする選手は西村だ。2022シーズンはJ1で27試合に出場し10ゴールを記録。自身2度目の二桁得点を記録した。
トップ下のポジションで出場し、チームの攻撃をコントロールするだけでなく、ボックス内に入りしっかりとゴールを決める決定力も兼ね備えている。
また、ハードワークも厭わず、守備も献身的。国内組だけで構成された日本代表にも2022年は選出されており、2026年のW杯に向けた活動でも招集が期待される1人だ。
これまではトップやワイドのポジションで起用されていたが、トップ下という新境地を横浜FMで切り拓いた西村。2年目でマークも厳しくなる中で、どのようなパフォーマンスを見せるのか。連覇には西村の活躍が欠かせない。
開幕から30周年を迎える2023シーズン。2024シーズンから全カテゴリが20クラブになるため、今季は降格チームが1つという状況。新時代の幕開けとなるシーズンを迎える。
◆横浜F・マリノス
【直近3シーズンの成績】
2022シーズン成績:優勝(20勝8分け6敗)
2021シーズン成績:2位(24勝7分け7敗)
2020シーズン成績:9位(14勝5分け15敗)
《補強診断:A》(評価:S〜E)
【IN】
GK飯倉大樹(36)←ヴィッセル神戸/完全移籍
GK白坂楓馬(26)←鹿児島ユナイテッド/期限付き移籍満了
DF上島拓巳(26)←柏レイソル/完全移籍
MF井上健太(24)←大分トリニータ/完全移籍
MF榊原彗悟(22)←ラインメール青森//期限付き移籍満了
MF木村卓斗(22)←明治大学/新加入
FW植中朝日(21)←V・ファーレン長崎/完全移籍
FW村上悠緋(22)←関東学院大学/新加入
【OUT】
GK中林洋次(36)→南葛SC/完全移籍
GK寺門陸(20)→レノファ山口FC/期限付き移籍延長
DF西田勇祐(19)→AC長野パルセイロ/期限付き移籍
DF岩田智輝(25)→セルティック(スコットランド)/期限付き移籍
DF池田航(21)→エスペランサSC/完全移籍
DF平井駿助(20)→レイラック滋賀/期限付き移籍
MF椿直起(22)→ジェフユナイテッド千葉/完全移籍
MF天野純(31)→全北現代モータース(韓国)/期限付き移籍
MF松田詠太郎(21)→アルビレックス新潟/期限付き移籍延長
MF植田啓太(20)→栃木SC/期限付き移籍延長
MF南拓都(20)→いわてグルージャ盛岡/期限付き移籍延長
FW仲川輝人(30)→FC東京/完全移籍
FWレオ・セアラ(28)→セレッソ大阪/完全移籍
FW山谷侑士(22)→ゲイラン・インターナショナル(シンガポール)/完全移籍
FW樺山諒乃介(20)→サガン鳥栖/完全移籍
FWンダウ・ターラ(23)→FC大阪/完全移籍
FW津久井匠海(20)→アスルクラロ沼津/期限付き移籍
今シーズンも多くの選手が完全移籍、期限付き移籍を含めてチームを去っていった。最も大きな移籍は2022シーズンのJリーグMVPでありチームを支えたDF岩田智輝のセルティック移籍だろう。昨年はFW前田大然がセルティックへと移籍していたが、2年連続で“ボス”ことアンジェ・ポステコグルー監督が率いるチームに主軸が移籍した。
また、FW仲川輝人がFC東京、FWレオ・セアラがセレッソ大阪とJ1チームに完全移籍したことも大きい。チームの得点源だったレオ・セアラのボックス内での仕事のクオリティは高く、仲川もコンディションが戻ればそのスピードある突破は大きな武器に。厄介な選手がライバルとなってしまった。
そして気になるのが守護神・高丘陽平の移籍。海外クラブへの移籍のためにチームを離脱し、メジャーリーグ・サッカー(MLS)へと挑戦することが報じられているが、まだ公式アナウンスはなし。いずれにしても、磐田、高丘と昨シーズンの堅守を支えた2人の退団は大きすぎると言える。
一方でその守護神には、3年半ぶりに復帰する飯倉大樹がヴィッセル神戸から加入。横浜FMのサッカーを知っているだけに、ピッチ上でもピッチ外でも大きな力となるはずだ。また、岩田のポジションには柏レイソルのDF上島拓巳を獲得。空中戦に強く、ビルドアップや仕掛ける縦パスも出せるCBで、FUJIFILM SUPER CUP2023のヴァンフォーレ甲府戦では、いきなり右サイドバックでプレーするなど、ユーティリティ性も見せた。
その他、J2で躍動したMF井上健太(←大分トリニータ)、FW植中朝日(←V・ファーレン長崎)も加入。要所に実力のある選手を手にし、連覇、そしてアジアの制覇にも挑むシーズンとなる。
◆チーム目標:連覇&複数タイトル
2023シーズンのチーム目標はやはりリーグ戦の連覇となるだろう。2019シーズンは優勝、2020シーズンは9位、2021年は2位、2022年は優勝と一度落ち込んだが、そこから復活の優勝。主軸選手が入れ替わる中でも、チームとして掲げているスタイルを貫き、選手個々が依存ではなく、スタイルの中でのタスクをしっかりと遂行することで、結果を残している。
昨シーズンは最多得点、最少失点と完璧な優勝を成し遂げたが、シーズン終盤につまづき余裕を持っての優勝とはならず。まだまだ改善点がある中で、3シーズン目を迎えるケヴィン・マスカット監督がどのような手腕を見せるのかは注目だ。
Jリーグ30周年。30年前の開幕カードを戦った2チームのうちの1つ。その記念すべきシーズンに、さらに強い横浜FMを見せつけて連覇を達成できるのか。カタール・ワールドカップ(W杯)で高まったサッカー熱を冷ますことなく、魅力あふれるサッカーをピッチで見せてファンを寄せ付けられるのかにも注目が集まる。
FUJIFILM SUPER CUP2023では甲府の前に自分たちのスタイルを貫いて、2-1で勝利。クラブ史上初のスーパーカップ制覇でシーズンをスタートした。YBCルヴァンカップ、天皇杯、そしてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と欲しいタイトルは1つではない。今年は幾つのタイトルを手にするのか、王者の航海がスタートする。
◆期待の新戦力
DF上島拓巳(26)
©️J.LEAGUE
今シーズンの期待の新戦力は、柏から加入した上島だ。千葉県出身で、柏レイソルのアカデミーで育った上島。ハダースフィールド・タウンの日本代表DF中山雄太とセンターバックでコンビを組んでいた仲だ。
トップチームではなく中央大学へと進学すると、柏に入団してプロ入り。中央大学ではチームの2部優勝、1部復帰を置き土産にプロの世界に飛び込むこととなった。
185cmの身長ながら、空中戦では圧倒的な強さを見せ、さらに攻撃面でもチームを支える活躍。楔のパスやサイドへの展開など、キックの精度にも定評はあり、まさに横浜FMのディフェンダーに必要な能力を持ち合わせている。
柏では3バックも4バックも経験。そして横浜FMのデビュー戦では右サイドバックと非凡な才能を見せており、早くもチームを支える貴重な存在として楽しみなところ。岩田の穴を埋める活躍ができれば、連覇も見えてくるだろう。
◆編集部イチオシ選手
FW西村拓真(26)
©️J.LEAGUE
編集部がイチオシする選手は西村だ。2022シーズンはJ1で27試合に出場し10ゴールを記録。自身2度目の二桁得点を記録した。
トップ下のポジションで出場し、チームの攻撃をコントロールするだけでなく、ボックス内に入りしっかりとゴールを決める決定力も兼ね備えている。
また、ハードワークも厭わず、守備も献身的。国内組だけで構成された日本代表にも2022年は選出されており、2026年のW杯に向けた活動でも招集が期待される1人だ。
これまではトップやワイドのポジションで起用されていたが、トップ下という新境地を横浜FMで切り拓いた西村。2年目でマークも厳しくなる中で、どのようなパフォーマンスを見せるのか。連覇には西村の活躍が欠かせない。
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飯倉大樹
白坂楓馬
上島拓巳
井上健太
榊原彗悟
木村卓斗
植中朝日
村上悠緋
中林洋次
寺門陸
西田勇祐
岩田智輝
池田航
平井駿助
椿直起
天野純
松田詠太郎
植田啓太
南拓都
仲川輝人
レオ・セアラ
山谷侑士
樺山諒乃介
ンダウ・ターラ
津久井匠海
前田大然
アンジェ・ポステコグルー
高丘陽平
ケヴィン・マスカット
中山雄太
西村拓真
横浜F・マリノス
J1
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